メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

温泉に行こうとすると生理になる

 

女体、温泉に行こうとすると生理になる。なんか知らんけど。

 

※以下ず~っと下半身の話をしているので、他人の下半身に興味がない人は見ない方が良いです。※

 

 

 

 

生理、ご存じですか? 

経血が出る期間。月経。剥がれた子宮内膜が、「経血」と呼ばれる物体となって不随意に排泄されることです。経血は往々にして赤黒い液状~ゲル状の物体で、素人目に見た場合九割血といって差し支えない。

経血を見る機会がない人間は、鼻血を想像してもらうとわかりやすいと思う。

幼少期に鉛筆を鼻の穴に突っ込んだり鼻くそを深追いすると、鼻血が出たと思います。これを止めるためにティッシュを鼻の穴に詰めて下を向き、しばらく安静にしてから引き抜くとドゥルっとしたゲル状質感の血餅(?)と滴る鮮血が溢れて着衣や床を汚したりしましたね、あれが股の間で起きている。

 

ちなみに、生理にあたっては個体差が物凄く大きい。

人によっては生理中激痛で動けない・立ち眩みが発生する人体から、生理前に気性が異常に荒くなったり異様な眠気に襲われる人体まで様々あります。

ここで個別に紹介される私の例は、おそらく「異常に軽い」ケースです。生理中のデバフは出血のみ。生理前後のデバフは特になし。生理周期は二か月に一回~三か月開くことがあります。

なお、「三か月生理が来ない」のはいわゆる無月経にあたる症状なので病院に行った方が良いですし、私もそれで一回婦人科に課金したことでこの体質に名前を付けられている。

そして、そこでついた病名なのか体質名なのかというところを忘れた。子宮を使う用事がないからだ。生理用品も消費税率が10%掛かるので、来るか来ないかで言えば来ない方が断然良い。

 

その生理なんですけど、温泉に行こうとすると生理になる。なんか知らんけど。

体育会系の部活に所属していた際徴集された先の水上、娯楽旅行先の湯河原、修善寺、ぜんぶ生理。スタンプラリーしてる? 

普通生理周期って予測がつくらしいんですけど、生理が余裕で二か月ぶっ飛ぶ上に怠惰なので、いつだったかの保健体育で強いられて基礎体温表作成を求められた時しか生理周期を把握する努力をしていないし、何なら基礎体温表シートを作成していた時も測定を忘れ、何か所か架空の数字を書いた。

四半世紀以上生きていて、未だに生理周期の予想がつかない。勘でやり過ごしている。

というか、二か月に一回来るか来ないか・かつ現時点の体質的には「異常に軽い」タイプなので、予定を立てるにあたってほぼ生理を「ないもの」として考えている。

まあ来たとしても生理用ナプキン*1をパンツに貼っておけばよろしい。

 

でも温泉にはパンツ履いていけないし、となると股間にナプキンもつけていけないので、どうするかというと、タンポンという文明の英知があります。

 

www2.unicharm.co.jp

 

これを最初に使ったのは、学生時代に京都で祇園祭を観に行ったとき、

時期が時期だもんで激混みの宿の間を縫って同行者の誰かが押さえてくれたらしいゲストハウスの傍にある「老舗の銭湯」に行こうと盛り上がっている同輩を横目にしっかり出血していた時です。

 

ところでタンポンの使い方なんですけど、

①紐が千切れないかを確認 

②膣に挿入 

③ガワのプラスチックを引き抜く(タンポンはプラスチックの弾丸の中にヒモのついた綿が詰め込まれているような形をしている。) 

 

終了。

 

問題は②

生まれてこの方足の間に他人が寄り付いたことがないし、自分も便所の度に対面はしますが、便所以外の用事がない。終わり。

人体の仕様としてはそこから小型の人間(胎児)が出てくることを想定されて設計されているらしいんですけど、実際運用上でそんなイレギュラーが発生した経験がない。無理。

京都の古民家ゲストハウスの薄暗い便所で、タンポンの使用方法を見ながら、初心者向けの体勢(中腰を取りつつ足を肩幅に開く 武道における構えの姿勢と少し似ている)を取り、弾丸のようなプラスチックでジャングルを探るんですけど、まあその辺に穴と言えば穴はありますが、そんな弾丸を抱えて余裕のありそうな穴は存在しない。

