メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

お前に本当のヒュッゲを教えてやる、等。

 

クリスマスシーズンにヨーロッパ(ノルウェーデンマーク)に行ったんですけど、ほんと何につけても人間が番っている。いや北欧は北欧でヤバいのでクリスマス中止とか言ってる奴はすっこんでろフィヨルドから突き落とすぞって感じですし、ほんと、クリスマス万歳!とにもかくにも、クリスマスイルミネーション万歳!!って感じなんですけど、それにしても人間が番っている。日本のクリスマスはカップル多すぎで不純!本場のヨーロッパはそんなことないもんっ!っていう言説、日本語ツイッター界隈でわりと見なくも無いんですけど、確かに実際の現地クリスマスは家族で消化するイベントなのかもしれない(クリスマス当日はマーケットも午前までで店じまい、店も概ね閉まるらしいです)。ですが、クリスマスマーケットに居る人間は、だいたい番っている。そこかしこから鳥のさえずりのようにリップ音、聞こえてくる。まぁリップ音で済んでる分まだマシなんじゃないっていうのと、わたしが時間と場所を弁えなかったんじゃない(十九時のチボリ公園)っていうのもありますし、それにクリスマスマーケットの面子が必ずしもカップルだけって訳ではないので、恋愛特化っていう点で日本のクリスマスある意味特殊なんでしょうけど(そもそもヨーロッパ諸国によくある都市とは擁する人口が違うのもありそう)、それにしても、ヨーロッパの人間はナチュラルに番っている(個人の偏見)。

 

ところで今回の旅行経験を経て、私の中の北欧エリアのイメージがなんか薄暗くて雪降ってるイメージで固まりつつあるんですが、これは完全にわたしが12月のベルゲンから旅行をスタートしてしまった事によるミス。多分世間一般だと、冬の北欧、極夜とかオーロラとかサンタさんとか、なんかロマンチックでミステリアスで大衆的でキラキラしてるんじゃないかな!? キラキラしてるのは本当。電飾の力です。電気!それは文明! 12月の北欧からクリスマスの電飾を取ると、殊に観光客は暗闇に呑まれて死にます。

ベルゲンの日は十四時にはほぼ死んでる。太陽によって空がなんか明るくなる……?のは、だいたい十時前後、空が夕焼けよろしく黄ばむのは、正午前。そもそも太陽は南中しない。地平から頭を覗かせた状態から出てこない。高緯度地方だからと頭ではわかるんですけど、えっそんなに……?ってぐらい、昇らない。ほんと、頭を見せるだけ。張り見世でももうちょっと顔見えたんじゃない?

北欧諸国ではクリスマスはユール(jul)と呼ばれており、呼称の由来は古代ヨーロッパのゲルマン民族ヴァイキングの間で冬至に行われた祭りだそうなんですけど(Wikipedia日本語版調べ)、なんかこう、元々のユールというのは、Wikipedia日本語版を見る感じでは太陽の復活や再来を願う祭りらしくて、まぁ、そらそんな祭りもするわって感じで、暗い。

オスロの日は十五時にはだいたい沈んでいる。八時半ぐらいには明るくなるのでベルゲンよりはまだマシ……?(単純に気候の問題な気もする、ベルゲンは頻繁に雨が降るイギリスみたいな気候をしているので)ただオスロは市内一面スキー場かなって勢いで雪が積もっているので、ベルゲンよりも気温が低い!青空は見るけど、寒い!!南十条の駐車場で夜行バスを待っていた午前零時の京都盆地を思い出す感じで寒い。いや流石にこちらも装備を揃えているので、京都よりは寒くないんですけれども。どちらかというと、スッ転んで打った尻とか頭の方が痛い。私中肉中背なのでお陰で尻がクッションになって、後頭部のダメージを減らした感じがあるんですけど、それでも結構痛かった。助け起こしてくれる連れがいる訳でもなく、暫くマジで痛い、二つに割れたか!?という勢いのある尻を押さえたまま、オペラハウスの天井をずるずると滑り落ちる観光客ごっこをしました。推定観光客女性が手を貸して下さって事なきを得ました。起きてからなんとなく肘が痛いことに気が付いた。無意識に受け身を取ろうとしていたのだ。無意識に出た肘よりも尻の方が大幅に出てたのは間違いないんですけど、なんだか自分が愛おしくなりましたね。

