メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

すべての道はローマに通じるんじゃないんですか?

ローマ駅周辺

Googleで「永遠の都」と検索すると、一番上に出て来た「AIによる概要」欄が「「永遠の都」は、一般的にイタリアの首都ローマを指す称号です。」と教えてくれて、その次に『永遠の都』の上巻(全3巻)販売ページが表示される。この作品を読んだことはないんですけど、作品概要に「亡命革命家」とか「若き下院議員」とかいう語が踊っているので、多分政治をテーマにした何らかの物語が繰り広げられるんだろうなと思う。

永遠の都に行きました、旅行で。テルミニ駅の側で宿を取ってしまって、毎晩周辺エリアでの緊張感がなんか凄かったり、その宿で1人1晩6ユーロの市税*1が発生したり、スリの皆さん*2や物乞いの一家*3と公共交通機関で袖を触れ合わせたりしていた。

レストランに入ると毎回店員の人生模様が繰り広げられており、何故か我々が会計に入ろうとすると店員同士が言い争ったりタバコ休憩に入ったり常連(と思わしき第三者)とイタリア語会話に花を咲かせていたりするので毎回小一時間ぐらいの待ち時間があった。テルミニ駅からトレビの泉とかあるエリアに続く舗装が若干がたがたで「歴史的な」趣ある道沿いにはいくつも時計が掲げられていて、そのどれもが違う時間を示している。

 

 

これは単にわたくしの「器」が狭いというか、度胸がないという話になると思うんですけど、イタリアってかなり旅行先としてたぶんメジャーで、海外旅行Wi-Fiを借りる時もエリアで選択すると「人気の旅行先」として見つけやすい位置にボタンが配置されていますし、トラベルコのサイトでもイタリア/ローマは行きたい旅行先(ヨーロッパ編)で第四位にランクインしてるんですけど*4、なんか、難易度設定がおかしくないか? ここ。

以前ヴェネツィアに行って飯屋(カフェみたいなところ)で食事にありついた後会計しようとしたら店内ラジオで良い感じの曲が流れて来て常連もレジ係も踊りだしたので十分ぐらい会計を待たされた辺りから薄々感じていたんですけど、なんか、ここ、むずくないですか? 観光。

 

同サイトで2位にランクインしているロンドンは(今はどうだか知りませんが、少なくとも2023年頃は)日没後に歩いても(エリアによると思いますが)そこまで危険な感じは無かった*5。地下鉄に乗っていると物を乞われる方もいらっしゃいましたが、その方も「見ればわかる」ような感じではなく、ご本人も「私は普段こんなことをする人間では決してないのですが」という丁寧な前置きをなさっていた。

同サイト3位ランクインのバルセロナには二回ぐらい行かせていただくことがあったんですけど、その2回で置き引きを目の前で目撃したり(1回)、何故か男女混合複数人グループで歩いているところを浮浪っぽい不審者に店内までストーキングされたり(1回)という事案はありましたが、歩いているだけで危機感を覚えるようなそれは無かった*6

このランキングで1位のパリは行ったことがない。ニュースで見ているとトコジラミ*7だったりゴミ収集ストライキ*8だったりルーブル美術館からの窃盗事件*9だったりと世紀末都市の様相を呈していますが、新婚旅行先がパリだったお友達のInstagram旅行記録なんかを見ていると、まさにキラキラの旅行がそこに実現されているので、時期と運がよければとんでもないことはそんないのかも、という目で見ている。まあニュースだけで見ていると、東京も中々イカツイ事件が連発していますもんね。

 

 

それで、永遠の都・ローマ。

なんかイカツイ事件っていうか、雰囲気がイカツイ。

特にテルミニ駅の駅前辺りの緊張感がなんか、雰囲気はリマ(ペルー)のセントロ*10で感じたそれなんだよなと思っていたんですけど、なんでもTwitterによると、ローマよりも南に位置するナポリの路地で感じる緊張感は南米のそれらしいです*11。そう言えばバルセロナのフェラン通りとかも野良の泥棒市場*12開催されてたわ。バルセロナもいかついです。

じゃあ何で「バルセロナと似たようなもん」と思うでもなく、ローマの治安だけ特筆して悪く感じたんでしょうか? ローマが世紀末都市ということでは全然なく、なんか思ったより凄みがあるぞと私が感じているということなんだと思います。こちとらローマの休日でイメージを形作っているところで現地に向かい、ウィードの残り香を微かに纏う芳醇なショウベンのスメルが漂うテルミニ駅地下通路(駅に近い出口)とか見たらびっくりする。そういう感じなんだと思います。

 

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じゃあ何で、ローマで感じた現地のイメージばかりが、私の頭の中でこんなにイカツイのか。

 

 

なお、バルセロナのことは元々イカツイ街だと思ってました。

 

www.arukikata.co.jp

 

