メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

Someone in (the) Machu Picchu(てか、ラインやってる?)

 

ヤマトの若い兄ちゃんに戸口で微笑みかけられて、交際について真剣に考えている自分がいる。年齢がそう離れていないと思われる他人の優しさに触れるや否や、惚れる。外見に大した拘りがないという割に清潔感はあった方がいいと思うとか言い出すんですけど、一定以上の容姿だと私が主観的に判断すると、惚れるまでがウサイン・ボルト。宅配の兄ちゃんはこちらにサインをお願いしますってボールペンを貸してくれるんですけど、私はもう婚姻届けにサインする気持ちで、それを受け取りサインをしている。オンユアマーク・セッ!「優勝者インタビューです! 選手、この度はおめでとうございます。惚れの決め手はなんですか?」「優しくされたからです、ありがとうございます。」

ここで声かけ事案をしてしまう私はたぶん今頃刑期を立派に勤めているんですが、一方シャバにいる私は、お疲れ様ですとか何とか、月並みな言葉と共に玄関ドアを閉めました。率直に申し上げてやっぱ人生一回しかないし、折角なので断られる前提でも私用の連絡先、お聞きしたかったですね。てか、ラインやってる?

 

どれぐらい惚れっぽいかをもう一例、嫌だと言われても述べるんですが、それは一年前の三月、マチュピチュ→オリャンタイタンボ間の列車移動(ペルーレイル)の最中のことでした。所謂観光客が使う等級の高いビスタドーム(天井ガラス張り)の車両に乗っていたもので、車内ではドリンクのサービスから車内販売ではベイビーアルパカの毛を使った織物や衣服が売りつけられ(何人かご購入して車内にテンションの高い歓声が満ちる)、そしてその車内販売の一環として、乗務員(男女一名ずつ)によるファッションショーだとか、本当、色々あったんですけど、その中の車内アトラクションの一環で出て来たモルモットの霊みたいな扮装したスタッフが、音楽に合わせてリズミカルに踊りながら通路を練り歩き、ランダムに通路側に座っている乗客を引きずり出してレッツダンシング!LALALAND!みたいな、そういう形をした余興にわたし運悪く選出されてしまって、黒いモルモットみたいな顔したお面に幣が大量についてて、人間の頭を覆い隠しているような、なんか、なまはげとかスネカとかそんな感じの来訪神ルックの乗務員に手を差し伸べられて、人並みに同調圧力に弱い私は通路をおたおたと跳ねまわったんですけど、そのとき、異性と手に手を取って握り合ったのがほんと、小学校低学年ぶりっていうか、なんならこういう自然な感じで(業務と同調圧力といえど)自由意志から手をつなぐこと、初めてじゃない?ってぐらいで、私、その後の行程では殆どそのモルモットの亡霊乗務員のことを考えていましたし、今も時々思い出しては連絡先聞いておけばよかったと噛み締めている。てか、ラインやってる?

 

他人と、親密になりたい!

 

ここでの「親密」というのは、所謂恋愛関係です。私は他人と恋愛関係になったことがないままこの世に生まれて四半世紀を過ごしつつあるんですけど、周囲で見かける恋愛事情とか同人誌とか同人誌とか同人誌とか時に商業誌を元に、恋愛関係とは双務的な最恵国待遇であるという認識を持っています。これが時に実質片務的なものだったって気付いてモメるのが二股。

恋愛関係にあるのならば、他人をわりと堂々と独占できる、すごくないですか。以前の記事でもなんか述べた気がするんですけど、私の旅行に同行してくれた同行者たちは、物理的に誰より一番近くにいる、その時点におけるある種の運命共同体である私より、物理的に海や大陸、時空的に時差という概念で隔絶された彼氏との連絡を密に取ってるんですよ。どうして? それは彼氏が最恵国待遇の相手だから。

旅行先でバリクソ時差がある中で通話に付き合ってくれても後腐れ無いというか罪悪感がない、「だって恋人だから……」という言い訳を使っていいという相手なら、わりともう私は男女問わないところがあるんですが、わたしのなかの異性愛規範が多分強くて、同性だと「どうせ男がいるだろ」みたいな目で見てしまうので、異性が良いです。善良で一定の良識がありその他男と確執がない程度に凡庸で、清潔感のある異性がいいです。でもはじめからそのつもりで付き合うと、私は相手の恋人に対して装う一面しか見る事がなくて裏で何言われてるかわかったもんじゃねぇなと思うので、知人から始めたい。相手の人となりをある程度知った上、納得づくで、双務的最恵国待遇の責を負いたい。いやその願望にそぐうような場に身を置いていないんで、当分無理なんですけど、行動範囲に異性、いねーもん。一人で震えてろ!

