今週のお題 「何して遊ぶ?」
「GW、何する?」というか、何した?という趣旨で「ベトナム 個人旅行でどの程度掛かったのか」を備忘しようと思います。
(5/17 旅程を編年体 で記録したらタルくなってしまったので出費イベント毎に書き換えをしました。)
これまでの旅行ではどうしていたのか?
旅行先の出費を出費としてカウントしない漢気(怠惰)で旅行先でカードを切り、帰国後「不正利用だ!!!!!!!!!!!!!」 とすったもんだの大騒ぎをしていました。良くない。
1日目:出国→ノイバイ空港泊
昼食:1390円
出国前、空港でローストビーフ 丼を食べる 1390円
日本⇔ベトナム 往復航空券代:約6万円
内訳は以下
航空券料金が往復5万強
国内空港使用料が2660円
国際観光旅客税*1 が1000円
その他諸税等*2 が17,760円かかっているらしいです。
航空会社はベトジェットエア でした。
出発一か月前にGW期間中の行程をスカイスキャナーで検索し、出てきた最安値の航空会社を予約しましたが特段の問題はなかった。飛行機はちゃんと飛んで問題なく着陸し、遅延は数十分発生したもののキャンセルやトラブルもなかった。席もちゃんと予約されており、荷物も問題なく運んでいただけた。
一方でろくすっぽ調べずに飛行機に搭乗する直前、「国際線の機内エンターテイメント楽しみ♪」という会話をしていたところ、機内エンターテイメントの一切が存在しない国内線みたいな機体で出国することに気付いたオタクは丁寧なネタフリの上での見事な撃沈。芸術点を加算してほしい。
ちなみにベトジェットエア 、機内食 等のサービスは課金制となっており、現金のみで購入可能のようでした(2023年5月時点)。
瞼の裏か窓の外しか見るものがない
両替:1万円→168万5000ベトナム ドン
ハノイ ・ノイバイ国際空港 着、空港内で日本円をベトナム ドンに換金。
同行者は2万円、私は1万円で合計3万円を換金して505万5千ドンになる。
motimono-list.com
ベトナム ドンについて(何故そんなに0が多いのか)
ベトナム で流通している貨幣は「ドン」です。約束のネバーランド にいるあいつと発音は同じ。
1ベトナム ドンは0.0058円の価値ですが、ベトナム国 内だけ極端に物価が安いということはない*3 ので、どうなるのかというと子供のお使いレベルの出費で「万」とかいう桁が登場します。
その結果、この国には「50万ベトナム ドン」とかいう桁の狂った紙幣が発生している。
ミネラルウォーター(だいたい1万ドン~2万ドン)を買う時なんかにこれを出すと、「おつりがない」と普通に断られますし、レストランで二人分の飯食った時(たぶん30万ドンぐらい)にこれを出しても、札を渡すと共に意味深に微笑みながら奥に引っ込まれたりして、「果たしておつりは返ってくるのか?」というドキドキを楽しむことになります。紙ペラ1枚で50万の単位を動かすな。 こちとら日本円の「千円」単位で百万円を表現する様式で真剣に泣きが入る脳なんやぞ。
ja.wikipedia.org
ベトナム の皆さんも流石に0の単位が鬱陶しいのか、下三桁の「0」を「k」と表現して値札に付けて来たりするんですけど、値札の0をいちいちカウントすることでようやっと値段を把握する脳はこれでさらに大混乱。
1万ドンであれば10k。25k、300k、口頭で説明を受けようとするとサウザンドとハンドレットが頻出。通算10年以上英語教育を受けておきながら未だに数詞がサッと頭に入ってこない。
dic.pixiv.net
しかも、紙幣そのものがなんか、紛らわしい。
色が違う5万ドン(赤っぽい)と2万ドン(青っぽい)、そもそも紙幣のサイズ感が違う1万ドン以下の紙幣(5000ドン、2000ドン、1000ドンの皆さん)は問題ないのですが、
よりによって頻出紙幣である1万ドンと10万ドンが同じような色(どっちもうっすらした緑色)をしている
