メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

2024年に旅行した先

今に始まったことではないですが、私的な備忘です。写真はその内増えます。

 

5月:台北と近郊(基隆・九份

考えてみると意外と台湾に行っており、同行者が初めて台湾に行く人だと大抵九份に行くことになるので、あの人ごみが凄い坂道を結構登ったり降りたりしてるんだなということに気付いた。

これまでは台北発現地催行ツアーを利用して行き道で墳墓を見る度興奮したり帰り道に凄い渋滞に捕まったりしていたんですけど、今回は公共交通機関を使っても案外行くことができるんだなということがわかって良かった。

予定を立てた時点では渋滞のイメージがかなり強かった(し、基隆に行ってみたかった)ので基隆で一泊しましたが、ルートとしては台北から日帰り往復が全然できる場所らしいです。

凄い揺れながら真っ暗な工場エリアを通過していくバス

アジア圏のホテルの朝食メニューで出るシャバシャバのお粥が好き

行ったとき基隆美術館でやってた展示(「未記持 Immemory」の一角) アイデンティティ論で卒論を踏み誤ったタイプのオタクなので観れて良かったんですが、同行者ちゃんはどう思っていたでしょうか……

台北で餃子のお店に行った 水餃子大好き

迪化街の(たぶん)観光案内所の上にある映えエリア

迪化街に最初に行ったときは2014年ぐらいで乾物屋とかの街並みが残っていた覚えがあるんですけど、この時はカフェ以外の店を探すのが大変だったような覚えがある。2010年代後半から一気に垢ぬけたんだろうなと思います。


エバー航空の安全指南がかっこよかった 往年の映画をイメージしてるんでしょうか(個人的にはその辺は香港のイメージが結構強いですが)

 

7月:台南

暑くてヤバかった。南国をナメていた。人様を連れ回して良い気温じゃない

南国

Youtuberの方だったかがコメントして個人的に話題になった神社を見て来た

 

台湾における対日感情については「占領が長期(50年間)に渡ったことやそれ以前に長期政権・王朝として明確な中心地が云々というのもあり、その他の圏とは異なった受容のされ方をしているんですよ」という説明を書籍や現地ガイドの方の説明やらで何回か聞いたことはあるものの、この後行った国立台湾歴史博物館で「日本統治下で作られた市区のロゴマークの缶バッジ」が販売されているのを見て流石に困惑した。

 

台湾歴史博物館の展示

ここでも眷村に関する展示を見ているんですけど、

この年の5月に台北の四四南村、ちょっと前に台東の国立台湾史前文化博物館でそういう展示を見たのでその辺りのことも忘れない内に何かしらでまとめたいなとは思っています。(メモ)

 

生肉に目の前でお湯注がれた牛肉湯 食中毒を覚悟したんですけどす~~~~~~~ごいおいしかった あの汁何!?

この白饅頭がびっくりする程美味しかった これ何!?

マンゴー大好き🎶 おいしい🎶

発着は台北だったので龍山寺に行った 寺の前に星図があっておもしろ~と思った記憶がある 暑くない時期だったらもうちょっとマジマジ見てたかも 暑かった

 

9月:プラハザルツブルク・ウィーン→ヴェネツィア

tan8.hatenadiary.jp

神聖ローマ帝国のイタリア遠征だ~🎶みたいな世界史バカのはしゃぎ方してたらTwitterで未曽有の災害呼ばわりの豪雨が来て乗る予定の電車が消えたり同行者ががパスポート落とし未遂をしたり大騒ぎをした回だった。

街並みについて、日本語で見られるプラハの観光案内は「中世の街並み」をウリにしているものが多いんですけど、プラハ→ウィーン(近世以降の帝都)に移動すると、街並みがいっきに白っぽく磨かれたような美しさになってしまって年季の入り方の違いかなとちょっと面白くなってしまった後、ナイトジェットでヴェネツィアに移動したらなんか、プラハと同程度の古びているがウィーンの白っぽい磨かれ方とは面構えの違う象牙色、異次元の財力を見せつけられてしまった。

ヴェネツィアでは王宮等を見ることができなかった(プラハ・ウィーンと比較して1日しかいないので「広場観れれば御の字」のつもりだった&団体旅行客の入場列が凄くて挑める気がしなかった)ので、機会があったらどこかで行きたいなと思っています。思うのは自由。

 

11月:香港

ra927rita1.hatenablog.jp

 

脳が南に行けと囁くので飛行機を取って団地に宿泊した。直近で台湾に二回行っているんですけど、広東語を久しぶりに聞いてビビる等した。機内アナウンスも空港も駅も第一言語は当然広東語で来るし、飛行機に至っては二回目に流れてくる中国語(普通語)も訛りがきついのか私の耳がダメなのか安全帯(座席のシートベルト)しか聞き取れずに困惑した。

目ぼしいところは一通り観光できた上に二階建ての路面電車にも何故か乗れたので、二泊三日で意外と動けるもんだなと思った。自分、弾丸いけます! 旅行客として。

香港歴史博物館(2017年8月時点、および2024年11月時点)

note.com

 

このあたりの話題を追っているオタクの皆さんからするとだいぶ食傷気味な感もあろうかと思うんですけど、今、香港歴史博物館の展示が凄かった! その話をします。

 

 

博物館目当てで観光をしている節がある

海外旅行で訪れた先の博物館に行くのが、好き。

特に収蔵品が他国を周遊して特別展示会が催されないような、地域密着型の博物館に観光で行くと、楽しい! 地域密着型なので、流石に地域のことを詳しく教えてくれるから。

海外旅行で外国人が来るような博物館にはだいたい英語キャプションが付いているので、これをたどたどしく読み進めて事態を把握することもできますし、最近はスマホがネットにさえ繋がっていれば、Google翻訳アプリで写真を撮影するだけでなんか、映ってるもの全部翻訳してくれるみたいなこともあって、便利。

 

play.google.com

 

香港歴史博物館(2017年7月時点)

ところで私は以前も香港歴史博物館に行ったことがあります。今回が二回目の訪問。

 

常設展の序文

2017年時点の香港歴史博物館の常設展展示は、所謂地域密着型の展示であり、展示の序文では「四億年前にまで遡ることができる香港の歴史的・文化的な旅に出発しましょう!」と書いてある通り、常設展の話題はプレートテクトニクスから始まり、地質学的に香港エリアがどのように形成されたのかという話に続く。

歴史博物館の展示入口付近にある地球オブジェ

化石

当時の植生のジオラマ

人間の歴史としては、当然のように石器時代から始まる。

中国南部珠江デルタの東端に位置する香港は新石器時代の中期(紀元前4000年~前2500年前)には既に人類が生活している痕跡が残されており、考古学的な調査から、その他近接するエリアと同様に、香港は越族が居住する区域であったことがわかっている*1。その後の、香港はその他近接するエリア(嶺南地域)と同様、歴代中国王朝の支配に置かれていた。

中国歴代王朝の中で香港エリアがどの県の管轄下に位置づけられていたかの一覧表

 

石器時代の出土品

秦漢時代の出土品

魏晋南北朝期の出土品

前後に撮影された写真的におそらく隋唐か五代十国時代の出土品

 

南宋滅亡後に幼帝が香港まで落ち伸びて来た伝説の想定ルートを示した地図

www.discoverhongkong.com

 

明代のものと思われる出土品

清朝の頃の九龍城塞をイメージした模型

清朝の頃まで話が進んでくると展示の内容は当時(19世紀中ごろ以前)より香港で暮らしているエスニック・グループ(族群)の紹介になり、一角は民族学博物館のような様相を帯び始める。

 

www.minpaku.ac.jp

 

19世紀以降(英領香港)になると「香港に住んでいる人々の伝統的な装束」という感じのコーナーになってくる

 

福佬人の装束

何の装束……?(19世紀中ごろ香港に居住していたとされる四つの族群(「本地」「客家」「水上人」「福佬」)の装束をはじめとする暮らしぶり展示エリアなので、本地人、客家人、水上人のどれかの装束として展示されているものだと思いますが……)

花嫁衣裳

おそらく水上居留民が居住していた湾の写真?

水上居留民(水上人)が住んでいた船の内装を再現した展示

福佬の人々に伝わる(多分)あそびを再現した展示

当時(19世紀中ごろ)の婚姻に関する書類

道教の祭り(太平清醮)のときに立てられる紙の神像 族群によって何をモチーフにするか変わってくるらしい

 

ここまでで結構お腹いっぱいな感じがありますが、ここからもジオラマ展示がまだまだ続く

 

林則徐の像(アヘン戦争期の欽差大臣 アヘンの密貿易を根絶する為イギリス商人からアヘンを没収し捨てた。イギリスがこれに対して強く抗議し、アヘン戦争が始まる)

1860年アロー戦争の講和条約として締結された北京条約の(多分)うつし この条約によって九龍半島南部がイギリスに割譲され、英領香港の一部となった。

(たしか)戦前英領香港の街並みジオラマ

 

歴代香港提督の皆さんの肖像画

このエリアで「日本軍による香港占領中の統治がいかにまずかったか」という映像展示が結構あり、迂闊に言葉を喋らないようにしよう……と心していたような記憶がある

戦後1953年以降香港各地に立てられた公営住宅内装のジオラマ展示

戦後香港の出来事については流石に展示内容が多くなってくるからかパネル展示で簡単にまとめてある程度だった。

香港返還ゾーン展示入口

1997年の返還式の様子を映していたんだと思う(ちょっとうろ覚え)

 

展示の最後にはエピローグとしてかなりのボリュームだった展示内容を簡単に総括する内容のパネルがあった。

おおまかな内容としては、「香港は嶺南地区にある一都市で自然環境としてはその他周辺都市と大きな変化はなく、古代から中華文明のいちエリアとして、珠江デルタに共に存在する都市と同じような文化風俗を持つ人々の暮らしが古くより営まれていた。しかしアヘン戦争後の南京条約によってイギリスに割譲されたことを皮切りに、香港は大陸とは異なる政治、社会、経済及び文化の発展を遂げて移民を引き付け、国際的な大都市に変貌した。1997年7月1日に香港は祖国(中華人民共和国)に回帰し、香港の歴史は新たな段階に入った……」という感じのいたって淡々とした紹介だった。

これはパネルに英語で書いてある内容を拙く読み取った理解なので、文章にもしかすると込められているかもしれない熱情をあまり正確に読み取れていないかもしれませんが。

 

note.com

 

2024年11月、香港歴史博物館に行った。

 

www.jstage.jst.go.jp

 

香港では2019年2月に、政府が「逃亡犯条例」の改正を提案したことによってこれに反対する大規模なデモが立て続けに発生し、政治危機の状態に陥った(香港民主化デモ)。

中華人民共和国政府はこれを弾圧し、2020年6月に反体制的な言動を取り締まる「香港国家安全維持法」を施行、民主派として知られる活動家や政治家は、この法律を根拠に現在指名手配状態にある。

 

www.sankei.com

 

ここに貼りだされているものは全て国安法に基づく手配書だった

 

www.discoverhongkong.com

 

2024年11月時点、香港歴史博物館の常設展は改装中のため、ずらずらと前述したジオラマや実物大模型等は見られない。改装期間中、香港歴史博物館は「パブリックプログラム」の為に解放されているらしい。

 

土曜の開館時間前に博物館前に行くと、十人弱のグループ客と先生に引率されてやってきている近場の小学校の子供たちが列を成していたので、近くの店で「チャイニーズバーガー」と紹介されたランチョンミートの上にしこたまニンニク乗ってる脂ぎったバンズ(おいしいけど手がギットギトになる)を食べて腹ごなしをしてから列に並んだ。

入口では所持品全てを金属探知機に通し、自分もゲートをくぐって入場。でかいリュックを背負っていたので、言われるがままにクロークに預けて(無料だった)人流を追って向かった先がここです。

 

このパネル写真撮影スポットになってた

映える男性

国安法特集展示エリアに入ると、まずこの映像展示を見るように誘導される

3分ぐらいの映像展示の内容は大まかに以下の通りだった。

「中国(王朝時代~清朝)は素晴らしい発展を遂げていたが、諸外国による侵略の憂き目に遭い、円明園は燃やされ、領土は割譲、そして日本軍による蛮行につぐ蛮行があったが、1945年8月15日にあった日本の無条件降伏後、我らが毛同志が中華人民共和国の建国を宣言。改革開放運動から現代まで続く目覚ましい経済発展を遂げているその時 香港版の〝顔色革命*2〟が発生。香港を独立させようとする外国勢力に扇動された手先のデモ隊が、市街で人々や警察部隊に暴力を振るうようになり……」という感じ。

ここには逃犯条例の逃の字も一切出て来ない。ちなみに、毛主席による建国宣言!から改革開放の間に発生した「大躍進運動」とか「文化大革命」についても、当然触れていない(逆に触れていたら驚きでもありますが)。

 

博物館とは何か

記事の冒頭で「地域密着型の博物館に行くのが趣味🎶」というようなことを述べていますけれども、つまりはこういう出汁を赤の他人という極めて無責任な立場から啜りに行っているという下世話な趣味をしているという告白でもあります。

博物館は単に「昔そのエリアであったできごと」を「古いもの」と一緒に展示しているという入れ物と言う訳ではない。膨大にある「過去のもの」の中から何を選んで何をどのように展示するか、どういったストーリーとして並べていくかという取捨選択には必ず運営または提供者側の意思が挟まってくる。中宮定子のキラキラエピソードのみを選んでしたためた枕草子みたいなものです。

収蔵品そのものに価値がある驚異の部屋的なミュージアムにも勿論その気はありますが*3、特にこの種の、ある事件や出来事を記念し、それを特集するタイプの展示には特に色が強く出る。

博物館に陳列される物品は、だいたい過去に実際に使用されたりしていた「本物」に他ならないことが多いと思いますが、それはルビンの壺やロールシャッハテストで示されるインクのしみであって、それが壺なのか女の顔なのかチョウなのかハエなのか、はたまた「ただのシミ」という説明書きを付けてそれを見せるのかは、展示の主催者の趣味が色濃く出るということです。そこで「博物館」として地域の出来事を何となく並べて中立ムーブをするのも展示側が見せる一つの姿勢であるし、何らかのスタンスを示して展示品やキャプションの紹介をそこに寄せていくということもある。

また、こういった「展示の方向性」とは(類似しつつも)別の話として、現行社会主義国での博物館展示には殊更強く「どう読ませたいか」の方向性が出る。たぶん「民衆による信任」という選挙の形式を取らない中で、人民を従える為に早くから「こういったストーリーが絶対的な真実の歴史である」ということを宣伝する必要があるからだと思う。なんとなく。

 

 

こういった諸々のムーブや見せられる姿勢を、赤の他人寄りの立場から眺めるのは単純に面白い。

また、自分の場合は2019年以前この建物で実施されていた展示や諸々を多少知っているからこそ、なんだか随分と身勝手な話ですが、墓参りのような感を受ける展示でもあった。

前年代に克服された筈のファシズムめいた文言が、新品の展示でピカピカ謳われていると、気が滅入る寄りに目が眩む。

遠足の行程に組み込まれているらしい

ホーチミン博物館に行ったときにもこの手の遠足と遭遇した覚えがある。

説明者がマイク持って子供を引率している博物館遠足、社会主義国家あるあるなんでしょうか。

 

映像展示とクソデカ中国国旗&国家および習近平肖像画の展示されている荘厳なコーナーの後、中国における「安全観」に関するパネル展示が始まる。

この展示のキャプションはだいたい英語が併記されているものの、この「安全観」に関するパネル展示コーナーは見出しのみ英語訳がついていて他は中国語キャプションのみだった。中国語話者を想定して作られているんだと思う(パネル展示がメインなので単純にスペースが無かったとも言えなくはないと思う。)。

 

「安全観」に絡めて「香港大学の協力」等が紹介されているところはいくつかあった(宇宙の安全や深海の安全に関する箇所)ものの、「香港で過去に起こったイベント」が明確に紹介されているのはこの水不足と、1987年のブラックマンデーのみだった。いずれも最終的には「中国大陸からの資源(資金)注入で香港の暮らしは安定しました」という結論に落ち着いている。

imakara.traders.co.jp

国安法紹介コーナーは紫色で統一されている。たぶんイメージカラーなんだと思う。

 

展示入口の映像展示でもそうでしたが、「2019年に発生した大規模デモは逃犯条例の改正に対する反対運動からスタート」していることが一切触れられておらず、何なら発生するデモというデモが全て「外国勢力が香港を分離独立させるために民衆を扇動し、人々の生活を脅かすデモを発生さしめた」みたいな感じで紹介されている

 

子供を対象としたアニメーション 話の筋は「みんなで協力し固く団結して、俺達の花園を狙っている〝外敵(蜘蛛のキャラクター)〟から身を守ろう」みたいな感じ

大陸っぽさある壁 行ったことないからネットでしか知らないけど

 

dailyportalz.jp

 

その他同時期に実施されていた特別展というかパブリックプログラムとしてては、「盛世啟航—新中國成立75周年成就」と「回望 — 夢周文教基金會早期中國影像藏品展」があり、どちらも一通り展示室を眺めてきた。

前者は中華人民共和国成立後に国が達成した偉業に関するパネル展示、後者は主に清朝~民国初期に撮影された写真の展示で、いずれも大陸中国に関する展示がメイン。2017年時に見た常設展のように、「香港(或いは中国南部)」という地域のみに着眼したものではない。

勿論香港という地域色が一切排されている訳ではなく、「チャイニーズ香港」としてオリンピックに出た選手の功績を紹介するパネルや、当時の香港を撮影した写真の展示はあるものの、体感として九割は本土に関する展示だった。そう言う感じ。

 

ネットだと「最早常設展は存在しない」というような話を見たんですけど、現地で受付の方に聞いたところ常設展は「2024年12月頃」に工事が終わって再オープンしますよということだったので、是非リニューアル後の展示を見てみたいなと思っています。

特別展の内容的に本土との一体感をヒステリックに強調する性質の展示がより増えるのか、それとも単純にジオラマとかを新しくリニューアルして、3D展示や映像展示を増やすのか。どういう展示のなるのか想像がついていない。

 

www.afpbb.com

 

 

 

でも元々2020年から2年間の改修予定だったらしいものがコロナ禍もあったとしても今のところ4年間閉まり続けている状態なので、まだ時間かかりそうな感じかもしれませんが……。

 

 

*1:香港歴史博物館常設展〝Hong Kong Stories〟、「史前時期的香港」

*2:動画や展示中に用語の説明は(たぶん)無かったものの、これは恐らく1968年当時のチェコスロヴァキアで発生した「プラハの春」を念頭に置いた用語と思われる。プラハの春チェコスロヴァキア共産党指導者であるドプチェクが「人間の顔をした社会主義」をスローガンに掲げて行った民主化運動であり、ソ連の介入によって弾圧された。

*3:例えば大英博物館帝国主義時代に収奪した貴重な物品を展示しつつ、適切な管理に置くことができたという点でそれを正当化するストーリーを展示物の隣に添えているように。

海外旅行で使ったことあるアプリ

 

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

旅行特化経費記録アプリを初めて導入した

出費記録をTwitter非公開アカウントに記載→ブログに転記する形で懐古厨を試みたわけですが、普通に失敗 記事上は緑島で定住。記録ツイートだけは延々と続いている。

 

 

記録上緑島に定住することになった経験を経て、このアプリをダウンロードして使ってみることにした。200円ぐらい課金すると複数通貨を記録できるらしい。

私は性分がセコいので当初は無課金で使い切ることを想定していたものの、まずは日本円換算で予約した飛行機と米ドル換算で予約したeSIMの計上が必要であることに気付いたので早速課金した。190円ぐらい。

 

play.google.com

 

2020年以前の旅行ではあんまりインターネットを宛てにしていなかった

そういえば旅行に際して実用的なアプリを取り立てて使ったことがない。Googleマップとかブッキングドットコムとかエクスペディアは使いますが、それぐらい。その他はタクシー配車アプリぐらい。

何なら2020年以前の旅行ではSIMカードを使っていなかったので、そもそもインターネットに繋がらないまま海外の路地をウロウロするちょっとどうかしている旅行の仕方をしていた。定期的な収入がなく、性分がケチで、SIMカードのこともよくわかっていなかったから。

賢くバイトをして金のある同行者がいる場合は、割り勘で一番安いWi-Fiを持っていくこともあったが、一人の場合はGoogleマップの特定箇所をローカル環境にダウンロードしてオフラインで使用、他は街の野良Wi-Fiを捕まえてどうにかしたりしていた。これは旅行の目的地がもっぱら都市の公共物に限られるタイプだからこそできる荒業な気がする。観光客慣れしている博物館に入れさえすれば、飯は別にその辺のコンビニで買ってベンチで食うタイプ。

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

何なら2016年頃の旅程では、現地のWi-Fiすら拾えず無インターネットで長時間過ごすこともあった。しかし当時同じプログラムを利用して同じ語学学校に通っていた人々は無事大学のWi-Fiを使えていたので、あれは当時の国産のアンドロイドを使用していたから起こった悲劇だろう。

あと、私の使用するスマートフォンというかそもそも空港のWi-Fiが貧弱で、およそネットどころではないパターンもままあった。最近はあまりそういうことがない(向かう旅行先が軒並みつよつよインターネットであるという説もある。)。

 

そういうわけで無接続環境に陥ることがままあった2020年以前の旅行では、旅行の度にスマホの中で完結する簡単なゲームアプリを毎回何個かダウンロードして持って行っていた。もっぱら空港での暇つぶし用。

スワンナプーム国際空港やシェレメーチエヴォ国際空港アムステルダムスキポール空港タンソンニャット国際空港、ホルヘ・チャベス国際空港、エル・アルト国際空港、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港、そもそも便が少ない場所に乗り込もうとしたり安い経路で行こうとしたり、時々先方の都合でなんかそうなったり、あと不安症を発揮して、本来いればいい時間の何時間も前に空港に乗り込んだりしているので、こういった空港で何時間も過ごしている。

空港内のショップを見るのにも飽きた時や、そもそもショップがそんなにない場合、そういうネット接続がなくてもどうにかなるようなゲームをして過ごしていた。

 

play.google.com

play.google.com

 

特に評判の良かったのはこれらのパズルゲームだった。

これを起動すると、それまで何食わぬ顔で私のスマホ画面を覗き込んでいる、あるいは私のスマホ画面が視界に入っていたのだろう人間の目つきが変わり、いっそう興味津々といった風に覗き込んでくる。

 

play.google.com

play.google.com

 

この辺のシリーズは空港でやりこんでいた記憶がある。

 

 

 

この養殖ゲームはかつてGoogleストアに存在し、どうしても大学のWi-Fiに接続できない上ねこあつめもプレイできなかった*1国産アンドロイドの使い手に心の安らぎを与えてくれた。

ねこを集める学友の横でまぐろの養殖に務めていた記憶はまだはっきりと残っている。

 

eSIMを借りよう!

