今週のお題「何して遊ぶ?」
「GW、何する?」というか、何した?という趣旨で「ベトナム個人旅行でどの程度掛かったのか」を備忘しようと思います。
(5/17 旅程を編年体で記録したらタルくなってしまったので出費イベント毎に書き換えをしました。)
これまでの旅行ではどうしていたのか?
旅行先の出費を出費としてカウントしない漢気(怠惰)で旅行先でカードを切り、帰国後「不正利用だ!!!!!!!!!!!!!」とすったもんだの大騒ぎをしていました。良くない。
- これまでの旅行ではどうしていたのか?
- 1日目:出国→ノイバイ空港泊
- 2日目:フエ
- Grab(空港間ターミナル移動):6万9000ドン(400円ぐらい)
- Grabのつかいかた
- 朝食:7万4000ドン=400円ぐらい
- フエ⇔ハノイ往復航空券代:一人16500円ぐらい
- フエについて
- 王墓ツアー:一人1万円ぐらい+送迎追加料金30万ドン=2000円ぐらい
- ボトル水(500ml):2万ドン(100円ぐらい)
- ボトル水(500ml):2万ドン(100円ぐらい)
- 昼食:9万ドン=500円ぐらい
- Grab(フエ市内レストラン→フエ王宮チケット売り場付近):3万8000ドン=200円ぐらい
- Grabのつかいかた(2)
- なんかよくわかんないジュース:2万ドン=100円ぐらい
- フエ王宮入場料:20万ドン=1100円ぐらい
- クソ暑いんだが水を買う暇がない
- ハスの実が入ったなんかしらのアイスティー:5万5000ドン=300円ぐらい
- 宮廷美術博物館:5万ドン=300円ぐらい
- ちなみに、フエ王宮にはセットチケットがあるので、意識がはっきりしてたらそっちを買った方が良い
- Grab(宮廷美術博物館→ホテル):3万7000ドン=200円ぐらい
- 夕飯:8万2000ドン=500円ぐらい
- 2日目合計金額
1日目:出国→ノイバイ空港泊
昼食:1390円
日本⇔ベトナム往復航空券代:約6万円
内訳は以下
航空券料金が往復5万強
国内空港使用料が2660円
国際観光旅客税*1が1000円
その他諸税等*2が17,760円かかっているらしいです。
航空会社はベトジェットエアでした。
出発一か月前にGW期間中の行程をスカイスキャナーで検索し、出てきた最安値の航空会社を予約しましたが特段の問題はなかった。飛行機はちゃんと飛んで問題なく着陸し、遅延は数十分発生したもののキャンセルやトラブルもなかった。席もちゃんと予約されており、荷物も問題なく運んでいただけた。
一方でろくすっぽ調べずに飛行機に搭乗する直前、「国際線の機内エンターテイメント楽しみ♪」という会話をしていたところ、機内エンターテイメントの一切が存在しない国内線みたいな機体で出国することに気付いたオタクは丁寧なネタフリの上での見事な撃沈。芸術点を加算してほしい。
ちなみにベトジェットエア、機内食等のサービスは課金制となっており、現金のみで購入可能のようでした(2023年5月時点)。
両替:1万円→168万5000ベトナムドン
ハノイ・ノイバイ国際空港着、空港内で日本円をベトナムドンに換金。
同行者は2万円、私は1万円で合計3万円を換金して505万5千ドンになる。
ベトナムドンについて(何故そんなに0が多いのか)
ベトナムで流通している貨幣は「ドン」です。約束のネバーランドにいるあいつと発音は同じ。
1ベトナムドンは0.0058円の価値ですが、ベトナム国内だけ極端に物価が安いということはない*3ので、どうなるのかというと子供のお使いレベルの出費で「万」とかいう桁が登場します。
その結果、この国には「50万ベトナムドン」とかいう桁の狂った紙幣が発生している。
ミネラルウォーター(だいたい1万ドン~2万ドン)を買う時なんかにこれを出すと、「おつりがない」と普通に断られますし、レストランで二人分の飯食った時(たぶん30万ドンぐらい)にこれを出しても、札を渡すと共に意味深に微笑みながら奥に引っ込まれたりして、「果たしておつりは返ってくるのか?」というドキドキを楽しむことになります。紙ペラ1枚で50万の単位を動かすな。こちとら日本円の「千円」単位で百万円を表現する様式で真剣に泣きが入る脳なんやぞ。