 

ついでなので、私が来訪神(乗務員)と手に手を取り合いララランドしたペルーレイルやマチュピチュ旅行についての記憶を以下にメモしていきたいと思います。

当時私一人同行者一人総勢二名の行程だったんですが、以下のツアーを利用して我々はマチュピチュに挑みました。

 

www.hotholiday.jp

 

マチュピチュへの玄関都市であり国際空港のあるクスコからマチュピチュまで、列車で四時間とかそこら程度の時間が掛かります。ほんと、一日がかり。上記の行程を見て頂ければわかるんですが、クスコ発だと、ホテル発が午前四時とかになります。復路ボックス席で相席になったコスタリカ人夫婦は「それがほんとつらい」と言っていたので、早起きが辛い人はオリャンタイタンボにより近い所に宿るか、オリャンタイタンボに事前に入っておいて、そこから列車・バス個人手配するかオリャンタイタンボ発着ツアーで行くかするというのも手だと思います。なお2018年3月時点ではクスコ=オリャンタイタンボ間の移動手段はタクシーかコレクティーボ(乗り合いバス)、後者はわりと事故とかあるみたいで、(勿論絶対無事故の移動手段なんて地球上に存在しないんですけど)地球の歩き方でも推奨はしていなかった気がします。

同行者たっての希望もあり、私たちはクスコ~オリャンタイタンボ間に横たわる「聖なる谷」にある「ユカイ(Yucay)」という町にある、スペイン統治時代の修道院を改装したホテル「ソネスタ ポサダ デル インカ ユカイ(Sonesta Posadas del Inca Yucay)」に宿泊しました。

クスコからの移動は往路直接ホテルと交渉し100ドルぐらいで迎えの車を頼む(疲れからか車内で変なテンションになって車内で歌とか歌ってマジごめん)、復路同行者が良い感じに話を勧めてくれたバーのおっちゃんに個人的に送って貰う(金額が往路の四分の一になった)感じでした。

雰囲気としては結婚式とかやってるホテルでほんと、中庭とかきれいで、あと朝ごはんがあります。ほんと周辺にはマジホテル以外には住宅街と牛のいる畑?と、後はアンデス山脈ゥ~~~~~~っていう立地なので、ホテル内のレストラン以外行く場もなく食費はお察しな感じにはなるんですけど、東京ディズニーリゾートで食事をすると考えると、全然食費も安いです。というか、ディズニーと同じで、そこまで行っちゃうともうそんなことあんまり考えていないというのが食の真実(ほんとう)。

それでソネスタユカイなんですが、ここはもうすでに何度か繰り返してる気がするんですがとにかく修道院を改装したホテルなので、フロントのあるメインの建物(ここにカフェとバーとイタリアンレストランがある、クスコで出て来た高山病・リマから引き続きの食あたり・恐らくそれに惹起された発熱といったデバフかかりまくりの私が「取り敢えず体力をつけるため何か胃に入れなければ」というどうかしてる義務感から夕食にとイタリアンレストランで注文したカルツォーネを吐き出した、ペルーでお目にかかった中では空港トイレよりもよく清掃された居心地のよいトイレもある)でチェックインを済ませて、そこから中庭の石畳を通って、山際にある教会を横目にせせらぐ小川の橋を渡ったところにある良い感じの数棟の良い感じの建物が宿泊棟です。語彙力は無いんですが、控え目に申し上げて雰囲気がある。