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

2020年過ぎた頃になると私も国産アンドロイドではなく中華アンドロイドを使うようになっていた。「日本国内で作られたスマホは国内向け規格かもしれないが、最初から日本国外で作られたスマホは当然海外での諸々にも対応しているだろう(それに安いし)」という読みもあったし、単純に安かったというのもある。

実際、これまで特にSIMフリーに拘らず中華スマホを乗り換えているものの、どれもこれも大抵SIMフリーだったりデュアルSIMだったりする。おそらく標準装備でその手の仕様なんだろうなと想像している。

 

order.ymobile.jp

 

とはいえ、旅行の為にeSIMを導入したのは(無事に使えたのならば)今回が二回目になる。

これまでスマートな同行者がeSIMを導入しているのを横目に、私は大抵物理SIMを端末にぶち込んでいたからだ。現地で使用できる電話番号が欲しい場合、やっぱり物理SIMカードの方が安い(と思う)。

現地の空港に降りて、目に着いたところで5Gとか4GのSIMカードを売りだしているスタンドに近付いていき、手持ちの中華スマホとクレジットカードを渡しておけば、大抵どうにかなる。あと複数か国を周遊する場合も物理SIMを調達した。eSIM複数か国周遊よりもそっちの方が安いから。というか、eSIMに複数か国周遊プランってあったっけ。あまり記憶にない。

実際に複数か国を周遊しているっぽい方々のアカウントを見ていると「陸路で国境を越えてから、目ぼしい物理SIMを見つけるまでのつなぎでeSIMを買う」というのも見るので、つまり〇〇エリア周遊でeSIMというのはあんまりないのかなと推測している。

あとSIMだけではなくWi-Fiも普通に借りていくことが多い。ゲームをガンガンにすることが想定されている場合(キャラクターの誕生日イベントがあるのに旅程を湧かせてしまった場合)なんかは物理SIMを調達すると同時に要領無制限の旅行用Wi-Fiを借りたりしている。旅行先でソーシャルゲームをするためだけに。

 

そうやって何かと通常物理SIMを調達しがちなところ、今回の旅程では敢えてeSIMを使う。到着が早朝便になるので恐らくSIMカードを売ってる出店がないから。あと、行く先が2020年以前の時点でホテル宿泊者に無料でWi-Fi持たせるようなところなので、ここなら多分電話番号がなくともやっていける&街中のWi-Fiだけでどうにかなるんじゃないかという甘えた見通しを持っているからです。

つまりWi-Fiを持たないでいくので、もしホテルのWi-Fiがクソだった場合ゲームの連続ログイン記録が途絶えます。今珍しくシナリオイベントが発生しているところで急に旅程を湧かせてしまったので、更新されたシナリオがプレイできません。何でこんな旅程にしたんですか。助けて下さい。

 

 

 

play.google.com

 

上述リンクのアプリを今回も使用する。

なお、このアプリには紹介コードというものがあって、友達にこのアプリを紹介するといくばくかの特典を貰えるんですけど、私には紹介する友達がいないのでリワードを貰い損ねているし、以前親に依頼したら普通に断られた。

 

www.airalo.com

 

以下に紹介コードを貼って置くので、よかったらお役立て下さいね。

 

Airaloの紹介コード

紹介コード【MAYDAY1541】

 

travel.onizawa-ryuhei.com

 

ところで紹介コードとは別に、初回コードというものもあるらしい たまげたなぁ

 

 

*1:当時ねこあつめはIOSにしか対応していなかった

台湾旅行ログ(2)台北→台東→緑島

ra927rita1.hatenablog.jp

 

記録を辿るの面倒になっちゃってよく考えたら半年近く間が空きましたが、画像ファイルのストレージが満タンになっているのでこれを整理する目的でも記録を続けて行こうとね、思います。

記憶はだいぶ曖昧なので、金額については「わからない」という率直な記載が目立つと思います。

 

 

 

四日目:台北→台東

コアなオタクが〇×のファンアートずっと描いてそうだなと思ったフィギュア@松山空港

 

朝食:120元ぐらい=560円ぐらい

朝モスを食べた。ポテトがさつまいもだった

 

飛行機移動:2万570円(往復)

松山空港から国内線に乗って台北→台東に移動します、しました。

 

空港では金門行の飛行機がかなり満員御礼で大繁盛しており、台東行の飛行機に籠っている熱気は金門行の八割減ぐらいだった。

国内線の荷物カウンターはフライトの一時間前からスタートするんですけど、荷物預けエリアの前に並ぶ人の殆どは金門行。

ところでこの荷物預け専用カウンターでは、

①チケットを係の人に手渡してバーコードを読んでもらう

②カウンター横の液晶に名前と行き先が出る

③荷物を預ける

の行程なんですけど、②のところで表示される名前が「李〇」や「呉〇」と名前部分は伏字になっている辺り、なんか配慮があるな……と思いながら並んでいたところ、自分の番になったら本名アルファベットが剥き出しで羅列されていて、ちょっと笑った*1

 

いい天気

 

大雑把な位置関係を把握して頂きたいためだけの台湾島手描き地図

手描き地図を見て頂いて読み取って頂きたい通り、台湾島の東部はかなり山がちな地形で、それが関連しているのかどうかは知りませんが新幹線(台灣高鐵)が通っているのは西部地域だけです。

東部にも鉄道は通っていますが流石に新幹線とか飛行機とかいう反則速度の移動手段と比べられてしまうと時間がかかる。このあたりの観光を調べている時に景観が良い!!というトピックがかなり多かったので、多分景色とかが美しい感じなんだろうなと思います。

また、平地の集中している西部地域には、特に17世紀以降に盛んにやってきた中国大陸からの移民が住み着いて稲作等を始めた為、それ以前から島に住んでいる原住民族は段々と山に追いやられていった結果、東部の山岳エリアは今尚原住民族の方が比較的多く住んでいるエリアだそうです。

台湾で最も健康的な街(らしい)

もののけ姫の冒頭みたいな雲に抱かれる黒っぽい山

町のどこにいてももののけ姫の冒頭で見た景色が簡単に見えてしまって怖かった。

私は日頃大いなるビルがどこに居てもだいたい見えるようなエリアで生活している個体で、たまに生活区域から富士山なんかが見えたとて、それはビルとビルの間にちょっとなんか見えるね、というところまで骨抜きにされたちょっとした風景、見つけると嬉しいラッキーなピノ(星形)レベルまで自然から隔離され、人間にとって住みよい環境にどっぷりと漬かっているところから突然もののけ姫が眼前に1on1を迫って来る光景、かなり怖い。迫力がある。

 

タクシー移動:忘れた

www.mummy-mandarin.com

 

ベトナム旅行をした時に「Uberがあまり一般的ではないエリアがあります」という知識を入れていたのもあり、台湾でシェアが広いタクシー配車アプリがあるのかなと思って調べたところ55688というのがあるそうだったので、このアプリを事前に入れて現地のSIMカードを入手してから登録しておいた*2

 

retrygogo.com

 

台東では台北MTRが縦横無尽に走っている訳ではなく、移動手段というと基本的にバスらしいです。地球の歩き方を見てるとレンタカーでの移動を勧められたりする。日本でタクシーに乗るよりかいくらか安いので、ここでは配車アプリを使いました。

まず市内から行くよりも台東の空港から行く方が余程近い博物館に向かってくれるようにアプリで依頼したところ、やってきてくれた運転手の人から「お前、帰りはどうするんだ?」「博物館周辺ではめったにタクシーが捕まらないので、アプリで呼ぶにしたって多分困ることになる。お前が帰る時間の20分前ぐらいになったら行ってやるから呼ぶんだぞ」とQRコードの付いた名刺を頂いた。助かった。

この時の「アプリを介さない配車の支払い」で困った覚えがないので、多分クレジットカードが使えるタクシーだったんだと思う。最近のタクシーは結構クレジットカードが使えるのかもしれません*3

 

ちなみにタクシー運転手の方は、基本的に中国語(もしかすると台湾語なのかもしれない)で話されます。英語も通じない。ここでは運転手の方がライン翻訳アプリを使って私と意思疎通を取ろうとして下さり、そのお陰でどうにかやり取りができた。

名刺の書いてあるQRコードを読むと運転手の方のLINEアカウントが出て来たのでそこでやり取りする時もLINE翻訳アプリが非常に便利でした。あと運転手の人が使っていたこち亀のLINEスタンプ。一発で何言ってるかわかるので本当に助かった。

 

ありがとう

 

paochai.jp

 

国立台湾史前文化博物館:100元=500円ぐらい

jp.taiwan.net.tw

 

敷地内に遺跡公園を含む博物館で、台東市内から行くよりは空港から行く方がまだ近いです。鉄道で行く場合は「康楽駅」下車徒歩六分で着くらしい。

 

小雨
雨が降っているのはいいものの外気が蒸し蒸しパラダイスでタクシーから出た瞬間眼鏡が使い物にならなくなり、「熱帯」の貫禄をまざまざと感じる。

台湾で最も美しい博物館の一つらしいです
昼食:200元(1000円ぐらい)

博物館内のショップ併設カフェで期間限定のメニュー(粟のちまき・なんかの漬物・パイナップル・たしかパイナップルジュース)を食べた。
ここまで台北でなんだかんだ結構油強い感じの中華料理を食べていたので、ここでのさっぱりした料理に胃腸が喜んだ覚えがありますし、味もおいしかった。素材は南国のものだと思いますが、普段食べているものに近い味がする。

丁度このあたりは訪れた7月頃が原住民集落での大きなお祭りの時期(豊年祭)のようで、カフェのカウンターには各部族のお祭り期間と「迎賓時間」が書かれた一覧表が置かれていた。

そういうこともあってかは知りませんが、博物館の中はなかなか繁盛していた。空港は結構がらんとしていたので意外だった。皆さん鉄道とか車で来るんでしょうか。

 

www.katakura.net

 

国立台湾史前文化博物館の推定常設展
このホールは石器時代の台湾における遺構や発掘された物品の展示~大陸移民が活発化し台湾に漢人が多く流入することで原住民の漢化・同一化が大きく進む17世紀頃までの流れを紹介してくれる。

 

今回の旅程中、類似の展示として台北では順益台湾原住民博物館に行きましたが、順益博物館は民営でこちらは国営、さらに遺跡に併設された目玉展示であることもあってか、こちらの方が圧倒的に規模が大きい。

また、順益博物館は原住民の生活の道具(武具や儀礼用の服飾等)の展示がメインですが、こちらの史前文化博物館は石器時代の展示(打製石器磨製石器や矢じり、埋葬された翡翠製の副葬品等)に加えて、順益博物館で展示されていたような生活道具、さらに漢民族移住以降の原住民の生活の変化・特に19世紀以降の「台湾史」の中における「原住民」の扱いの変遷、そして原住民の生活に関する文物を展示するエリアも前史の紹介とは別のエリアとして存在している*4

かなりボリューミイな展示で、二度と出られないかと思った。

 

遺跡を元にした墓地での儀礼の再現ジオラマ(?)
オタクなのでフォントの節々から勝手にエヴァンゲリヲンを感じてしまう。

 


www.youtube.com

 

17世紀になると漢人が多く流入してきてやりとりが盛んになり、同化が進んだというような感じの展示ですが、その頃の「漢人」ってだいたい明(1368~1644)なので、辮髪(満州族の興した清朝(1616~1912)が漢人に強いた風習)ではないのでは?

オーストロネシア語族の皆さんを中心に据えた地図を見せてくれる(章タイトルは「南島世界・世界南島」)

 

蘭嶼にお住まいのヤミ族(タオ族)の皆さんがトビウオ漁に行くときに使うカヌーの展示

今回原住民関係の博物館を立て続けに訪れているのはなんか偶然なんですけど、蘭嶼は台東の港からフェリーが出ているのでここまで立て続けに原住民関係の展示を見るなら蘭嶼にも行けばよかったかな……いや、そこまで時間ないし……ということを思いました。

常に休みか金かのどちらかを無理に捻出している旅行をしており、この手の悔いをどこかで必ず残している。帰路を考えない旅程を組んでみたいですね。いずれどっかで帰れるだろ……みたいな……。

 

部族で食べられている魚の紹介をしてくれるパネル(日本語版がある)
女性は食べてはいけない魚が多い。(女性が食用するのに適切な魚(テンジクイサキ等)は男性や各年齢層の人も食用に出来る)

台湾史の中における「原住民」の扱いの変遷を扱うエリアの展示。
「台湾のオーストロネシア語族の人々(典座パネル中の表記 つまりは原住民)」は現在も経済的に劣勢の状況に置かれていることや従軍による光栄(共同体の一員として「認められる」感覚?)を重んじる感覚から、台湾の中で占める総人口は2.3%でありながら軍内の人口は7%を占めておりその内の六割は最前線の特殊部隊に所属している。というような紹介がこの後にあった。

 

タクシー移動(博物館→市内):忘れた

本日の宿にタクシーで横づけしてもらうと、チェックイン時間を過ぎているが宿のフロントが無人だった時の写真

当然チェックインの機械もない無人フロントを後にし、宿の横にあった公園で途方に暮れていたところ、タクシーを横づけしてもらっていた時から公園の入り口に立っていたランニングシャツのおっさんが話しかけてきた。

当然ネイティブの中国語か台湾語であって、ミリも聞き取れない。

極東アジア出身者らしい顔立ちをしていながらにして、ある種の共通言語であろう中国語で話し掛けられても対応できずにオロ……オロ……している人間を見ると、向こうもどうやら中国語ネイティブでないことは察してくれる様子で、「どこから来たんだ*5」ということを聞いてくれる。

それに「日本」と答えようとするものの、この日本の発音がピンインだとriben、「r」の発音が私は相当まずいらしく、返事をしてもおっさんから首を傾がれてしまう。結局Japanで通じた。とはいえ出身地を明らかにしたところで、あまり意味がない。

 

この時の私は宿無し暮らしのことを憂うあまり、タクシーで大活躍してくれたLINEの翻訳機能のことを既に早速忘れていたものの、切羽詰まった顔の外人がオロ……オロ……しながらホテルを指さすと、おっさんは圧倒的な理解力で情報を把握したのか、または元々宿の関係者だったのか「ちょっと待ってろ」という感じでスマホを取り出し、誰かに連絡をし始めて下さった。

 

その後、しばらく湿度100%蒸し蒸しの緑道で呆然としていると車がやってきて、フロントの方らしい人が運転席から出てくると、ランニングシャツのおっさんが手招きをして私を呼び、「外人が来てる」というような話をフロントっぽい人にしてくれる。本当に助かった。他人に助けられて生きている。

 

宿泊:7000円程度(1泊)

フロントでも英語は通じなかった。

見た感じ英語を聞き取り、意味を理解されている様子ではあるものの、返答や質問が中国語で帰って来るので、それを私が聞き取れずに終わってしまう。

 

でもフロントのお姉さんはLINEの翻訳機能を活用して私への意思疎通を試みてくださいましたので、私もLINEの翻訳機能を思い出して無事チェックインが出来た。

その間に同日に宿泊予定の別の客が私のスマホの画面を覗き込み、画面が異常なキー配列(日本語フリック操作向け)をしているのを見て驚いた顔をした後、何かを笑顔で話し掛けてくる。本当に聞き取れないのでニコ……と笑顔を返す。

 

あの場でチェックインに立ち会ってくださった皆様、言葉を解さない上自分の国名さえ満足に発音できない外人へのコミュニケーションを諦めないでいてくれてありがとうございます。その節は本当に助かりました。

予約時点で最安値のプランで宿泊したんですけど、今回の旅行っていうかこれまでの旅行で利用した宿泊施設の中でもかなり快適なホテルでした。程よい空調に天窓から美しい光が差し込んでくる明るい部屋。ここに住みたい。

階下にレストラン?が併設されており、時間が合えばそこでイタ飯が食べられるみたいでした。ここに一週間ぐらい泊まってイタ飯を食べてみたかったな🎶*6 一日ごとに移動をし続けるマグロみたいな旅程なので無理でしたが。

www.oiacafe.com

 

果樹として手入れされてる(されていそうな)ジャックフルーツ、初めて見た。

無事チェックインを済ませたので宿から中心街に向かって歩いていく

道幅が広い
たこやき:45元(210円ぐらい)

章魚で「タコ」になることを認識していないなか、屋台で指差し注文したのでしおこしょう味を無難に選びましたが、屋台のメニュー欄には「練乳味」とかもあったのでそういうのも流行ってるのかもしれません

2023年7月時点の情報
写真後から見たらちゃんと「TAKO」って書いてあるので、これに気付いてなかった当時は結構疲れてたんだな……

山がすぐそばにあって、凄い湿気

中心部(バスターミナルの方面)に近付いていくと、屋台が増えます

手芸品とか売ってた今時っぽいマーケット

 

グリーンマンゴーアイス:55元(260円ぐらい)

食べ掛けと言う訳ではなく出した時点でもう溶けていた。

暑さと湿気に耐えかねて、今時っぽい白テントが並ぶ道沿いにあったあからさまに新築お土産物屋らしい店に入って涼んだついでにクーラーボックスに入ってたアイスから食べたことない味を見つけて食べる。

梅酒のどろっとしたエグい甘味がなくて美味しかったが、「グリーンマンゴ―」って梅酒みたいな味がするのか……と肩透かしを食ったような気分になる。味を知らないものに夢を見過ぎている。

 

アテモヤアイス:60元(280円ぐらい)

同じ並び沿いにあったオシャレな農協(地域の農産品を用いたオシャレなお土産をオシャレな農協?が販売している店)で「台東に来たら必ず食え」という触れ込みのアイスが売っていたので、また食べた。

アテモヤって「森のアイスクリーム」という触れ込みの果物だと思うんですけど、なんか、「脂肪分カット! あっさり豆乳アイスクリーム」の味がした

 

台東、夏が観光のハイシーズンな場所のようです(気球飛ばしてるっぽい)

駅をリノベしたらしい観光案内所兼オシャレお土産ショップ恐らくバス停が隣接

 

公衆便所:無料

観光案内所の近くに商業ビルがあったのですかさずトイレに立ち寄った。池袋のアトレより綺麗で明るかった。

いたるところに日本語のガチャガチャがある

 

美しいトイレでした

 

台北で見たピクトグラム、ここにもあった

 

到達したのが17時とかだったので、閉まってた

↑の一番の近くにイオンのようなスーパーがあり、そこのエアコンで一頻り涼みながら、冷凍ピザとかアイスとかたぶん豚の肉塊を売っているスーパーの棚を見ながらここ、住めるな……(生活のイメージが容易にできるな……)というようなことを考えていた記憶があります。

 

スクランブル交差点

アイスでお腹いっぱいにしてたので食べなかったんですけど、勿体ないことしたな

 

夕飯:100元(500円ぐらい)

牡蠣の麺(40元)とルーローハンじゃないやつ(肉燥飯 60元)(店名にルーローハンって入ってたのになんかチェックする列間違えて別のもの来ちゃった)
牡蠣の味が濃くてめ~~~~~っちゃ美味かった

note.com

 

そういえば台北では同じようなラインナップの食事で305元なので、ここはかなり物価が安いということかもしれません。基本タクシー移動しててタクシー移動でいくらかかったかあんま記憶にないので安いイメージもないんですが……。

 

湯円:45元(200円ぐらい)

正面に宿のMAPで見た湯円の有名店(らしい)があったので軽い気持ちで注文したら、洗面器いっぱいの湯円が来ておなかいっぱいにされている時の写真(この流れ、先日もやってませんでしたか?)