一番目立つ紙幣表面に書かれている人間の顔はどちらもホーチミン なので、ここで見分けることも出来ない。財布を開いて数字に大混乱している人間には、「紙幣の裏」を確認する程の余裕もない。結果、結構頻繁に間違えてレジに提出し、心優しい皆さんに突っ返されたりしている。どうにかなりませんか? アレ。それか私の脳味噌をどうにかしてほしい。どうにかなりませんか……。
www.shonenjump.com
SIMカード :35万ドン=2000円ぐらい
※以下、現地で購入したものの金額を「ドン」で記載、旅程開始前に日本からカード決済した等、日本円で決済しているものを日本円で記載します。
ra927rita1.hatenablog.jp
私過去にこういう備忘をしたんですけれども、結局今回もSIMカード を借りている。
というのも、今回の移動手段は基本的にGrabを使っており、これの利用にあたって現地の携帯電話番号を取る必要があったのですが、ESIMを利用する場合、利用できるのはインターネットアクセスのみで携帯番号は付与されず、現地で通話をするにはさらに別の手段を講じる必要がある と知ったためです。
anahideo.com
ノイバイ国際空港 ではSIMカード ・両替所・タクシー案内所が一緒くたになったブースが(たぶん)携帯電話会社別にいくつか出ており、どれもそんなに値段が変わらないとインターネットに書いてあった情報を鵜呑みにして適当にSIMを購入・受付の人に取り替えて貰った。
上限なしのインターネットアクセスと50分の現地電話・現地電話番号の付与で35万ベトナム ドン(2000円ぐらい)。
夕飯:9万ドン=500円ぐらい
2010年代にホーチミン 国際空港で時間を潰していた時には驚く程売店 がなかった覚えがあり何となく覚悟を決めていたのですが、2023年のノイバイ国際空港 は結構普通にレストランがオープンしており、クーラーの効いたエリア内で落ち着いて食事ができた。
現地到着時間は22時ぐらいでしたが、到着ロビーのある1~2Fに掛けて複数のカフェ・レストランが営業しており、クレジットカードが使用可能でした。
ノイバイ国際空港 @ハノイ (第二ターミナル)
その日はバインミー (豚のミートローフ 5万ドン)とライムジュース(4万ドン)を食べ、おいしかった。(合計500円ぐらい)
ミートローフのことよくわからずに注文しましたが、パンにレバーパテが挟まっているような趣でかなり良いなと思いました。
2010年代のタンソンニャット国際空港 @ホーチミン (何もなさ過ぎて窓の外の写真を撮っている)
エアポートホテル:一人3000円ぐらい
翌日午前5時のフライトでフエに向かう為「VATCスリープポッドターミナル2」に宿泊(一人3000円ぐらい)
ところでノイバイ国際空港 にはターミナルが2つあり、国際線の発着がターミナル2、国内線がターミナル1を使っています。
VATCスリープポッドはターミナル2、1それぞれにあるんですけど、予約した時点でターミナルの違いがよくわかっていなかったので適当にターミナル2で予約を入れた。
ノイバイ国際空港 のターミナル間移動には無料シャトル バスが出ている=徒歩で歩けることを想定した距離ではないんですが、これの運行時間が毎日朝6時から24時。
翌日午前5時 のフライトでフエ に向かう為「VATCスリープポッドターミナル2 」に宿泊(一人3000円ぐらい)
↑愚行
ターミナル1を予約していれば4時ぐらいまで寝れたと思うんですけど、そもそもこんな時間にタクシーなんか捕まるのか? ホテルのフロントの方はかなり受け答えがはっきりしており親切な方で、「その時間はシャトル がないからタクシー捕まえてね」と仰ってたのでまあたぶんタクシーが捕まると思うんですけど、大丈夫なんでしょうか? 草木も眠ってる時間なんですけど 仮に捕まらなかったとして、ターミナル間を歩いて移動できる距離ではないらしいですが……ということを不安に思いながら寝たら、夜中に鼻血が出た。
合宿所の二段ベッドみたいで面白かった
1日目合計金額
往復航空券:6万円ぐらい
昼食:1390円