部屋の設備としては正直申し上げて、雰囲気込みでめっちゃいいです。ここの宿泊は同行者に任せていたのでどの等級の部屋に泊ったのかとか、サッパリわからないんですけど、鍵がまぁちょっと不安な感じのぼっちい鍵でもとにかく掛かるし、トイレが綺麗。それに、シャワーからお湯が出る。しかも朝食ビュッフェ付き(重複)で、同行者の持っていた強力下剤(と言われて渡された。後に彼女に薬剤の名前を尋ねたが「今となってはわからない」と言われてしまった。真相は藪の中。)を処方され発熱デバフが解除された私は、そこでキヌアの粥を啜りながら徐々に回復していきました。ママの味。(同行者は「これはでんぷん糊、病人食の味」と言って食べませんでした。他にもパンとか何とか色々あります。ソーセージとか卵とか何とか一般的なホテルビュッフェにあるものはあります。ペルーということもあってか、カカオの粉?とか乾燥コカの葉とかが、ミロの粉とかティーバックとかと並んでドリンクバーでスタメン張ってたのが印象深かったです)。さらにスタッフがめちゃめちゃ親切、というかフレンドリーというんですかねアレは。イタリアンレストランの給仕の人とか、「これサービスしてあげるから、うちの口コミで良い感じのこと書いてね!」と言って、なんかいい感じのおしゃれなパンを揚げましたみたいな感じのもの差し入れてくれました。あれから一年経とうとしてるんですけど、これであの揚げパンのようなおいしかった何かは帳消しになりますか。おいしかったですおばちゃん。ありがとう。

聖なる谷で宿るメリットとして、「標高が低めなので身体がやや楽」というのの他に、「聖なる谷内にあるその他の遺跡を巡りやすい」というのもあると思います。私はホテルからチャーターしたタクシーでマラスの塩田やモライ遺跡に行きました。旅慣れた人からすると余裕でボられた金額だったと思うんですが、「ビコウズウィーアーエルストゥデンティン……」「ムイガーロムイガーロ」とか言って、スペイン語を混ぜたボロボロ英語ながら程々に金額交渉が出来る程度英語の通じる相手が来たので助かりました。タクシーのおっちゃんが言うには「マラスは元々インカの都市なのでこの辺はケチュア語を喋る(し、オレも母語ケチュア語だ)」というような感じの案内もしてくれます。根差した語りによるガイドにエモを感じる(多大なる偏見)。

またユカイ自体も、敢えて観光で行くような遺跡があるところではなく、グーグルマップで各自見て頂いたらわかると思う感じでマジでなんもない場所なんですけど、砂埃が巻き上がる感じの踏み固められた道をホテルの門から出て歩いていると、道々の石造りの家は木戸で、教会があって、アルマス広場があって、ほんと、スペインの田舎風なんですね、私スペインに行ったことはないんですけど、イメージが本当に、ヨーロッパのその辺の雰囲気がある。いや、ヨーロッパのその辺言うて、私その辺のことは写真とかでしか知らないんですけど。兎に角、往年のスペインによる苛烈な支配というか、インカの都市を潰しその上、或いはそこではないところに新たに計画都市を作ったという状況を垣間見たような気持ちになります。興味深い体験でした。

 

上述のクスコ発着のマチュピチュツアーを申し込み、往復の出迎えを聖なる谷内のホテルに変えてもらうことも出来ます。そうするとクスコホテルからだとロビーに午前四時集合だったのが、ホテルロビーに午前六時に集合とかそれぐらいになるので、クスコ発着よりかは体力を使わないで済みます。私の場合は規定の時間から十分ぐらい遅れてバスが到着、え、これ列車に間に合うの?みたいな不安を残したまま町というか畑というか山脈はDing Dong遠ざかってオリャンタイタンボ着、結果としては全体的な遅延が列車の方に発生していたので間に合いました。私たちが実際にマチュピチュに行った数日前には小規模土砂崩れとかがあって全線往来中止みたいなこともあったようなので、そういうこともあると頭に入れておくと、いざというときに心安らかに事態を受け入れられるかなと思います。

ちなみにオリャンタイタンボはバックパッカーに人気?なんですかね、なんかそういう雰囲気の所で、クスコと若干雰囲気の類似した街並みがあり安宿や小さめの店構えの飲食店が立ち並び、石畳の上にバックパッカーや旅行客や地元面子が行き交って程々に繁盛していて、旅情が強く心惹かれるものがありました。今回は私ほぼ素通りだったんですが。


