メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

めっちゃ好きな絵柄でめっちゃ好きな思考してるんだけどわけわかんない地雷カップリング描いてる絵師


オタクが一番具合を悪くするのは、界隈の同調圧力でも毒マロでもなく、めちゃめちゃ好きな絵柄と思考回路で、どういうわけか地雷カップリング描いてる絵師の存在です*1

 

他者の眼差しや目に見える悪意は、相手の意識の中に自分が明らかに存在しているということの現れでもあるので、「せめて苦情が欲しい」と言い出すタイプの同人オタクの自我には、ちょっとしたサプライズぐらいの趣があるんですが、

自分の好みの妄想がどうしても見たいので、仕方なく自分の頭からひねり出しており、自分が書かないで済むならそれに越したことはない」というタイプの同人オタクにとって、好きな絵柄で好きな思考回路をしているにも関わらずなんかよくわからん地雷カプ描いてる絵師、一番効きます。

 

第一に、「絵という媒体の強さ」、これに深く感じ入る。心に響く程。

描かれている思想は超無理だしマジで掛け算の趣味悪いなこいつわけわからんになるのだが、この絵、この絵はほんとめっちゃ好きだな……という感情を抱かざるを得ない。

やはり他人を洗脳する媒体としてはね、絵です。

もしタイムマシンがあったら、私はタイムトラベルをし、アーサー・カークランドは自分の手元を離れたアルフレッドを絶対に許さないという妄執を抱え、今まさに何かを書き出そうとしている私を殴ってやりたい。

お前は、文章なんか書くな。絵を描く練習をしろ。

どっちかしか取れないとするのなら、絶対絵です。「他人を洗脳して自分好みの作風のものを書かせ、それを養分としたい」というお前の願望の方向性からして、絶対に絵。同人小説なんか書くな!! 声を大にしてお前、過去の自分、私に、そう言ってやりたい。

お前、現実の二次創作するの好きだったろう。自分で考えたことを文章にするなんて面倒臭いし考えたこともなかったから、漫画を描いて遊んでいただろう。その気持ちを思い出せ。

お前絵ぇヘッタクソだけど話は面白いなぁって、なんか急に来た知らん上級生に言われたろ。それだ。とはいえ、オタクは理想が高いので、多分アーサーカークランドで絵の練習は出来なかったと思いますが、それでも、それでもだ。同人小説なんて書くんじゃない、やめろ! 

 

文章、やたらめったらに書けるそれは、自分にとっては最高ですし、書く場所も時間も器具をを選びませんし、絵と異なる点としては脳にある思想をほとんどそのまま出力できるので、まあ便利なツールではありますけど、「他人を洗脳する」という点では、悪手中の悪手。視認性が最悪。文字小さくて読みづらいし。ツイートの方が、短いからまだマシ。

過去の私、二次創作文章に手を染めようとしているクソッタレ。やたら長い文章を書き連ねることに慣れるな。自分だけが読める文章に特化することに慣れるな。「他人を洗脳したい」という、お前の願望にこそ目を向けるべきです。当時は気付きもしていなかったんでしょうが……。

何せ、「ないなら仕方がないから自分で書くか」という手の動かし方ができる性質だったのだ。理想解釈の推しカプ、なければ自分で書けばいいじゃない。いけないのです。時間は有限です。他人が書いてくれるなら、それが一番いい。それを見て清らかな涙を流し、自分は気持ちよくリングフィットとかなんか、ゲームとかしたい。

二次創作小説という媒体を選んだ時点で、せめて他人を洗脳するという目的を意識的に消し去るべきだった。当時はオタクという自我があまりはっきりしていなかったので、それにきっと気付いてもいなかったんでしょうが……。

 

ところで、これは個人的な考えですが、二次小説であっても、読まれるか読まれないかは、全部コネで決まると思っている。

ここでの「読まれる」というのは、「それが他人の目に触れた結果、何らかの形で、他人からのフィードバックがある」という意味です。ハードルめっちゃ高い。

その一方、ツイッターを一日五時間超眺めてると、「読まれている二次小説の書き手」というのは実は結構見掛ける。

二次小説の書き手で、他者に思想が伝播する人間、大抵人柄がめちゃめちゃ良いというか、ネアカと言えるやつです。そして何より「良いオタク」*2

自分がオタクであることを祝福として捉え、自分が創作者であることに一種の誇りを持っているような。そして界隈に対するアンチに向けてそれっぽい諫言ツイートをし、それに1いいね以上5いいね以下が付き1リツイートされているような存在。