行程としては以降海を渡ってデンマークに入るんですが、デンマークに入ると流石に明るい。午前八時には日が昇ってるし、十六時ぐらいまで夕焼け。こら人間も明るいわ!って思いますけど、ステイしている知人によると「普通に日の出前(午前七時)とかには活動開始してるから気が滅入る」だそうです。毎日夜明けを見る世界。暗闇に呑まれる暮らしの中で人々は自然と、番っていくのかもしれませんね。


2018年、めくるめく性の6時間です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

これからクリスマスシーズンに北欧(ノルウェーデンマーク)に旅行をした際参考にしたサイトや、自分のしていた服装等を、折角のクリスマスなのでワールドワイドウェブにメモをして、サイレントナイトを過ごしていこうと思います。この文字がワールドワイドウェブに公開される頃には皆様の性の6時間も佳境を迎えつつあるかもしれませんが、もし宜しければお付き合いください。

 

ベルゲン

以前の記事で紹介した通り世界遺産を擁するノルウェー第二の都市、観光のハイシーズンは夏、市内移動手段は徒歩です。

 

【装備】薄いニット帽/綿入りで膝丈の長い上着ヒートテック/ハイネック/ネックウォーマー/ユニクロ巻きスカート/ユニクロレギンスパンツ/シャカシャカズボン/タイツ/ユニクロヒートテック靴下/靴底のあるブーツ
気候としてはノルウェーの中では温暖、ただしよく雨が降ります。降られました。金沢みたいなものなんでしょうか。以降の装備欄では大体ユニクロの回しもの感が演出されていますが一銭も貰っていません、むしろ払っている。

実際わたしが現地に行く前まで服装にわりと悩んだので一応メモとして残してはみたんですけど、いくら高緯度といってもオーロラとかが恒常で出る程高い位置でもないので、不安だったらスキーウェアに類似した服装をしていけばほぼ間違いないと思います。スキー場みたいな首都もありますしね。

 

【クリスマスマーケットの位置】Festplassen
ベルゲン駅を出て目の前に駅前とは思えない細くてなんか暗い道があるんですが、これを左手に進むとショッピングモールがあり(ここを曲がったところにある駐車場の奥にトラムの「ベルゲンバスステーション」停留所があります。空港から来た時はバス停を降りて、NSBのビルがないなんか暗い方に、最寄りのショッピングモールに向かって歩くと駅前に出ます)、さらに道路を越えていくと私の宿泊したシティボックスベルゲンというホテルがあり、そこからさらに向こうに進むとなんかこう、ベルゲン大学方面に続く兎に角暗い道があり、一方で右手を見るとフロイエン山が暗闇の中で威圧的な稜線を露わにしているんですが(駅前を彷徨った時間帯が大概暗闇でロクなことを覚えていないことも明らか)、そういったそれらを全て振り切り、ベルゲン駅前の道を横切って真っ直ぐ歩いていくと(途中で曲がる道は間違いの道です、よくわからないエリアに連れていかれます)「小ルンゲゴース湖」という謎ネーム湖があり、この湖にクリスマスツリーが浮いています。それを横目に湖の周りを歩いていくと「Festplassen」のクリスマスマーケットに突入します。やったね!

湖の周りにはKODEもあります。ベルゲンカードを持て余しそうになった時の強い味方です。

 

Festplassenの中では雨の中周り続ける観覧車とメリーゴーランドをバックにそこそこの広さのプレハブと結構な広さの屋台が立ち並び、クリスマスマーケットをしていました。その他の場所のマーケットと比較するとお土産物というか日常使いの物が多く、ニット帽やアクセサリー、どこで使うかよくわからない器、クリスマスオーナメント、本等が販売されていました。あと保存食も多い。チーズとかサラミとかチョコレートを売ってる出店が複数あり試食が出来ます。おいしい。

ハンドメイドの物だけを販売しているプレハブ(そんなに出店がある訳ではなくわりとすきすき)もありました。恐らく降雨対策のプレハブの中に複数の店が出店している形式なので、プレハブに入ると暖かいのが最高。プレハブのそこかしこに麦の穂?が刺してあり洋顔の雀やハトがつついています。かわいい。

 

Festplassenを突っ切ったところにあるMusikkpaviljongenや大きな道は大体クリスマスの電飾によって照らされているので、歩いているだけでなんだかウキウキです。その一方で通らないといけない道に電飾がなく暗黒面に堕ちていることがあるので注意が必要。逆に以降で紹介するベルゲン以外の場所は、割とクリスマスイルミネーションさえ見失わなければ安定してホテルにも観光地にも行けます。クリスマスイルミネーション最高。