SIMカード :35万ベトナム ドン(約2000円)
夕飯:9万ドン(約500円)
ホテル:3000円ぐらい
総額 64,390円(日本円)
44万ドン(日本円では約2500円)
2日目:フエ
Grab(空港間ターミナル移動):6万9000ドン(400円ぐらい)
(あらすじ)ノイバイ国際空港 ターミナル1から午前5時代に出発する飛行機に乗る必要がある。なお、宿泊ホテルはノイバイ国際空港 ターミナル2内。ターミナル間の移動には無料シャトル バスが使われるが、これが運航するのは午前6時から午前24時までの間。
極度の不安からか単純に寝てる間に鼻くそほじったのかわかんないんですけど午前三時に鼻血起床等をしましたが、結果的に言うとGrabでどうにかなった。流石に空港。搭乗便がある時間であれば結構普通に捕まるものなのかもしれません。フロントの人も「その時間はシャトル ないからタクシー呼んでね」って言ってましたし
poste-vn.com
Grabのつかいかた
東南アジアで広く使われている配車アプリことGrab、おそらくUber のようなものであり、Uber とそこまで機能も変わりません。食事を運んでくれそうなボタンもあった。Uber より割引チケットを頻繁に配布している印象はあります。
今回の旅程ではほとんどの移動をこれで行った。理由としては以下三点があります。
ベトナム で一番暑い季節は4月、今回旅行したのは5月。下手に徒歩で動くと熱中症 で死ぬ。
市内公共交通機関 としてはバスがあるものの、観光客には難易度が高すぎる。(日本ですらバス乗車って結構迷う)
外国語で値段交渉をしたくない(面倒臭いから)
Grabを使えば以上三点を全てクリアできる上、クレジットカード決済が可能なので手持ちの現金を不安に感じることなく、安心して豪遊が出来ます。
ハノイ 市内のちょっとした移動(ホアンキエム湖の北側・旧市街のホテル→ホーチミン 廟等への移動)で~4万ドン(200円ぐらい)、空港~市内への移動だと20万ドン(1000円ぐらい)。お土産物屋より何よりタクシーが安い。
ただ登録時に日本から持ってきたクレジットカード3枚のうち、2枚が登録できなかった。
ここからは憶測ですが、恐らく二段階要素認証を設定しているカード以外は登録できないようになっているのではないか? と推測しています*4 。
朝食:7万4000ドン=400円ぐらい
クラブハウスサンド イッチという名前で販売していた何らかのバケット 74000ドン(400円ぐらい)
無事ターミナル1に到着し、検査エリアを抜けた先にあるカフェなんだかレストランなんだかで朝食にすることにした。時刻はたぶん4時~5時ぐらい
「店内で食う」と言ったからか、店の人が少し温めてくれたような気配があった。
皮がぱりぱりしているのにパンが歯切れよく柔らかくてかなりおいしかった。海外旅行時にここまで素直に「おいしい」と言えることってなかなかない。ベトナム はパンがおいしいです。ほぼ確で植民地支配の産物であること*5 を踏まえると、素直に喜ばしいことでもないでしょうが……。
フエ⇔ハノイ 往復航空券代:一人16500円ぐらい
「絶対ここで荷物がなくなる」と思い込んでいたため、1000円ぐらいの荷物補償を着けた値段がこちら
ですが特段事も無く離陸と同時に気絶している間にフエ・フバイ国際空港に着陸した。
フバイ国際空港、フエ拠点の空港であり名前の通り「国際空港」とのことなんですが、2023年時点ではなんか国際空港のゲートが完全に閉鎖されており両替ショップも無かった。綺麗な空港でした。ここに7時着
フエについて
世界史選択者の皆さんにおかれましては「ベトナム 中部(アンナン)*6 の中心都市」または「阮朝 *7 の首都」として暗記された都市名と思います。
私はその知識のままアップデートしないで旅行に行ってしまったので、現在のフエはダナンやホイアン 発のショートトリップで軽く観光する地方都市の位置づけらしいということを知り驚いた。阮朝 の都ですよ!?