出来心からこの店でUberを開いたが、Uberに登録している車がそもそもないみたいだった。

 

 

徒歩で宿まで戻る途中、もののけ姫の冒頭(むかし、この国は深い森におおわれ、……)で見るような霧がかった山が見えて怖かった(主観)

道に迷った

このあと+1時間ぐらいかけて何とか宿に戻ったもののドアが開かず、半泣きでフロントの人に電話を掛けることになるが結局「ドアを開ける方向が間違っていた」だけでドアは開いていた。パニックを起こしている観光客ちゃんで本当に申し訳なく思っています。

 

4日目合計金額(記憶にある限り)

食事代:625元(3000円ぐらい)

移動代(飛行機):2万円弱

宿代:7000円ぐらい

入場料:100元(500円ぐらい)

 

総額(覚えている限りで)

 現地で使ったのが525元(2500円ぐらい)+タクシー代(忘れた)

 日本で予約したのが2万7000円ぐらい

 

五日目:台東→緑島

ここから離島に移動した。

というかそもそも台東に来たのが離島目当てだった。

国家人権博物館のある緑島に行くためです。

 

tour.taitung.gov.tw

 

「緑島 アクセス」で検索すると台東空港から緑島空港まで空路(15分)で行く道が一番早いと出てきますし実際緑島空港は緑島の繁華街に面しているので一番アクセスが良いと思います。

でも予約しようとしたら満席だった。リゾート地(らしい)のもある。マリンスポーツが盛んなエリアだそうです。なので台東市内からタクシーで30分ぐらいのところにある漁港から出ているフェリーで1時間ぐらいかけて行った。

 

また、富岡漁港からは台湾原住民とされる部族の内唯一島嶼部に住むタオ族の伝統的な建築様式が残る村等がある蘭嶼へのフェリーも出ている。フェリーのチケットによっては島周遊券みたいなのもあって、良いな~と思いながら緑島往復チケットを予約しました。

 

madoken.jp

 

雨予報を「覚悟」して起床したらオシャレな天窓から素敵な紫外線が降り注いでいた時の写真
タクシー移動:値段忘れた

台東富岡漁港は台東市の中心エリア(夜市?や市場があるエリアだと仮定)から少し離れたエリアにある。4日目に前を通りかかった観光案内所の隣にあったバス停(推定)から富岡漁港行の公営バスが出ているらしいものの、「出発1時間前には漁港にいろ」と言われており朝出発予定だったのでタクシーを呼んだ。初乗りは400円ぐらいらしい*7

日本の感覚だとタクシーって一回乗ったらもうとんでもない値段になるという固定観念がありますが、東京23区の初乗りで検索すると1km660円(初乗り料金)らしいのでそんなに大差ないのかもしれません。

 

www.fun-taiwanzine.com

 

車窓から見える山

 

「乗船1時間前には到着しててね」とチケット予約アプリに言われたので90分前ぐらいに船着き場に到着した結果、一時間前にならないとチケットの予約自体がそもそも確認できないらしいことが判明

綺麗なフェリー乗り場の外に「1時間前にならないとチケットの予約は開始しないし前売りチケットなんてものは存在しませんよ(ニュアンス)」という感じの看板を見つけて、アプリ経由でチケットを事前予約した観光客こと私は絶望していましたが、結局予約者として普通に乗れたのでたぶんあれはフェリー乗り場周辺をナワバリにするダフ屋対策だったんだと思う、多分。

 

朝食:50元以下(200円ぐらい)

飛魚魚卵……と書いてあるソーセージを50元のつもりで買ったらお金が戻ってきた。甘いソーセージ

フェリー乗り場の建物内は日陰であることと扇風機を回して一定の温度以下を保っている風だったものの、ちょっと空気に籠った感じがあり微妙に暑い。しかし外気を求めて外出すると直射日光と湿度にやられる。この負のサイクルに苦しめられながら涼を求めて日陰に座り込んだり、あっちの日陰に行ったりこっちの日陰に来たりしていた記憶がある。

ここで「なんか思ったより暑いし湿度高いな」と思ったのも当然で、後になって調べてわかったことですが、以前湿度110%&着用している眼鏡が真っ白に曇るジメジメエリアだった嘉義よりも台東の方が南にある。

それでも台東、クソ晴れ無風日陰なし*8湿度110%(体感)の嘉義よりは幾分風もあって過ごしやすい(海沿いだから?)んですけど、それにしても台北とは湿度の質というものが違う。「お前! 回帰線を越えたな? 〝熱帯〟というものを教えてやる」と言わんばかりのジメジメ

 

遮るもののない熱帯の日差し、湿気、生ぬるい微風

定期的にどう見ても旅客機じゃない形をした飛行機が抜けるような眩しい青空を横切っていく。

テレビで「この地域で演習やるよ」みたいなこと言ってたのでもしかするとそれだったかもしれません。

 

フェリー移動:総額5000円ぐらい(560元×2?)

フェリー乗り場で往復チケットを発券してもらい、フェリーに乗船。うたた寝していたのであまり記憶がない。

 

ところで今回の目的地とした緑島ですが、この島内には公共交通機関というものは(おそらく)存在しません。

www.taipeinavi.com

 

オンシーズンにはマイクロバスがあるらしく、私が旅行した時期(7月)は間違いなくオンシーズンだと思うんですが、私の貧弱中国語力ではそれらしい情報を見つけられなかったので、当初は島内を徒歩で移動することを前提に旅程を組んでいた。

自転車で一周できるなら、徒歩でも歩けるだろう。熱帯の夏をナメているとしか思えない狂気の発想ですが、かといって自分の足以外に頼れるものがなかった。何せ島内にはタクシーもないし、二輪の免許は持っていない。四輪の免許は持っているものの、乗っていないから交通違反もない結果生まれた傷一つないゴールド免許。そもそも国際規格の免許証を持っていない。自転車には10年以上乗っていない。人生で自転車に乗っていない時期の方が圧倒的に長い。

 

二輪に命を預けたくなかった。

 

Googleマップで検索すると漁港から目的地である人権記念公園までは徒歩1時間。

そこで私は予約サイトから予約できる宿の内、鍵がかかりそうで最も人権記念公園に近い宿を予約した。そこから港まで無料送迎に来てもらうことになっているので、博物館までは歩いて15分程度で行けるだろう。熱帯の夏をナメているとしか思えない発想ですがここまで来るともうそうするしかない。島行きの船、乗っちゃったし……

 

フェリー内に掲示されていた注意書き ビックリする程良く読める
宿泊:1万円(1泊)

www.instagram.com

 

ここがたぶん今回の旅程で一番価格的に高い宿

とはいえ、バカンス島のオンシーズンなので、まあそうなるな……という感じはあります。

それに上述の愚かな算段(徒歩前提)をしないのであれば、港の近くにもう少しリーズナブルなホステル的な宿がある。宿泊させていただいた宿はスキューバダイバーの皆さんの常宿という感じのところです。

 

そんな砂浜目の前オーシャンビュースキューバダイバーの宿から港に無料送迎をしに来てくださったのは、輝かんばかりの陽キャのスタッフ。その方が港に単車で出現。

かたやわたくし 今も熱帯の夏に照らし殺されかけているインドア派。ちょっと船が揺れただけで息が切れる。あとこちとら「送迎」って聞いたので、てっきり車でお迎えして下さるのかと思い込んでいたんですけど、現れたるは単車。

そう言えばチェックイン前日、ラインで「あんた一人だっけ? 荷物ってどれぐらいの大きさ?(意訳)*9」という質問が来ていたものに対して、私は特にこれといったことは考えず、「一人で荷物はリュック一個」という回答をしていた気がする。その量の荷物+人間1であれば、単車で十分という判断をされたのだろう。

 

ここに至るまで、私は単車に乗ったことがなかった。乗る機会も憧れる機会も無かったからだ。

バイクと聞くと父親の友人の話を思い出す。その人本人にお会いしたことはない。車を数台廃車にしている父親は年端も行かない自分の子供(わたし)に向かって「バイクには絶対に乗ってはいけない」という話を定期的にしており、何でもバイク乗りだった友人はバイクで事故った結果、当時の表現で言う「植物状態」に陥った末に死んだらしい。「だから俺はバイクに絶対乗らないし、お前も絶対に乗ってはいけない」というのが父親の話だった。

そのように、「あれに乗ったら死ぬ」と言い聞かされて育っていた私から荷物をひょいと取り上げた宿の人は、私にバイクの後ろに乗れというような仕草をする。というか、バイクに乗ったまま「乗って~」と言っている。彼女は目の前の人間がまさかバイクに乗ったことがない上、バイク≒死が頭の中で繋がっているとは夢にも思っていない風であり、というか早くバイクに旅客を載せて出発しないと! 後もつかえているんだからという風。私は「ここが人生の終わりだ」と思いながらバイクの後ろに乗り、お迎えに来てくださった陽キャの女性スタッフの腹にほぼ泣きながらしがみついた。

 

自転車:500元(24時間400元+超過見込み分100元 2300円ぐらい) 

初バイクはものの三分も乗らずに終了し、港の側の宿屋?で降ろされた私は自転車を借りることになった。

当初徒歩で移動することを想定していたものの、陽キャのスタッフの人は「バイクか自転車のどちらかはここで必ず借りてもらう。徒歩での移動は不可能だ」と仰っていたし、ここまでの行程で熱帯の夏を喉元に突きつけられ汗だらだら息ハアハアのオタクは実際これは無理だと改めて感じていたので、二輪に命を預けたくないだとか10年乗ってないとかヘルメットがないということは一旦横に置いて、自転車を借りた。自転車を借りる際に免許証を預けた。

 

翌日全てが終わった後にたぶん現金で支払い、免許証を返却してもらった記憶がある。

というのも、この島にはクレジットカードを使える場所が恐ろしく少ない。ファミマは確か使えた。それ以外は全て現金払い。ATMは島内に1つしかなく、それは空港から出てすぐのメインストリート沿いにある農協の中に設置されているが、おそらく台湾で発行されたクレジットカードからのキャッシングしか受け付けていない。

宿の人に「クレカ払いだと手数料分だけどうしても料金高くなるから、絶対現金の方がいいって 下ろしてきな」と言われてその農協ATMに下ろしに行ったときには、「外国製のクレカはNG」と機械に返されたので、結局、陽キャ宿の側にある「昔ながらの海水浴場の側にありそうな民宿っぽい宿」のフロントでクレジットカードを利用し、料金を支払った。

コンビニと宿以外でクレカを使用できた記憶がないので、恐らくここも現金で支払っている筈だ。

 

この後港近くで借りた自転車に乗り、陽キャの宿の人が乗るバイクの後ろを追いかけて炎天下を3キロ走行 ヤバイ顔色でチェックインした時の写真

炎天下三キロ十年ぶり二輪走行の果てに辿り着いた宿の部屋はエアコンも入るし便所の水も流れる簡素で美しい部屋だった。なんてったってエアコンが入り、部屋が冷える。これが本当に最高。

できればこのままこの部屋に沈没したいところですが、都合上この島には1日しか滞在できないので、ここから昼食を取り博物館に向かいます。弾丸?

 

昼食:値段忘れた

宿から空港付近の盛り場に戻る体力も無く、道沿いの綺麗な店で食べたハワイっぽい丼 おいしかった

 

逃げ場のない強烈な日差し
助けてくれ
白色恐怖緑島紀念園区:0元(入場無料)

ra927rita1.hatenablog.jp

台北近郊にある国家人権博物館よりもトーンは穏やかですが、ここもおそらくは本国の民主主義的な価値観を宣伝する施設にあたるというところで入場料を取っていない。入口近くの土産物屋でパスポートを差し出すと流暢な日本語のガイドを借りることができ、これも無料。

 

施設内で同時に現代美術系の展示?をやっており、結果的にこれのお陰で命を救われた

jp.taiwantoday.tw

 

というのも緑島の国家人権博物館はかつて同地に存在した政治犯を収容する刑務所の施設を活用して作ったところなので、台北郊外にあった国家人権博物館以上に半分屋外の展示が多い

 

エアコンとかいうナメた装置がある部屋は少なく、あったところで微熱風が部屋に籠っている感じ

 

なけなしの日陰@屋外

でもこういう現代美術展示エリアは半分屋外のエリアであろうとエアコンがギンギンに利いていて助かった。ここの展示エリアがなかったら多分熱中症で倒れていたと思う

現代美術展示インフォメーションエリアに島の展示パネルもある

緑島の旧名は「火焼島」*10。日本統治下には浮浪者の収容所があったところに戦後収容所が設けられ、国民党による戒厳令下(白色恐怖の時代)の台湾において主に政治犯が収容された。戒厳令が解除された後にもここには監獄が置かれている。といった感じのパネルがあり、ここにはエアコンもあるので説明もどんどん頭に入って来る。展示物を見るにもアウトドアスポーツをこなすのと同じだけの体力が必要。

台北郊外にある国家人権博物館は審判(裁判)を実施していた施設であり、その後銃殺刑にならなかった政治犯を収容する場のひとつが緑島の施設だという流れだと思います。

多分「滅共復国」のスローガンが刻まれていたと思われる石

www.reuters.com



屋内展示エリアの壁に描かれていた作品 漫然と見てたらへのへのもへじだった

 

*1:松山空港のシステムからすると外国人の姓名なので、伏字化対象外ということだと思います。

*2:Grabもそうでしたが、この手のアプリは配車が確定すると運転手の方から電話がかかってくることがあるので、日本で使っている携帯電話を登録したところで意味がない。

*3:ここでは全然関係ない話ですが、10年前ぐらいにオルキルオトの原発に向かった時タクシーにクレジットカード決済機が搭載されておらず、腹に隠していた虎の子ユーロで支払った記憶が染みついており何となく「タクシー移動する時は現金を持っていた方がいい」という感覚があります。実態に則さない感覚だと思いますが。

*4:その中でさらにオーストロネシア語族繋がりの展示としてポリネシアミクロネシア周辺に住まう人々の暮らしの物品も展示していることもあり、こちらも展示エリアがかなり広い。(参考) 台湾の原住民族文化 - 台北駐日経済文化代表処 Taipei Economic and Cultural Representative Office in Japan(最終閲覧日2024年1月21日) 一方で、ここでかなり力強く「オーストロネシア語族としての繋がり」を推してくるのは、ある意味で政治的戦略の意味合いも存在するのかなと思います。(参考)中国が南太平洋に新・海のシルクロード?! 日米と豪州の分断狙う:日経ビジネス電子版(最終閲覧日2024年1月21日)

*5:自分で聞き取れて意味を理解したため、恐らく「哪里」というような単語が入っていたんだと思う

*6:今回旅行をした感覚に過ぎませんが、台北~このあたりで特にアンテナを張らずにうろついていると十中八九中華、時々日本食や韓国料理、それ以外はファストフードが垣間見える程度で、ヨーロッパ方面の食事を提供しそうな店舗はあまり目に入って来ないので、そう言う意味でも食べたかったなと思っています。

*7:参考サイトでは台北市の初乗り価格。私が主に利用したのは台東市なのでたぶんもうちょっと安いのではないかと思う。あらゆるものの値段が台北より安かった覚えがある為。

*8:ダムに行った方が悪い

*9:今思えばおそらくダイバーやサーファーの荷物を想定しての質問であり、これの回答如何では車での迎えになった可能性がある

*10:アミ族の間では「Sanaay」、タオ族の間では「Jitanasey」と呼ばれているらしい。また、島の名前の由来は清代に大火事が起きて燃えたことから「火焼島」という名前になったというのが最有力候補という感じの紹介も同じ部屋のパネルでされている。緑島に改名されたのは1948年

台湾旅行ログ(1)出国→台北

クレジットカードは欲しいものを全部買える魔法のカードではない

台湾旅行の出費を記録しようと思います。

というのも元々「あんまりクレカが浸透していない」と聞いていた台湾の特にクレカが使えないエリアを行程に組み込み「基本現金」の旅行を行った結果、残り残金を意識するあまりクレジットカードのことを「これを翳せば残り残金を目減りさせず欲しいものがだいたい全部買える魔法のカード」のように見做してジャンジャン使ってしまった挙句、特に旅程後半は何に使ったかの記憶がないからです。

 

5000.taiwan.net.tw

 

↑しっかり応募したし、しっかり外れた

 

 

1日目:出国→台北

日本⇔台湾往復航空券:約6万円

航空会社はチャイナエアライン、内訳は運賃が3万円弱、税金と手数料が2万円強といったところです。

 

これベトナムと同じじゃん!とお思いの皆さん(私)、そうです。

台湾ならベトナムよりはまあ近いですし*1もうちょっと出費を抑えられるかと思っていましたが、旅程自体結構直前(一か月前)に突発的に思い付き、結構直前(一週間前)まで業務の方の予定がはっきりせず休暇申請を差し止められていた経緯もあり、予約が直前になったのが悪かったかも。

とはいえ、直前予約でも非人道的な時間に飛んでいる飛行機を選択すれば、値段としては確かにもうちょっと抑えることはできた。でもそんなことして熱中症で倒れても、今回私の手に優しく塩飴を握らせてくれる同行者はいないので、ここは金を出して身体的安全を取った形になります。

 

LCCをよく利用しているため(飛行時間5時間以下のフライト中に飯なんか出ないだろう)と思い込んで搭乗前におにぎり二個食べていたところ、ちゃんとした食事が出てびっくりしたときの写真

 

SIMカード:500元=2300円ぐらい

入国審査手前に中華電信のSIMカード売り場があったので即決してしまいましたが、入国審査後に価格競争されたより安いSIMカードがあったのではないかという疑念が未だに付き纏っています。実際確認していないのでわかりませんが。

今回もゲームをするために容量無制限海外Wi-Fiルーターを借りている(6000円ぐらい)

何でそんなことをするの? 街中や宿のWi-Fiの強度をあまり信用していないから、そして、SIMに何かあった時の代替手段を準備したかったからです。

とはいえ、これまで現地のSIMカードを借りて四か所ぐらい行動しましたけど、その時にSIMでトラブってネットに繋げなくなりアア……終わった…………!になったのって一回しかない*2。それにこの1回も、「SIMが故障しており永遠にネットに繋げなくなった」という訳でもない。

SIMの方で無制限容量インターネットを借りてさえいればどうということはないのでは? というのはそう。実際ハノイの宿で「クリーチャーの誕生日おめでとう」のチャットを打っていたとき、Wi-Fiの繋がりがよろしくなくなった瞬間にはWi-Fiを切って、無制限SIM4Gインターネットでマッチング待機に入っていた。SIMを借りない同行者がいるのならばいざ知らず、単身旅行でSIMを借りてWi-Fiも借りるのはちょっと過剰ではないか? とは思います。「SIMに何かあってもこっちにはWi-Fiがある」という心の安定にはつながりますが*3

 

wikiwiki.jp

 

両替(@桃園国際空港):1万円→2123元

台湾の通過はニュー台湾ドル、略称としては$やTWD、そして元が使われるので、ここでは元を使います。

 

www.arukikata.co.jp

 

飛行機に乗りながら読んでいた地球の歩き方には「空港はレートが悪いので市内で両替した方がいい」と書いてあったのでここでは当座の1万円しか両替しませんでしたが、これは大きな間違いです。だいたい空港の両替だってどうせ銀行がやっているのでほぼ適正価格、わざわざ市内で銀行を探したって値段は大して変わりません*4

台湾では銀行以外に郵便局でも両替でき、銀行と違って郵便局での両替では手数料がかからないのですが、銀行で取られる手数料だって30元、日本円にして130円ぐらいです。

市内で平日の15:00までしか空いていない銀行を探したり郵便局にわざわざ立ち寄ったりする手間を考えると、空港の銀行で一気に両替するかさもなくばATMを使った方がいいと教えてくれるネット記事を、空港で当座の1万円だけ両替した後MRTに乗ったタイミングで見つけてしまいわたしはハチャメチャに落ち込んだ。お前はいつもそうだ。

 

そういえば機内で見た映画

 

悠遊カード:500元(カード代100元+400元チャージ)=2200円ぐらい

悠遊カードって何? SuicaとかPASMOみたいなICカードです。コンビニやドリンクスタンド、飲食店、タクシーの支払いにも使えるみたいなので、台湾観光局のキャンペーンで見事2万円分のカードを当てられた旅行客の皆さんは結構贅沢できるのでは!? と思います。たぶん屋台では使えないと思う(カードリーダーとか見えなかったから)

 

5000.taiwan.net.tw

 

↑の抽選に外れてもこのカードは購入可能です。

 

桃園国際空港から台北市内に行く電車に乗るために笑い男のシンボルマークみたいなあの青いトークンを買おうとしたんですけど、空港から市内まで140元、空港駅の券売機は100元と500元しか使えないところ、観光客が持っているのは100元札と1000元札だけだったので有人チケット売り場に行ったところ、旅行者にオススメ!ということで言われるがままにこのカードを買った。500元。

〇〇駅から××駅までの区画が明確に決まっている電車は兎も角、値段の仕組みが魑魅魍魎としているバスに乗る場合このカードはかなり便利でした。

 

 

両替(@台湾駅構内の郵便局):1万円→2145元

ほらあんま変わんないじゃん ちょっと立ち止まって考えようと思わなかったんですか?