こういう出力をする存在になろうという努力をせず、やたらめったらなんか書いてると、「〇〇はいっぱい書いてる人いるから私は書かなくていいや♬」という感じのフィードバックを頂きます。

「〇〇さんの〇〇をかいてみました!」という展開、やはり他人に時間を使わせるというだけあって、一定の好感度が必要らしいです*3

 

上記の鬱屈を抱えながらツイッターをしていたら、「推しかいてる人たくさんいると、私なんてかかなくていいよね……っていうより、近所に旨い定食屋いっぱいあるから自炊しない気分に近い」といった趣旨のツイートを見た*4

これを見たときの脳内、「お前のために定食屋ひらいてね~~~~~~~~!!!!!!」というお気持ちと、「感覚はわかる」というお気持ちが混然一体となり、オタクとインターネットが大嫌いになるが、こちとらオタク十数強年。骨の髄までオタクでありインターネットなので、呪いが返って自分がめちゃめちゃ嫌い。

無論、自分の妄想はめちゃめちゃ好きだし自分の性癖ツボ押しが流石に上手い、天才的だなと思っているんですけど、この自分の脳から出力した長ったらしい妄言を、これでもってあわよくば他人を洗脳したいという気持ちで、Twitterの公開アカウントで日々垂れ流し、他人同士が相互に盛り上がっているなかで、他者のごちそうさまの挨拶みてえないいねをぼちぼちと見ている自分が嫌い。

そこでめちゃめちゃ好きな絵柄とめちゃめちゃ好きな思考回路でわけわからん地雷カップリング描いてる絵師が出現して、この絵師のこと洗脳してぇな~~~~~~~と思うのは欲望ですが、二次小説による洗脳は出力の具合とか内容っていうより、ほぼコネ。 

声のでかい地雷は交流を駆使し、コネによって他者の創作を得ることがあるのを時々見ますが、俺は術もないしそれを身につけようともせず、結果としてコネはない。

 

人生、何の因果か同人オタクになってしまったが、その結果同人オタクらの中で、そこらの零細定食屋か、腫物にしかなったことがない。

二次小説による布教には、何よりもコネクションが必要である! という気付きを得た時点で、タグ使ったり他人の交流に勤しんだ結果、誘われた通話でなんかわけわからん逆カプクソ地雷大手が居って、いきなりわけわからん布教パート始まったり*5、「〇〇(私)さんの△△が凄いな~っていつも他の人と話してるんですよ」っていう報告だけ貰ったりする*6

私、原典で明らかに描写されている思想しか持たない傾向にあるにも関わらず、そもそも界隈以前の問題みたいな、いわゆるマイナーどころに生きがちですが、界隈が存在するところでも「良いオタク」ではない、そうなれなかった、そうならなかったので、界隈に属すこと能わずといった性質では、同人オタクであることはすなわち呪いに近い。ゆえに、オタクであることを祝福のようにとらえるオタクが端的に嫌い。

とはいえ、自分も隙あらば他人を洗脳したいので、公開アカウントで自分の書いたものを、祝福されている同人オタクと同じように垂れ流し、それが淡々と川に流れるペットボトルのようにタイムラインを流れていくのを、眺めている行為をよくしている。本当によく、それをしている。「良いオタク」を模して、同人オタクであることの利を得ようとする自分のさもしさをまざまざと意識して、それをしている自分が嫌い。

別にフィードバックがなかったとて、他人に自分の妄執を読んで貰えたら、それはとっても嬉しいなっていう気持ちは、一応持ち合わせているんですけど、他人のこと洗脳してぇな~~~~~~~~~~~~という欲は、それとこれとは別にある。

それで、めちゃめちゃ好きな絵柄とめちゃめちゃ好きな思考回路でわけわからん地雷カップリング描いてる絵師、洗脳してぇ~~~~~~~~~~というのは見る度に思うんですけど、絵師の脳は地雷カップリング界隈が徒党を組んで守ってるので多分洗えないですし、同じものを見て読んでいるらしいんだがどうしてそうなる? というのはあるので、多分もともと望みはない。こっちにコミュ力も宣伝力もないので、ここで希望は潰えました。地球外生命体がNASA接触する確率の方が高そうだなって、わりと素直に思っている。

 