www.sukima.me
王墓ツアー:一人1万円ぐらい+送迎追加料金30万ドン=2000円ぐらい
阮朝 の都であったフエには複数の帝廟=皇帝の墓が残っており、それらはすべて郊外に点在しているため、見て回るにはタクシーチャーターかツアー参加が一番効率が良いだろうということで日本からツアーを予約して行った。
www.tripadvisor.jp
多分現地ツアーやタクシーチャーターの方が安くなると思いますが、できるだけ揉めるような交渉をしたくない&クレジットカード払いをしたい(結構できないところが多い)ため事前ネット予約にした。
今回予約したこのプラン、本来はフエ市内ホテルに迎えに来てくれるプランですが、頼んだら追加料金(30万ベトナム ドン 2000円ぐらい)で空港まで迎えに来てくれました。
空港からピックアップしてもらい、帝廟を見て回り、行程を終えたら市内ホテルに下ろしてもらう流れ。
ボトル水(500ml):2万ドン(100円ぐらい)
ベトナム で一番暑い季節は4月なので、5月は当然クソ暑い。遺跡は往々にしてエアコンがなく、日差しが容赦なく照り付けてくる。
ガイドの方が言うには「ベトナム で死後の世界は現世と地続きのものとして存在すると理解されているので、死後も治世を平らかにするため文官・武官や戦車用の象、移動用の馬の石像を作り廟を警備させた」そうですが、下手するとここで私も墓守の仲間入りです。
遺跡のチケットセンター付近にはクーラーのない露店土産物ブースがあり、そこでこれ見よがしに水(500ml)が販売している。これを買って猛然と飲みながら旅程を進める。(2万ドン 100円ぐらい)
ミンマン帝廟の庭 SNS で活動をされていらっしゃる風の方がキメた衣装を着て白い日傘をさしながら猛烈な日差しと酷暑の中ポーズを決めていらして、南国の「映え」は伊達じゃできないなと感じた。
ミンマン帝廟 帝廟の中には側室向けのエリアが設けられている。 ガイドの方の案内によると、ミンマン帝には側室が300人近くいたらしい。
カイディン帝廟 庭らしい庭が見当たらない分帝廟の本体が凄い。当代の西洋建築と東洋建築の粋を融合したような一大スポット。訪問した三つの帝廟の中では一番客足が多かった。 何でも皇帝自ら建築設計に携わったらしく、建築の片手間に政治やってそう(真偽不明)な巧みさが光る豪奢さ。「これを作るために30%増税 したので当時の人はこの皇帝嫌いだったと思うけど、今はありがたいよ」というようなことをガイドの人も言っていた。
www.tnkjapan.com
カイディン帝廟の展示エリアにある香炉 四つ足で歩く屋敷しもべ妖精に見える
カイディン帝の在位時期(1916~25)からし てむしろ自然ではあるのですが、皇帝本人の写真や葬儀の写真記録があって驚いた。
ボトル水(500ml):2万ドン(100円ぐらい)
皇帝の顔写真に驚いている内にも高温多湿の中で汗が吹き出し 、みるみるうちに体内から水分が奪われていく。
ここでまた500mlの給水を行いつつ(2万ドン)、同行者の方から奪った塩飴を貪り食うなどしている。
カイディン帝廟の外観 ここでも精力的な撮影記録活動の現場が映り込んでいた。マジで映えは伊達じゃない
トゥドゥック帝廟 耳慣れない音で鳴くセミ がめちゃめちゃ煩かった
ウェブページに掲載されている行程表 には、三つの帝廟を回る他に「トゥイスアン線香村」という立ちよりスポットがあり、確かにトゥドゥック帝廟からフエ市内に戻る道すがら、カラフルな線香がフォトジェニックに配置された屋台というべきかブースというべきかといった並びを見た。
見たんですけど、
もう、あまりにも暑く、また線香を見たところで映える写真を撮影する余力もなかった(何せ車窓からもそのフォトジェニック景色を撮影していない)ので、ガイド側からの案内がないままにスキップした。行程表には書いてあるのでたぶん強く主張すればどうにかなったかもしれないし、どうにもならなかったかもしれないです。
hataraku-mama.info
昼食:9万ドン=500円ぐらい
ツアーの車でホテルに乗りつける(12:00頃)ものの、ホテルのチェックイン開始時刻は14:00頃のため、スーツケース等だけ預かってもらい、さらに観光を続けることになった。
www.tripadvisor.com
ホテルの方が教えてくれた店舗で昼食を取った。
エアコンを導入していなさそうな開放的な店舗外観を見た時は絶望したものの、フエの気候は日差しが遮られた上で風(扇風機)があれば、結構快適に過ごせる*8 。