 

台湾では「北海道」の地名を見ることが多いです。食品に対するイメージブランドとして確立しているんだと思う。

 

ホテル:2万円弱(3泊)

 

ここに泊まったんですけど、口コミ見ました? スッゴイの

 

www.booking.com

 

普段ホテルに拘りのある同行者と移動することが多く、宿のことは彼女に任せきりになることがほとんどだった*5。今回も同行者がいれば「この口コミはヤバイ」ということで回避した(できた)かもしれないんですけど、ここのクチコミを私が見たのは出発前日。バッチリキャンセル料フルで掛かる頃。逆に何でそこまでクチコミを見なかったんですか!? あんまり気にしてなかったから……

 

至る所にある

実際に泊まってみた感じとしては、そこまで酷くもなかった。

設備自体が諸々老朽化しており、また入室した瞬間から部屋の隅にはレースのように(おそらく前任者の)髪の毛が溜まっていましたが、シーツは綺麗ですし、枕から異臭がするわけでもなく、お湯もちゃんと出た。蚊も気が付く限りではいなかったし、ゴキブリもいなかった。何よりエアコンが効いている。

チェックイン時に確認したところテレビ・フロントへの内線電話は使えなかったものの、フロントに依頼したら交換対応をしてくれた。サービスの水もあった*6

とはいえ設備が古いので部屋によってはたぶん口コミに記載の通り「シャワーホースがぶっちぎれていた」とかいうものもあるのかもしれない。

 

焼野原のようなGoogle口コミの中にあった「勝手に客室に入ってこられた」というもの*7に最も強い恐怖を感じていたところ、部屋にチェーンロックが付いていないことを確認した後に見た張り紙

寝るときはドア前にバリケードを作り、近接する部屋の人間が吸っているのだろうタバコの気配を感じながら「ここで火事が起きたら死ぬな……」と思いつつ現地のアニメ番組が流しているノイエ銀英伝を見ながらうつらうつらとしていましたが、結果的には特段問題はなかった。身体への侵害行為に恐怖を感じず眠るためになんか、持ち運び式ドアストッパーみたいなものを持っているといいのかもしれません。ホテルの鍵穴に適合しているのかどうかわかりませんが……。

 

 


www.youtube.com

 

タピオカミルクティー:45元=200円ぐらい

宿にチェックインして荷物を置いて大体15時ぐらいだったので、以降は市内を散策している。

茶の味がしっかりしていて美味しい

 

駅構内で時々こういう気合入った広告を見かけた

西門駅からほど近くにある台北アニメイトwithらしんばん
らしんばんエリアに日本語の非公式ファンブックがギッシリ陳列されており、ど、同人誌が、輸出されている…………‼ と思った。同人誌を出した側としての戦慄とは別にAPHの春待ち本(たしか170元ぐらい)が並んでて普通に買って帰ろうかなと思いましたが、持てる荷物に制限のある旅行中のため思い留まった。
陳列されているのはだいたい漫画本で、私の見る限り小説本は絶無だった。絵が上手いオタクは予期せぬ流通路に乗ってしまって大変だな……。

ドリンク:50元=230円ぐらい

ハイビスカスみたいな味がしましたが、ハイビスカスではなくその親戚(洛神花=ローゼル)らしいです

「トイレットペーパーはトイレの中に流して良いですよ」と書いてあるトイレだったので張り切って排便したら肝心のトイレットペーパーが無くて途方に暮れた史跡(手持ちの荷物の中に流せるティッシュがあったので事なきを得た)

西門から少し歩いたところにコスプレ衣装ショップが集中してる通りがあった
池袋の乙女ロード沿いよりコスプレショップの店舗数多くない?(主観)

 

夕飯:125元=600円ぐらい

扣肉飯(コーローハン 角煮ご飯 110元)としみしみ豆腐*815元
角煮の旨味いっぱいの油が脳味噌にカーッと染み渡って速攻眠くなった

角煮丼(コーローハン)の店から駅まで歩く途中にあった歴史地区(剝皮寮歷史街區)
なんか映画のポスター、物々しくないですか?

大判焼きに新しい名前がついてた
夜食と飲み物:81元=350円ぐらい

ファミマの茶葉蛋(一個15元)となんか茶葉が浮いてるプライベートブランドのお茶
飲み口に工夫が凝らされているわけでもなく「お前についてるその唇を窄めて飲め」という方式だったの、良いな……と思いましたが、もしかすると茶こしを使ってコップに移すのを前提とした飲み物かもしれないですね。
1日目合計金額
  • 往復航空券:6万円ぐらい
  • Wi-Fiルーター:6000円ぐらい
  • ホテル:2万円ぐらい(3泊 1泊だと6600円ぐらい)

※日本円で記載しているものは例のように日本からクレカを切って事前調達したものです。

 

  • SIMカード:500元(2300円ぐらい)
  • 交通費:500元(同上)
  • ドリンク:95元(430円ぐらい)
  • 食事:206元(1000円ぐらい)

 

総額 8万6000円

   1301元(6000円ぐらい)

 

二日目:台北(順益台湾原住民博物館)

今回の旅行の主目的は以前台湾を訪れた際に行かなかった(行きそこなった/存在を知らなかった)博物館に行くことです。でした。

1日1館という謎の計算で日程を立てたため、旅行開始直前は「いや、どうせ1日で2館回って時間余るだろ……」と思ってたんですけど、ド夏の南の島をナメると人は死ぬので、これぐらいのペースで結果的に良かったんじゃないかなと思います。人は、暑さで死ぬ。

 

朝食:140元=600円ぐらい

ガイドブックに載っている店(阜杭豆漿)で40分ぐらい並んで出汁おぼろ豆腐粥のようなものを食べた

この時行列の前後に並んでいた単身日本人ネキから「財布忘れたのでお金かしてもらえませんか……」という申し出を受け、ぜ~~~~~~ったいこんなん食い逃げだろと思いつつ、炎天下で40分並んでるの見てるしなぁ……というので、もう金の持ち逃げ前提で笑って流せる程度の出資をした後、返さなくていいよ……という話をしたところ「お嫌でなかったら電話番号を教えてもらえれば、帰国後にPaypayで送金します……!」というお言葉に、アッこの人本当に返す気なのか、笑って流せる金額しか出してないの悪いことしたかな……と思ったんですけど、帰国後の現時点までネキと思わしきアカウントからの送金は確認できてないです。

食事しつつ多少お話したときにネキの忙しいスケジュールについてお伺いしているのでまあ普通に忙しくしているんだろうな……と思っている。ネキ、どうぞお元気で。

そして金を貸す時は、(「金を貸した」という時点で記憶に焼き付いているというのはあるにしても)逃げられた場合もご健勝を祈れる程度の金額に留めた方が良いです。

 

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順益台湾原住民博物館:150元=700円ぐらい

士林駅から故宮博物院行のバスに乗り、故宮前で降りてから故宮に背を向けてしばらく歩くとあります。

日差しがヤバイ

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現在の台湾においてメジャーな文化等は17世紀以降*9大陸から台湾に移住してきた漢民族とされる皆さんの持つ文化や風習*10ですが、それ以前から台湾にお住まいの皆さんを台湾では「原住民」と呼びます。オーストロネシア語族というものに属しているらしく、フィリピンやインドネシア、太平洋の島々と関係が深いのではないかと言われています。

台湾原住民の内訳としては、現在政府に存在を認定されている16の民族と、「従来西部の平地に住んでおり、17世紀以降漢民族化の影響を強く受けたため民族の習わしが形骸化してしまった」とされ*11、認定はされていない「平埔族」と総称される皆さんがいます*12

括りとしてはアメリカのネイティブアメリカンや、オーストラリアのアボリジニと同じ先住の少数民族といったところです。日本の事例でいくとアイヌで考えて頂くのが良いのではないでしょうか? 色々違うところはあると思いますが。ざっくりしたイメージとしてはそんな感じ。

 

館内の展示は基本英語・中国語(繁体字)ですが、映像資料にはそれこそ日本語音声がついていてメチャメチャわかりやすい! やはり第一言語って強い。映像からは1990年代~2000年代初頭の風を感じられます。

地下一階および2階よりも上は各テーマごとに各民族グループで実際に使用されていた文物が展示されています。どっかのフロアでムックリに似た口琴の演奏例がフロアにビヨンビヨンビヨンと流れていたりしてちょっとおもしろかった*13

明確にフロア数を覚えているところでいくと、3階の信仰フロアや地下1階のフロアでは「原住民の踊りを体験してみよう!(地面にプロジェクターで投影されている足跡に合わせて足を動かしている様を録画され、AR技術を駆使して原住民の装束を着せてくれる)」とか、「祝祭の時に使われていた楽器を演奏してみよう!(楽譜付き)」があったりして結構面白かった。

博物館の体験エリアは人が溜まっていることが多いし昨今は感染症対策で触れないことが多かったのでほぼスルーしていたんですけど、ここは私が行ったときは平日だったということもありかなり空いていたので、この手の体験型展示をエンジョイする穴場ではないかと思います。11時過ぎた辺りからは校外学習らしい子供たちがゾロゾロいらっしゃいました。

故宮博物院とのセットチケットも売っているので、午後になると故宮を見終わった方が入って来たりもするのかな……とも思います。自分が故宮行ったときは7時間耐久したので、故宮に入った時点でここには来る残り時間はないんじゃないかな……と思わんでもありませんが。

 

博物館の道路を挟んではす向かいにある公園
以前(10年前ぐらい)故宮博物院に行ったときバスの車窓からここを見て「あーこじ見たかったな」と思った記憶があり今回訪れましたが、今回行ってみて「この公園はバスのルート上にはない」ことを確認したのであの時の私は何を見たんでしょうか。故宮博物院、ここ数年で場所移転した? それともバス運転手の方が道を間違えたのか……
昼食:50元=230円ぐらい

卵入りで50元 おいしい

 

かき氷:180元=800円ぐらい

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士林で腹ごしらえをした後、折角なので『地球の歩き方』に掲載されていたカキ氷屋に行くためにMRTで双連駅に降りて店に向かっていたんですけど、駅から店に行く途上にいた日本語話者グループが「カキ氷食べたいね~ あっ、あの店マジでカキ氷出してそうじゃない!? 行ってみよ~!」という話をしながら件の店の列に並んでいき、あんな風に上手く進む人生ってマジであるんだ……という驚きを持った。

 

練乳カキ氷の上に乗っけられた肉厚ジューシーなマンゴー この世で一番美味い

ネット情報によるとマンゴーに気合い入れてる店なのでマンゴーが旬じゃない時期は営業しないという気合いの入りぶりらしく、マンゴーがメチャメチャ美味い。生臭い感じとか水っぽい感じとか、一切ない。うまさ100%濃厚マンゴー。こんな美味いマンゴーを、練乳カキ氷に載せて出していいんですか⁉ しかもマンゴー一個分ぐらいモリモリにして出して頂いて、良いんですか⁉⁉

あまりに美味いので扇風機の回っている店内で無心に食べてたら、前後してマンゴーカキ氷を入手した左右のカップルたちと比較して明らかに食事ペースが速い上、急激に冷やされた身体が悲鳴を上げるように心臓の辺りが痛くなった。

「身体を冷やすと身体に負荷がかかる」という中華概念*14のことを、(まあ腹は壊すだろうけど……)と思いつつ正直これまであまり理解していなかったのですが、ここで体感した。亜熱帯でいきなり身体を冷やすと、負荷がかかる。

 

なんか果物:10元=40円ぐらい

駅横の露天市場で売られていた果物 グラム売りであることに気付かず1kg130元のところ130元払って一個だけ取って満足してたら120元返金された

味は酸っぱいスモモって感じでした。

 

国立台湾博物館:30元=120円ぐらい

元々目を付けていた博物館ではありませんが、カキ氷を食べた時点で14時ぐらいで時間が余っていたので行った博物館。お子様がいっぱいいてかなり繁盛していました。

 

最寄駅構内に展示されている彫刻 
これを撮影した時は「恋人繋ぎをこの角度から見ることって稀だな」と思っていましたが、自分の手でやれば余裕で見れるわ 一体何のために腕が二本あると思っているんだ?

 

国立台湾博物館は二二八和平記念公園の中にあります
以前行った二二八紀念館にはもう一度行きたかったんですが、地球の歩き方によると現在改装中とのことだったので、今回は行けませんでした。

 

www.228.org.tw

 

外装



目つきがヤバい剥製
(台湾の固有種の剥製を展示するコーナーにあったTaiwan Yellow-Throated Martenの剥製)

朝鮮戦争勃発時に現地に留まった留学生反共義士らによる血判がびっしりの旗

 

館内は「台湾の自然地理」と「人文歴史」のエリアに分かれているのですが、

「人文歴史」の終わり部分に「何を以って我々のアイデンティティと成すか」「我々の歴史は他者の視線によって作られてきた「見られる」ものであり、歴史を見る時は常に「誰が見ているのか」を注視するべきだ、云々」といった結句で締めくくられているのが、この手の歴史博物館にしてはかなりラディカルだな!と思いました。直前に見たものがベトナム国内の展示というのもあるかもしれませんが……*15。あと上野の国立博物館もこことは違い、文物を淡々と展示する態度を取っていた覚えがあります。

この手の歴史博物館って、「鑑賞者相手に明確に伝えたいストーリーがある(ベトナムの博物館)」か、そうでなければ「こういうブツがあります ブツの説明をします」という展示に終始しストーリーを語らない態度を取る(国立博物館)のどちらかになるような印象があるところ、ここは「我々が誰であるかは見る者によって異なる 後はお前が考えろ」という感じの、アイデンティティ論や近代史の概説書のようなことを言って締めくくるので、ちょっと驚いた。

 

あとなんか、以前Twitterで「台湾史には明確なハイライトのようなものがなく、なんかふわっとしている」というようなツイートを(私の見間違いかもしれませんが)見た覚えがあるんですけど、実際この手の展示を観てみても、なんか、ふわっとしてんな という感想を持ちました。ここはそこまで広くない博物館ということもあるのかもしれませんが。

展示の中に「天皇陛下行幸した時に食べたレシピはこれだよ! おいしかったって言ってた~🎶」みたいなテンションのものもある。なんか、ふわっとしてんな……

 

国立台湾博物館の前身は日本統治時代の「児玉総督及び後藤民生長官紀念博物館」だそうで、当時の銅像は日本の敗戦後に一回倉庫に仕舞われていたものの、2008年に博物館の100周年を記念して倉庫から出してきて以降、こんな感じで展示されているようです。

 

道路を挟んで向かいに「古生物館」があり、同じチケットで入場できる。
この古生物館と同じ建物の中で台湾土地銀行の来歴が展示されており、段々何が何だかわからなくなってくる。

 

日本統治時代の建物を保存しているという経緯もあってのことと思いますが、展示パネルに余裕があると日本語の訳文がついている

四四南村:0元

台北101の近くに眷村をリノベしたイベント・展覧会オープンスペースがあると地球の歩き方が教えてくれたので行ってみて到着したのが16:30頃でしたが、パンフによると17:00頃まで開いているらしい資料館は既に閉まっていた。

 

檳榔をくちゃくちゃやりながら締め作業に入っているおっちゃんに話しかけてみたところ「もう誰もいねえよ(類推)」とのことでしたし、時間が時間ということもありそれ以上食い下がれなかったのでこの話はここでおしまい。

 

眷村というのは第二次世界大戦後に中華民国で発生した国民党と共産党の内戦の流れで台湾に渡っていた国民党兵士とその家族が暮らしていた集落のことらしいです。

 

jp.taiwan.net.tw

 

リノベエリアによくあるオシャレ店舗はまだ開いてた

 

アイス:50元=230円ぐらい

日本語でロンガン(ライチみたいな果物)と書いてあったから果物アイスを食べるメンタルで購入したら米と漢方の味がした。
改めてアイスのパッケージを見たら「桂圓米粽」と書いてあったので、調べたらなんか、ちまきらしい。何で?

 

併設されていたブックカフェにはこれまで自分の人生で通過してきた本の中でもかなりの比重を占めている好きな本が並んでいてびっくりしましたし、若干きまりがわるくなった。このラインナップを選んだ同じような趣味のサブカルクソオタク(個人または法人)が居るってこと……⁉

 

台北101の前に胎児が居てビビった(芸術作品)

 

夕食:1480元=6700円ぐらい

www.taipeinavi.com

 

何をしてこんなに夕飯を食ったのかっていうと、名の知れたレストランに入ったからです。一人で。

現地で人間を調達しようかと思いスマホマッチングアプリを入れたんですけど、入れた瞬間なんかBANされたので、結局一人で行った。

 

taiwan77777.com

 

Googleマップを駆使して駅から少し歩きローカルな夜市を突っ切って通り、レストランの入口で「一人で予約してないんだけど大丈夫か」というのをカタコトの中国語*16で聞いたらなんかOKだったみたいで案内してくれましたが、周囲の方々はレストランに単騎で入って来る人間ってちょっと見慣れなかったみたいで*17、結構眼差しを感じました。

皆さまの和気あいあいとした宴席にね、異常をお届け。すいません、人間の調達はね、ちょっと間に合いませんでした。でも上海ガニの方をね、食べさせていただきます。

 

www.tabikobo.com

 

季節のジュース(スイカ) 
果肉と果汁の味がして美味いし、何ならスイカ本体が普段食べることのあるスイカより美味い

 

角煮
台湾で食べた角煮弁当のことを思いながら豚の角煮を作ることを一時期趣味にしていましたが、現地にきて豚の角煮を食うと「これ自分で作るの無理だな」になる

 

せいろのサイズが人の頭ぐらいあって「終わった……」と思いましたが、良いものは胃にもたれないので苦も無く完食してしまった 良いのか悪いのか

上海ガニ、蟹の味が濃くて美味い。

推定味噌とオレンジ色の卵?内臓ですかね? なんかこれ味が濃くて美味いんだけどこれが何の「味」なのかよくわからないな 蟹っていうか 良質なプリン体の味がする……と思いながら甲羅にむしゃぶりついていた(比喩表現)ら、卵を抱えながら半分に真っ二つにされた蟹と目が合いました。君、美味いよ!