オリャンタイタンボからマチュピチュのある山のふもとの村、アグアスカリエンテスマチュピチュ村)まで概ね一時間ぐらい、暖かいドリンクのサービスがあり、晴れればビスタドームからなんかすごい川とか森とか森とか森とかが見えます。マチュピチュがあるのはケチュアと呼ばれる森エリア、天空の城的イメージからすると意外だったんですがそんなに標高は高くなく(2430m)、マチュピチュ遺跡内ではパッションフルーツの木が見られます。私も四半世紀で初めて見ました。木になるパッションフルーツ。ガイドの人によると「エッジオブアマゾン」だそうです。そのエッジオブアマゾンかどうかはわかんないんですけど取り敢えず、車窓から雄大アンデス山脈や自然を一望できます。車内案内もある、んですが、私の携帯アラームが不意打ちで予定時刻から一時間早く鳴ってしまい叩き起こされたこともあり起床リズムが乱れていた同行者がここで完全にダウン、私も車窓を見ながら段々と意識が遠のき、気付けば一行はマチュピチュ村にいました。

 

マチュピチュ村の駅からガイドと合流し、マチュピチュまでバスでいろは坂のような坂道を通り斜面を登ります。この行程が三十分ぐらい。そこで我々はマチュピチュ村の駅でガイドと合流し損ね現地携帯は電池切れでその辺にいるガイドに「携帯貸してくれ(緊急連絡先に連絡したい)」と言って「No」と断られあーーーーーこれ、死んだわ……アグアスカリエンテスに死す!って感じの展開を迎えたんですが、同行者の「なんか困った感じの顔で俯きながら歩いてたら「どうしたの」って話しかけてくれたガイドの人が……」という前置きと共に現れた、ペルーびとGuysの中では割と体格の良い兄ちゃんが緊急連絡先に電話を掛けてくれて言うことには、「あと三十分かそこらでマチュピチュ行のバスが出る、バス停まで行ってそこで合流しろって言ってるぞ」とのこと。

不可知の神と同行者に感謝しつつ私が漠然と心に蟠りを感じていたのは、あっ、やっぱ世の中ってひとえに愛嬌だわ。逆説的に愛嬌が無いといとも簡単に死ぬわと思ったところなんですけど、それは兎も角命が繋がったのは本当。ありがとな同行者に引っかかってくれた兄ちゃん。

そこからマチュピチュ行のバスってマジどこだよほんとどうすんだよ観光客二人ぼっちで行かすなよ死んでやる~~~~~みたいな気持ちで「そっち抜けて左に曲がったらある」と指さされた「そっち」、駅から出たところの売店売店に挟まれた細い道を私たち黙々と歩いたんですけど、そこから歩いて言われた通り右に曲がって、売店に挟まれた細い道を真っ直ぐ、数分も歩かない内に道の上にかかった金属製のなんか、素人とは言わないけどTOKIOが作りました? DASH村にかかるお手製の橋か? みたいなところの欄干の間に張ってあるフェンスから、下の道にたむろしている明らかにそれっぽいVOLVOのバス群が見えたので、そこまで迷いませんでした。割と観光客だけでも、なんとかなります。

参加した上述ツアーの開始時点、ホテルから出た時点で、バスの運転手のあんちゃんから「ペルーレイル」「マチュピチュ村からマチュピチュまでのバス」のバウチャーを予め貰うので実際現地でガイドがいないからといってマチュピチュ前まで移動できないとか戻れないとかいった障壁に出くわすことはなく、結果として我々はガイドと合流できず、その場(マチュピチュ村入り口)で、後述する正規っぽい白いベスト着てるガイドを雇っていざマチュピチュ!したんですが、上述のツアーではガイドと合流できなかった場合その旨申し出ればその分返金があるので、それはそれでかえって得したかなという感じでした。

 

それ以外にもペルー・ボリビア旅行中は結構ホットホリデーを利用したのですが、多分社員さんが現地(南米)に居るのかな……という感じで私が日本時間深夜とかにサイトマイページの問い合わせフォームから問い合わせをすると数分で返って来ることもあり、その節は大変お世話になりました。

2018年3月時点はその旨諸々本当に助かりましたし、ガイドと合流出来ないとか時間通りにはいかないとか当然色々あるんですが致命的なミスや遅れはなく、私が利用した感じではペケをつけるところのない、概ねいい会社だったかなと思うので、ご検討の方におかれましては、一つの感想として参考にして頂ければと思います。別に、お金貰ってるわけじゃないです。むしろ、払ってる。というか、こういう感想をホットホリデーで利用したツアーの口コミとして書けば、いくらかキャッシュバックあったのでは? おや……?

