メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

平成時代のいちフジョシ ―その生態―

 

ヤフージオスティーズがサービス終了して、次は平成がサービス終了するみたいですね?

 

平成。思えば恥ずかしい半生を送ってまいりました。振り返るには記憶があんまりにも遠すぎて、その当時感じた筈の生々しい感情、その存在だけは覚えていながら、その子細を覚えていない。今も残るのはただ、「陰気なアンチなんかほっといて楽しく創作すべき」といった、大手絵描き等見るからに光属性の創作者によるポジティブ主張に対する嫌悪感だけ。

最近も私、類似の主張をされていた大手絵描きの漫画を敬遠するようになってしまいました。いや全然、むしろ私としては、作者と創作を切り離して見たいタイプなんですけど、文芸部のみんなで初めてのサークル参加をして……とかいう、陽のものの輝く背景が、ストーリーを編んだところの価値観に一本通っているんだろうなと思うと、なんか……

 

私の男性キャラクター同士の関係に恋愛性を見出し偏愛する者、いわゆるフジョシとしての自我の芽生えは流石兄弟から。

やがて「やおい」という言葉を知り、やおい的な観点からAAキャラクターの関係性を見ていた創作者のファンアート経由で、某国擬人化を知りました。

ここから「自分の想像に適する創作を見つけられない」「この関係性が背景にあるのならば、ここで強引にハッピーエンドに持っていくべきではない」という思想から、二次創作に手を付けるようになります。絵を描けないし、自分の理想に近付けるよう努力する根気が無かったので、じゃあ文章。安直に二次小説を書くようになります。

私は周囲に私しかオタク的な趣味を持つ人間が居なかったというか、居たっちゃ居たんですけど、方向性の違いにより解散。妄想を語り合ったり、自作の同人小説を見せるような友人が、手の届く範囲内に居たことはありませんでしたし、実質人生折り返し地点ともいわれる現在、これまで出来なかったということは、これからも出来ることは無いと思います。

それでも続く平成の渦中で私、誕生日絵が欲しいと呻いてみたり、感想が欲しいと呻いてみたり、大手の謎創作に界隈が汚染(個人の主観)され、大手と同解釈の謎次創作が界隈に溢れる中で、ああいう形での汚染が出来るのならば、自分が同様の形で発信すれば大手程の汚染力を持たずとも、少しでも形勢を変えられるんじゃないか。イベントにサークル参加まですれば、この栄誉ある孤立に、何がしかの変化があるんじゃなかろうか。アフターとかしたい。界隈に泥むことを通して、小説イメージ絵とか描いて貰いたい。とかいう、諸々の欲望あって同人誌作って、サークル参加とかした訳ですけど、ここに至るまでの私にはもっと色々な感情、第三者への絶望とか、他人の解像度ってもしかしてそんなに高くない? 等、色々な生々しい感情があった筈なんですけど、記録に残らない感情は風化して、みるみる内に私の内側から消滅してゆく。ただそこに存在していたことだけを、私だけがぼんやりと覚えている。

 

そこから紆余曲折あって、なんかいつの間にか知り合っていたフォロワーの力を借りる等しながら、サークル参加して、何が残ったって、輝かしいムラハチ(自称)の称号と、最高の自作の冊子形態です。

私は冊子形態にそこまで価値を置かないタイプですが、それでも冊子形態って良いですね。パソコンがおじゃんになっても、手元にデータが残っている。手元に冊子の形で残っているからこそ、無断で個人領域に侵入してくるタイプの兄弟姉妹がいると、そこからネット上での身元と性癖が割れる訳ですが。何でそういうことするの?