同人オタクのツイッター、他人同士が楽しんでいるさまが、二十億光年先から光って来る夜空の輝きのように見える。

人は星の数だけおり、どれにも手が届かないという点で共通している。

時々「こういうのが見たかったです!あなたのお陰で成仏しました」「〇〇はいっぱい書いてる人いるから私は書かなくていいや♬」という色をした流れ星が光って自分の方に落っこちて来る。

 

そのように、同人オタクのことを、自分の手の届かない場所にある星なんかに例えましたが、これこそが、私の「悪」というか不徳の致すところの結果であるような気がする。

というのも、他人を感化するために、他人を動かすのに必要な帝王学や心理学なんかにこれまで関心を持たなかったし、今もびっくりする程持っていないし、絵の方が文章より絶対見られる!!!!!!という確信だけ大事に持っていながら、他人を洗脳するために絵を描く練習もしなかったし、今もびっくりするぐらい、練習しようという気持ちがわいてこない。

実のところ、現状に満足しているところもある。だって私は、私の見たいもの、見れていますし。これも中々傲慢なところではあるんでしょうね、とは思う。母語が違っても「あまり自覚なく、そして傲慢に見えること」を理由に普通に嫌われるしな……。オタクって、結構な人数いるらしいんですけど、オタクにめっちゃ嫌われる。嫌われ夢か? 俺もオタクのこと嫌い。オタクはさ、だいたいオタクのこと嫌いなんじゃないかな。

しかしお前、オタクのことを嫌いといいつつ、誰か私の代わりに、自分の趣味の話書いてくれないかなって、他人のことを洗脳したい、他人と交わりたい、自分も同人オタクの一種になりたいと思って、オタクに向かって公開するじゃん…………。許せねえよ…………と思って、公開をするアカウントを勢いよく消したんですけど、かといって二次創作はしがち。

こういうのが欲しいと他人に乞食をする心でそれを公開し、インターネット乞食のやり方として根本からそれが間違っているために、乞食としては成功しない。

むしろそうやって、自分がそれを公開することで、自分が好きな作風の二次が出る可能性を阻害しているのかもしれないという事実に、嫌気が差しているだけで、妄想を出力する行為にはなんら負い目がないので、自分の脳から普通に文章を出力する。

それで、妄想を出力すると、どっかウェブ上に置いて、いつでも自分の妄想の形を眺めたいんですよね。そのためにやっている。

他人を洗脳したい私と、自分の脳を観たい私が双方一つの身体に収まっている。その周りを、「時間は有限である」と憂う妖精みたいなイマジナリーフレンドが飛んでおり、あとは自分が見たいものを見て楽し気にしている私もいる。

隅の方には、朝目視した好きな絵師のエロ絵ツイートがPrivatterリスト公開で朝っぱらからずっと落ち込んでる奴もいる。リストに追加してほしい旨ってどう伝えればいい? っていうか、私の趣味が趣味なので、リプライした瞬間ブロックされそう。

 

同人オタクになってしまった俺の人生、程々の臭いがするクソだな~~~~と思って、アマゾンプライムトレインスポッティング2を1も見てないのに観だしたんですけど、そしたら七色の光り方をする個性的なクソカスとオレンジ色のゲロが開始20分で怒涛のように流れ込んできて、手の届かないところでなんかキラキラしてる同人オタクのことを一日で一番忘れた。映画を観ましょう!

 


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*1:めちゃめちゃ好きな絵柄と思考回路を持つ絵師が、声のデカい地雷カップリング推し手とのお題や交流で地雷カップリングを描き始めるのも中々来る が、個人的にはこれの次点。思考回路がどのように歪められたのかが理解できるので、最初っからわけわかんないよりはまだマシ。さらに「(主観的な)汚染」以前の作品を見ることはできる。

*2:ここの「良い」は善悪を指すものではないです。物事の捉え方がポジティブ、公式の良心や良識を信じている、妄想の場においても、「物事はより良く幸せになるべきだ」というような使命感を持っている、或いはそのように見える。言葉の使い方がポジティブ。等

*3:何当たり前のこと言ってるんだという呆れに対する言い訳をすると、自分が脳直で好感度や交流の有無に関わらず他人の妄想を勝手に広げてしまう性質のため、他人が妄想に至るまでに一段階敷居を設けていることに気付くのが遅れたのだろう

*4:原典を見つけ出せなかった。心当たりを見つけたらご一報ください。

*5:あそこでどうすればよかったのかいまだにわからない。固定だと申告はしていたが、あれはもしかすると、遠まわしな嫌がらせだったのだろうか?

*6:俺の前でその話をしろよ。