 

味が濃くて美味いピーナッツが纏わりついた甘い白玉
フードファイトした後だったのにも関わらずもの凄い美味しかったんですけど、これを指さして注文した覚えがないので何という料理名なのかよくわからない。

 


www.youtube.com


コンビニ:56元ぐらい=251円ぐらい

この日もしこたま食べた後なんですけど、全家(ファミリーマート)に寄って茶葉卵とファミリーマートプライベートブランドのマンゴーアイスティーを買って帰っている。

多分安いのを選んで買っているので、(紅茶風味砂糖水に果物の臭い付けた感じだな……)という感想になりましたが、台北のコンビニに打ってる茶葉が入ってるタイプの飲み物はかなり美味しいです。輸入してくれ 輸入したらいっそうそれなりの値段になると思いますので、結局それらを横目にプライベートブランドの麦茶緑茶ジャスミン茶を飲んでいそうですが……

 

2日目合計金額
  • 食事(主食系):1670元=7500円ぐらい
  • 軽食(アイス・カキ氷・コンビニ他):296元=1300円ぐらい
  • 入場料:180元=800円ぐらい

 

総額 2140元=9600円ぐらい

 

三日目:台北(国家人権博物館など)

 

jp.taiwan.culture.tw

 

今回の旅行の主目的 ここです

実際行ってみると(私が見学している時間帯に)すれ違ったのは全員日本人だった*18んですけど、みんなゲームとか見て興味持った感じ? 私も~ というような声かけ事案を 脳内でやっていました。一人だったので。

 


www.youtube.com

 

朝食:138元=620円ぐらい

コメダ珈琲モーニングセット(タロイモ餡)

入店した瞬間日本語で「いらっしゃいませ」と言われるので、次に何をどう喋ればいいかわからなくなる。

普通に考えて中国語かさもなくば英語なんですけど、起き抜けということもあり脳が母語モードに切り替わってしまい、カオナシになってしまった。

 

国家人権博物館は台北市外(新北市)にあるのでバスで向かう
バス停にも一応ひさしはついていますが、そんなもんじゃ厳つい紫外線に対抗できないので皆木陰に寄っていく

 

車内にはバス停一覧のパネルがあるので、それを見ながら「降車ボタン(下車ボタン)」を押すタイミングを見計らう

グーグルマップの経路案内で「バス停の○○駅で降りる」というところまで書いてくれるのはいいんですけど、バス停の名前を半分の確率でアルファベット表記にされるとどの駅なのか分からなくなるのであれマジでやめてほしい。設定で解除とかできるんですか? 体感五割の確率で全部アルファベットになっちゃって結構困った。

 

国家人権博物館:0元

オタクは作中で見た建物をどうしても観に行きたくなる

taiwan-shugakuryoko.jp

 

パスポートと引き換えに流暢な日本語ガイドを借りることが出来ます。

日本語ガイドによると「本国の自由主義的な価値観を宣伝する展示」として位置づけられているらしい*19

 

当時の建物を(たぶん)リノベして展示室に改造してある半屋外型展示のため、展示室移動のたびに紫外線燦燦の屋外を移動する必要がある。
丁度到着のタイミングで生理が始まってしまったため、デバフが3つ(暑さ・湿気・出血)重なったHPバーは七色に光り始める。

 

期せずして戒厳令解除日に来館しましたが、人はほぼいなかった(受付の人もいきなり言葉通じない外人のオタクが来たのを見て驚いていた)

 

刑務所内の展示
弁護士接見室と医務室、現代風にリノベされた便所にはエアコンがありますが、それ以外は扇風機があったりなかったりといった感じなので、迂闊にウロウロすると本当に死にそう

 

時々当時のムショ暮らし(洗面器に飯がつがれるので、地べたに座ってそれを食う ペラ毛布一枚のみを支給されるので、それを使って色々凌ぐ等)を再現した部屋がある

 

ムショの中央にある広場は何故かバスケコート 何で?

 

刑務所内で外部から持ち込まれた洗濯物のクリーニングをしていたらしい たぶん強制労働*20

 

模範囚が利用できたらしい図書館
ここに書影髭おじの「紅字」という本が展示されており、まさかのゴリゴリ共産BOOKかと思い込んでびっくりして検索したところ、ホーソンの「緋文字」だった。

 

ja.wikipedia.org

 

二階のウクライナ戦争特設展示

 

刑務所外の家族に送った手作りのバイオリンらしい(手先めっちゃ器用だな…………)

 

在米中国人記者がサンフランシスコ近郊で殺害された事件の実行犯が台湾最大の暴力団に組織された組員二名であり、事件の背後には台湾指導部がいたことが発覚した事件(江南事件)関連で逮捕された上層部の人間が一時拘禁された建物を再現したんだかといったところの展示

 

応接間にテーブルとソファ 建物内にある二つの便所 そしてエアコンがあり、快適な住環境。

 

直前に便所のドアも無い牢屋(政治犯複数人用)を見ているので……ギャップが……*21

 

昼食:35元=165円ぐらい

食べながらぼんやり道歩いてたら方向間違えて、同じ交差点を二往復した

 

バス停

バス停でバスに向かって「停車しろ」アピールをタクシー捕まえるときばりにしないと平然とバスが素通りしていく世界なのですが、ここで一度、バス停から発車後に信号待ちしているバスの後方窓を外から叩く行為を目撃したことがある。バスは平然と発車していった*22

 

かき氷:たぶん260元=1200円ぐらい

南国のスイカは味が強いので、練乳が掛かっていても「スイカに練乳が掛かっている味」がする

日本で買ったガイドブックに載っているカキ氷屋を攻めているので当然ですが、日本語メニューが当然のようにありますし、同じタイミングで店にいる客はだいたい日本人グループ客です。僕たちは南国の果物が好きなんですよ(広い主語)

 

rurubu.jp

 

生理用品:値段忘れた

ここで予備用に持ってきていた多い日の昼用生理用品が底を尽き、場を選ばず出血状態*23股間環境が最悪の状態*24になったため、全家(ファミマ)でソフィを購入した。

折角なので現地の生理用品見てみたいな……と思う気持ちはありましたが、現地のドラッグストアを探している余力を一切許さない情勢だった*25

 

www.family.com.tw

 

なけなしの中国語で「便所貸して」といったら「清掃中だからダメ」とのことでしたが、「じゃあいいや」と剥き出しのソフィと共に退店しようとしたところ、紙袋にソフィを包んでくださいました。

なんか、学生時代に急に生理が来てしまい、やむなく自習室近くのコンビニに入って剥き出しの生理用品を買った時のことを思い出した*26

 

またバス移動(松山空港付近→円山)
移動中(14時半頃)、バスの車窓から「外気温35度の中で公園でサックスを演奏する人間と、その演奏に合わせて社交ダンスをする1組の男女」を見ましたが、未だにその光景は白昼夢だったのではないかと疑っている。

 

※ここで四半期~半年程度記録がストップしている。

 

同人誌の原稿とかしていたから。

今は2024年の1月中旬も回っているし、この記録を中途半端にして旅行してクレジットカードを乱用したりしていますが、折角なので記録を続けようと思います。Googleの画像フォルダが溢れかえっているので、これを機に整理をしたいという意図もあります。

 

台北市立美術館:30元=140円ぐらい

バスで松山機場→圓山まで行って、そこから屋外ライブ会場のようになっているスタジアム?を突っ切って15分ぐらい歩いたところにある。

展示物はだいたい近代~現代美術。

(たぶん)神話の文言がBad Apple!のように次々出てくるMADみたいな展示*27とか、韓国の巫女(おそらく)の祈祷シーンと彼女らの祈祷の裏に存在する歴史~社会問題を紹介する動画みたいなものを呆然と見た覚えがあります。歩き通しで疲れていた。

 

www.tfam.museum

 

生誕か没後〇〇年の節目だったのかよくわかりませんが何德來先生の展示エリアがあり、大きな紙面に日本語でびっしり文字が書いてあるのを見てムスカになっていたりした(読める……読めるぞ……!!)

 

何德來先生、台湾出身の方で東京藝術大学を卒業されたあと台湾に戻り、書家として台湾近代美術に貢献した人だそうです。

時期が時期なので説明文を見るよりも本人を紹介する日本語記事や本人の直筆の方が読める。

この中で何德來先生直筆のお手紙の方では「内地も台湾も分け隔てなく大日本帝国臣民であるからして……」とゴリゴリ書いているところ、英語中国語のキャプションでは「東や南ということで分かたれはせず我々は同じ人間なので……」というふわっとしたニュアンスでまとめられているのを見たりしました。

ここの展示意図としては、美術館で近代美術に貢献した著名人のお人柄と結婚生活(国際結婚をしており、愛妻家だったらしい)を示す資料として引かれてきた新聞エッセイなので、ここで「帝国臣民」と言われると展示側からするとノイズなんだろうなということは理解しますが、しかし過去ではそういうことだったのでは? あらゆることが今出してくるとざわつくノイズの概念と分かちがたく接続していたのでは そこから当たり障りのないところが濾しとられている様を見るのも割合面白いなと思ってはいます。過去にもそういうことを繰り返して過去へのロマンというものをこう、掻き立てていたんでしょうし……知らんけど……

 

ベトナム帰還兵を題材にした映像作品?の展示をやっており、しばらく見たがよくわからなかった覚えがある。

最先端技術を利用した社会監視・支配モデルの展示 のような
内容は明らかに大陸の監視カメラと顔認証を合わせて個人を追跡できるシステムを眼差してるんだろうな……という感じのそれ

この最先端技術展示のところにカメラがonになったパソコン端末が置かれており、「これまでの映像の中であなたの顔が見つかるかどうか探してみましょう! あなたの顔写真を登録しますか?」というコーナーがあってなんか面白かったというか、ジョークが効いているというのか、或いは本当に実験をしているのか、なんか、ヒリついてるな……という感じになりました。これを表す言葉をよく知らないので、何とも……という感じになるんですけれども。

 

何らかの企画展の中でオリエンタリズム系の展示もありましたが、何の展示だったかはもう覚えていない。常設展じゃないと思いますが……


カメラロールを眺めていたところ、東洋趣味っぽい展示の近くには「1910年の日英博覧会で日本政府は台湾原住民であるパイワン族を得イギリスのWhite Cityで展示した。」という説明文があったようなので20世紀初頭のオリエンタリズムや「未開」に対する「西欧側」からの眼差しに特集した展示ということは間違いないと思います、たぶん。

 

artscape.jp

 

日本語のチラシだ!と思ったら下中国語だった

ja.wikipedia.org

 

松山空港を離着陸する飛行機が凄い接近してくる

 

寧夏観光夜市に行くものの超混んでて身動きが取れなかったので着席できる店に避難した時の写真

そう言えばバス・MRTの移動は全て悠遊カードを使っています。SuicaとかPASMOみたいなもの。これに現金をチャージして移動しているので、最早自分がいくら使っているのか・カードの中にいくら入っているのか何も覚えていない。謎。

www.kkday.com

 

夕食:たぶん305元=1500円ぐらい

ルーローハン(35元)と鶏の何か

メニュー表には鶏〇(読めない漢字)と書かれており、これまでの私の記憶のなかで一番これに近い食感は白子。鶏のキンタマしょうがネギ茹でスープ? 何これ 非常においしかったです。今も味を覚えている。

 

夜食:130元(600円ぐらい)

おにぎり屋台(50元) 
推定卵が入っている具を注文したものの卵は入っておらず、天かすの親玉みたいなのが具に入っていた。指さしで注文したので私が意味の通らない主張をしており、おじさんが適当ににぎにぎしてくれた説が濃厚。
野球部が部活後に頬張ってるぐらいのサイズ。おいしかった。

ガイドブックに載ってるお店に行った。
豆花って普通お茶碗一杯ぐらいのサイズだろうと思い込んで事前に夜食のおにぎりを調達しておいたんですけど、実際注文したら洗面器一杯分の大量豆花withプッチンプリンが出現して焦った 80元 おいしかった

www.taipeinavi.com

 

その後ホテルに戻ったら清掃が入っていたようで、チェックイン時に眺めていた前任者の毛髪が目に見えて減った。良かった。

 

3日目合計金額

食費(主食):528元

食費(軽食 かき氷と豆花):340元

入場料:30元

交通費:最早記憶にない

 

総額 898元=4200円ぐらい

実際はここに生理用品が加算されているので、もうちょっと多く使ってると思う。

*1:日本⇔ベトナムのフライト時間はおよそ5時間程度、日本⇔台湾は3時間程度

*2:スマホを再起動したらPINコードの入力を求められたが、PINコードが記載されているSIMの台紙を携帯していなかったので一時的にスマホがただの板になったことがある

*3:以前はWi-Fiを借りると旅行先の電源タップに合わせた刺し口の変換ケーブルがついて来たのでこれを活用する手もありましたが、最近は有料のオプションになったのでWi-Fiついでに無料で変換ケーブルを入手するという手段は使えなくなっているし、私が台湾で見た刺し口はだいたい日本のものと同じなので持って行った変換ケーブルはただの重りになっていた。(参考)【早見表】台湾のコンセント事情~プラグの形状・スマホの充電は?日本の電化製品は使える?~ | 旅Pocket

*4:為替が各銀行によって微妙に違うらしいが

*5:一回ホテルと間違えてホステルを予約し3月の高所で冷水シャワードアの鍵は南京錠の部屋に彼女を泊まらせて以来、宿泊施設選びについては一切の信用をされていない。

*6:台湾の水道水は水道管や貯水槽の質的に飲まない方がいいらしい。持ち運び浄水器で対応しようと考えていたものの、ネットの記事で「浄水器でも対応できない」というコメントを見たので、旅行中は大人しくコンビニで水やお茶を購入していた(参考)https://twitter.com/su_chan_tw/status/1126014930954514432

*7:https://goo.gl/maps/6AVeJVPNb94XFqEW8

*8:滷豆腐

*9:中国大陸と台湾島は物理的な距離が近いんですけど台湾海峡の海流が曲者らしく、大陸から台湾に安定して辿り着けるようになる操船技術は17世紀以降のものらしいです。(たしか館内のパネルでそんなことが書いてあった覚えがある。)

*10:ここでいうメジャーな文化というのはそれこそ国立故宮博物院に展示されているような文物を指します。そういや故宮博物院の地下一階では姓を入力することで「だいたい何世紀頃中国大陸のどの辺りから移住してきた氏族なのかを紹介してくれるデータベース」があった記憶がありますが、今も展示されているんでしょうか

*11:博物館内で展示されている音声資料ではそう言われていた

*12:そもそも清国統治時代(17~19世紀)の原住民分類として「平埔蕃(平地にお住まいで漢化の進んだ皆さん)」と「高山蕃(高地にお住まいで漢化の進んでいない皆さん)」という区別があり、日本による植民地支配時代にはこの区分を参考に「平埔族」と「高山族」という分類がされた。現在政府に認定されている16の民族はこの大雑把な括りだと全て「高山族」に属するものとされる。ここに展示されている文物も基本高山族に分類される皆さんのもの。(参考)台湾原住民 - Wikipedia

*13:これについては私が口琴のことを「ムックリ」しか知らなかったので(なんかムックリに異様に似てるな……)と思い見ていましたが、世界各地に類似の楽器があるようでした。(参考)口琴 - Wikipedia

*14:たぶん漢方や中医の教えなんだと思います。うろ覚え

*15:ベトナムの博物館展示、軒並み「俺ら最強卍地元最高」に近しいテンションを感じている。

*16:知ってる単語を並べるレベル

*17:内装的にも一人客を想定していないところに一人で入っているため、店側がOKを出したとはいえ、店の雰囲気にそぐう客ではないという点では私が悪い。

*18:そもそもすれ違った人間の総数が職員の方を除くと三名 全員が日本語の音声案内を持っていた。

*19:いわゆる負の歴史を紹介する本邦の博物館は「この手の悲惨な出来事を繰り返さないように」「恒久平和を祈願する」というスタンスに立つことが多いので、恐らく大陸を意識しているのであろう宣伝をここで聞くことになるのを予想しておらず、少し驚いたのが印象に残った

*20:音声ガイドではこの作業に関する報酬の話はされず、皺を伸ばすコツをまず覚えるところから始まった……という感じだった。

*21:(権力者向け快適住環境牢屋が整えられたのは1980年代なので、政治犯収監エリアと比較すると時代が新しいというのもあると思いますが。)

*22:後方窓を叩いたところで運転手にはまず聞こえないと思うので、多分腹いせだと思う。

*23:「出血」というのは語弊がある(子宮内膜が剥がれ落ちて大概に血液に近い形で排出された状態)ものの、「用便のように意識である程度コントロールできるものではなく、股から勝手にフリーフォールしてくる」という意味合いを重く取って「出血(鼻血と同じ)」という表現を使っています。(参考)生理周期・期間や体の変化など、生理の仕組み-生理用品のソフィ

*24:オムツの中にフルで漏らしておりチャプチャプしている感覚に近いと思うので、赤ん坊だったらあまりの不快さに大声で泣いている。

*25:し、現地のドラッグストアも松本清マツモトキヨシ)とかあるので、都市部であれば結構どこでもソフィが手に入るんだと思う。(参考)【マツキヨHD】台湾でドラッグストア展開‐現地企業と1月に合弁設立|薬事日報ウェブサイト

*26:私はその後無事卒業しある程度時間的余裕のある身分になった&「安さ」を優先し薬局で生理用品を買い溜めして持ち歩くようになるので、コンビニで生理用品をあまり買わなくなった

*27:If Narratives Become the Great Flood — LIU YU 記憶にある限りだとこの後ろのスクリーンに漢字がズラズラ並んでいた覚えがあり、エヴァンゲリオンのことを思い出しながら見ていた記憶がある。

ベトナム旅行出費の純備忘(3)ハノイ(2023年5月)

記事の趣旨

旅行先での出費をこれまで記録したことがなかったのでこれを機に記録して、帰国後海外からの引き落としを見る度に大騒ぎしないようにしようと思い記事にしていましたが、(1)(2)とまとめている内に日常生活に倦んでしまい、もう帰国から一か月が過ぎてしまっている。さっさと始めて終わらせよう。

 

これまでのあらすじ

出国→ノイバイ国際空港で一泊→フエで一泊(ここまで1)→ハノイ着 以降ハノイ滞在(ここまで2)

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

 

 

5日目:ハノイ

朝食:8万5000ドン=500円ぐらい

撮影前に半分食べてしまった

ローカルな食堂っぽい店構えの店等はそこそこにあるものの、この日も勿論高温多湿なので入る店の第一条件に「エアコンがあること」が入って来ると朝からドーナツを貪ることになります。

名前忘れちゃったドーナツ2万5000ドン 上に載っているホワイトチョコレートのコーティングが強く、ドーナツ自体の味がどうだったかは最早記憶が蒸発している。

あと、旅行サイトなんかを眺めていると時々オススメされるアボカドスムージー6万ドン アボカドのことをマグロの代用食として見ている人間が食うと、「普段醤油をつけて食べている食品がホイップクリームに混ざって出てきた」というような、不思議な感覚に陥る。

 

Grab(Pinkle Coffee→タンロン遺跡):3万3000ドン=200円ぐらい

www.vietnamnavi.com

 

同行者の方の希望だったため「なんか城の跡地らしい」ということしか知らなかったのですが、ここはベトナムで六番目に登録された世界遺産だそうです。

 

なお、この日の気温は30℃、湿度93%*1前日39℃と比較するとだいぶマシですが、この日はキャラクターの誕生日イベントが開催されていた*2。私はオタクなのでこのために容量無制限のフリーWi-Fiを借り*3、日付が変わると共にプレイに打ち込んだ。

第五人格のメインサーバーイベントは北京時間で開催されるため、ハノイにいる人間は実質前日23時からキャラクターの誕生日イベントに参加できるとはいえ、結局深夜2時くらいまでずっと興奮していた。四年目誕生日記念エモート*4の「カカシ」、良すぎる*5。サイコー!