なお私、個人的に、同人誌の旬は個人的に三回あると思って、一つに頒布直後、二つにイベント後暫く経ってから、三つにWEB再録のタイミング。これらのタイミングで任意の第三者が「実はこれ読んでたんですけど~」といった言及を同人誌に対して行うケースが多いように思うんですが、同時に私まぁムラハチサークルなので、WEB再録するだけ無意味だろうというのはわかっていたんですけど、このまま在庫を棚に置いておいて、捌けた在庫が誰の手に渡ったかも大してわからず、今後誰にも読まれる可能性がないと考えるよりは、年度も変わったし、些細な契機を以てどんどんウェブ再録してこって思ったんですけど、案の定今の所反応ゼロです。ブクマも無ければいいねも無い。不特定多数の他者による当該カップリング創作について言及するアカウントとか、常ならぬ沈黙を守っている。

 

結局、私は何をしたかったんだろうかと思うと、私、私は、他人に、同じ景色を見て貰いたかった。それが不可能と知らなかった。何故わからなかったって、だってお前たち、タイムラインであれほど承認しあっているじゃないか!! 〇〇さんの(カップリング名)が最高!! ▲▲さんとオフ会なう。(カップリング名)の色紙描いてもらいました!! こちらアンソロジー寄稿者の皆様です!! 今回はお呼びいただきありがとうございます!! ××さんの小説のワンシーンを漫画にしました!! 

黄昏を一人で見る人間でいるうちはいいんですけど、「青色で綺麗だね」という人間の群れの中で私一人、私の知る黄昏の色を見続けた。

「お前たち、あれが青に見えるのか!?」

声を荒げる私は黄昏色について黄昏色が黄昏色である証拠を様々提示することが出来るんですけど、大事なのは証拠ではなく、主張する人間の人間性らしいです。

兎にも角にも私の問題点は、端から界隈という不特定多数に向けて承認を叫んでいる点です。何かを求める時は、個人を狙い撃ちにするのが鉄則だ。AED研修でもやる。誰も消防車を呼んでいないのである!! 複数の人間を括る輪郭のぼんやりとした非人間である界隈に承認を叫ぶのではなく、反応してくれる人間をだけを大切に思って、あとは空気とでも思えばいいじゃないか。うるさい!!!!!!!!!!!それが出来ればどんなに!!!!!!!!!どんなに!!!!!!!!!!!!

 

こういう陰のモノがユーチューブで連続再生をしながら作業している途中に耳に入って来たフレーズがこちら

 

朝よそんなに輝くな
私が惨めに映るじゃない

倉橋ヨエコ「不安のお山」 

 

えっっっっこの曲サークル参加が地獄の俺達じゃん!!!!!!!!!!!と思ってしまって目覚めたメロスは走り出したんですが、「俺達」って言ったってサークル参加してるメロスは一人ですし、サークルスペースで待っててくれるセリヌンティウスは居ないし、ここでいうメロスこと私も、そう回数サークル参加を重ねている訳ではない。サークル参加の回数自体は、片手で事足りる。その回数で満身創痍っていうのも、アレなんですけど。スリーアウト交代!

 

交代の前に、小説同人誌を作りたいが、周りに同人誌を作るどころか創作活動をしている人間が居らず(ワンアウト)、人権(フォトショップ)を持たず(ツーアウト)、パソコンに詳しくて相談できるような相手もいない(スリーアウト)の方々の為、パソコン(Windows7)に予め入っているソフトとフリーソフトのみを駆使して小説同人誌を作成する術を残しておこうと思います。これは平成末年時点の情報ですので、令和の時代にはより高品質な原稿を、より安易に作れることとなっていると思います。これを叩き台に、各々研究を進めて行ってください。

 

小説同人誌の作り方

 
はじめに

最初に捨てるものは感情。どの行程においても楽しみはあまりないです。だいたい辛くて泣けてくる。励ましの言葉は存在しません。っていうか、励まされても腹が立ってくる。何? 「頑張れ」って、それはどこからの言葉??????? 私はお前の為じゃない、ましてどこにいるかも知らん読者の為でもない。私の解釈に読者が着いていたとしたら、何でピクシブの検索結果といいタイムラインといい大手の謎次創作に満ち溢れてるんですか??????? は?????? となるので、取り敢えず眼前の「書く」以外のことは考えない。イベント参加当日のことを考え、周囲の交流ムードの中仲良しさんが欠席しちゃったかな? っていう、女子小学生のような腫れもの状態が発生することを考え胃痛を起こさないためにも、諸々考えるのを止めた方が良いです。それでも思考が回ってしまうんだから、余計に、余計な事に出来るだけ気を回さない方がいい。作成している同人誌は、界隈に対するアンチテーゼの提示とかありますけど、諸々ひっくるめてだいたい自分の為だけに書いているものですし、その点、卒論とちょっと似てるところありますね。ウフフ。なお私には修論が控えています。