 

とはいえ、初期仕様上は胎児の頭が出る筈の器官

だとぶつぶつ念じていたところ、古民家を改装したゲストハウスの土壁に四方を取り囲まれた便所に出現したカマドウマにビビッた勢いでどうにかしたんですけど、この時点で同行者を小一時間近く待たせていた。

 

その当時は、まだ四半世紀生きていない頃だったのですが、最近誕生から四半世紀過ぎてから色々あって「温泉に行こう!」という用事が発生したら、なんか旅程の直前になって生理が来たし台風も接近してきた。

 

普段温泉に行かないのでタンポンを付けることもありませんが、あれからまた何かあるかもしれないと思って京都で買ったタンポンの残機を五年ぐらい温めていましたが、タンポンに消費期限はない一方で「外箱を開けたらなるべく早く使え」と書いてあったので、五年物のタンポンを捨てて、新しいものを薬局に買いに行った。確か税抜き120円。ナプキンより安いのは使用している脱脂綿の面積の違いなんでしょうか。よくわかりませんが。

 

そうやって買ったタンポンを持って、温泉地に行きました。

首都圏に住んでいますが伊豆半島に行くのは実はあまりないことで、修善寺に行くのも初回だった。

私が修善寺という地名を知ったのは弱虫ペダルからですが、最近は鎌倉殿の13人という大河ドラマを週一で見ていて、これまで大河ドラマを見たことがないので半年で終わるものと思いながら頼朝の死を見届けたらまだ続いたし、あんなに待望されていた男児の頼家が復活総スカンを喰らった上に殺されていた現場というイメージもある。

その後を継いだ実朝も、なんかこれから先急死するらしい。授業で習った鎌倉時代では「源氏の将軍」って三代しかいないと記憶していますが、たぶん大河ドラマの枠よりも先に、源氏嫡流の方が早く終わりそう。

そんな修善寺は伊豆で一番古い温泉地だそうで、フィクションの中の頼家は温泉に浸かりつつお面職人の娘を妾に娶って「あたたかき湯の湧くところ、温かき人の情も湧く。」*2とも言っている。まあ私は股間から血が湧いてるんですけれども。

 

ここで新たに月経の豆知識なんですけど、月経は前半の方が経血の量が多いです。

薬局のナプキンを見ると「軽い日=少ない日」「普通の日」「多い日」「特に多い日」等の区別がありますが、「多い日」というのは「経血の量が多い日」、そしてだいたいは生理開始から二日目~三日目が出血のピークだと俗に聞いたことがあり体感としてもそうですが、実際人によって違うと思います。

もう一つの区分としてある昼用夜用(軽い日の昼用、多い日の夜用、特に多い日の夜用 等)というのは「姿勢」の違いです。

寝てる=横になっていると血がケツを伝って後ろに垂れてシーツが殺人後のような有様になるので、それをカバーするために夜用ナプキンは後ろに向かって伸びています。

とはいえ物事には限界というものがあるので、汚れる時は汚れます。

 

なお、一回の生理で血が出続ける期間は五日~七日前後ですが、これも個人差があります。

この期間中は、消費税率10%の使い捨てナプキンを定期的に取り換えながら使い続けるか、布ナプキンを宛がってその度に洗うかという感じになるんだと思います。

根本的に生理を回避するための方策として、「なんかの金属を子宮に入れる」と言うのもあるんですが、自分で綿を入れるのも相当苦労しており、使用1回につきタンポン三つ~五つ無駄遣いしている個人としては、「婦人科で、なんかしらん器具を、入れる……!?」というぐらいのハードルがあります。臍から内部に向かって金属の棒を突っ込み四六時中動作させるようなイメージ。

