メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

いま(下痢で)負けそうで泣きそうで消えてしまいそうなぼくは市販薬を信じるべきではない。救いは処方箋にのみ求めるべきである。

 

実はこのブログ、いわくつきである。

日頃私は健康な生活を送っている、というより、頑健にかまけ不健康な暮らしを送りつつ、怠惰ながら健康を享受しているのだが、年に一度あるかないか程度の確率で大きく体調を崩すことがある。

その直前に、不思議とブログを更新していることが多いのだ。

ブログは体調不良の始まりなのか、体調不良の兆しが私に回顧録に走らせるのか、卵が先か鶏が先かは定かではない。

 

しかし確かにそういえば、カンボジア回顧録を血涙を流しながら夜明けまで書き上げた時は、その後見事発熱し一週間寝込んだ。そして先のイギリス留学の回顧録から間を置かず、二周年記事を書き上げた翌日にも見事発熱し、その余波はファーストインパクト(発熱)から一週間たちつつある今日まで続いている。

 

一般に、多くの人々の通院の決め手というのは熱の有無だろう、下痢や腹痛程度では通院を様子見する人間は多い。

しかし、これはあくまで、骨格から健康優良児、持病無し、花粉症を含むアレルギー症状今の所なし、エアコンとカロリーを目当てに献血ルームに入れば忽ち400ml血を抜かれ、けんけつちゃんの耳へと吸い取られる者の主観によるが、腸による反乱が発生してしまった腹痛と下痢を抱える人体というのは、存在しているだけで尋常ではない体力を消費する。

 

確かに、熱は危ない。かのサカリョも近江屋事件の折、のうがやられてはあかんと言ったとか言わないとか聞いたことがあるし、頭は大事なんでしょう。

ちなみに、私の幕末日本イメージは銀魂(~吉原炎上編)とFate/Grand Orderの期間限定イベント・「ぐだぐだ明治維新」および「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」によって構成されている。

ここまで思って気付いたんですけど、およそ史実はないですね? 特に後者の後者の方の例示、オープニングにバッチリ書いてありますが舞台は「1945」、幕末要素はキャラクターだけです。

それにしても、旅行で伏見とか何回か行ってるので、少なからず複数回、それ関係の展示とか酒蔵で見てると思うんですけど、体系的知識が全く頭の中に入っていない。興味関心ゼロかよ。ゼロなんでしょう。

ついでに私あの辺の時代についてあんまり教育を受けた覚えがないのもあって、時系列による体系的知識は勿論、偉人の名前とかその辺の基礎知識もちょっと怪しい所がある。しかし興味がないから忘れた可能性も無きにしも非ずなんですよね。卵が先か鶏が先か(二度目)。

 

それはさて置き、特に発熱慣れしていない人間が突如発熱をすると、突拍子も無い行動に出るのは確かだ。

カンボジア回顧録をしたためた日の夜、激しい悪寒に目を覚ました私がまず取った行動は、しまう場所を決めきれず床の上に乱雑に詰み上がった荷物*1の只中に埋もれていた御朱印帳を取り出し、部屋の一番高い棚の上に置いて必死に拝んだ。

ちなみに、平時の私は日頃観光でもなければ神社に通う習慣はなく、神社の御守り等はデザイン重視の購入である。

ブログ開設二年目に関する記事を書き上げた翌日の夜、激しい悪寒に目を覚ました私は、何故か真っ先に「熱中症」の症状を疑った。なお、発熱している人間の行動に論理性を求めてはいけない。

そして、内部でゲル状の「うずき」や「痛み」がチャプチャプしているような状態の頭蓋骨を抱えながら洗面所へ向かうと、水道に口をつけ水道水をガブ飲みした。

 

どこで拾って来たのか定かではない信心を突如として発揮し御朱印帳に手を合わせる私も、頭痛を抱えながら真剣に水道水をゴクゴク飲む私も、「発熱」という現象に一切思い至らず、「解熱剤」や「頭痛薬」、「冷えピタ」といった文明の利器のことなど、歯牙にもかけなかった。

特に前者の一心不乱に御朱印帳に手を合わせ発熱に思い至らない行動、我ながらなんか時代錯誤感あって頭おかしいですね。いつの時代からタイムスリップしてきたの?