ベトナムの皆さんも流石に0の単位が鬱陶しいのか、下三桁の「0」を「k」と表現して値札に付けて来たりするんですけど、値札の0をいちいちカウントすることでようやっと値段を把握する脳はこれでさらに大混乱。
1万ドンであれば10k。25k、300k、口頭で説明を受けようとするとサウザンドとハンドレットが頻出。通算10年以上英語教育を受けておきながら未だに数詞がサッと頭に入ってこない。
しかも、紙幣そのものがなんか、紛らわしい。
色が違う5万ドン(赤っぽい)と2万ドン(青っぽい)、そもそも紙幣のサイズ感が違う1万ドン以下の紙幣(5000ドン、2000ドン、1000ドンの皆さん)は問題ないのですが、
よりによって頻出紙幣である1万ドンと10万ドンが同じような色(どっちもうっすらした緑色)をしている
一番目立つ紙幣表面に書かれている人間の顔はどちらもホーチミンなので、ここで見分けることも出来ない。財布を開いて数字に大混乱している人間には、「紙幣の裏」を確認する程の余裕もない。結果、結構頻繁に間違えてレジに提出し、心優しい皆さんに突っ返されたりしている。どうにかなりませんか? アレ。それか私の脳味噌をどうにかしてほしい。どうにかなりませんか……。
SIMカード:35万ドン=2000円ぐらい
※以下、現地で購入したものの金額を「ドン」で記載、旅程開始前に日本からカード決済した等、日本円で決済しているものを日本円で記載します。
私過去にこういう備忘をしたんですけれども、結局今回もSIMカードを借りている。
というのも、今回の移動手段は基本的にGrabを使っており、これの利用にあたって現地の携帯電話番号を取る必要があったのですが、ESIMを利用する場合、利用できるのはインターネットアクセスのみで携帯番号は付与されず、現地で通話をするにはさらに別の手段を講じる必要があると知ったためです。
ノイバイ国際空港ではSIMカード・両替所・タクシー案内所が一緒くたになったブースが(たぶん)携帯電話会社別にいくつか出ており、どれもそんなに値段が変わらないとインターネットに書いてあった情報を鵜呑みにして適当にSIMを購入・受付の人に取り替えて貰った。
上限なしのインターネットアクセスと50分の現地電話・現地電話番号の付与で35万ベトナムドン(2000円ぐらい)。
夕飯:9万ドン=500円ぐらい
2010年代にホーチミン国際空港で時間を潰していた時には驚く程売店がなかった覚えがあり何となく覚悟を決めていたのですが、2023年のノイバイ国際空港は結構普通にレストランがオープンしており、クーラーの効いたエリア内で落ち着いて食事ができた。
現地到着時間は22時ぐらいでしたが、到着ロビーのある1~2Fに掛けて複数のカフェ・レストランが営業しており、クレジットカードが使用可能でした。
その日はバインミー(豚のミートローフ 5万ドン)とライムジュース(4万ドン)を食べ、おいしかった。(合計500円ぐらい)
ミートローフのことよくわからずに注文しましたが、パンにレバーパテが挟まっているような趣でかなり良いなと思いました。
エアポートホテル:一人3000円ぐらい
翌日午前5時のフライトでフエに向かう為「VATCスリープポッドターミナル2」に宿泊(一人3000円ぐらい)
ところでノイバイ国際空港にはターミナルが2つあり、国際線の発着がターミナル2、国内線がターミナル1を使っています。
VATCスリープポッドはターミナル2、1それぞれにあるんですけど、予約した時点でターミナルの違いがよくわかっていなかったので適当にターミナル2で予約を入れた。
ノイバイ国際空港のターミナル間移動には無料シャトルバスが出ている=徒歩で歩けることを想定した距離ではないんですが、これの運行時間が毎日朝6時から24時。
翌日午前5時のフライトでフエに向かう為「VATCスリープポッドターミナル2」に宿泊(一人3000円ぐらい)
↑愚行