プルプルの薄っぺらい餅に海老の味噌を砕いたようなペーストが巻かれており、それらがデカイ葉で包まれて蒸された状態で出てくる料理 7万5000ドン(400円ぐらい) 画面外の水(500ml)が1万5000ドン
何が何だかよくわからないまま食べ、おいしかったので正直びっくりしたのですが、ネットで調べたところによると、おそらくこの時食べたのは「バインナム」と呼ばれる料理だと思います。
「プルプルの薄っぺらい餅」は、米粉 とタピオカをペースト状にしたものらしい。
www.vietnamhuekanko.com
フエはかつての都ということもあってか、ベトナム 料理というカテゴリの中でも何かと独特な地位を築いているようで、『地球の歩き方 ベトナム 』(2023-2024)にも「フエ宮廷料理」という趣旨のコラムが掲載されています。
また、この後のハノイ 観光中でも多くの店で「ブンボーフエ」や「ネム ルイ」*9 を提供している店が多くあったのが意外だった。反対に、2010年代に旅行したホーチミン では一回も「フエ料理」という看板を見た覚えがないのですが、最近宮廷料理が流行っているのか、或いはハノイ とフエは首都だったことがある繋がりでなんか色々近しいものがあるのか、というようなことを思いました。よくわからないです。
www.arukikata.co.jp
Grab(フエ市内レストラン→フエ王宮チケット売り場付近):3万8000ドン=200円ぐらい
www.vietnamhuekanko.com
先のレストランから王宮のチケットセンターまでGrabを利用した(3万8000ドン 200円ぐらい)
Grabのつかいかた(2)
poste-vn.com
Grabに登録した後、乗車手続きまでは以下の流れになる。
①降車地(目的地)の住所を入力する
※「まさにその!」という降車地を選ぶことはできないので、時々「住所の上では正しいけど全く反対側に降りる」というイベントが発生する
②乗車地(=現在地に近い道路沿いのピックアップポイント)を表示される地図上のピンで選択する
※時々位置情報が狂っていることがあるので、確認が必要。
③行程と値段を確認し、OKボタンを押す
※割引チケットを使う時は、この時に画面右下の「Offer」をタップし、ここから選択する
④運転手がこの依頼を受け取ればマッチング成功。後は②で指定した乗車地に向かう。
この①が曲者で「ticket office」と住所の上では書いてあったとて目的地の真ん前まで載せて行ってくれるわけではなく*10 、「目的地周辺です。 案内を終了します。」 で降ろされることがあるということです*11 。
ということで、フエ王宮の目的地付近(おそらく観光バス等が止まる駐車場付近)で降ろされた。史跡にありがちな逃げ場のない日差し、乾季のベトナム 中部*12 。
togetter.com
なんかよくわかんないジュース:2万ドン=100円ぐらい
駐車場からフエ王宮っぽい城門が見えたのでそっちの方に向かう途中にあった開放的な店舗で同行者は1リットルの水を購入(2万ドン)、私は同じ水を頼もうとしたところ指さし注文に失敗し、なんか店の人が作ってくれたサトウキビ?みたいな なんかジュースを購入していた。氷がガシガシに入っている冷たく甘いジュースを飲みながら、ガイドブックに書いてある「現地の氷は避けた方が無難」という記載を思い出す。
結局王宮の入口に辿り着くまでに迷い(間違って一回出口に向かいかけた)、シクロの客引きの方に道を教えて頂く
フエ王宮入場料:20万ドン=1100円ぐらい
地図上の1番がチケット売り場近辺 一行は城門を回り込む道中普通に道を間違え、汗だくになって25番まで歩いて行きかけ、その手前でシクロの客引きの方にストップを掛けられて汗だくになって引き返した。(熱中症 のフラグ)
今回フエを旅程に組み込んだ目的の9割がここ(主観)
玉座 での写真撮影は禁止されているそうですが、例の漫画で見た太和殿で是非写真撮影をしたいと思っていた。オタク用語 として用いられる「聖地巡礼 」に近い動機*13 。
なお、太和殿はピンポイントで改修工事してた(2023年5月)
(たぶん)普段は太和殿で展示されている玉座 のレプリカは、午門で展示されていた。 この時点でエアコンがない環境を呪っており、頭痛を催しながら息を切らして午門の階段に昇り、やれやれと日陰に座り込んだりしている。
クソ暑いんだが水を買う暇がない
※王宮敷地内にはいくつかショップがあり水を売っているが、下手に日陰を歩くことが出来るので私が買い渋った。