 

さて、先のブログ二年目に関する記事を更新した折の発熱は、試験十割の講義の試験を控えたその日に発熱したカンボジア回顧録の時のものと違い、一日で下がった。残ったのは腹の鈍痛と下痢である。

当初私は、その腹痛と下痢を舐めていた。「それがどうした」と。こちとら食あたり高山病下痢頭痛酸欠コンボの記録保持者であると。諸々あるにしても少なからず「清潔さ」においてはまごうこと無き先進国であるこの日本国で消毒された食品に、南米に耐えたこの腸のリズムを乱せるものか、恥を知れ恥を(誰に向かった言葉だこれは、お前が恥を知れ)。

日頃多少頑丈な奴って、こういう所があるので嫌ですよね、あとお前は南米のことを引き合いに出し過ぎ。確かに地球の裏側で通用した事実って、なんだか妙な自信につながりますけどね、過去の話なので控えて下さい。

そして頑丈な皆さん、発熱後には気を付けて、御身を労わって下さい。とにかく発熱時絶食状態だった所に、いきなりただの米を掻っ込むのはNG。熱が下がれば飯さえ食えばあとは寝て回復するだろうなんて愚かな考えは捨てましょう。それで治る(治る?)のはティーンまで。後は下痢をして消化器の違和感からの食欲不振(食べたいけど食べたくない)コンボの苦しみを喰らうだけです。

 

そう、皆さん通院のバロメーターとして「熱」を何かと重視なさると思いますし、熱が下がればああ落ち着いたと一安心、通勤通学も可能かなって感じになると思うのですが、熱が下がってからも対応も肝心です。何なら熱よりも更なる苦しみが生まれます。

この更なる苦しみというのが、先程から連発している腹痛と下痢であることは言うまでもないでしょう。

 

腹痛と下痢を併発した人間は、息をするだけで疲弊する。

消化器の違和感と膨張した感覚、しかし腹痛、下痢の度にトイレに立つと腹部に鈍痛が走る。しかし、それでも、熱が下がっていると一番苦しいのは、「空腹」だ。

耐えがたい空腹。高山病でも味わったあの感覚である。食べたい。何かを食べたい。しかし食べられないのだ。食べた所でそれは腹痛の元になり、果ては下痢の材料になる。食べた所で辛い、食べずとも辛い。熱は下がっており確かに快方に向かっているんでしょう、だからこそ発熱時のように意識を失うことも出来ず、睡眠不足が重なる。人間体調不良になると眠れなくなるんですね? なんですかこのバグ、たまげたなぁ。

 

愚かなことに成人する程度に人生を積んだにも関わらず、「腹痛と下痢だけならまぁ外出も出来ましょう」と思っていた私は、解熱して二日後にちょっと野暮用があって出かけたんですけど、昼食ついでに正露丸を飲みながら、「別に腹は痛くないし漏らしそうってこともないけど、いったいなんだろうこの脂汗は」と、どこからともなく垂れてくる嫌な感じにべたつくその汗を、心底不思議に思っていました。

それはまごうことなき「火事場の馬鹿力」だったと、自宅に戻ってから叫び出す程ではない、しかし無言で耐えられるほどのものでもない、地味な腹痛にもんどりうち、無意味にウ゛~(CV:野中藍大塚明夫)と唸りながら、あの「不思議な脂汗」を思い出し、私は後悔していた。

海外や屋外であれば耐えられるというのは「火事場の馬鹿力」でしかなく、普通それは、殊に日頃健康体を享受し不健康に慣れていないユーザーには、耐えがたい苦痛なのだ。

海外や屋外で倒れてしまうというのは、もう本当に本当の異常事態であって、だからこそ救急車も出動するのである。

 

あと、先程もちょっと触れたんですが、唐突に不健康になると人間、何故か眠れなくなるようです。なんでかは知らないんですけど、まとまった時間眠れなくなる。二時間置きに目を覚ます。発熱している間は気絶が出来るので良いんですけど、熱が下がって腹の痛みに耐えながら眠ろうとしても、気絶が出来ないのでどうしようもない。

これはもうやっていられないと、処方箋を貰うために腹痛(二日目)を抱え決死の想いで外出し、初診料を支払っても、飲んだ処方箋に決して即効性がある訳ではない。しかし頑丈を自負する身体は、以前インフルエンザを罹患するも薬を飲みひと眠りした結果、半日でインフルエンザから体の主導権を奪い返した記憶のまま思い込みで動くので、本当によくないんですね。

 

そしてさらに時間が経過し、熱が下がって処方箋を貰って、それでもなんでこの気怠さが抜けないんだろうと心底不思議に思いながら、ツイッターで見たチョコラBB紹介画像を見てチョコラBBハイパーを購入、ラベルには小さな文字で次の記載

 

「以下の症状がある方は服用を避けて下さい:下痢」

 

Ηλι ηλι λεμα σαβαχθανι.――『マルコによる福音書』15章34節より。

(空を仰ぎながら、心もとない腸よりか細く呟く声はさながら磔刑に処されるキリストのような)

 

不注意から結局410円払ってしまったので仕方なく液状便の悪夢にうなされながら一滴ずつという調子で舌の上に乗せていたら、幸いにも液状便から霧状便にグレードアップすることなく、チョコラBBハイパーをドーピングしたその日の日没辺りから身体の主導権が不調から我が手に戻って来た感じになりました。ありがとうエーザイ、ありがとう処方箋。

 

 