 

行程
  1. 本文をワードで作る(自分の書くものがあまりに辛く厳しすぎて書きながら泣いたことがある。)
  2. ワードで作った本文をPDF化する(この作業も辛い。うまくいかなくて機械にキレ散らかし挙句ストレスが臨界突破して泣く。)
  3. 表紙(これが一番辛い。運が良ければ人権持ちのフォロワーや神絵師に代行を頼むことが出来るが、これを作るハメになって泣かなかったことがない。)

 

  1. 本文をワードで作る

本文をワードで作ります。

意識が高いというか、フォントや何かしらの美的センスをお持ちで「ワードはあり得ない 汚すぎ pixivのpdf化サービス使った方がまだマシ」とか声高に仰るフジョシのもの時々いますけど、それもあくまで個人の意見なので違いの判らない人間や手軽さを重視する人間、この記事を見ているような皆さんには関係の無い話として進めます。

ちなみにワードさんでルビとか振ると行間大いに空くし、アに濁点とかは力業で振るので、なんか奇妙な感じにはなります。でもまぁ読めないことはないだろ。いける。

 

shimaya.net

 

小説同人誌についての暴論ですが、上記のページにあるしまや出版さんの本文用テンプレートから任意のテンプレートをダウンロードして、そこに文章を流し込めば取り敢えずできます。若葉マークのものを使いましょう。出来る限り文章を作ること以外のことは考えたくない。そうだろう?

 

 

 2.ワードで作った本文をPDF化する。

印刷会社にもよりますが、ワードで作っただけの原稿は受け付けて貰えないことが多いと思います。PDFなら受け付けてくれるところがある。時々フォトショップの何か、psd?とかいう拡張子にしないと受け付けてくれないところとかあるんですけど、そういうところは人権(フォトショップ)が無い存在をカスタマーとして想定していないので無視していいです。

 

www.cube-soft.jp

 

これをダウンロードして、使う。


完成したワードファイルを開きファイル>印刷>「Cube PDF」をプリンターに指定。

ここで「プリンターのプロパティ」をクリックし以下を確認

☑「カラー」か「白黒」か

続いて「プリンターのプロパティ」の窓の「詳細設定」をクリックし以下を確認

☑用紙サイズ(テンプレートで設定してくれている通りの用紙サイズ/カスタムに設定する 特別指定しない場合A4のままになってる)

☑印刷品質(白黒の場合600dpi、カラーの場合300dpi以上)

☑True Typeフォント「ソフトフォントとしてダウンロード」

☑PostScrptオプション>True Typeフォント ダウンロードオプション「アウトライン」

 

印刷ページに戻り用紙サイズ等確認(時々A4になってる、カスタムのサイズにする)

 

以上を確認し終えたら「印刷」をクリック

するとCube PDFのページが開きます。

 

一般タブで以下を設定
☑「解像度」(白黒の場合600dpi、カラーの場合300dpi以上)

 

変換を押してPDFを確認

先述の用紙サイズが変になっているとここでレイアウトが大きく崩れています。

紙の向きがおかしい場合はCube PDFの「詳細設定」タブを確認。

その他色々問題が発生すると思います。各自泣きながら検索をしましょう。感情が邪魔。

 

3.表紙。

これが最悪。表紙を作るの楽し~~~~~っていってるやべぇ奴が時々いますが見るな。あと他人の同人誌も参考にするな。悲しくなるし、虚しくなるから。

人権(フォトショップ)が無い人間が表紙を作る為に最初にするのは「理想を捨てること」次に「妥協点を探すこと」です。タイトルと年齢指定さえわかりゃいいんだ。あとカップリングがある場合はカップリング名とかあると親切だってフォロワーが言ってました。

