メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

マインドゴミ屋敷からアホスケジュールの所為で使いきれなかったベトナムドンが程々に出て来た

 

物と記憶が紐づけされているタイプなので出来るだけ物を取っておきたい気持ちはあるが、一方で整理整頓して物を保存することが出来ないタイプ。結果何が何だかよくわかんないゴミ溜めが生活空間に出現、今日のゲストは旅行中の沢山のレシート、ヘルシンキ・ヴァンター空港で乗換中に購入した水入りペットボトル(流石に空)、オールボーのホテルで提供されていた粉末コーヒーパケ、その他諸々です。しかもよくわからないものを生活空間に散在させる人間の常なんですけど、失せ物が多い。人生の半分失せ物探しに使ってるんじゃない? 今日のターゲットは自宅の鍵です。

ここで生活空間が散らかってる人間にはわかってもらえることだと思いますが、失せ物は常に過去の自分との心理戦。脳内に再構築したマインドパレスにおける自室を彷徨い、過去の私なら確実にここに置くと思いながら、引き出しを漁ったり床を這いつくばったりシーツをひっくり返したりするのが常です。

ところで昨日の私、無人の家に帰宅してから、何しました? 正直あんま覚えてない。多分ゲーム。終了! 無意識のうちにしたことは、マジで推理の仕様がない。マインドゴミ屋敷を彷徨っていた探偵が匙を投げる。レシートとレジュメが積み重なった関東ローム層の中に匙が吸い込まれていく……

そういう訳で、さっき自暴自棄を体現したような手つきで引き出しを漁っていたら、ベトナムドンが七万と九千ドン出て来たので、自宅の鍵がゴミ溜めのなかから出て来てくれる気になるまでその話をします。

 

海外旅行、両替のレートどこが一番いいかとか色々あるんですけど、諸々考えるのが面倒になっちゃうタイプなので、ホーチミン旅行の際も何も考えずに、ホーチミンの空港出口近くの両替屋のおばちゃんに一万円札を差し出した。

後で計算したところ、概ねインターネットで調べたところの正規レートと変わらず手数料もそんな取られてなかった臭いので、結果的には悪くない判断だったんじゃないかと思う。

しかし何だ、どいつもこいつも桁がヤバイ。50万円札とかいうと思わず噴き出して笑っちゃうが、50万ドン札は実在する。そういえば空港で一万円札を両替する時の私も、「スモール スモールプリーズ」と貧困な英語を繰り返していた気がする。

50万ドン札はその辺のタクシーとか売店ではまず使えないので、出来る限り小さくした方がいいです。スモールプリーズを連呼した私も一枚か二枚50万ドン札とお付き合いをしたことがあり、そのどちらもホテル*1のフロントで両替した。ホテルのフロントは私の50万ドン札を見て「ちょっと待って」と言った後、小学生の持ってる連絡袋みたいなのをレジの下から取り出して確認していた。

他で両替が出来るところ私はもう空港しか思いつかないんですけど、空港の免税店とかは「えっベトナムドン? 屋台で使い切れよ 米ドルを出せ米ドルを」みたいな感じの価格設定で来る。50万ドン札ってほんとどうすればいいんだろう。不遇の紙幣か?

兎に角日本円から急激に桁の多い時空に飛ばされ、私も同行者も始終テンパっていた。二人の間の貸し借りを換算する時なんか、テンパってる同行者は二万ドンでいいところを二十万ドン出して来てマジで気付かない顔をしていたので、紙幣の色のうっすらとした違いでそれを察した私は、これは友情が試されているのだろうかと十秒程考え込んだりした。

もしもこれが二十万円だったら、多分私は彼女が言い出すまで気付かなかった振りをしたと思う。でもこれは二十万ドンなので、日本円にすると、いくらだ? うーん考えるのが面倒、ドンに揺さぶられながらも私、生来の怠惰故、結果的に友情を選んだ。友情っていうか、信頼? なお今回の同行者と私の間にあるのは「色々あって互いに死ぬほど当たり散らしたことがあるのでこいつの癇癪は底が見えている」というタイプの、負の連帯なんですけれども、友情という言葉に手広くカバーして頂きたいところですね。

 

一方のベトナムさんサイドも、日々やたらついてまわるゼロの数字を厭うているのかどうかは知らないんですけど、レシートとか電卓とかで打ち込むときに時々、〇〇kと打ち込んできて、下三桁の諸々のゼロを省略してくることがある。

しかしゼロの省略ならその場でクソクソテンパるぐらいで済むんですけど、数字の聞き取りや屋台での値段交渉が一番難儀した。ホーチミンで旅行客に接するような人民は概ね英語が分かるんですけど、口頭での数字の聞き取りとか最も苦手にしていたからだ。交渉のステージに立つ以前に、最初に提示されてる値段が聞き取れない。えっ? 今なんつった? こちとらミリオンとかビリオンとか日常会話でまず聞かないし、英語さんの方もミリオンのことうんたらハンドレッドで表現したりするので、もうこっちの頭が追い付かない。何!?