ターミナル1を予約していれば4時ぐらいまで寝れたと思うんですけど、そもそもこんな時間にタクシーなんか捕まるのか? ホテルのフロントの方はかなり受け答えがはっきりしており親切な方で、「その時間はシャトルがないからタクシー捕まえてね」と仰ってたのでまあたぶんタクシーが捕まると思うんですけど、大丈夫なんでしょうか? 草木も眠ってる時間なんですけど 仮に捕まらなかったとして、ターミナル間を歩いて移動できる距離ではないらしいですが……ということを不安に思いながら寝たら、夜中に鼻血が出た。
1日目合計金額
総額 64,390円(日本円)
44万ドン(日本円では約2500円)
2日目:フエ
Grab(空港間ターミナル移動):6万9000ドン(400円ぐらい)
(あらすじ)ノイバイ国際空港ターミナル1から午前5時代に出発する飛行機に乗る必要がある。なお、宿泊ホテルはノイバイ国際空港ターミナル2内。ターミナル間の移動には無料シャトルバスが使われるが、これが運航するのは午前6時から午前24時までの間。
極度の不安からか単純に寝てる間に鼻くそほじったのかわかんないんですけど午前三時に鼻血起床等をしましたが、結果的に言うとGrabでどうにかなった。流石に空港。搭乗便がある時間であれば結構普通に捕まるものなのかもしれません。フロントの人も「その時間はシャトルないからタクシー呼んでね」って言ってましたし
Grabのつかいかた
東南アジアで広く使われている配車アプリことGrab、おそらくUberのようなものであり、Uberとそこまで機能も変わりません。食事を運んでくれそうなボタンもあった。Uberより割引チケットを頻繁に配布している印象はあります。
今回の旅程ではほとんどの移動をこれで行った。理由としては以下三点があります。
- ベトナムで一番暑い季節は4月、今回旅行したのは5月。下手に徒歩で動くと熱中症で死ぬ。
- 市内公共交通機関としてはバスがあるものの、観光客には難易度が高すぎる。(日本ですらバス乗車って結構迷う)
- 外国語で値段交渉をしたくない(面倒臭いから)
Grabを使えば以上三点を全てクリアできる上、クレジットカード決済が可能なので手持ちの現金を不安に感じることなく、安心して豪遊が出来ます。
ハノイ市内のちょっとした移動(ホアンキエム湖の北側・旧市街のホテル→ホーチミン廟等への移動)で~4万ドン(200円ぐらい)、空港~市内への移動だと20万ドン(1000円ぐらい)。お土産物屋より何よりタクシーが安い。
ただ登録時に日本から持ってきたクレジットカード3枚のうち、2枚が登録できなかった。
ここからは憶測ですが、恐らく二段階要素認証を設定しているカード以外は登録できないようになっているのではないか? と推測しています*4。
朝食:7万4000ドン=400円ぐらい
無事ターミナル1に到着し、検査エリアを抜けた先にあるカフェなんだかレストランなんだかで朝食にすることにした。時刻はたぶん4時~5時ぐらい
「店内で食う」と言ったからか、店の人が少し温めてくれたような気配があった。
皮がぱりぱりしているのにパンが歯切れよく柔らかくてかなりおいしかった。海外旅行時にここまで素直に「おいしい」と言えることってなかなかない。ベトナムはパンがおいしいです。ほぼ確で植民地支配の産物であること*5を踏まえると、素直に喜ばしいことでもないでしょうが……。
フエ⇔ハノイ往復航空券代:一人16500円ぐらい
「絶対ここで荷物がなくなる」と思い込んでいたため、1000円ぐらいの荷物補償を着けた値段がこちら
ですが特段事も無く離陸と同時に気絶している間にフエ・フバイ国際空港に着陸した。
フバイ国際空港、フエ拠点の空港であり名前の通り「国際空港」とのことなんですが、2023年時点ではなんか国際空港のゲートが完全に閉鎖されており両替ショップも無かった。綺麗な空港でした。ここに7時着
フエについて
世界史選択者の皆さんにおかれましては「ベトナム中部(アンナン)*6の中心都市」または「阮朝*7の首都」として暗記された都市名と思います。
私はその知識のままアップデートしないで旅行に行ってしまったので、現在のフエはダナンやホイアン発のショートトリップで軽く観光する地方都市の位置づけらしいということを知り驚いた。阮朝の都ですよ!?