そして以下では、今後発熱・腹痛・下痢の三コンボを再びたたき出してしまったときの為に、発熱慣れしていないにも関わらず発熱した脳でもわかりやすく理解できるよう、私の為の簡単な対応策を備忘していきたいと思います。

ついでに食あたり下痢コンボについての備忘もしたいと思いますが、全て私の経験を基準に書かれているので正直私ではない人に向けては参考にはならないと思います。

皆さんは皆さんで各自対症チャートを作成していって頂くのが一番いいかなと思う次第です。

 

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拝啓 未来の私へ

 

このエントリーのこの部分を読んでいるということは、どこで何をしているのかはともかく、あなたは短期的に、全く幸せではない体調不良に見舞われているということでしょう。

以下にこれまで見舞われた症状とその対策をまとめますので、是非参考にしてください。

 

・悪寒で目が覚めた!どうしよう あとなんか頭も痛いかもしれない。

→十中八九「発熱」をしています。「体温計」と「冷えピタ」を持ってきてください。なお、わたしの住居が今後の発熱時も変わっていない場合、体温計の電池は昨日(2018年8月22日)切れ、2018年8月23日現在取り替えず放置していることをここにお詫びします。

 

・熱は下がったけど眠れない!つらい

→不健康な状態だと眠るのも難しいみたいです。私も今回初めて体感しました。諦めて頑張って下さい。

 

・熱が下がったしお腹が減った、ごはんが食べたい。

→駄目です。発熱に伴う絶食により、あなたの消化器はなんだかつらい状態にあると思って下さい。お粥がウィダーインゼリーにしましょう。何なら一日くらい絶食した方がいいかもしれません。なお「脂っこいもの」「柑橘類」を取るとその後の腹痛下痢コンボを誘発するのでいけません。多分今回の私は熱冷め早々にバリバリ柑橘類を取ったのが決定的な悪手だったんだと思います。私の失敗を生かして下さい。

 

・お腹が痛いけどお腹が減った、ごはんが食べたい。

→そういえば高山病の時はチョコレートを食べましたけど、多分消化にあんまり良くないんじゃないかなと思います。チョコレートを溶かして食べたいなぁと思ったら、消化にいいかどうか取り敢えず調べてみて下さい。とにかく、消化にいいものを選んで食べて下さい。あと食欲があるうちに病院行って下さい。薬を飲むのが辛くなるので。

 

・下痢

→明らかに体調不良と分かる時に正露丸とストッパで対処しようとするのは現状維持の一手でしかないのでやめてください。

あとあなた食あたりの時も下痢止めでなんとかしようとしましたね? それで発熱に至ったことを思い出し、ストッパを過信するのを止めて下さい。

下痢の場合ケースによって出すか止めるかが分かれます。

 

(1)何か食べた心当たりがある 或いは ペルーで何か食べた

この場合は出した方がいいです。以前食あたりで発熱まで行ったときは、同行者が持っていた強烈な下剤で事なきを得ましたね? なんかあんな感じの薬を探して飲みましょう。そこがペルーでないのなら、病院に行って処方箋を出して貰うのが一番いいです。

 

(2)特に心当たりがない

この場合は私もよくわかりません。熱が冷めた翌日にめちゃめちゃ飯食ったか、感染性胃腸炎かもしれないとなんか医者は言ってました。とりあえず医者に行って処方箋を貰って下さい。突如腹痛だけが降って来るケースは兎も角、元より体調不良がある場合、静観しても、事態が良くなったことはあまりないです。

 

・熱が下がって処方箋を貰ったのに、身体がだるい

→栄養ドリンクを一滴ずつ飲んでください。アクエリアスポカリスエットに溶かしても良いと思います。なお栄養ドリンクを購入する前に、「下痢でも飲んでいいかどうか」を主眼にチェックして下さい。今回は結果的に別に飲んでも良かったみたいなんですけど、まぁ確認したところで罰は当たらないでしょう。

 

《番外編》

・爪先を出すスリッパを履きながら歩いていたらホテルの段差に激突、ボリビアのクソ田舎で爪を割ってしまった! いたい。

→まずネットで「爪 割れた」で検索するのを止めましょう。どのサイトも「清潔な布でくるんで病院に」と締めくくるので、ボリビアのド田舎、ウユニ塩湖の畔にいる我が身を顧みて腹が立ちます。次に飲み水、ミネラルウォーターですすいで下さい。水道水につかるとか、それが嫌だから洗わないとかよりマシです。最後にマスキングテープで補綴して下さい。帰国までその状態を維持したまま、シャワーに入る時は当該部位にホテルのアメニティで着いてるシャンプーハットとかを巻いて水に触れないようにしましょう。なお、バンドエイドは爪がテープに貼り付いて痛いらしいので、それを使うときは程々に覚悟をした方がいいです。

 

 

敬具

*1:整理整頓が行動様式に入っていない人間の生活空間にはしばしば「しまう場所を見つけられずとりあえず目につくところに置いた荷物」による小規模から中規模の塚が発生する。