王宮観光時の私の装備は「Tシャツとジー ンズ」に近しい格好なんですけど、これが悪かった。ジー ンズ これは亜熱帯の観光地で履いちゃダメです。
下半身にだけサウナ穿いてる感じで気分最悪。通気性もゼロ。ダメです。
観光地で見かける男性って、ご機嫌な半ズボンか、さもなくばこのジー ンズを履いているかのどちらかという印象ですが、これ、タマが蒸れませんか? 健康に悪そう。
絶対に半ズボンの方が良いし、何なら半ズボンも履きたくない。ひらひらしてれば通気性が良くなるかと思いきや、ガウチ ョパンツは結構布が汗だくの足に纏わりついて不愉快。
この環境である程度の快適さを担保される格好って、果たしてスカート以外に存在しているのでしょうか? この気候、スカート以外を履くべきではないのでは(主観)
ちなみにこの後、私は熱中症 になりかかって冷房のあるカフェの机に蹲り、飲み物を使ってひたすら首筋を冷やすだけの時間を過ごしますが、こうなった原因の三割ぐらいは、その日の服装(ジー ンズ)にあると思います。残りの七割は不摂生(午前三時起床)
叢を掻き分けて道なき道を進む用事があるのであれば、確かにジー ンズの布の厚さは頼もしいでしょうし、これに長靴下の裾をぶっこむぐらいした方がいいんでしょうけれども、亜熱帯の市街地を歩くぐらいなら、服装はスカートの方が良いです(備忘)
胴体をゴムで絞られているのも「不快な暑さ」として感じられますので、ワンピース辺りが一番快適なんじゃないだろうか。
王宮の南側にはフラッグタワーがあり常に国旗がはためいているので、位置確認に便利
宮廷音楽.mp3っぽいBGMを流してくれているロボット
ハスの実が入ったなんかしらのアイスティー :5万5000ドン=300円ぐらい
草臥れたひまわり(地図上の16~15を繋ぐ辺りの通り)
正午を過ぎて14~15時、ひまわりが↑こんなんになっちゃう気候の中、空調も日差しを遮るものも少ない遺跡を歩き回っていると人は死にます。
じゃあ何故いま生きてブログ記事の字数をせこせこ増やしているのかというと、遺跡内に空調が整備されたチェーン店のコーヒーショップがあったからです。
www.tripadvisor.com
ハイランズコーヒー 営業してくれていてありがとう。
エアコンをギンギンにつけていてくれてありがとう。
冷たい飲み物を提供してくれてありがとう。
クレジットカードが使えてありがとう。
このうちどれか一つの要素でも欠けていた場合、私はここでⅡ度に近い熱中症 を発症し、動けなくなっていた確率が高く、ともすればここで脱落をしていたことでしょう。命の恩人です。
このカフェで氷がバンバン入ったハスの実入りの甘くて冷たいお茶を頂き、数十分沈没する。(5万5000ドン 300円ぐらい)
宮廷美術博物館:5万ドン=300円ぐらい
地図で見ると宮廷美術博物館って王宮の門から出て道の反対側にそのまんまある! という感じだったので、熱中症 をおこし掛けてカフェで30分近く沈没していたところを歩いて博物館に向かったんですけど、また普通に道に迷った。
道の向こう側になんか、わかりやすい「博物館」感のある建物や看板等はなく、ともすれば森の木のような存在感と高さを誇る街路樹の合間に、いかにもクーラーのなさそうなあけっぴろげな露店の並ぶ「東南アジアの地方」めいた景色を、グーグル地図を見ながら歩いていると、その内自分が向かっている方角もよくわからなくなる。茹だった脳は明らかに通常よりも処理能力が落ちている。
そうやってオロオロしていると寄ってきたシクロの客引きの方にまた道を教えてもらった。シクロの客引きの方、「ここから(目的地)までは2kmかかる(のでシクロに乗れ)」とか「今日はここはやってないからシクロに乗れ」等会話イベごとにライアーゲーム を仕掛けていらっしゃいますが、あまりに近い目的地を探してオロオロしていると道を教えてくれる。人間って暖かいのかもしれない。人によると思いますが……。
ちなみに、フエ王宮にはセットチケットがあるので、意識がはっきりしてたらそっちを買った方が良い
omoidenoshasoukara.web.fc2.com
フエ王宮入場チケットには「宮廷博物館とのセットチケット」や「帝廟とのセットチケット」がある(Price of Combo)。先人の旅行記 にもガイドブックにも書いてあった。
んですけど、
今回どうやら暑すぎる あまり朦朧とする意識のなか、王宮時点で単独チケットを買っていたらしく*14 、博物館前でいざ王宮で買ったチケットを見せても、クーラーのないチケット売り場ブースでゲーミングに光るデスクトップパソコンを操るおばさまから「NO!」と言われるだけだった。チケットを買った。