王墓ツアー:一人1万円ぐらい+送迎追加料金30万ドン=2000円ぐらい
阮朝の都であったフエには複数の帝廟=皇帝の墓が残っており、それらはすべて郊外に点在しているため、見て回るにはタクシーチャーターかツアー参加が一番効率が良いだろうということで日本からツアーを予約して行った。
多分現地ツアーやタクシーチャーターの方が安くなると思いますが、できるだけ揉めるような交渉をしたくない&クレジットカード払いをしたい(結構できないところが多い)ため事前ネット予約にした。
今回予約したこのプラン、本来はフエ市内ホテルに迎えに来てくれるプランですが、頼んだら追加料金(30万ベトナムドン 2000円ぐらい)で空港まで迎えに来てくれました。
空港からピックアップしてもらい、帝廟を見て回り、行程を終えたら市内ホテルに下ろしてもらう流れ。
ボトル水(500ml):2万ドン(100円ぐらい)
ベトナムで一番暑い季節は4月なので、5月は当然クソ暑い。遺跡は往々にしてエアコンがなく、日差しが容赦なく照り付けてくる。
ガイドの方が言うには「ベトナムで死後の世界は現世と地続きのものとして存在すると理解されているので、死後も治世を平らかにするため文官・武官や戦車用の象、移動用の馬の石像を作り廟を警備させた」そうですが、下手するとここで私も墓守の仲間入りです。
遺跡のチケットセンター付近にはクーラーのない露店土産物ブースがあり、そこでこれ見よがしに水(500ml)が販売している。これを買って猛然と飲みながら旅程を進める。(2万ドン 100円ぐらい)
カイディン帝の在位時期(1916~25)からしてむしろ自然ではあるのですが、皇帝本人の写真や葬儀の写真記録があって驚いた。
ボトル水(500ml):2万ドン(100円ぐらい)
皇帝の顔写真に驚いている内にも高温多湿の中で汗が吹き出し、みるみるうちに体内から水分が奪われていく。
ここでまた500mlの給水を行いつつ(2万ドン)、同行者の方から奪った塩飴を貪り食うなどしている。
ウェブページに掲載されている行程表には、三つの帝廟を回る他に「トゥイスアン線香村」という立ちよりスポットがあり、確かにトゥドゥック帝廟からフエ市内に戻る道すがら、カラフルな線香がフォトジェニックに配置された屋台というべきかブースというべきかといった並びを見た。
見たんですけど、
もう、あまりにも暑く、また線香を見たところで映える写真を撮影する余力もなかった(何せ車窓からもそのフォトジェニック景色を撮影していない)ので、ガイド側からの案内がないままにスキップした。行程表には書いてあるのでたぶん強く主張すればどうにかなったかもしれないし、どうにもならなかったかもしれないです。
昼食:9万ドン=500円ぐらい
ツアーの車でホテルに乗りつける(12:00頃)ものの、ホテルのチェックイン開始時刻は14:00頃のため、スーツケース等だけ預かってもらい、さらに観光を続けることになった。
ホテルの方が教えてくれた店舗で昼食を取った。
エアコンを導入していなさそうな開放的な店舗外観を見た時は絶望したものの、フエの気候は日差しが遮られた上で風(扇風機)があれば、結構快適に過ごせる*8。
何が何だかよくわからないまま食べ、おいしかったので正直びっくりしたのですが、ネットで調べたところによると、おそらくこの時食べたのは「バインナム」と呼ばれる料理だと思います。
「プルプルの薄っぺらい餅」は、米粉とタピオカをペースト状にしたものらしい。
フエはかつての都ということもあってか、ベトナム料理というカテゴリの中でも何かと独特な地位を築いているようで、『地球の歩き方ベトナム』(2023-2024)にも「フエ宮廷料理」という趣旨のコラムが掲載されています。
また、この後のハノイ観光中でも多くの店で「ブンボーフエ」や「ネムルイ」*9を提供している店が多くあったのが意外だった。反対に、2010年代に旅行したホーチミンでは一回も「フエ料理」という看板を見た覚えがないのですが、最近宮廷料理が流行っているのか、或いはハノイとフエは首都だったことがある繋がりでなんか色々近しいものがあるのか、というようなことを思いました。よくわからないです。