そのようにしてテンパる旅行中にインターネット集合知の恩恵を受け、私は「ベトナムドンからゼロ二つ取って割る二すると、大体日本円に換算できる」や「〇〇kで表示されてる数字の下にゼロを三つつけると、求められてる支払額になる」などを覚えました。

 

www.tabiilog.com

vietcam-oh.com

 

例えば前者の計算方法を実践してみますと、現在の私が持ってるベトナムドンなんかは、日本円にして395円ぐらいの価値です。ミカヅキモモコで、何か一個買えます。

 

iconicjob.jp

 

これにしたって現地ではまだ結構使えると思う金額なので現地で使い切ればよかったんですけど、現地にいるときは宿痾のケチが出てきてしまって、うまい事金を使えない。

マッサージとかアオザイ体験とかすればこんな金額すぐ突破なんでしょうけど、アホが予定を組んでるので、特に金を散財できる最終日、ベトコンの穴入ったらもう市内戻るのも面倒だし、そのまま空港でいいよというゴミスケジュールを立ててしまったばっかりに、マジですることがなくて、空港のベンチで仮眠を取り、クトゥルフ神話TRPGに興じたりしていた。どんだけ時間を余らせていたかがよくわかる例ですね。

何で空港でそこまでの長期滞在(クトゥルフ神話TRPGが出来るぐらい)ができると思った? という理由というか、言い訳をさせて頂くと、私この旅行の前に、プノンペンに旅行する時、ホーチミンを経由で使ったことがあって、その時ほんと ベトナムの空港って綺麗でいいな 窓ガラスが一杯! 現代的! もうここで降りたい 今回の目的地カンボジアなんですけど え、怖すぎ ベトナムでいいよ ベトナム旅行って一杯見るけど カンボジアって見ないじゃん ましてアンコールワットじゃないとこだよ プノンペン プノンペンやだ 怖いよ~~~~土煙に巻かれてこのまま死ぬんだ~~~という話を、同行者(同一人物)としていて、お互いになんとなくホーチミン空港に、大都会ホーチミンタンソンニャットみたいなイメージがあった。大都会じゃないです。どっちかというと、鄙びている。今回の経由地だったバンコク辺りになると、流石に大都会空港みが増してきますけれども。

 

バンコクスワンナプール国際空港、グーグルマップ曰く、アジアで最も多忙な国際空港の一つだそうですが、流石にその名は伊達じゃなかったです。24時間営業のコンビニがあって、兎に角空港自体が広い。いたるところにベンチが並んでいて、そこで横たわって寝ました。なんでベトナムから直行便で帰国しないの?一晩待った方が安いからです。じゃあもうちょっと市内で遊んでから戻ればよかったじゃん、ウルサ~~~~イ馬鹿が組んだスケジュールだから仕方ないのッ!!

しかしせめてベトコンの穴に埋まった服を取り替えたり、シャワーを浴びたりはするべきだったかもしれない。タンソンニャット空港で無料シャワーあったらしいんだけど、なんかターミナルが違うんだったか鍵がかからないんだったか面倒だったんだかTRPGしてたら終わったというか、なんだかんだ行かなかったんです。

 

live-resiliently.com

 

一方経由したスワンナプール国際空港に無料シャワーは無い(確認できてない)んですけど、大抵カードの会員とか何とかじゃないと入れない(プライオリティパスって奴だ)ラウンジの中のシャワーを現地支払いで貸し出してくれるところがありました。

 

kitagawa.ws

yum3.blog.so-net.ne.jp

ukoara.com


コンコースDに歩いていき、ミラクルラウンジの受付にてシャワーのみ貸してくれと申し出て、いくらか支払い(もう記憶がないしそのレシートもない 違うレシートはマジで一杯あるのに……)したところ、バスタオルから石鹸から貸し出してくれて、そのまま快適清潔なシャワーに入った。

シャワーだけ利用と伝えたもんで、他のサービス(ラウンジ内滞在とかフリードリンクとか)は利用できなかった。なので、多分私の支払った料金としては、上述サイトに記載されている1200バーツ?(二時間滞在)よりは安いんじゃないかと思うんですけど、なんかうろ覚えの記憶によると1000バーツちょっとはとられた覚えあるんですよね……もう私としてはシャワー浴びれたんでなんでもオッケーなんですけど、どうせなら二時間滞在1200バーツの方が色々お得なんじゃないか……

 

www.agoda.com

www.asiatravelnote.com

 

立派な体格も厳しい目つきも得ていない女二人の旅行だったので空港泊にあたって空港内カプセルホテルとか色々調べたりしたんですけど、結局売店バンコクビールを買いスナックを買って、明朝出立する搭乗口から程近いベンチに陣取って酒盛りをした後仮眠、深夜三時四時頃にとろとろと起き出して、クトゥルフ神話TRPGをして居るうちに搭乗時間になった。

 

マッサ―ジとかに行かず炎天下を歩き回ったり博物館で爆笑したりアホスケジュールで六時間前ぐらいに空港着してクトゥルフ神話TRPGをして時間潰したりしてると、手元になんか微妙な額のドンが余るので、いつかハノイに行きたいなと思います。

それかホーチミンのドンコイ通りとかで売ってる、切り絵のポストカードをもっと買い込みたい。あれすごいんですよ、カードを開くと観覧車が飛び出して来て、しかもちょっと触るとくるくる動くんです。アレ見てると、心の中の幼児が大喜びする。心の中に幼児がいる皆さんはドンを握りしめて、路上でお店広げてるおっさんおばさんに向かって走って下さい。

 

P.S. 自宅の鍵 出てくる気になりましたか? 気が済んだら早めに出て来て下さい。 怒らないからね。

 

*1:星のついてるホテルで両替した。ホステルとかで両替できるかはわからない。