 

 

オスロ

ノルウェーの首都です。市内移動手段はトラムと地下鉄(Tという目印があります)、あと今回使いませんでしたが、オスロ駅から離れたところにあるバイキング船博物館や民俗博物館、ホロコースト博物館等のあるエリアにはバスで行けるそうです。フェリーもあるみたい……? なんかメトロの表示で見た気がする。

 

【装備】薄いニット帽/綿入りで膝丈の長い上着/フリース/ヒートテック/ハイネック/ネックウォーマー/ユニクロ巻きスカート/ユニクロレギンスパンツ/シャカシャカズボン/ヒートテックタイツ/ユニクロヒートテック靴下/靴底のあるブーツ
経験したことのない寒さっていうことはないんですけど、全行程の中で普通に最も寒い都市(ナットシェル行程中を除く)。一面がスキー場。滞在中は昼は概ね晴れ(熱が大空に逃げていき寒い)、夜にレミオロメンがサビを謳います。寒いとはいえ青空が見られるので、精神衛生上はなんだかベルゲンよりも良いんですけど……

あと、行程のこの辺りで、ノンアルコールドリンクの選択肢の中でフレッシュジュースがかなり幅を利かせていることに気付きます。日照時間がアレだからビタミンがないんだきっと。逆に紅茶とかコーヒーはそんなにないです。自分で淹れろということか。あとはエナジードリンクがやたらとあります。サンタクロースカラーユール期間限定!みたいなパッケージの、レッドブルのようなものとか、割と見ました。ノルディックな人々、どこで戦ってるんだろう。

 

【クリスマスマーケットの位置】カールヨハン通り沿い

カールヨハン通りというのがオスロ駅からノルウェー王宮までの道を繋いでいるんですが(メトロも道沿いに通っている、二~三駅くらい。わりと歩ける。)、その道沿いのアイススケートリンクだとかその辺に、クリスマスマーケットがありました。

ベルゲンとは違い屋外形式、首都だからか流石に電飾の数が違い、キラキラしています。後楽園にありそうな電飾で作ったドーム型の入り口とかもある。

ここは特に家族連れが多かった印象があり(アイススケートリンクがあるからか?)、リンゴ飴(だいたい45NKぐらい、およそ700円、日本でデフォルトとされるリンゴ飴の上になんかピンク色のフレークとかM&Mのチョコとかが乗ってたり、そもそものリンゴをチョコでコーティングしていたりするリンゴ飴があった)を記念に買おうと思い、ボロボロ英語で手直な現地人っぽい人に、ここが列の最後尾かどうか聞いたら、聞いちゃった相手がティーンだったみたいで、横に居た母らしき人が彼女の手を引いて去って行った。ごめん……。

グロックホットワイン)売り場が隔離されていたのもそれ故かなと思います。道沿いの公園?の中に、でかいログハウスを模した屋根付きの広場みたいなのがあって、アルコール入りのグロックはこの中のみの販売という形になっていました。グロックの店の前では喋るトナカイ人形が向き合って設置されていて、なんかめちゃめちゃ喋ってた。それ以外の出店の「グロック」は、どうやら何かクリームぶち込んだココア? みたいなものらしい。値段としてはリンゴ飴とそんなに変わらないです。

ベルゲンだとそれ以外に甘めの軽食としてワッフルを販売していたんですが、オスロではチュロスを売っていました。デンマークはだいたいチュロスか豆だった。

 

なおクリスマスマーケットがあったカールヨハン通り沿いの道を歩いていれば、大体の観光施設に行けます。通りの名前を見てカールヨハンじゃなくても、クリスマスの電飾が付いていてきらきら明るい道を歩いていれば、アシュケーフース城やノルウェー国立美術館など王宮周辺の博物館エリア、あとノーベル平和センター等のあるエリアにも行けます。ノーベル平和センターエリアまで歩いてしまえば、そこからヴィーゲラン公園にも、歩きで行けないことはないんじゃないかなと思いました(実際はトラムを使いましたが)。オスロ駅からの距離的にはムンク美術館もヴィーゲラン公園と大体同じような距離をしている感じなので、歩けなくはないのかもしれません。