Grab(フエ市内レストラン→フエ王宮チケット売り場付近):3万8000ドン=200円ぐらい
先のレストランから王宮のチケットセンターまでGrabを利用した(3万8000ドン 200円ぐらい)
Grabのつかいかた(2)
Grabに登録した後、乗車手続きまでは以下の流れになる。
①降車地(目的地)の住所を入力する
※「まさにその!」という降車地を選ぶことはできないので、時々「住所の上では正しいけど全く反対側に降りる」というイベントが発生する
②乗車地(=現在地に近い道路沿いのピックアップポイント)を表示される地図上のピンで選択する
※時々位置情報が狂っていることがあるので、確認が必要。
③行程と値段を確認し、OKボタンを押す
※割引チケットを使う時は、この時に画面右下の「Offer」をタップし、ここから選択する
④運転手がこの依頼を受け取ればマッチング成功。後は②で指定した乗車地に向かう。
この①が曲者で「ticket office」と住所の上では書いてあったとて目的地の真ん前まで載せて行ってくれるわけではなく*10、「目的地周辺です。案内を終了します。」で降ろされることがあるということです*11。
ということで、フエ王宮の目的地付近(おそらく観光バス等が止まる駐車場付近)で降ろされた。史跡にありがちな逃げ場のない日差し、乾季のベトナム中部*12。
なんかよくわかんないジュース:2万ドン=100円ぐらい
駐車場からフエ王宮っぽい城門が見えたのでそっちの方に向かう途中にあった開放的な店舗で同行者は1リットルの水を購入(2万ドン)、私は同じ水を頼もうとしたところ指さし注文に失敗し、なんか店の人が作ってくれたサトウキビ?みたいな なんかジュースを購入していた。氷がガシガシに入っている冷たく甘いジュースを飲みながら、ガイドブックに書いてある「現地の氷は避けた方が無難」という記載を思い出す。
フエ王宮入場料:20万ドン=1100円ぐらい
今回フエを旅程に組み込んだ目的の9割がここ(主観)
玉座での写真撮影は禁止されているそうですが、例の漫画で見た太和殿で是非写真撮影をしたいと思っていた。オタク用語として用いられる「聖地巡礼」に近い動機*13。
クソ暑いんだが水を買う暇がない
※王宮敷地内にはいくつかショップがあり水を売っているが、下手に日陰を歩くことが出来るので私が買い渋った。
王宮観光時の私の装備は「Tシャツとジーンズ」に近しい格好なんですけど、これが悪かった。ジーンズ これは亜熱帯の観光地で履いちゃダメです。
下半身にだけサウナ穿いてる感じで気分最悪。通気性もゼロ。ダメです。
観光地で見かける男性って、ご機嫌な半ズボンか、さもなくばこのジーンズを履いているかのどちらかという印象ですが、これ、タマが蒸れませんか? 健康に悪そう。
絶対に半ズボンの方が良いし、何なら半ズボンも履きたくない。ひらひらしてれば通気性が良くなるかと思いきや、ガウチョパンツは結構布が汗だくの足に纏わりついて不愉快。
この環境である程度の快適さを担保される格好って、果たしてスカート以外に存在しているのでしょうか? この気候、スカート以外を履くべきではないのでは(主観)
ちなみにこの後、私は熱中症になりかかって冷房のあるカフェの机に蹲り、飲み物を使ってひたすら首筋を冷やすだけの時間を過ごしますが、こうなった原因の三割ぐらいは、その日の服装(ジーンズ)にあると思います。残りの七割は不摂生(午前三時起床)
叢を掻き分けて道なき道を進む用事があるのであれば、確かにジーンズの布の厚さは頼もしいでしょうし、これに長靴下の裾をぶっこむぐらいした方がいいんでしょうけれども、亜熱帯の市街地を歩くぐらいなら、服装はスカートの方が良いです(備忘)
胴体をゴムで絞られているのも「不快な暑さ」として感じられますので、ワンピース辺りが一番快適なんじゃないだろうか。