旅行中に同行者所有のネットフリックスアカウントでJOJOの五部アニメを見ていたから

コーイチくんが承太郎さんからの頼みでイタリアへ渡航するところから、ジョルノの就任式のシーンまで見た。旅行中に何でアニメ全話見てるのか? オタク(一人称)の旅行って目的地が基本的に文化財ゾーンなので、冬場は軒並み17時に閉まるんですけど、ここからいわゆる夜遊びに関心がないと、遅くとも19時くらいには食料を持って宿に戻ってきているか、そうでなければ20時頃には腹ごしらえを済ませて宿に戻ってきている。そこから毎日2時間~3時間ぐらいジョジョを見ているので、一週間あれば2クールのアニメを全話見ることになるらしいです。初見ではないのもあって話の呑み込みに詰まる場面も少ない。

だいたい話の筋を知っているとはいえ、初見時はキャラクターのバトルなんかを主に記憶しているので、作中で一行がイタリアのどこに行って何をしていたかという背景知識的なところが結構頭から抜けている。

なので、ブチャラティがボスと面会するために向かった教会を見て、以前大騒ぎしてここまで行き、ここで水上バスの料金がどうやら思ったより高い(全然乗らないつもりで回数券を買っていなかったのが悪い)ことに気付いて*13折角目的地の教会に着いたのになんかもうそれどころではない雰囲気になってしまったこととかを思い出したりしましたし、「ローマパスの無料入場の対象かつ予約なしで入れるから*14」という理由でサンタンジェロ城に入場した日の夜に視聴した回の中で一行がチャリオッツ・レクイエムを追ってサンタンジェロ城に向かった時は、流石にTwitterを眺めるのを止めて食い入るように宿のテレビを見詰めていた。だいたいどこに行っても液晶を見詰めることを止められない。

 

その日の晩に宿で見るアニメの回でジョルノ一行がまさに・ここに向かうことをまだ知らないオタクが撮影したサンタンジェロ城

 

ジョジョ五部、特に物語後半にはアニメ背景としてチョコチョコとローマの街並みが出てきますが、あの力の入らない土気色の感じはアニメ表現としての省略をしているというのもありつつ、結構あんな感じだな、と思った。迫真の遺跡が掘り返された後の土気色をした中に、ちょこちょこと、後世の人間が立てた街並みがある。

通りによっては流石に19世紀~20世紀ぐらいだなという感じの街並みもありますが、そうではない遺跡の近くなんかで、どこか人(時代性を身に纏っている)の往来がない適当なところを写真だけ取って白黒加工していつの時代か当てようとすると、素人の印象だと、結構難しくなりそうだなという感じの、時代による特徴が街並みに反映されにくい街。

これって「永遠の都」の二つ名がまさにこの性能を反映しているようでアツい! とはいえこれ、特に遺跡を飯の種にしているようなヨーロッパの街並みって、多かれ少なかれ共通して持っている性質だとも思います。

 

サンタンジェロ城からヴァチカン方面を撮影した写真

 

基本徒歩移動だったから

Googleマップとにらめっこをしながら徒歩移動をして、狭い路地とかにうっかり入りこんで割れたビンとかなんかの糞とか、あとポイ捨てされた煙草の吸殻なんかが石畳の間にこびりついた、昼間も薄暗いようなうらぶれた路地を、早足でこわごわ歩くことが多かったから? というのは一要素としてあったかもしれない。

 

何でそんな徒歩移動してるのかっていうと、公共交通機関を避けていたから。

別に公共交通機関が「無い」ってワケじゃないし、観光客も普通に使ってると思うんですけど、この公共交通機関がマジで、泥棒のグリーティングエリア。

地下鉄、バス、鉄道はあんまりいなかったかも。なので鉄道は兎も角、前二つは普通に推定泥棒と目が合うし、場合によっては愛想を振りまいてくるケースがあるので、マジでグリーティングスポット。ディズニーランドではミッキーたち、ローマではスリ稼業の方が手を振ってくれます。特別何かされたわけじゃないんですけど、見目がちょっと不穏。

 

 

推定泥棒の皆さんってこれぐらい周りと雰囲気が違うので、何をされたという訳でなくとも察しが付くし、路面バスのバス停からいざやってきたバスに乗ろうとしても扉が開かないことに困惑していると、車内から「お前そっちのドアは開かないぞ」と身振りで教えてくれるし、それはそれとして混んでいるバスの発車を待っていたりすると、人混みをぬうようにやってきて俺の荷物に急接近を仕掛けてくる。これは他のエリアと違って「生業ではなさそう」な人らがやたらと身綺麗なので、そのせいでかえって目立っているという説もあります。

 

時期の問題

たぶんこれもある。

新作小説が1年足らずで日本語に訳されるフランス人小説家ことミシェル・ウェルベックが、「クリスマス~年末のバカンスシーズンを孤独に過ごすことの惨めさに耐えられなくなった人間が一定数死ぬのでこの時期は死亡率が高い」という話だったかモチーフだったかを作品内で擦り倒していることと思いますが、この裏というか対偶としての概念というか、所謂「まとも」とか「順風満帆」とされる人らが手に手を取り合い田舎に帰るか思い思い自分の家で家族と過ごし、教会という教会も信徒らのためだけに貸し切りミサ状態になるこの時期に表通りをうろつき倒しているのは、それこそ観光客、あるいは筋金入りの商売人か、恐らくこの街に根差していない人達、そしてちょっと異様な雰囲気の奴が多い。