とはいえ、実際ヘソは何かの挿入を意図して作られた部分ではないので、たとえとしてはあまり適切ではないのは承知の上です。子宮、イメージの上では、肛門というより、「ヘソを弄繰り回す」に近い。柔らかい内臓に近いイメージがあるので……

 

www.hininno-susume.jp

 

由緒ある温泉に入るためにタンポンをインストールする。

五年前は外箱に大まかなやり方が書いてあったところ、五年経つとQRコードが外箱にあって、何でもそこからタンポンインストールにあたってのやり方を図解した動画を見られるらしい。

しかし二日目の大量出血股間を構いながらそんな動画を履修している余裕はないので、中に入っている説明書を確認し、結果から言うと三つ無駄にした。

 

一つ目は、なんかプラスチックケース(アプリケーター)の先、苦痛の梨みたいになっているところが開かなかったみたい。

二つ目は上手くいったんですけど、手応えがなさ過ぎてアプリケーターが外れなかったものかと勘違いした。

三つ目を試みている途中に、既に綿が腹の中に入っていることに気付いた。

 

というか、手応えがなさすぎる。膣内の無感覚ゾーンに入っていれば全く問題ないらしいんですけど、無感覚過ぎてこれ一つ目も入ってるんじゃないか? という漠然とした不安を抱え血まみれのタンポンを漁って脱脂綿の所在を確認しようかとも思ったものの、この時点で同行者を15分近く待たせているので、さっさと手を洗って占拠していたトイレから出た。

しかし今も膣の無感覚ゾーンにはタンポンが二つ入っているかもしれないという恐れから、同行者を相手に一方的にタンポンの状態について語り掛けてしまった。

 

タンポンを下手に使うと死ぬ(不正確な知識) 

というのも、タンポンを下手に使うと死ぬという偏見が頭の中にこびりついていたからです。

 

news.livedoor.com

 

この下半身日記を書くにあたって調べたところ、タンポン急死事件の原因として語られる「TSS」はかなり稀な症状らしいですが、

これを避けるために、タンポンは「8時間を超える利用」や「不衛生な手指での挿入」を避けるよう注意書きに赤線太字で書いてある。

そうやってTSSを恐れる一方、消費税10%だからと8時間吸収ナプキンを8時間使い倒す神経でこれを恐れるというのもあまり一貫性はないです。

衛生面を考えれば、生理用品なんてものは何もかもが定期的に変えた方が良い。衛生は金がかかる。

なお、今回のタンポンについては入浴時の他は使用しないため、ひたすら私が一方的に恐れているだけの話です。

 

入浴後、タンポンをアンインストールする

のぼせやすい体質というのもあり、あれだけ大騒ぎをしてタンポンを三つ無駄にしながら、実際の入浴時間は30分ほどだった。

しかし使用済タンポンを引き摺り出すにあたっても、垂れている紐を掴んで引っ張っても何かに引っかかっているようでなかなか出て来ない。

 

これが出て来なかったらどうするのか 婦人科か 救急車か 分娩をイメージしながらいきむことしかできないのか。

不安を抱えながらくす玉のひものように垂れているそれを小刻みに引っ張っている内に、少なくとも一つは無事抜けた。

 

その後、タンポンを二個詰め込んでいるのではないかという不安を抱えながら細々と生きていますが、今のところ特に違和感はないのでたぶん、1個目のタンポンは普通に無駄にしたんだろうな……と思っています。

 

この後何らかの婦人科系手術が発生した場合、下手人はたぶん膣の無感覚ゾーンにいる。

 

www.jhpia.or.jp

 

*1:薄く整形した綿状のシート、これを生理用パンツという通常パンツよりも若干厚手の布地の下着に貼り付けて経血を吸わせる。経血は小便と違って一回の量が決まっているわけでもなければ括約筋で止めることも出来ないので、これがない場合年中ハロウィンの様相をご覧に入れることになる。

*2:岡本綺堂修禅寺物語