 


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翌朝のコンディションはハチャメチャ!

 

タンロン遺跡入場料:3万ドン=200円ぐらい

チケット売り場が入っている建物内では過去の賑わいをイメージしたディスプレイが展示されている。この建物内ではエアコンが作動していない。

タンロン「遺跡」という名の示す通り、ここは遺構を展示する史跡です。つまり博物館と違って「野ざらし」。当然クーラーはない。

分厚い雲を通して夏の太陽が確かに降り注ぎ、無風。さながらビニール温室の内側のような気候。

ここでも写真撮影に勤しむ方々がいらっしゃいましたが、本当にすごいと思う。南国の映えは伊達じゃない

最悪の温室みたいな気候に五時間睡眠の身体は悲鳴を上げており、蒸し器の中の小籠包になった気分で「今日マジでヤバイんじゃないか……」と思いつつ門の階段を上り、温室の内側のようなぬるま湯温度の空気にうんざりしつつ無感動に眺めを見下ろします。

「美しい景観」というものに感動するためには快適な気候、そして体のコンディションが重要。

熱中症レベルだとこちらの写真のフエ王宮の方がヤバかった(頭痛等の症状が出た挙句、行動不能に陥りかけた)んですけど、ここには風が吹いていたんですよね……

 

タンロン城を中心にハノイの辿った歴史を紹介してくれる展示(クーラーが効いている!)

タンロン遺跡エリア内にはいくつか展示コーナーがあり、それぞれの箱ものの中ではクーラーが効いている!! ので悲鳴を上げながらハウス温室な外気温及び湿度から逃げ込み、エアコンの効いたエリアに入り涼んでいるのも束の間、制服を着たガタイの良い男たちの団体客がゾロゾロ入ってきてエリア内の気温も湿度もムンムンに上昇。展示室が一転して男子校の更衣室の臭いに包まれ気が遠くなる。

外はハウス温室、内は男子校の更衣室(弱冷房)、どこにも逃げられない。

 


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わけわからんところに押しボタンがついてる自動ドア(押しボタンの存在に気付かず、ガタイの良い男子学生と一緒になってドアを叩いていた)

 

(たぶん)特別展示の「ベトナムにおける龍表象」紹介文のイラスト、「インドシナ(インドと中国の間にあることから命名)」っぽくてなんか良いな……と思った

パネル本文の内容は「ベトナムにおけるドラゴンの原型」には様々な影響があるんだよという話をしていますが、その中で「龍と妖精の子供たち」の伝説(ベトナム創造神話)に関する記載があり、おそらくその場面をイラストにしているんじゃないかなと思います*6

 

 

1967年に建てられたベトナム共産党政治部中央委員会の会議室(2004年まで使われていたらしいです*7

 

地上会議室(クーラーはないものの、この時間は風が若干吹いていたので朝よりはいくらかマシ)

 

地下(地下なのでかなり涼しい!)に展示してあったB-52の飛行ルート地図。ここには沖縄がマークされている地図があるというのがガイドブックで紹介されていました。

 

敷地内の後楼(プリンセスパゴダ)
エアコンがなく風も通らないのでクソクソ暑かった記憶がある

 

同じチケットで入れる発掘現場。当然野ざらしなのでバチバチに暑いし蒸しており、このあたりで泣きが入り始める

この時点で既に泣きが入っていますが、ここからさらにタンロン城端門に徒歩で向かう。

タクシーで向かうには距離がなく、正直タクシー呼んで待ってる時間歩いた方が早いし涼しいんじゃない……?という話になったからです。暑さと湿度のあまり泣いていますが。

 

道中の教会っぽい建物
ハノイの街路樹がカーテンのようにわさわさと育っているところ好きです。直射日光を避けさせてくれるから

 

タンロン城端門:0ドン(タンロン遺跡入場料に含まれている)

敷地内にはスマホゲームに勤しんでいる警備員の方と閑散としている野ざらしカフェの他、端門だけがある。門の内側にパネルがいくつか展示されている程度で特段展示室は設けられていないため、クーラーもない。

 

Grab(タンロン城端門→ベトナム国立歴史博物館):4万9000ドン=300円ぐらい

丁度正午頃の時刻で「そろそろメシを食わないと死ぬぜ!」というステータスになっていましたが、端門の周りにぱっと見てわかる飲食店が無かったため取り敢えず移動。

 


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昼食:17万ドン=1000円ぐらい

国立歴史博物館側にあったフォーと鍋の店
このあたりでフォーに飽きてきており入店前に「別のものが食べたい」とゴネたりしたものの、ここで下手に彷徨うと死ぬので実質選択の余地はなかった

牛肉のフォー(これが15万ドン)+ベトナムのドライティー(暖かいお茶 これが2万ドン)

 

この店では鍋を食べ終わった後トランプに興じている客がおり、(昼からしかもこの気温でマジで鍋食う人いるんだな……)という感じでビビった記憶がある。

メニューにあるからには理由があるのだろうとちょっと気になってはいたんですが、連日30℃前後湿度90%で鍋を食う気にはならなかったため、結局この旅程では一度も鍋を口にしていない。食べたら結構良かったりするんですかね……*8

 

ベトナム国立歴史博物館:4万ドン=200円ぐらい

walking-hanoi.net

 

メインエントランスはこの黄色い素敵な建物なんですけれども、

 

前述の通りGrabは目的地を地図上から直接入力するため、「〇〇〇エントランス」という入力の仕方をして出てきた住所が本当にその建物のエントランスである保証はない。

今回の降車場所はココ!

ベトナム国立歴史博物館は

①先史時代からの物品を紹介する館(メインエントランスから入る館)と

②別名らしい「ベトナム革命博物館」の名に相応しいようなフランス占領期以降の近代に関する展示を主とする館に分かれており、今回の降車場所は後者の館の駐車場付近だったものと思われます。

一昔前の公の施設っぽさを感じる内装

この博物館に来た主目的はドンソン文化の特徴と言われており世界史の授業でセット暗記した銅鼓を見ることなので、ホアロー収容所でも見た「植民地政府に反抗したためハシゴを首に嵌められ引っ立てられていく人民」の写真を見た辺りで「なんか違うところに来ちゃったな」という話になる。

とはいえ、「じゃあメインエントランスの方に向かおう」とすると、ソファに座ってソシャゲをしている風の係員の方が外国人を警戒させないニコニコの笑顔で飛んできて、「お前たちの進むべき順路はコッチ!」という指さし確認をしてくれるんですね。

なんかそこからわざわざはみ出るのもちょっと気が引けてしまい、結局最後まで革命の歴史を見届けることになった。

 

hanoirekishi.web.fc2.com

 

1945年春のプロパガンダ(革命関係の展示ではプロパガンダの紙や配布したビラの展示がメチャメチャ多い)

 

「1946年3月6日ホー-サントニー合意*9以前の昼夜」(Phùng Dzi Thuânによる油絵)
「醜悪な世界の中に美しく咲くたった一輪の白百合」のように描かれるホーチミン、凄いな……と思った(オタクの感想)

 

g-witch.net

↑キャラデザ近くないですか?

 

色んなところでこの「コンセント持って突撃していく青年の像」を見るな~と思っていましたが
(写真は「その年のホーおじさん」(Nguyễn Phú Cường 作、1990年))

(フランスの)潜水艦に突撃する自爆兵器をモチーフにしているそうです(説明文より)

 

親米政権(南ベトナム政府)による1960年の掃討作戦に抵抗した村民の女性が使用した武器(木の棒)の展示

 

革命展示を一通り見た後、(推定)本館に移動してきました 道路を挟んで向かいにあります

 

豪華な内装 植民地政府時代の建物を回想したとかそんな感じなんでしょうか

 

専用の装飾と共に展示される銅鼓

銅鼓に刻まれている意匠はホーチミン博物館の展示デザインでも見かけた覚えがある。“民族”の象徴としてモチーフに取り入れられてそう

 

李朝大越国(11世紀)の将軍が北宋(当時の中国の王朝)との戦いの前に兵の士気を上げるために読んだ詩のパネルにベトナム語と英語で注釈がついている図
日本人さんがこういうところに行くと、「↑に近い形の漢字を現在も普段使いしている上、教育課程で漢文を多少嗜んでいることもあって、なんか色々解説してくれるけど原文が一番意味を取りやすい」という事故*10が時々起こる

 

二階の回廊にチャンパ美術彫刻展示コーナーがあります

チャンパ系の宝飾等を展示するための照明が絞られた特別室もあったんですけど、16:00頃に来館したのもあってかここだけエアコンの効きが極端に悪い~ついてない状態だったので「サッと湯通し」ぐらいのスピード感で通った程度。写真はないです。

 

Grab(ベトナム国立歴史博物館→ホテル):2万1000ドン=120円ぐらい

Wi-Fiの充電がやばく、また何ならシャワーを浴びたいというのもありここで一旦ホテルに戻る。

Grabからタクシーを手配する時、「Discount」をタップすると適用可能なクーポンが表示されることをこの頃に思い出し、考えなしに半額クーポン(2万ドン値引きが入った)を利用したりしている。たぶん空港送迎を依頼する時等、長い移動の時にこれを使うとよりお得なんだと思います。

 

Grab(ホテル→レストラン):1万7000ドン=100円ぐらい

このあたりでもディスカウントのチケットを使うのが物珍しく何も考えずに使っている(1万6000ドンの値引き)。

 

嘘みたいにピンク色の夕日で綺麗だったんですよ うまく撮影できませんでしたが

sayon-distantjourney.com

 

夕食:二人で59万7000ドン(一人29万8500ドン=1800円ぐらい)

walking-hanoi.net

 

地球の歩き方に掲載されていたレストランに行きました。比較的安心

 

日本で飲めるものと比較するとかなり薄味のビールのジョッキに氷をブチ込んで飲む。こうすると一缶のビールで結構長々飲んでいられるので、日本でもこの飲み方がメジャーになったらいいなと思いました

 

tan8.hatenadiary.jp

↑1杯600円とかするジョッキを「どうせ飲み放題だし」と思ってガバガバ飲んだら飲み放題メニューに入っていなかった回

 

この店でクレジットカードを使った時に「二重請求された」という口コミを思い出しながら絶望的な気分でやっていましたが、別にそんなことはなかったっぽいです。(2023年5月時点の感想)

というか、よく見たらこの口コミ自体ホーチミンの(たぶん)同系列店舗に対する口コミだった。杞憂~~~~~~

www.tripadvisor.com

 

さっぱりしておいしかった(鳩)ぽっぽちゃん

 

軽食:1万7000ドン=100円ぐらい

レストランから徒歩で徒歩で豆腐プリン♬の店に行った。

 

タピオカ乗せ豆腐プリン♬の店(Tao Pho Jellybean)

夕方頃にぱらぱらと雨が降ってからの夜になると風が出て来て、「店舗前の路上に並べたプラ椅子にトレーを乗っけてそこで食う」というスタイルでも食べているものの味がわかる程度の気温になっていて良かった。

夜が一番歩きやすい。昼はヤバイ。

 

rurubu.jp

 

Grab(Tao Pho Jellybean→ホテル):3万3000ドン=200円ぐらい

豆腐プリン食って満足して帰宅。

 

この日初めてホテルの一番デカイ看板が完全に色褪せていることに気付く(画面中央)
5日目合計金額
  • 食事:57万500ドン
  • Grab:一人当たり7万6500ドン
  • 入場料:7万ドン

総額 71万7000ドン=4200円ぐらい

 

 

ホテルに戻ってから第五人格にログインしたらこの画面になったんですけど、結局何だったのかよくわからない

本文の内容*11からすると「『オルフェオ』のゲーム」絡み*12かと思いますが、オルフェオは2023年4月20日までプレイ可能なゲームモードだったので、4月21日とかに表示されるなら兎も角、2023年5月7日~8日に見るにしては不自然。何だったんでしょうねこれ。

 

 

6日目(最終日):ハノイ

5月のベトナムは雨季にあたりますが、今回の旅程では全行程中この日だけ雨に降られた。他は快晴時々曇りで太陽サンサン空気はムシムシという感じです。

ホステルの最上階にある個室に宿泊していたからか、同行者は未明からトタン屋根を豪雨がぶっ叩く音で午前三時頃に目を覚ましたらしい。私は8時頃に起床して豪雨の音に気付き、これで外出したらえらい目に遭うだろうということで10時頃まで部屋で惰眠を貪った。

 

10時頃まで待っても雨音は相変わらず派手だったものの、雨脚は弱くなっていた。

実際この後歩いている時に喰らったのは小雨~霧雨ぐらいで、結局旅程の終了まで傘を差すことはなかった。手荷物から出すのももう億劫というのもありますが。

 

Grab(旧市街ホテル→ロッテセンター):6万4000ドン=400円ぐらい

元々の値段は9万ドンぐらいで、これに3万ドンぐらいの割引が入ってこの値段。どっちみちタクシーは鬼程安い。

観光客でも利用できるような公共交通機関が「無い」(バスはあるらしい。私は乗っていない。*13)ので非常に便利なんですけど、普段の生活圏だとタクシー利用ってよっぽどの「最終手段」なので、こんなポコポコ呼びつけることが出来てしまって良いのか……という気分にもなる。

正直メチャメチャ便利ですし値段のことをあまり考えずに済むのも助かった。このサービスがなかったらたぶん白タクを使いこなせず大トラブル発生か、そうでなければフエ王宮で確実にぶっ倒れていたと思うので本当に感謝しています。Grab ありがとうございます。

 


www.youtube.com

 

ところで今回の目的地「ロッテセンター」の地下に、「ロッテマート」というデカいスーパーがあります。

 

yugoc.com

 

ネット検索していると「観光客はわざわざ行くほどでもない(旧市街の雑貨屋を歩いて探したほうが思い出になるんじゃない?)」という趣旨の記事がいくつか見ましたが、今回は雨降ってたというのもあり私的にはめちゃめちゃ便利だった。

勿論クーラーが全館ギンギンに効いているので、「昼間っから旧市街ぶらぶら歩いたりなんかしたら死ぬぞ!」という場合にも使えるんじゃないかなと思います。

 

 

朝食:二人で41万2000ドン(一人20万6000ドン=1200円ぐらい)

今回は二人で旅行をしているのですが(今更)、

食費の欄について、一人一皿等取り分がきっぱりしている料理を食べた場合は、自分(=私、記事を書いている人間)が食べた分だけの金額。

一方大皿料理や「お腹いっぱいになっちゃったのでこれあげる」が発生し、互いの取り分が混沌となったため割り勘でどうにかした場合、二人分の総額÷2の値段を「一人分」として計上しています。

 

フォーボーソットヴァン(牛肉赤ワイン煮込みフォー) 7万9000ドン=470円ぐらい

 

豪雨凌ぎ中にグーグルマップでレストランを探していたとき見かけた牛肉赤ワイン煮込みフォーがフードコートのメニューの中にあったので注文していますが、食通の皆さんにおかれましては、旧市街周辺で食べるのがツウなんだと思います。

 

master-of-life.net

 

中にムチムチのグミみたいなのが入ってておいしかったココナッツアイス(値段忘れたし名前もわからないのでもう何もわからない)

 

お土産:39万5900ドン=2340円ぐらい

ロッテマートでスーパーのカゴにバカスカ物入れて、手持ち最後の50万ドン札を崩した時は(1万円ちかく使っちゃったんじゃないか……)と思っていましたが、こうやって見てみると感覚と実態の間にかなりギャップがありますね。

というか、そもそも1万円を崩して170万ドンにしているので、50万ドンを使ってこの感覚になる方がちょっとおかしい。

とはいえ、水2万ドン飯10万ドンでボチボチ使ってるところで、いきなり一気に倍額を使ったと考えると、まあこれぐらいの気持ちになることもあるのかな……と思わなくもありませんが……

 

以下良かったお土産コーナーです。

 

  • G7コーヒー(一箱2万5000ドン=148円ぐらい)

www.g7coffee.co.jp

 

粉をお湯に溶かすと即席でコーヒーが出来る。話が早いし場所も取らない。

ばらまき用のつもりで購入しましたが、便利なので自分で飲んでいる。

 

  • ライム塩コショウ(50gで1万2500ドン=74円ぐらい)

gucci-vietnam.com

 

「お土産にどうぞ!」とネットで見たので旧市街でも探そうとしていたものの、探し方が悪いのかそもそも食料品を売っている風の店を見つけられなかった。ロッテマートでも「こちらがお土産にオススメ!!」という風な大々的陳列をしてはおらず*14、調味料の棚をつぶさに見ている内にMuoi=塩だということを覚えた。

たぶんあちらって日本よりも生ライムにアクセスしやすい環境で、わざわざ「ライム風味塩」を陳列するより「塩に生ライム」をくっつけてやった方が手軽なのかな、というようなことを思う。これらの経緯は何も調べてないし完全な妄想です。

 

  • 五香粉(50gで3万8500ドン=300円ぐらい)

ongchava.com

 

いつもスーパーで見ると14gで264円ぐらいするので、レシピで「五香粉使え」と出てくる局面を全て上野地下で購入した破格の八角で誤魔化して来たんですけど、ロッテマートだと50gで300円ぐらいだったので買ってみた。これからレシピ通りの生活ができます。このレシピを知った2021年と比較してなんか卵が急激に値上がりしたもんで、まだできていないんですけれども。

 

lee.hpplus.jp

 

Grab(ロッテセンター→ハノイ公安博物館):4万1000ドン=250円ぐらい

1万5000ドンの割引クーポンを使っているので、本当の値段は5万6000ドン=340円ぐらいです。

 

到着したときは思いっきりドア閉まってて張り紙も張ってなかったんですけど、丁度12:00くらいだったのでたぶん昼休み中だろうと思い、GoogleMapで評の良い近場のカフェで時間を潰すことにした。

ハノイの博物館は12:00頃から13:00頃の間昼休みになる。この時間は展示室からも追い出される。
カフェ:忘れた(たぶん14万ドンぐらいだったので、一人7万ドン=430円ぐらい)

4travel.jp

閉まってる公安博物館の前でGoogleMapで現在地を表示しつつ「カフェ」と打ち込んだら一番上に出てきたカフェに徒歩で向かいましたが、フランスの女優の方の行きつけカフェだったそうです。

 

途中でハイバチュン通りやディエンビエンフー通りといったビッグネームを横切ってきたのでなんかテンション上がった(オタク仕草)

(確か)メニューの飲み物っぽい欄に書いてあったので飲めるタイプのヨーグルトかと思って注文したら粘度の高いガチヨーグルトだった時の写真(さっぱりしていておいしかった)

確かバナナクレープ 温まったバナナって美味しい

インターネットを見る限りコーヒー等を注文すべきだったのでは? 美味しかったんですけど

 

ハノイ公安博物館:0ドン

ハノイ公安博物館は入場料無料です。たぶん警察のプレゼンス向上を目的とした広報機関の位置づけだからだと思う*15。展示は1945年ベトナム民主共和国期から始まり、インドシナ戦争及びベトナム戦争中のハノイにおける警察組織の活動(スパイの摘発や爆撃からの救援、殉職者等)から、現代の活動(犯罪組織の摘発等)まで続いている。

この地域(に限らずベトナム全体がそうと言えますが、)、植民地支配を受けていた上に内戦が始まってくるので、自国の展示を観ていく感覚で読み流そうとすると「誰が誰を摘発したんですか?」という状態になってくるんですけど、「現代の警察組織の母体となった共産党が組織する警察組織を紹介/宣伝する展示」だと思うと大体読み外さないと思う。館内は隈なくエアコンが効いていて健康に良い。

 

ベトナム語・英語・フランス語の三か国語で紹介文が書かれている

現代の押収物 ごつい

この部屋の隅に「スプラトリー諸島の地図の上に書いた何らかの寄せ書き」が展示されているんだか置かれているんだかしており、「圧」を感じた

www.asahi.com

 

Grab(ハノイ公安博物館→ドンスアン市場):3万6000ドン=220円ぐらい

最終日なので市場で土産(雑貨)を見繕おうという話になった気がする。

 

エアコンがなく、蒸し暑い。飲み物を売り歩いている方もいる。

旧市街の方が(たぶん)値段は高いが「土産物らしい土産物」は多いので、ショッピング目当ての方以外はあんまりがっつり来ることもない場所なのかなと思う。

一方で服や靴がめちゃめちゃ売ってるので、その辺のものを安値で買いたい!という方にはうってつけのスポットがここなんじゃないでしょうか。観光客っぽいものはあまり売っていないような気はしたものの、確かに旧市街で買うよりは安め。