 

マチュピチュ村からバス移動すると、マチュピチュ前で降ろされます。2017年頃から法改正の影響か何かで、ガイドを連れない単独でのマチュピチュ散策は許可されなくなったので、どこかでガイドを捕まえるか何とかしないといけないんですが、マチュピチュ村入り口までいくとなんかいい感じに白いベスト着た人々が「ガイド?」「ユーニードガイド?」と寄ってきてくれるので、マチュピチュの所まで来ちゃってガイドがいないから入れない!ということは、あんまりないと思います。ガイド料金は確か10ドルかそこら。(2018年3月時点)。

 

マチュピチュ後の復路は往路の逆でバスに乗り(バスまでの待ち時間があるというのはよく言われるんですが、運が良ければ五分と待たず乗れます。私が見た感じだと割とVOLVOバスが京都市営バスみたいな感じでダンゴになって待機していました。ラッキーパーソンだったのかもしれない。)、マチュピチュ村で数時間潰してからペルーレイルでララランドをしてオリャンタイタンボ着、オリャンタイタンボの駅から両脇に連なる屋台だとか土産物屋だとかを恐る恐る進み、「バス運転手、いなくね……?」と震えていると、屋台で麺をもぐもぐしていた朝と同じ顔の運転手が我々を見かけて慌て気味に飛び出して来てくれました。食事の邪魔して悪かった。

復路は流石に一度通った道ということもあってトラブルは無かったのですが、一つだけ言えたことというのは、土産物はマチュピチュ村ではなくクスコ(或いはオリャンタイタンボ)で購入するべきだったということでした。当然といえば当然ですし当代随一の観光地ですので、マチュピチュ村の物価はクスコよりなんかこう、凄い。水一本でも相当違う。まぁ言われずともわかれよ当然そうなるだろって感じなんですけど、ほんと、マジで、同じようなとかではなく寸分たがわず同じ土産物シリーズ、クスコにだいたいぜんぶあるので、特にこれ!というものがなければ、金欠旅行者としては諸々の土産、クスコで購入するのがオススメです。ほんとはこういう、「こうだったんだよ」みたいな打ち明け話を親密な相手としたい。一年越しにとかじゃなくて、ライントークとか、ライン通話とかで。

 

ユカイなホテルに戻った後明日にはクスコに立つぞ!あとマチュピチュ村でテンション上がって食べちゃったアルパカ生肉のカルパッチョを消毒しよう!ということでウェルカムドリンクチケットを頂いていたのでそれを用いピスコサワーをホテルのバーで頂くんですけど、その時同行者の彼女のiPhoneとホテルのWi-Fiの相性が悪かったみたいで、彼女は若干ふてくされつつでも私と一緒にきょうのマチュピチュはほんと、写真みたいで凄い綺麗だった、日頃の徳のお陰だと言い合いながらピスコサワーをちびちびやって、結局全部飲み切って吐きでもしたら事だって三分の一残して、サービスで頂いたトウモロコシのカリカリした硬いスナックをもっぱら齧っていた。ポップコーンの種みたいな奴。

次のクスコのホテルはiPhoneWi-Fi拾いましたし、最終的に帰国に成功したので、彼女は彼女の最恵国待遇と今も親密にやってるんですけど、一方の私は、やっぱ世の中愛嬌だなと思いながら、ユカイのホテルに沈んだ時と同様、勝手に一人で震えながらペルーレイルで手に手を取り合ったモルモットの亡霊だとか、宅配の兄ちゃんだとか、リマのスーパーの入り口で搬入してて、私を見てニコッとしてくれたスタッフとか、多少袖擦り合ったあらゆる異性を思い出しては、「あそこで連絡先きいときゃ良かったな。」を繰り返している。ていうか、ラインやってる?ほんと。いや、旅行中にWi-Fi拾わなかった同行者のiPhoneの代理で、とか、話が盛り上がった同行者のついで、とかでラインを交換した幾人かの異性はいるんですけど、全くトークしてないしな。謎の連絡先と化している。ほんと、状況を打開するような愛嬌なく、話しかけてみるような気概もなく、ただ願望一つを持って、一人で震えてる。

 

他人と、親密になりたい! 

時間を取らせたという罪悪感無く、親密に無意味な話をしたい。

 


"Someone In The Crowd" La La Land (2016 Official Movie Clip)