ハスの実が入ったなんかしらのアイスティー:5万5000ドン=300円ぐらい
正午を過ぎて14~15時、ひまわりが↑こんなんになっちゃう気候の中、空調も日差しを遮るものも少ない遺跡を歩き回っていると人は死にます。
じゃあ何故いま生きてブログ記事の字数をせこせこ増やしているのかというと、遺跡内に空調が整備されたチェーン店のコーヒーショップがあったからです。
ハイランズコーヒー 営業してくれていてありがとう。
エアコンをギンギンにつけていてくれてありがとう。
冷たい飲み物を提供してくれてありがとう。
クレジットカードが使えてありがとう。
このうちどれか一つの要素でも欠けていた場合、私はここでⅡ度に近い熱中症を発症し、動けなくなっていた確率が高く、ともすればここで脱落をしていたことでしょう。命の恩人です。
このカフェで氷がバンバン入ったハスの実入りの甘くて冷たいお茶を頂き、数十分沈没する。(5万5000ドン 300円ぐらい)
宮廷美術博物館:5万ドン=300円ぐらい
地図で見ると宮廷美術博物館って王宮の門から出て道の反対側にそのまんまある! という感じだったので、熱中症をおこし掛けてカフェで30分近く沈没していたところを歩いて博物館に向かったんですけど、また普通に道に迷った。
道の向こう側になんか、わかりやすい「博物館」感のある建物や看板等はなく、ともすれば森の木のような存在感と高さを誇る街路樹の合間に、いかにもクーラーのなさそうなあけっぴろげな露店の並ぶ「東南アジアの地方」めいた景色を、グーグル地図を見ながら歩いていると、その内自分が向かっている方角もよくわからなくなる。茹だった脳は明らかに通常よりも処理能力が落ちている。
そうやってオロオロしていると寄ってきたシクロの客引きの方にまた道を教えてもらった。シクロの客引きの方、「ここから(目的地)までは2kmかかる(のでシクロに乗れ)」とか「今日はここはやってないからシクロに乗れ」等会話イベごとにライアーゲームを仕掛けていらっしゃいますが、あまりに近い目的地を探してオロオロしていると道を教えてくれる。人間って暖かいのかもしれない。人によると思いますが……。
ちなみに、フエ王宮にはセットチケットがあるので、意識がはっきりしてたらそっちを買った方が良い
omoidenoshasoukara.web.fc2.com
フエ王宮入場チケットには「宮廷博物館とのセットチケット」や「帝廟とのセットチケット」がある(Price of Combo)。先人の旅行記にもガイドブックにも書いてあった。
んですけど、
今回どうやら暑すぎるあまり朦朧とする意識のなか、王宮時点で単独チケットを買っていたらしく*14、博物館前でいざ王宮で買ったチケットを見せても、クーラーのないチケット売り場ブースでゲーミングに光るデスクトップパソコンを操るおばさまから「NO!」と言われるだけだった。チケットを買った。
Grab(宮廷美術博物館→ホテル):3万7000ドン=200円ぐらい
フエ新市街内の小規模ビジネスホテルなんだか新しいホステルなんだか判然としない宿泊施設ににチェックイン
フエでの滞在先を探している最中に「急にキャンセルになった サイアク」「施設の設備が古すぎてお湯が出ないしフロントも応答しない」「虫が出た」「今フロントの人間に強いられてこの☆5口コミを書かされている」等の香ばしい口コミが頻出したため、比較的コメントが大人しい新市街のホテルでさえ地獄にチェックインするつもりで入ったのですが、結果的にはかなり良いホステルだった。お湯は出るしテレビも出る。部屋も広い。虫は出なかった。フロントの方に非常に良くして頂いた。
ホテルとのやりとりはWhatsAppで行うことになっているそうでしたが、「そのアプリは持ってない」と言うとInstagramのDM欄でやり取りすることになった。今も時々フロントの方の投稿を見ている。
1階がバーカウンターのあるような飲食店で、カウンターの奥にずらっと並ぶ酒瓶の並びの中にはサントリー山崎なんかが紛れているんですけれども、そういう酒らしい酒を出す店ということもあってか驚くことに夜は十分静かだった。凄い!(2023年5月の滞在)