兎に角、そんなに規模の大きな都市ではなかったので、そこまで歩くことに固執する必要も大して感じませんが、最悪の場合徒歩で回ることも可能かなとは思います。ところで第二次世界大戦中のレジスタンスの活動を展示しているノルウェー抵抗博物館に行く際、駅前からの地図も無ければ看板もなければ常駐している駅員もいない(北欧では大体の場所に改札がない。勝手にチケットを買って勝手に乗る。但し時々抜き打ちでvalid ticketを持っているかどうか確認され、この時に有効な乗車券を持っていなかった場合、重い罰金が課せられるシステム)のでたまたま駅に居た一般男性に道を聞いたんですが、「ここから600mだって、なんでここで降りたの? 遠いじゃん」と言われたので、多分観光客では無さそうな人の感覚としてはそんな感じです。まぁわかる。でも最寄り駅だよ。

なお、オスロで私はシティボックスオスロというオスロ駅近くのホテルに宿泊したのですが、このように駅周辺のホテルに宿泊している場合、カールヨハン通りに沿ってオスロ駅付近までだいたいの道はクリスマスの電飾できらきらしているので、安心して歩けます。いや、時々なんかよくわからない絶叫とか聞こえてくるので夜はメーデーメーデーって感じなんですけど、明るさの点ではバッチリ。オーナメントのきらきらを積雪が反射して、殊更に明るい印象!

 

カールヨハン通り沿い以外のクリスマスマーケットについては以下のサイト等を見ると色々面白いかもしれないです。私は帰国してからこういうサイトを見つけました。いや、知っててもそれはそれで周り切らなかったと思うんですけど、事前の下調べってほんと大事。

allabout.co.jp

 

カールヨハン通り沿いのクリスマスマーケットについての記事もありました。もう見た。

tokuhain.arukikata.co.jp

 

 

オールボー

ここからデンマークに入り日照時間に驚きます。朝(午前八時頃)が、明るい!!あと博物館が10時頃に開いたのが、16時まで開いてる、すごい!六時間もある!!

 

【装備】薄いニット帽/綿入りで膝丈の長い上着ヒートテック/ハイネック/(ネックウォーマー)/ユニクロ巻きスカート/ユニクロレギンスパンツ/シャカシャカズボン/タイツ/ユニクロヒートテック靴下/靴底のあるブーツ
現地女性によると「曇りか雨」「あと風」らしいんですが私が滞在している時は晴れていました。気温はオスロよりはマシ。地面が雪で覆われていない。素晴らしい場所です。まぁ風ビュービュー吹いてる運河なんだか海なんだか沿いの街なんで、寒いんですけど。

 

【クリスマスマーケットの位置】Nytorv沿いのなんかこう、教会の工事現場、みたいな……
だいたいの位置を案内して貰ったものの、結局あれがどこでなんだったのかがよくわからない。観覧車としてはどうなのっていう速度の観覧車があったから、恐らくは公園なのではないかと思うものの、グーグルマップで見返してみても、それらしい公園が見つからない上になんか、思い出す限りでは案内してくれた現地女性がクリスマスマーケット沿いに教会に向かって通り抜けしようとしていて、でも工事中で、それが出来ないから引き返したような記憶がある。工事中の教会というので調べてみたら、それっぽいものとして「Budolfi Church」があったが、それ以外にも駅に近づくにつれ工事している場所が多く、「年末はこんなもんよいつも工事しているわ」的なことを、女性が言っていたような気がする。つまりこの道沿い工事中教会の裏、Adelgade沿いの「Folkekirkens Hus」前広場が、クリスマスマーケットだった場所として一番それらしい気がしなくもないんだが、如何せん記憶がはっきりしない。オールボー中心部のNytorv沿いに歩いていれば、大きな都市ではないので概ね大丈夫だと思います。ここを押さえておけば、オールボー市街地のだいたい網羅できる気がする。まぁ他にも色々道はあるんですが、オールボーもきちんとクリスマスイルミネーションが町を照らしているので、クリスマスイルミネーションのある道を選んで歩けばばっちりです。

ここで旅行の生命線と言っても過言ではない暗闇を照らす一筋のきらめき・クリスマスイルミネーションの話なんですが、デンマークに入ってから突如赤いハートの主張が恐ろしく激しくなる。ノルウェーではなんか鈴とか星とか、全体的に白か青の雰囲気だったんですけど、デンマークに入るとイルミネーションは全部赤いハート。アンダーテールでケツイ決めたプレーヤーが最後手放したソウル、全部ここに集結してるみたい。ここが地下世界か? 