 

お土産:ここでいくら使ったか覚えていないし、レシートも残っていない。使っちゃいけないお金(後述)に手を付けているので、30万ドン=1800円ぐらい使ってるんじゃないだろうかと思う。

市場で「観光客っぽいお土産」を見つけられなかったので、ここから旧市街に繰り出し徒歩でトランクを預けているホテルまで戻ることになった。

この時点でたぶん15時くらいですが、この日は朝がクソ雨・時々小雨という天気ぶりでかなり歩きやすい日だったのでこういう無茶が出来たんだなと思います。

 

旧市街の植物がモリモリに育っているところ、観光客としては異世界感があって好きです。実際暮らすとなると虫とか無限湧きしてヤバそう(亜熱帯にこの感想は今更だと思いますが)

亜熱帯モリモリ街路樹、「日除け」としてかなり実用的という側面もあります。とはいえ温度湿度はどうにもならないので、クソ晴れになってしまうとどうしようもないですが……。

ここで「観光客が着てそうな浮かれた柄の地名入りTシャツ」「刺繍されたミニ座布団みたいなお守り*16」それだけの購入なら別段そこまで金を使ってないんじゃないかと思うんですけど、この後ビジネスホテルで使う予定だった10万ドンに手を付けてしまっていることを考えると、ここで30万ドンぐらい使ってるんじゃないか……と思います。ここでは結構値引き交渉で頑張ってる観光客さんがいっぱいいたので、多分うまく交渉すればうまいこと買い物ができるんだと思う。あとどう見てもクレカ使えなさそうな外観の店でも、言ってみると結構クレカが使えたりします*17。そこで使うか使わないかは人次第ですが……。

 

Grab(滞在していた旧市街ホテル→さくらホテル3):7万8000ドン=500円ぐらい

Grabは時間によって値段が変わる。
夕方の混雑時間帯に差し掛かって混雑エリアで呼びつけたので、朝よりも若干高くなっている。

同行者が見つけてくれていたビジネスホテルで銭湯に入れるらしい。

事前に電話で「銭湯ってマジで入れる?」という連絡をしようとしたところ不通だったんですが、取り敢えず行ってみることにした。

 

同行者はこれでダメなら適当なスパに無理やり入ってシャワーを借りる覚悟を決めていたそうです。

 

SAKURA HOTEL Ⅲ キンマー店

www.sakurahotel.net

 

日本人街の中にあるビジネスホテルですが、車窓の景色を見ているとどうやらロッテマートから目と鼻の先にあったらしく、旅程をより効率的に組み立てるとしたら先に旧市街→ロッテマートだったな……と反省した。

でもロッテマートでトランクゴロゴロ転がすわけにもいかないし、まあいっか。

 

銭湯:10万ドン=600円ぐらい

ホテルに入るとフロントの方が駆け寄ってきてトランクをどうにかしてくれるところなんか、日本のホテルっぽいな……と思った。駆け寄ってくるところが。

ここでフロントの人相手に「大浴場借りれる?って何て言うんだ……スパかな」と思い適当ぶっこき、同行者の人からは「違うところに連れてかれたらどうするの😠😠😠」という怒られが発生しましたが、なんと「日本語でいいですよ」という回答が返ってきた。流石に日系のビジホだからか、ここでは日本語が通じます! 私の英語がボロボロだったという説もあります。

 

ここで銭湯を借りるにあたって10万ドンが必要ということはあらかじめわかっていたことなんですけど、なんか旧市街で金を吸われてしまって10万ドンも持っていなかった。危うく同行者に金を出させるところでしたが、クレジットカードの支払いも出来たので事なきを得ました。

 

男性用の方があからさまに広そうだし男性用大浴場は別館にもあって(女性用大浴場はⅢにしかなかった)「何で!?!?!?」と思いましたが、ここ20年30年で海外赴任・出張に応じる人員=海外ビジホの顧客というと、そら男性客の方が多いか……という納得はあります。

 

飲み物:2万ドン=120円ぐらい

ここのフロントでクレジットカードが使えたので、風呂上りに緑茶を飲んだ。

海外の緑茶だと加糖されていることがありますが*18、ここのは流石に日系のホテルだったからなのか、普通に無糖 何ならサントリーの緑茶だった。

 

Grab(さくらホテル3→ノイバイ国際空港):26万5000ドン=1600円ぐらい

メーターは28万5000ドン+何らかの通行料金(高速道路?)1万ドン

これに3万ドンの割引が入って↑の値段になっている。

ハノイ初日のホテルの空港送迎が40万ドンだったので、そこから考えるとほぼ半額です。

 

とはいえ、昨日ノリで使っちゃっている半額割引クーポンをここで使えばよかったな。なんか見つけた時テンション上がって、ハノイ市内移動(ハノイ国立歴史博物館→ホテル)で即使ってしまったのが良くなかった。ノリでクーポン券使うのやめてください。

 

空港~市内間でたぶん必ず通るクソデカ橋

 

夕食:二人で44万5000ドン 一人当たり22万2500ドン=1400円ぐらい

レモングラスで味付けしたチキン 普通においしかった

出国ゲートを通る前に空港で食事。

SIMカードの取り出しも、この時にSIMカードを購入したスタンドで頼んだら日本で使ってるSIMカードに取り替えて貰えた。

ノイバイ国際空港の出国ロビーと入国ロビーの間には一応警備員が通っており、出入りしようとすると基本的に止められるか搭乗券の提示を求められる風でしたが、外国人の顔をしていると特段止められることなくスルーされた(2022年5月時点)。

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

タイ旅行時にSIMカードを取り出し損なった結果、ボールペンを一本ゴミにした時の記事

 

飲酒他:11万8000ドン=700円ぐらい

これは未来の自分に向かっての豆ですが、

ベトナムの国際空港で出国ゲートを越えた先はUSドルが支配する世界ですので、それ以前の世界とは比べ物にならない程物価が上がります! 値段表記からもベトナムドンは消え、USDになる。国内線は大丈夫です。

水と缶ビール、そしてレジ横で売ってた謎の軟膏*19を購入して11万ドン。

これまで水一本2万ドンの世界で生きていた者としてはびっくりの値段になるので注意してください。

 

ドイツのホップを用いフランスの伝統的な製法に基づいたレシピのビールらしく、ハノイビールより若干洋物っぽい味がする。おいしい。

www.jbja.jp

 

6日目合計金額
  • 食費:63万6500ドン
  • Grab:一人当たり24万2000ドン
  • お土産:たぶん69万5900ドン
  • 銭湯:10万ドン

 

総額 158万4400ドン=9500円ぐらい

 

全行程の合計金額

1日目

 6万4390円(往復航空券等、日本から支払った金額)

 44万ドン=2500円ぐらい

2日目

 2万6500円

 83万3000ドン=5000円ぐらい

3日目

 5,577円

 107万1500ドン=6300円ぐらい

4日目

 124万7000ドン=7400円ぐらい

5日目

 71万7000ドン=4200円ぐらい

6日目

 158万4400ドン=9500円ぐらい

 

総額 

 9万6467円(日本円で支払った金額)

 589万2900ドン=3万6000円ぐらい

 →だいたい13万2467円ぐらい

 

ここまで出しておいて、そういえばソシャゲ誕生日イベント参加のための容量無制限Wi-Fiレンタル(8000円ぐらい→二人で使用するため、割り勘して4000円ぐらい)と海外旅行保険(疾病治療のため 3000円ぐらい)*20を加算していなかったことを思い出した。

これらを加算すると総額は13万9467円ぐらいです。

 

現地滞在費の内訳を見ますと、トップが食費(約238万9500ドン=1万4000円ぐらい)*21、続いて土産(約140万5900ドン=8500円ぐらい)が二位。三位の入場料は56万ドン=3400円ぐらいで大きく引き離されています。

やっぱ土産は観光客相手の商売ということもあってそもそもの値段設定が高い・こちらの値引き交渉が下手くそ*22というのもあり、やり手の方はここを削っていくんだろうなと思った。或いは不本意な義理が生じるような他人(職場等)には旅行することをひた隠しにし、そもそも土産を買っていかないというのも一つの手段だなと思う*23

 

なお、現地滞在費に限らない場合は、当然「航空券(6万円+α)」と「ホテル(1万3000円ぐらい*24)」「現地ツアーガイド(1万円近く)」が使用金額3トップに躍り出てくる。

航空券やホテルから削ろうとすると「旅行計画そのものを計画的にやれ」というところになりますし、ホテルを削ろうとする場合も計画性+同行者との合意が必要になってくるので兎も角、現地ツアーについては、ガイド付きに拘らない場合はGrabを利用してタクシーをチャーターするのでも多少削れるのかなと思った。

 

とはいえ、できるだけ出費を抑えた方がいいのは確かですが、節約のために旅行はしていないので、改めてまとめてみた感想としては「別にいいかな」という感じではあります。旅行先の出費は出費としてカウントしない方がいい。旅の出費は掻き捨て。

一方、根がケチの人間が旅行をしていると、実際に使った金額よりも多く使ってるんじゃないかという漠然とした不安に苛まれるシーンが多々あるので、その点ではこうして記録を着けておいて、「なんだ思ったより使ってないじゃん」というのを明らかにしておくのは、精神衛生上良いなと思いました。

本当はこれ、旅行中からこういう整理をしておき、「思ったより使ってないじゃん」とはっちゃけた出費をするのが良いのではないでしょうか。この記事は、何と言うか、後の祭りと申しますか……

 

www.shiruporuto.jp

*1:ハノイ における 5月7日の気象、平均気温(ベトナム) - Weather Spark(2023年6月10日閲覧)

*2:Identity V on Twitter: "Dear Visitors, He won't be prowling the streets looking for victims tonight... Instead he's spending his evening celebrating his birthday! Let's wish Kreacher a very special day! #IdentityV #Birthday #Thief https://t.co/cImall2NVh" / Twitter

*3:海外旅行の必需品グローバルWiFiのレンタルはこちらから |【公式】海外のWiFiレンタルはグローバルWiFi

*4:キャラクターの誕生日イベントに参加すると獲得できるキャラクター個別モーション

*5:第五人格のゲーム内で個別のキャラクターを使用し一定タスクをクリアすると解放される日記で開示された情報(庭師から当該試合参加者(医師、弁護士、泥棒)全員に向けられている復讐と、それとはおよそ関係なく存在する泥棒側からのひたすら気持ち悪い恋慕)が最高で4年ぐらい狂っているオタクの感想

*6:Yoair ブログ - 世界のモザイクの発見。(2023年6月11日閲覧)

*7:ハノイ城D67の家と地下室ーハノイ歴史研究会(2023年6月11日閲覧)

*8:鍋とはあまり関係ありませんが、ハノイ旧市街のコンビニは勿論、エアコンついてなさそうな食堂の店先の路上に肉まんの什器が置いてあってまんが蒸してあったりするんですけど、この暑さのなかであれ食うの!?と毎回驚いていた覚えがある。マジで食うの? 暑いけど……

*9:日本の無条件降伏後各地で蜂起したベトナム独立同盟会(ベトミン)がバオ・ダイ率いる阮朝を打倒した後独立を宣言し成立したベトナム民主共和国とフランスとの間で結ばれた合意。(ハノイ暫定協定とも言われている?)この後フランスとベトナムの間では独立交渉が続くものの、決裂。インドシナ戦争が始まる

*10:本来展示が意図しているであろうところから外れるという意味

*11:「一願夜鶯的歌聲伴您漸入夢境,尋回自我 您夢境中的旅人 夜鶯女士」=ナイチンゲールの歌声があなたを段々夢境へと導き、夢境の旅人であるナイチンゲールさんを見つけることができますように

*12:「『オルフェオ』のゲーム」のシナリオリストには「夢境」という単語が使われている。(「新しい夢境」)

*13:ハノイのバス乗り方ガイド~料金、ルート検索アプリ、注意点など | ロコタビ(2023年6月12日閲覧)

*14:チョコレートとかは結構そういう陳列のされ方をしている

*15:そういった趣旨の紹介文をどこかで見た覚えがあるが、ページ名やリンクを失念している。

*16:ベトナム お守り 刺繍」という検索ワードではそれっぽいものは出て来なかったので、正式名称はわからない

*17:今回の旅行中「ここクレカ使えなさそうだな」という外観の店では大抵クレカを使えなかったので、旧市街(外国人観光客を相手することが多い)限定の現象だと思う。(参考)【現金を引き出すならAgribank一択!】ベトナムの手数料の安いATM

*18:あれはあれでおいしいと思っている。

*19:CAO SAO VÀNG | OPC 頭痛とかに効くらしいです。

*20:所有しているクレジットカードの海外旅行保険は死亡傷害損害はあったものの、疾病治療が考慮されていなかった

*21:三食の他、カフェ・飲み水もこのカテゴリに含めている

*22:交渉する体力が残っていないのであんまり頑張らない

*23:以前の旅行の同行者がこれをやっており、「海外旅行って思ったより安いんだな」という強い感想を残していらしたことを思い出した。

*24:1日目のエアポートホテルと3日目以降のハノイのホステル?ホテル?は日本円で決済している

ベトナム旅行出費の純備忘(2)フエ→ハノイ(2023年5月)

ra927rita1.hatenablog.jp

 

記事の趣旨

旅行先での出費の備忘※これまで旅行中の支出を出費と見做しておらず、記録したことがなかった。

(1)の記事に加筆していく形で進める予定でしたが、目次が食べ放題のレシートのように長くなって来たので適当に分けています。

 

これまでのあらすじ

出国→ノイバイ国際空港で一泊→フエで一泊

 

 

 

3日目:フエ→ハノイ

朝食:7万ドン=400円ぐらい

塩コーヒーとクロワサ~(クロワッサン)を食べた どちらもたしか7万5000ドン

宿の近くのレストランを探していたところ、塩コーヒー(写真)が有名というカッフェがあったので徒歩で来た。

塩を混ぜ込んだ風味の生クリーム(上段)、コーヒー(中段)、コンデンスミルク(下段)の三段から成っており、全部混ぜて飲むと液状塩キャラメルの味がしておいしかった。

 

thecoffeeholic.vn

 

クロワッサンは普通にビドフランス辺りで売ってそうなクロワッサンでしたが、注文時に「なんか、コレ……」という感じで指さし注文したら「Croissant?」と フランス語の発音で返され、不意打ちを食ったような気分になった。クォワサ……

 


www.youtube.com

 

朝食2:6万4000ドン=400円ぐらい

お上品なカフェ飯じゃ腹なんか膨れねぇよ! ということで、ホテルの近所のパン屋でパンオショコラと名前を忘れたパンを勇ましく購入(64000ドン=400円ぐらい)しましたが、食ってる間にクロワッサン.zipが胃の中で解凍 わりと満腹になった

チェックアウト(+空港送迎):77万ドン=4500円ぐらい

午後一番のフライトでフエを出るため、ホテルから空港への送迎を依頼した。

チェックアウトでホテルの料金(52万ドン)を支払うのとあわせて、空港送迎の代金を払う(25万ドン)

 

メーデー(5/1)の名残かわかりませんが、空港までのちょっと広い真直ぐな道の両端にはマルクス・レーニン主義のシンボルと金星紅旗がずらっと並んでいる
お土産①:9万ドン=530円ぐらい

「ハスの葉茶」が欲しいというリクが入っていたので、フエの空港で買った。

「何で空港で土産を買うのか」というと「クレジットカードが使えそうだから」ですが、なんかカードリーダーが壊れていたらしくて、現金で支払った。

 

初日にノイバイ空港で1万円を換金して手持ちは168万ドンほどありましたが、初日・二日目でだいたい113万ドン使っており、そろそろ若干心許なくなっている。

まして、ここまでろくすっぽ金勘定をしていないので、「自分があとどれぐらい現金を持っているのか」をロクに把握しておらず、不安もひとしおです。

 

昼食:6万ドン=350円ぐらい

とろとろ半熟っぽい卵となんか辛いソースの挟まったオムレツサンド@東南アジア

なお、ここでもクレジットカードの読み取り機が壊れていたらしく、現金で支払った。最近リニューアルされた新しい空港…………

 

ここでの飛行機移動の値段は往路でカウント済のため、金額は省略

ベトジェットエア機内誌『one2...FLY!』に掲載されている就航地情報地図の中の日本

 

空港送迎(ノイバイ国際空港ハノイ市内の宿泊施設):40万ドン(2300円ぐらい)

ノイバイ国際空港ターミナル1まで、宿泊施設からお声をかけて頂いた(んだと思う)運転手の方に迎えに来ていただく。

多分Grabを捕まえると半額ぐらいになりますが、前述の理由*1により土地勘がない場合はあんまりオススメしないかな……と思います。

 

ホステル滞在(3日間):1万1,155円(日本から予約し、カードで支払った)

ホステル最上階のVIPっぽいルームに通して頂いた。なお、蒸し暑い空気は上に溜まる

 

日差しが強く、蒸し暑く、風はあまり吹かず、しかも生暖かく、歩くたびに汗が噴き出すが蒸発せず、身体と皮膚の間に生ぬるい汗の膜ができる。

バンコクに旅行した時はドデカ百貨店やちょっとした店がドアを全開にしてエアコンの風を道に開放してくれているので、その良し悪しは兎も角いくらか歩きやすかったんですけれども、ここには店にもエアコンがない*2

 

(参考)バンコクのクーラーギンギンクソデカ施設(アイコンサイアム)(2022年8月撮影)
ハンバック通りで両替:1万円→170万ドン弱

walking-hanoi.net

 

手持ちが急速に足りなくなったため、旧市街で両替しに行った。

 

最初に入った店で、同行者の方が調べてくれていたレートとほぼ変わらない料金を提示されたので即決したんですけれども、両替ってその、もっと、場所によっては酷い目見るところだったりしないんですか!? 今回の旅行では有難いことに、両替レート関係ではそこまでひどい目を見ることがありませんでした。

 

カフェ:8万2500円=500円ぐらい

暑すぎて耐えられなくなったので目的地手前のエアコン効いてそうなカフェに入店 エッグコーヒー(8万5200ドン=500円ぐらい)

「味の想像がつかない」という理由で注文し、その名前から「生卵が入っているのでは……」と懸念した同行者に遠巻きにされましたが、かなり文明的なお飲み物をご提供いただいた。味は液状ティラミスというところで、口がめちゃめちゃ重くなった。

 

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こちらのカフェ、入店時にも入店する様子を「それインスタグラムとかにアップするんやろな……」という感じで撮影されていた方がいらっしゃいましたが、店内も都内のオシャレカフェという感じ。Tripadviserに投稿された口コミによると、マックブックを使っている人が多いそうです*3

自分が入店した時にマックブックは見かけませんでしたが、同タイミングで利用されたお客様の層は「渋谷や表参道の辺りにいそうな身だしなみがしっかりした日本人女性観光客の皆さん」と、「Instagramの投稿で見るモデルもかくやという身なりの整い方をした中国人女性観光客の皆さん」だった。

歩くだけで汗が吹き出し、しかも肌に蟠った汗が全く蒸発していかないあの過酷な環境の外を歩いているという条件で我々は同じだと思うのですが、何故かように美しく、汗を掻かない姿であらせられるのか。脇に保冷剤挟むとかいう事前準備をするにしたって、限度というものがありませんか。皆さん天女とかだったりする?