もしかするとベトナムの地方都市って、「こう」だったりするんでしょうか
2010年代のホーチミンは歩行者用横断歩道がある場所は稀、歩行者用信号機は見たことがなく、片側二車線の広い車道を川の流れのように疾走するバイクが放つ光の奔流を前に茫然とした記憶があるし、ハノイはホーチミンと比較して道幅が狭かったため「それよりはマシ」でしたが、クソデカ樹木と停車している無数のバイクに横断歩道が侵略されており歩くどころではなかったり、歩行者用信号機はあるにはあるが押しボタンを押さないと青にならず、その押しボタンが道の片側にしかないというバグがあった。
夕飯:8万2000ドン=500円ぐらい
ホーチミンでフォーを初めて食べた時は「裏庭から雑草をカゴいっぱい摘んできました!」という元気のよいモリモリ植物*15が付け合わせとして出てきましたが、フエの野菜モリモリは控えめ。ちょっとしたサラダのようですが、これをフォーの上に載せて食べる。
ちなみに、ハノイ(北部)だと「野菜としては麺の上にネギが乗っている程度(シソやレモングラス?の後乗せはしない)」らしいです。
2日目合計金額
- Grab(総額):14万4000ドン(800円ぐらい)
- →今回は二人で利用しているため、これが割り勘になって一人あたりの金額は7万2000ドン(400円ぐらい)
- 往復航空券(フエ⇔ハノイ):1万6500円
- ガイド付きツアー:1万円
- 空港送迎:30万ドン(約2000円)
- →一人あたりの値段としては15万ドン(約1000円)
- 飲み水:6万ドン(300円ぐらい)
- 食事:24万6000ドン(1500円ぐらい)
- カフェ:5万5000ドン(300円ぐらい)
- 各種入場料:25万ドン(1500円ぐらい)
総額 2万6500円(日本円)
83万3000ドン=5000円ぐらい
*2:これが何かよくわからない
*3:日本国内と比較するとまだ安いですが
*4:今回の旅行中で2枚所持していた楽 カードも2要素認証サービスを有効化しているものの、今回のGrabしかりとらのあなしかり、どういう訳かこの手の支払いで通った試しがない。また、過去にネットを参考にしつつスペイン高速鉄道の予約をしようとしたがどうにもうまくいかず代行会社に依頼した際には、「お使いのカードは海外決済にあまり強くないので他のものを使え」と指示されたことがある。なので特に海外旅行時には、一社落ちてもリカバリーが効くように、複数社のカードを持っておくと安心なのかな……と思います。言わずもがなではありますが。
*5:vol.1 パンと肉 ベトナムのバインミー|パンを巡る旅レシピ パンのテーブル、世界の味。|#パン食系女子
*6:コトバンクによるとこの「アンナン」という呼称、現在は全く用いられていないらしいです。そうなの⁉
*7:19世紀(1802~1945年)ベトナムに存在した王朝 ベトナム全土を統一的に支配した最初の王朝らしい。
*9:写真の左端に写っている肉料理。レモングラスの茎に豚肉のつくねを巻いたものを野菜と一緒に春巻きシートに巻いて食べる
*10:目的地の真ん前まで載せて行ってくれることもある。
*11:語学が堪能であれば交渉の余地があるかもしれないが、乗降車位置を同意の上でアプリ決済をしているので、若干難しいんじゃないかな……とも思う。
*12:ベトナム中部(ホイアン・ダナンエリア)の気候と服装、ベストシーズン(最終閲覧日2023年5月17日)
*13:聖地巡礼という言葉を使うと、どうにも毒が強くなってしまう類の作品ですが……
*14:というか、フエ王宮博物館の入場は王宮入場のチケットに自動的に付随するものだと思い込んでいた
*15:ここで出現する植物はシソやレモングラス等であって、名の知らないベトナムの野草が突如出現するわけではない。ただし、私は植物の知識に乏しいため、「シソとたぶんレモングラス(っぽい何か)」以外の判別がつかない。