 

www.pixiv.net

 

これを使う。※リンクウェアなのでその辺はきちんと奥付に掲載してね

 

このプリセットを使わない場合も、ここで入手した画像をワードに張り付ける→この画像サイズに合うように著作権フリーサイトから持ってきた画像/自前の画像を加工するという荒業を使うことが出来るので便利。

というか、私この手を一度使ったことがあるんですけど、自分でも冷静に考えると訳が分からない手なので、あまり使わない方がいいです。多分ペイントで用紙サイズを確認→ワードの用紙サイズをカスタムで変更してからワードに当該画像を貼り付け→表紙用の画像を上から貼り付けて調整したんだと思う。???(なんだこの手の込んだ虚無の作り方は)

 

しかし何故そこまでしてワードで表紙作成に固執するかというと、ワードを使うと前述の方法でPDF化することが出来るからです。現代ネットで検索するとオンラインでjpg等からpdfに変換することできるんですけど、一応印刷のことも考えて知ってる方法でやった方がいいかなと思って……

ちなみにこの方法だとお察しの通り、A5以外は作れません。いいじゃんA5は作れるんだぞ。ハハッ!(高笑い)

 

表紙作成の局面においてペイントちゃんはわりとゴミです(個人の主観)。一度置いた文字を動かせるワードの方がだいぶマシ。著作権フリーサイトから持ってきた画像にいい感じのフリーフォントをぶち込んで理想を捨て妥協を覚え一晩寝ずに過ごすと「まぁ無いよりマシ」にはなる。頑張れ!諦めろ!

その他「画像を文字の形に切り抜きたい」といった高度な欲望をお持ちになりながら人権を持たない方には、画像編集系フリーソフトを使うのも手。ファイアアルパカとかGIMP辺りで、そういう技術を使えます。この二つはサークルカット作る時に使うことになる気がしなくもない。ちなみに、私のパソコンでは後者は使い物にならない。そういうこともあるので、各々のパソコンのスペックと相談しつつ決めて下さい。

 

これで表紙と裏表紙はなんとかなる。

 

問題の背表紙、これが一番キツい。ワードで作成できるサイズじゃないから(なんかエラーめっちゃ出て鼻水啜った記憶がある)。

背表紙については可能な限り人権(フォトショップ)を持つ他人に委ねたいがそんなこと出来たら最初から表紙なんか作ってないので、そういう最悪の場合は、上記のページからダウンロードした背表紙を参考にしつつ、ペイントで同じようなサイズ感の背を作成していい感じの色にする。それをオンラインでpdfに変換する。これで「なんとかなる」レベルのものは出来ます。

 

ここまで頑張ると不思議!あとは印刷所が何とかしてくれるので入稿して神に祈りましょう。

 

なんかここまでの段階を追って書き出してて思い出したんですが、入稿予約段階でそういえば、紙質とかも選ばないといけなくて、クッソクソ疲弊した記憶があるんですけど、その辺はネットで調べればなんか色々出てくるので、まぁなんとかなります。

以下も引き続き個人の偏見ですが、とりあえず紙は上質紙選んどけば、変な色が着くことはないです。紙の重さ(〇〇KのKはキログラムの略)はイコール厚さなので、中ぐらいを選んでおけば、まぁ本の体裁は保たれているんじゃないかと思います。中庸が一番。朱熹もそう言ってる。

 

こういった経緯を経て一応は世に出た本のどれ程が人に読まれるのか。
形になっただけマシじゃない? っていうのは、正直ある。儚い時は桜よりも儚く散るので、データ。

そういう訳で私の生活空間で存続を続ける確たる在庫と共に、タイムラインには今日も、他人の同人誌の感想のマシュマロや、他人の同人誌WEB再録の宣伝をリツイートした上での推薦ツイート、他人の小説同人誌のファンアートや、他人の小説同人誌についての語りに対する称賛のリプライが、ほらここにも!あそこにも!!

 

 


不安のお山 /倉橋ヨエコ