なおコペンハーゲンから小一時間で着くスウェーデンのマルメというところにも若干観光というか最早お前足跡つけてきただけだろって時間滞在したんですが、そこはなんか、ナイアガラ的なアレを期待しているのか、通りに面して特にこれといった形状のないストレイトな電飾がぶら下がってるだけで、もしかしてこのオーナメント、国柄……?を、若干感じなくもなかった。ストックホルムを見ていないので、スウェーデンを比較対象には出来ないし、どういう基準でオーナメントを選定しているのか知らないんですけど、少なくともデンマークコペンハーゲン(首都)もオールボー(地方都市)もどちらもクリスマス電飾の八割が赤いハートで共通なので、ここにはたぶん確固たる意志があると思います。ケツイ

 

 

なおオールボーは空港から市街地がバスで15分他の移動手段は車になります。

空港から市街地までバス移動の際は200番(夜行の場合は22N)のバスでNytorvか、2番、70番、71番のバスでVesterbroで降りると市街地に移動できます。

 

airmundo.com

 

運が悪いとここで
「英語表記がない(詰む)」
「何番のバス停に近づいているかの表示がない(STOPボタンで降車の意思表示をしなければバス停はガンガンスキップしていくし街はDing-Dong遠ざかっていく)」
「バスアナウンスがない(仮に読まれたところで私の知ってるアルファベットの発音とかけ離れ過ぎててわからないが)」
「STOPボタンが一箇所にしかない(これほんとに押していいの?非常停止ボタンじゃない?)」
「そもそも車窓から見える景色がにっちもさっちも闇(このバス市街地に向かってる?)」

以上の詰みのオンパレードが襲い掛かって闇に呑まれて死にます。

ただ観光客丸出しのスタイルで目につく人間で善良そうな顔をしていて耳にデカいヘッドフォンとかつけてない人に手あたり次第に話しかけていくと、わりと逃げずに救ってくれるのでデンマークってすげぇな(北欧で救いを求めると8:2の割合で人に逃げられるイメージがある)、これがヒュッゲのちからか。

※運が悪くなければ次のバス停を表示してくれるパネルがあり、手すりという手すりや座席という座席にSTOP意思表示ボタンのついているバスに乗れます。

 

オールボーのクリスマスマーケット内訳なんですが、えっと、普通に小規模です。広場にちょっとした屋台がバラバラと並ぶ感じで、近所の神社のちょっとした例大祭みたいな風情。玩具を販売している比較的大きなプレハブや、グロックを販売しているバンガローみたいなバーがあります。プラスチックで触るとぷにぷにしているカイロ(保冷剤としても使える)を売りつけてくる屋台もある。それと、ダッチチーズ・ダッチパン・ダッチ菓子の屋台が三つ並んでオランダ三連星を形成してて、なんだかおもしろかったことを覚えている。試食が出来ます。

あとクリスマスマーケット外なんですが、通り沿いのショッピングモールの前にも出店が出ていて、チュロスやなんか甘くておいしい豆を販売している。豆は試食が出来ました。割といろんな味があった覚えがあります。キャラメルとか、シナモンとか。

 

コペンハーゲン

ra927rita1.hatenablog.jp

 

デンマークの首都です。装備はだいたいオールボーと同じかそれよりも(歩き回ったから)若干薄着。市内交通手段で私が使ったのはメトロ。その他にバスがありました。調べれば他にもあるかもしれない。

前掲記事を見て頂いても分かるようにこれまでの場所とあまりに規模が違い途方に暮れるんですが、意外と徒歩でも回れる。コペンハーゲンカード(Copenhagen Card)で元が取れる気がしなかったので市内交通乗り放題カード(City Pass)を購入するも、コペンハーゲン中央駅の観光案内所で「どのバスに乗ればいい」と聞くと、「私を信じて!あなた歩いて行けるわ!(Believe me!  You can walk!)(原文ママ)」と言われる感じです。ビリーブって、英単語習ってからこんな例文みたいな使われ方したの、たぶん初めて。

 

etravel.ciao.jp

 

【クリスマスマーケットの場所】

taptrip.jp

 

私は上記のサイトを完全に参考にした上で、なぞるように歩いた。

途中まではクリスマスマーケット以外を観光していたので、ストロイエを通らずにこう、コペンハーゲン駅から出て右折、チボリ公園を回り込んでまっすぐ進むとあるデンマーク国立博物館とか、そこから直進したらなんかあったクリスチャンスボー城の塔を登ってみたりしたんですけど、クリスチャンスボーを出たところで暫くクリスマスイルミネーションに従って歩いていたら、ちょうどページに掲載されていたホイブロ広場のクリスマスマーケットとかち合ったので、そこから