サイコーの展示室(チャム文化の古美術品展示エリア)王宮含めエリア内で唯一ギンギンにクーラーが効いている
Grab(宮廷美術博物館→ホテル):3万7000ドン=200円ぐらい
フエ新市街内の小規模ビジネスホテルなんだか新しいホステルなんだか判然としない宿泊施設ににチェックイン
フエでの滞在先を探している最中に「急にキャンセルになった サイアク」「施設の設備が古すぎてお湯が出ないしフロントも応答しない」「虫が出た」「今フロントの人間に強いられてこの☆5口コミを書かされている」 等の香ばしい口コミが頻出したため、比較的コメントが大人しい新市街のホテルでさえ地獄にチェックインするつもりで入ったのですが、結果的にはかなり良いホステルだった。お湯は出るしテレビも出る。部屋も広い。虫は出なかった。フロントの方に非常に良くして頂いた。
ホテルとのやりとりはWhatsAppで行うことになっているそうでしたが、「そのアプリは持ってない」と言うとInstagram のDM欄でやり取りすることになった。今も時々フロントの方の投稿を見ている。
www.booking.com
1階がバーカウンターのあるような飲食店で、カウンターの奥にずらっと並ぶ酒瓶の並びの中にはサントリー 山崎なんかが紛れているんですけれども、そういう酒らしい酒を出す店ということもあってか驚くことに夜は十分静かだった。凄い!(2023年5月の滞在)
フエには驚くことに横断歩道と歩行者用信号機がある
もしかするとベトナム の地方都市って、「こう」だったりするんでしょうか
2010年代のホーチミン は歩行者用横断歩道がある場所は稀、歩行者用信号機は見たことがなく、片側二車線の広い車道を川の流れのように 疾走するバイクが放つ光の奔流を前に茫然とした記憶があるし、ハノイ はホーチミン と比較して道幅が狭かったため「それよりはマシ」でしたが、クソデカ樹木と停車している無数のバイクに横断歩道が侵略されており歩くどころではなかったり、歩行者用信号機はあるにはあるが押しボタンを押さないと青にならず、その押しボタンが道の片側にしかない というバグがあった。
チャンティエン橋 ライトアップが1分おきに変わるらしい(同行者が言っていた)し、歩いても渡れるらしい。この写真を撮った時は川から食用油 と金属が混ざって腐ったような甘い刺激臭がしており、あまり近寄りたくなかった。
(たぶん)夜市 絶妙に音痴なカラオケデュエットが響き渡っており、地方商店街のムードがあった。 店は出ているが、あまり物を買うという雰囲気ではない。現代美術館の常設ショップめいた雰囲気(主観)
Hue Night Walking Street(少なくともその近辺と思われる) 道沿いのディスコなんだかバーなんだかという開放的な店からTiktok 転載動画で聞き覚えのある音楽が大音量で響き渡るが、路上にたむろしているティー ンはソシャゲをするでもTiktok を見るでもなくなんか、バドミントンをしている。健康的
夕飯:8万2000ドン=500円ぐらい
8万ドンのブンボーフエ(フエ名物 太麺を用いた牛肉ライスヌードル )と2000ドンのパッションフルーツ ジュース(種は旨味の強いスイカ の種みたいな味がした)
ホーチミン でフォーを初めて食べた時は「裏庭から雑草をカゴいっぱい摘んできました!」という元気のよいモリモリ植物*15 が付け合わせとして出てきましたが、フエの野菜モリモリは控えめ。ちょっとしたサラダのようですが、これをフォーの上に載せて食べる。
ちなみに、ハノイ (北部)だと「野菜としては麺の上にネギが乗っている程度(シソやレモングラス ?の後乗せはしない)」らしいです。
2日目合計金額
Grab(総額):14万4000ドン(800円ぐらい)
→今回は二人で利用しているため、これが割り勘になって一人あたりの金額は7万2000ドン(400円ぐらい)
往復航空券(フエ⇔ハノイ ):1万6500円
ガイド付きツアー:1万円
空港送迎:30万ドン(約2000円)
→一人あたりの値段としては15万ドン(約1000円)
飲み水:6万ドン(300円ぐらい)
食事:24万6000ドン(1500円ぐらい)
カフェ:5万5000ドン(300円ぐらい)
各種入場料:25万ドン(1500円ぐらい)
総額 2万6500円(日本円)
83万3000ドン=5000円ぐらい
ra927rita1.hatenablog.jp