 

カフェのほぼ目の前にハノイ大聖堂がある 行ったときはミサ中だった

当て所なくホアンキエム湖の周りを散歩しましたし、地元の皆さまも結構散歩している憩いのスポットらしい。
この時体感湿度は90%を超えており、散歩というより「立ち止まると湿度に追いつかれて気分最悪になるので一生懸命歩く」という感じ

あまりに蒸し暑く「絶対にエアコン効いてそう!」という理由で入った高級デパート(チャンティエンプラザ)
本当に高級ブランドショップしか入っておらず、入り口はガードマンで固められている。エアコンの効きはそこそこ

南部解放48周年の立て看板

life.viet-jo.com

 

李太祖(李公蘊 李朝の初代皇帝)のデカい銅像 手前の公園エリアで若い方々がかごめかごめ二倍速みたいな遊びをしていたが、ルールはよくわからなかった
玉山祠:3万ドン=200円ぐらい

ホアンキエム湖に浮かぶ寺 映えスポットらしい

クオックグー*4によると「ゴックソン(Ngoc-Son)」という表記のためいまいちよくわかっていなかったが、現地で漢字を見て寺名にめちゃめちゃ納得がいったときに撮影した画像

 

ホアンキエム(還剣)湖には黎朝*5の初代皇帝レロイが、明朝からの独立をもたらした魔法の剣を亀に諭されてこの湖に返したという伝説があり、この湖に住んでいる大型の亀は件の伝説に絡んだ亀としてこの寺に剥製が展示されている。

そういや「ちょっと前」に、ここの伝説の亀が死んじゃったというニュースを見たことがあるな……と思って快適SIM4Gインターネットで調べたところ、7年前の話だった*6

 

亀展示エリア 効きはイマイチながら、寺のあるエリアで唯一エアコンの存在を感じられる
夕食:9万ドン=500円ぐらい

フォー(6万ドン=350円ぐらい) 南部のフォーと異なり「裏庭から今摘んできました‼」という感じでザルいっぱいに盛られる野菜の付け合わせはなく、ライムと唐辛子が別皿で提供される。

私はミスドの汁そばが一番美味いラーメンだという主観を持っているので、ここのフォーが凄く好き。ネギ増量! さらに肉も入って豪華になったけど、汁そばは汁そばというさっぱりとした感じがある。

 

www.misterdonut.jp

 

おそらく前任者によって画面に落書きされていたホステルのテレビでいないいないばあっ!(?)らしき番組が映った
3日目合計金額
  • 食事:28万4000ドン
  • フエホテルと空港送迎:77万ドン(1人辺り38万5000ドン)
  • お土産:9万ドン
  • ハノイホテル:1万1155円(1人辺り5577円)
  • ハノイホテルまでの空港送迎:40万ドン(1人辺り20万ドン)
  • カフェ:8万2500ドン
  • 入場料:3万ドン

総額 5,577円(日本円)

   107万1500ドン=6300円ぐらい

 

4日目:ハノイ

ホステルにベッドが3つ備え付けられていたのは良いんですけど掛け布団がなくて、掛布団の代わりを勤めますと言わんばかりに掛布団シーツが置いてあったのでそれに包まり、同行者のリクエストもあって冷房の温度を上げて寝たところクッッッッッッッソ暑くて寝れたもんじゃない。冷え性の気がある同行者すら暑いといって起き出す始末ですが、涼しい程度の冷房温度(24℃)にすると同行者は凍えるらしく、この「間」を探っている内に朝が来た。

なお、この日の最高気温は39℃*7

 


www.youtube.com

 

朝食:0ドン

朝食っていうか軽食

1日目に宿泊したエアポートホテルで提供された個包装のケーキ(「Custas」の黄色いパッケージ*8)で、ベッドに横たわってはいたもののほぼ徹夜・39℃の晴れ高温多湿の気温に備えます。

 

Grab(旧市街ホテル→ホーチミン廟):3万5000ドン=200円ぐらい

ホーチミン廟の開園時間は7:30~ですが、実質大人気サークルのようなものなので開園時間前から待機列が作られるらしいです。

エンバーミングされたホーチミンを見るためにベトナムに来ているのでここは気合を入れるべきかというところではあったものの、「流石に6時30分から並んでたらあの世でホーおじさんを拝見することになる」という点で同行者と合意したため7時に並びに行ったところ、既にかなりの列ができていた。

 

ホーチミン廟:0ドン(入場無料)

7時時点のホーチミン廟待機列
ここにいる地元民らしき方々は結構マスクを着けていますが、ここの高温多湿大気に慣れていないため、そんなもんを着けていたらぶっ倒れて死にかねない我々や観光客(らしい身なり)の方々の多くはマスクを外して待機していた。

 

vietcam-oh.com

 

ある程度列が進むと「撮影禁止」や「スマホ触るな」というニュアンスの立て看板が並ぶようになるものの、私が行ったときにはカメラやスマートフォンの回収・手荷物の検査らしいものは無く、並んでいる最中に平然と通話している老人の方もいた。後から来た老人が待機列に並ぶ人を掻き分け前に並んでいる老人とバンバン合流していく姿も印象的。

 

昭和期に金のある自治体が建てたオシャレ公民館風というか大規模な公立学校の体育館風の内装を持つ廟の中はクーラーが効いていて涼しい!!んですが、白い礼服を着た恐らく警察の皆さんが通路で立ち止まらないようしきりに列を流してくれるので居座ることは基本的に想定されていませんし、よって待機列も列の長さのわりにスムーズに前へ進む。

 

ライトアップされながら眠っているようなきれいな顔をしている主席が横たわっていらっしゃる透明な棺にはなんか 綿花? 花っていうにはみずみずしさがないんですけど一見して何かよくわからない植物が共に入っており、その四方を礼服の警察が固めていた。

 

おそらくここ担当の礼服の警官の方、最高気温39℃じめじめ環境でマスクつけて汗一つ掻いていらっしゃらないのは、鍛え方が違うという事なんですかね……

 

ホーチミンの家:0ドン(入場無料)

 

walking-hanoi.net

 

ホーチミン廟から退出後、人流に流されるままホーチミンの家に到着。驚くことにここも入場料0ドン チケットブースは閉鎖中だったのですが、もしかするとこれなんかの祝日だったのかもしれません*9

 

人の流れに流されるまま高床式住居を見る すごく蒸し暑かった

ホーチミンが使用していた車一覧
同盟国(ソ連)や在外ベトナム人の皆さんからの支援品らしい
ホーチミン博物館:4万ドン=200円ぐらい

学習拠点として重要なのか、小中高の遠足らしい団体がずらずら入ってはガイドさんの熱弁を拝聴している場面が多かった。よってエアコンは効いているが人が多く、場所によっては蒸している

ホーチミンの来歴を紹介する博物館。

個人の来歴に着目してはいますが人が人なので、実質20世紀(北)ベトナム政治史記念館のような様相を帯びているところがある。

本人が姪や甥宛てに「バックホー*10より」と記名したお手紙や、各国首脳・国民からホーチミン宛てに贈られた文物の展示エリアの他、19~20世紀の世相をよくわからせるためか、何故か芸術作品をモチーフにしたジオラマエリアがあり、個人的にはだいぶ面白かったです。

 

ゲルニカの一部モチーフを立体展示しているエリア

入る前にセーブしたいエリア

お手紙展示エリア
ジオラマスペース外も何かとかっこよく仕上げられている

「各国首脳からホーチミンに贈られた文物」を展示するエリア
展示スペースが蓮を模っており、展示を観る来館者は蓮の台の上で跪いて花弁の一つ一つを覗き込む構図になります。

言うなれば国の成り立ちの根幹に近いところを紹介する博物館なので、ここの見せ方にはかなり力入ってるんだろうな 調べたわけじゃないので真偽不明ですが。

 

昼食:11万5000ドン=670円ぐらい

そろそろ麺類以外のものを食べたくなっている
エアコンはなかったんですが、茹ダコの顔をしていたからか扇風機直下の席に座るように勧められ、結構涼しかった。店員の方がかなり流暢な日本語を話される方で、クレジットカードも使えた。

 

Grab(カフェ→ベトナム軍事歴史博物館):3万3000ドン=200円ぐらい

Grab上で「ベトナム軍事歴史博物館」という住所を見つけられなかった(2023年5月時点)ので、博物館のはす向かい辺りにあるレーニン公園を指定して降車

名前からし社会主義圏に来なければ見ることのできないフォトジェニックな光景であることは間違いないですし、記憶の中ではレーニン像と花のあるちょっとしたスペースだったような覚えがあるのですが、この時点で時刻は11時頃 天気はクソ晴れ カンカン照り ムンムンの湿度に体力ゲージが既に結構削れており、写真すら残っていない。南国の「映え」は伊達じゃないんです。

 

ベトナム軍事歴史博物館:4万ドン=230円ぐらい

walking-hanoi.net

 

展示としては徴姉妹の反乱(VS後漢)から現代のベトナム軍の活動まで幅広く取り扱っていますが、メインはインドシナ戦争*11からベトナム戦争*12期間中の武器展示だったかなと思う。

他の歴史博物館でも当時ばら撒かれた共産主義的なビラに混じって「ゲリラの皆さんによるハンドメイドの地雷」とかを展示していますが、名前だけあって流石にここが一番武器展示が多かった。武器だけではなく、かつて活躍されていたヘリコプターや戦闘機も屋外に展示されています。目玉のサイゴン陥落時に統一会堂に突っ込んだという戦車(国宝)*13はチケット売り場近くの屋外に配置されていました。めちゃめちゃ暑いのであんまり長々ジッ……と観ることは、HPの関係上難しかったのですが……

 

>>>ベトナム戦争時の米軍の戦闘機とインドシナ戦争時の仏軍のヘリコプターを組み合わせて作ったオブジェ<<<
カフェ:5万5000ドン=320円ぐらい

ベトナムの博物館はシッカリと昼休憩を取られるので、11:00になると展示室のエアコンは止められ、来館者は追い出され、展示室は閉鎖されます。昼休みの時間は11:30~13:00、絶望。

しかしここにも敷地内にハイランズコーヒーの店舗があり、昼休み返上で営業を続けている上、クーラーの効いたスペースを客向けに開放しています。ありがとうございます。おかげ様で生きております。

 

下手に外に出ると熱中症でダウンする未来が確定しているため、コーヒーと長細サンド(具はペースト)13:30まで粘る
Grab(ベトナム軍事歴史博物館→ハノイ公安博物館):3万3000ドン=200円ぐらい

改めて旅程を書き出すのって初めての経験なんですけど、ここまで趣味まっしぐらだと本当に同行者よくついてきてくれたなと思います。たぶん同行者の方も、こういうの好きだから一緒に来てくれたんだと思うんですけど……

ちなみにこの日は休み(事前予約者のみ入館可能)でした 
ネット情報だと「定休日なし」と書いてあるんですけど、土日の入館には予約が必要のようです。

 

www.arukikata.co.jp

 

ホアロー刑務所:3万ドン=200円ぐらい

公安博物館に入れなかったので、そこから徒歩で行けそうでどの道行く予定のあったホアロー刑務所に向かう。

 

フランス植民地時代に設けられた収容所のひとつ、ベトナム戦争中はアメリカ軍等外国人捕虜を収容し「ハノイヒルトン」の名で呼ばれたそうです。

 

音声ガイド:10万ドン=600円ぐらい

日本語版音声ガイドがある
入口から即音声ガイド案内所に通されたのでこれが必須装備かと思って購入したものの、後からこれを着けないで入ってる観光客がわりと居た。

館内は多少エアコンが効いていますが、段々エアコンが効かない部屋になってくる。冒頭の「ホアローの成り立ち*14」を紹介するエリアこそ涼しくベンチがあり人もそんなにいなくていい感じに暗くて……というところですが、段々蒸し暑くエアコンがあまりきいていない・扇風機オンリーの部屋の展示を、音声ガイドから情報をフォアグラのように流し込まれながらジッと見ることになり、HPゲージがみるみるうちに黄色~赤色になります。

屋外エリアは本当に屋外なので午後のヤバイ蒸し暑さ(39℃)
屋内展示室から壁画エリアに行きつくまでの順路で「ハノイヒルトン時代に収容された米兵が再びここを訪れ……」という趣旨の展示がされているが、身体は結構それどころではない

特に仏領インドシナ時代のホアロー収容所がまあひどい場所であることを紹介しつつ、ここに収容された不屈の革命戦士の皆さんが収容所内に共産党学校を作るエピが紹介されるので「ワ……強…………」という感想を持つことになる*15

パネルと音声ガイドで行われるエピソード展示の他、現物の展示としては皆さんに使用されていた独房、牢獄、食器(基本的には皿しかない)、囚人服等の展示の他、拷問器具~処刑器具*16の皆さんが展示されており撮影はおそらくOK、何なら展示する側としても「俺たちの抵抗をバンバン記憶に焼き付けてくれよな」というところではないかと思いますが、何となく撮影しかねた。

 

これは1951年の脱走に使われた下水の穴
「1945年旧日本軍とフランス軍の間に生じた混乱に乗じて100人近くが大脱走した下水の穴」がこの手前に展示されていたが、写真を撮り損なっている。

 

vietnam-navi.info

 

しかもそれらの直後にベトナム戦争時代の米軍捕虜を収容する収容所としてのホアロー刑務所に関する紹介展示を観ることになるので、「(強烈な前段と比較すると)これ本当にホテルだな*17」という印象を持つことになりますが、仏領インドシナ時代のものは「(前時代的な)刑務所」であり収容される方々は囚人の扱いであったところ、ベトナム戦争期のここは「(主に)米軍捕虜の収容所」であってしかも外交手段のひとつでもあると思われる*18ので、前段のようなことにはならないのは当然といっちゃ当然ではある。

 

Grab(ホアロー収容所→旧市街の飲食店):3万6000ドン(200円ぐらい)

旧市街でグーグルマップの評が良い店に向かった*19

 

夕飯:17万ドン=1000円ぐらい

麺類以外のものを食べようとすると何か中華になる 豚の甘酢揚げ?(11万ドン)とパイナップルマンゴーキャロットジュース(6万ドン)

連続する冷水攻勢に胃腸が負けた同行者の方がここでショウガとレモングラスのお茶を注文したところ、お茶請けとして小さいサイコロのようなキューブ型の干菓子(のようなもの)が出てきた。

 

worldcooking123.com

 

味はほぼきなこ

指でつまんだ瞬間から崩壊の兆しを見せるきなこキューブを口に入れるときなこ.zipが口の中で解凍され、口の中の水という水を奪っていった結果口が重くなる代物でした。おいしかった。お茶と一緒じゃないと窒息するかもしれません(主観)。

このお菓子は本体が崩壊しやすいキューブということもあってか、海外の菓子(偏見の強い物言い)にしては珍しく個包装、ばら撒きにかなり良いと思います。

 

ナイトマーケット:たぶん62万ドン

車両進入禁止の立て看板が入口にある なお「二輪車」は車両に含まれないのでバンバン入って来る

涼しさを求めて両サイドの店に立ち寄っても冷房のある店はない。冷房をギンギンに効かせながらドアをかっぴらいて集客するやり口は資本主義の常套手段なのか、昨今の省エネ運動の流れなのかはわからないです。

 

ここで着替えがそろそろ底を尽くのでペラペラのシャツ(12万ドン=700円ぐらい)、そして土産に所望されていたカゴバッグ(たぶん50万ドンぐらい=3000円ぐらい)とコーヒー類(たぶん58万ドン=3500円ぐらい)を購入した気がする。うろ覚えなのはここでは購入した物品の物撮りをしていない*20し、レシートも存在しないからだ。

 

zabon-inu.hatenablog.com

 

Google検索で「プラかご」と表示された店に向かい「これと違う色のはありますか」というような質問をしたところ、老婆の方に細長い建物の二階に案内されてしまい冒険が始まるかと思った。

 

コンビニ:2万5000ドン=150円ぐらい

帰りにサークルKで飲み水と飲み物を買った。

コンビニでは日本の会社が作った菓子は日本語で、韓国の会社が作った菓子は韓国語で平然と並べられてるのでなんかパッケージとか変えたりしないんだ……と思ったんですけど、日本のコストコで英語パッケージのドリトスが並んでるのと同じような感覚なんですかね。原材料名とかが書いてある裏にさえ母語が書いてあれば不便ではないんでしょうし、裏を見なかったので真偽不明ですが……。

 

「茶系の飲み物だろう」と思い込んで買い(1万1000ドン)、「こぼした紅茶を拭き取った雑巾を絞った汁みたいな味がするな」と思ったんですけど、公式サイトの原材料名を見る限り「高麗人参他各種漢方入り健康志向ドリンク」と言う方が適切な気がします*21

 

4日目合計金額
  • Grab:10万4000ドン 一人当たり5万2000ドン
  • 食事:28万5000ドン
  • カフェ:5万5000ドン
  • コンビニ:2万5000ドン
  • 入場料:11万ドン
  • 音声ガイド:10万ドン
  • お土産:62万ドン

総額 124万7000ドン=7400円ぐらい

 

ra927rita1.hatenablog.jp

*1:目的地を住所で指定するため、指定の建物の入り口目の前に下ろして頂けるとは限らない

*2:ハノイ「旧市街」というのもひとつの要因かもしれない。

*3:雰囲気の良い意識高い系カフェ - The Running Beanの口コミ - トリップアドバイザー(最終閲覧日2023年5月20日

*4:ベトナム語を表記するためのアルファベット 音に対応している

*5:ベトナムでは南越国(前2C)のあとに興った李朝(11C)→陳朝(13C)→黎朝(15C)→阮朝(19C)の四王朝が正当な王朝として見られており、それぞれ李朝は宋(時の中国の王朝)、陳朝は元(中国化したモンゴル)、黎朝は明と戦って勝利し、独立を勝ち取っているという趣旨の展示をめちゃめちゃ見た。ここが「ベトナムの歴史」のサビのため、歴史展示を見に行くと「侵略者に抗い、戦って勝利を収めたことで独立を勝ち取った」というニュアンスの展示が反復される。なお、十数年前の世界史選択者はこの南越国+四王朝に加えて「西山朝」をベトナムの王朝として暗記した記憶があるが、四王朝の展示と比較するとあまりメインを張った展示はなかったし、問題としても阮福暎に倒される以外のパターンをあまり見なかったような……

*6:「伝説の巨大ガメ」死ぬ、世界で残り3匹に ベトナム - CNN.co.jp (最終閲覧日2023年5月20日

*7:ハノイ における 2023年5月6日の気象(ベトナム) - Weather Spark (最終閲覧日2023年5月21日)

*8:(参考)ベトナムのスーパーで買えるお土産10選【お菓子編】 | かなで冒険記 (最終閲覧日2023年5月21日)

*9:(参考)ベトナム観光 ハノイ ホーチミン家~ホーチミン博物館の紹介! | 日々節約、たまに贅沢(最終閲覧日2023年5月21日)

*10:Bác Hồ ホーチミンに対する尊称でこれを日本語訳すると「ホーおじさん」となると言われますが、親戚宛ての手紙の中でのこれは普通に「親戚のおじさんより」程度のニュアンスで書かれているのではないかと想像してその場では面白かったんですが、実態は不明。

*11:1946~54年までベトナムで行われていた戦争。戦前から引き続いた植民地支配を行おうとしたフランス政府に対してベトナム独立同盟が戦った。この後引き続きベトナム戦争が発生するため、こちらを第一次インドシナ戦争と言うことがある。

*12:第二次インドシナ戦争とも呼ばれる。第一次インドシナ戦争が1954年のジュネーブ協定で終戦するが、インドシナ共産化を阻止する戦略を掲げたアメリカの介入によって南部に親米政権が樹立、北部の共産党政権との間で内戦状態になった。アメリカによる本格的な軍事介入は1965年(北爆)以降

*13:その後カンボジアにも行ったらしい

*14:村を二束三文で接収して作ったらしい

*15:博物館で紹介されるような革命戦士の皆さんは得てして強靭というのはそう

*16:多くの政治犯の死刑執行に使われたギロチンは、この博物館の展示の目玉のひとつでもある

*17:「博物館展示」なので展示・紹介されるエピソードは全て「伝えたいエピソード・印象」を伝えやすいように取捨選択されるものですが、それにしても前段で「通年で一枚きりしか衣服が支給されないことに対してストライキを起こした囚人がみんな全裸で生活!」という紹介をされる一方、ベトナム戦争期の紹介では「米軍捕虜の皆さんはタバコの支給がありふるさとにカードを贈ったりしました」という紹介がある。場所こそ同じものの、性質がまるきり異なっている。

*18:ここでの経験を通してベトナム反戦派になった軍人のエピ紹介がある

*19:その後会計前に「口コミを投稿してほしい」というリクエストがめちゃめちゃ愛想の良い店員さんから入ったため納得した。飯食うだけでめちゃめちゃ親切にされますし食事もおいしかったので詐欺というわけでは一切ないです。なお、冷房ではなく扇風機が全力稼働していた。

*20:路上でスマホを取り出してパシャパシャしてる内にスられたら怖いから

*21:NƯỚC SÂM YẾN KIMTAN - CHAI - 350ML KIMTAN VIETNAM - Nước Sâm Truyền Thống (最終閲覧日2023年5月24日)