ノアポート駅まで徒歩(コペンハーゲンを徒歩で彷徨っていると丁度駅前や曲がり角など欲しい所に駅や観光地の大体の方向を教えてくれる看板があります。最高)

クリスチャニアのクリスマスマーケット

→ニューハウンのクリスマスマーケット

→ノアポート駅に戻って徒歩でホイブロ広場まで戻る

→ニュートウのクリスマスマーケット

チボリ公園のクリスマスマーケット

という順番で歩き回った結果、わかったことは一日中石畳の上を歩いていると足が千切れるので辞めた方がいいということです。日が沈んでからイルミ強行軍するんじゃなくて、昼の内から友達と一緒にとかご家族でとかそれこそ恋人なんかと一緒にゆったり歩いてカフェに入ったりするもんだなアレ。楽しくズンズン歩いてた。ほんとわたし、そろそろ覚えてほしい。石畳の上で調子こくと、足がやばくなります。

それで本題のクリスマスマーケットの内訳なんですが、クリスチャニアは置くとして、ニューハウンのクリスマスマーケットでは「セックス前に鳴らす合図用ベル」を土産物屋で発見、チボリ公園あたりではグロックで内臓を温めながらアホみたいに降り注いでくるキラッキラの電飾に胃を痛めここは外から見るだけでよかったんじゃないかと心を痛めているところで、カップルのキス写真撮影を依頼される怒涛の展開withキラキラハートハートイルミネーションでこれだけ書くとお前、ひたすらコペンハーゲンでトラウマ作っただけじゃん。それにコペンハーゲンでお前が得た経験が特殊なのであって、通常のクリスマスマーケットはそんな楽しみ方じゃねぇんじゃねぇのと言われると思うんですが、そうじゃないんです、番う人々みたもん、嘘じゃないもん。

クリスマスマーケットに限らず、道行く人間は自然と寄り添い番っていて、ベルゲンやオールボーといった地方都市のショッピングモール(暖房が効いている)のベンチで進退窮まりボーっと座っていたりすると、男女二人ずつのティーンがカップル同士かな?グループで歩いているのが、なんか一人の女子が男子のフードを掴んでいたり。あとそこかしこで挨拶か知らないけどチュッチュしてる。男女三人グループの内の男女が、互いにお別れの挨拶か知らんけどチュッってした後に、女性がフンってそっぽを向くみたいなことをしてて、それをキッスで別れの挨拶してない同じグループらしい男が茶化しているみたいな高等芸能を、コペンハーゲンの街角で見た。オスロでノーベル平和センターで半ケツ晒した帰り道、最中若者男女混交のグループからタックルを喰らい「ウンシール!」って、タックルかましてきたきらびやかな女性に言われた。ウンシール、ノルウェー語でExcuse Me!くらいの意味だそうです。なおバシッと良いタックルが決まったのはこの一回だけなんですが、基本的に旅行中の彼我の間には高い身長差の壁があるので、割とぶつかりますし、前は見えません。

 

ここまでつれづれなるままに着地点も見定めずフンフンと文章打ち込んでてふと思ったんですけど、クリスマスイルミネーションに照らされた道を行く周囲の人間の様子がここまで記憶に残っているのは、たぶん私が今回単身だったからだと思うんですね。

でもね、110DK(1DK=17円で換算してだいたい1870円ぐらい)支払って入園したチボリ公園は、これ私の眼鏡が曇ってんじゃねぇのっていうぐらいエフェクト掛かったらキラキラを素で放ちながら、本当のヒュッゲを教えてくれるんです。心許せる相手と空間を共有すること、それこそが、人間の本質的な幸せなのではないかと。ほらご覧、周囲の人間の幸せそうなさま。

チボリ公園だけに留まる話ではなく、ナットシェル(フィヨルド観光ツアー)で道行を同じくした中国人グループ、友達同士雪に塗れて凄い明るく笑ってたじゃないですか。ほんと、冗談じゃないのってぐらいキラキラ。

チボリ公園のそこら中にハートハートハートダンネブロ~~~~~オラオラッって感じのイルミネーション&ライトアップに照らされる人々も、これと定めたかどうかは知らないけれども自分の連れ合いと微笑み合って、ほんと、夢の国なんじゃないかなここ、みたいな、キラキラを放ちながら。

 

 


粉雪 - レミオロメン(フル)