こちらからの偏見も勿論多分にあると思いますが、二日酔いの赤ら顔で目がバキバキのベネディクト・カンバーバッチがにやにやしながらついて来たかと思うと、ある地点で挨拶の声掛けだけ寄越して去っていく。テルミニ駅からおそらく南方に向かう途中の公園の入り口ではめっちゃ喧嘩してる。その周辺にある騎楼というかアーケードというかという建物の前にある道 建物一階部分にある公共スペースのようなところで、ダメージボーナスイカツそうなSTR11の壮年男性が二人で何やら剣呑な眼差しを向け合っている。

とてもカメラを向けられるような雰囲気ではなく、しばらくその辺りをさ迷ってから早々に「観光」を諦めて速やかにホテルの部屋に戻ったのは12月25日のことだった。イタリアでは12月24日は博物館のような公営施設は午前で閉まるか開かないし25日は勿論休みだしその翌日の26日も聖ステファノ(最初の殉教者らしい)の日で勿論休みなのでどこも空いてないです。終わりです。

 

25日14時頃の写真 誰もいない

 

でも屈指の観光エリアではある。

なので、観光客のスタイルはやけに身綺麗。ここはバルセロナとちょっと違う印象があったところかもしれない*15

旅程中バチカン美術館に行こうとしたとき、個人で購入できる現地チケットのスロットが空いていなくて、仕方なく観光代理店で売り出しているバチカン美術館日本語ツアーに申し込んでどうにか潜入、「順路は原則一方通行ですので、ここではぐれたら二度と合流はできません」と脅されながらツアー客として入ったりしたんですけど、この時一緒に行動した日本人観光客の皆さんが割となんか、全員富裕層の雰囲気があって、夫婦や年配の親御さんを連れた親孝行息子さんの他、夫婦と大学生と思わしきお子さんを連れた家族連れのそのお子さん、都内きれいめ大学の学部一~二年生が着ていても遜色のないピラピラしたおしゃれ着の娘さんが、MacBook Airとか入ってそうなanelloのリュックを背負って、ヴァチカン美術館の出入口から延々連なる観光客の濁流の最後尾に向かって人並みを掻き分けていく途中、車道を横断しながら立ち止まって、iPhoneで写真とかを撮る。

これを見てた時、なんか、自分がおかしいのかも 自分が、世界への信頼度が著しく低い状態でものを見ているのかも 本当はもっと美しく、まだ信頼できる世界が広がっているものを無視して、ひたすら怯えているのかも、とも思ったんですけど、人間不信で挙動不審のオタク君でも面白かったですよローマ。駅前に突然現れるディオクレティアヌス浴場のでっけ~~~~~~跡地とか 「なんかお前らこういうの見たいんでしょ」という雑さで置かれた瀕死のガリア人とか 「いやいや写しだから ぜ~んぜん ホンモノじゃないからここに置いていいんだよ~」みたいなテンションで規制線もなくその辺にポンと置かれている、「古代ギリシアの像を古代ローマ時代に複製した代物」とかあって、こんなんインチキだろって量の遺跡を拝みにもう一回行きたいのでマジで、早く戦争状態を止めて下さい*16 燃油サーチャージが値上がりしています!! あと、利用できる空路がないです。すべての道はローマに通じるんじゃないんですか? これが環境対策ってことですか?

 

 

*1:1ユーロ200円ぐらいの時

*2:服装や挙動が特徴的なため、見れば察しが付く。これまで行った先でも見れば何となく察しが付くような挙動はあったりするんですけど、ローマのそれはなんか、レベルが違う。本当に「見れば分かる」。これは今回旅行で行った時期が冬場(パンピーが着込むついでに着飾るので服装で資本力が露わになる)かつクリスマス~年末(向こうで「まとも」とされる人間は田舎で家族と過ごしているような時期)だったので、よりあからさまにそれが現れていたということかもしれませんし、これが違う場所とかパンピーの格好がユルくなる夏場とかだったらまた違うのかも。

*3:車両から車両を行脚し乗客から徴収していた

*4:春のヨーロッパ旅行 人気の海外旅行先ランキング|海外旅行特集【トラベルコ】(最終閲覧日2026年4月9日)

*5:当時歩いたのは写真を見るにブラックフライアーズ駅周辺~Airbnbの部屋までなので、これは相当中央部の安全エリアを歩いている感想だと思う。

*6:でも過去のブログで「ボーは恐れている」冒頭の街並みをして「バルセロナ旧市街中心部」と言い放っているので、若干不穏な繁華街というイメージはしっかり持っていると思う。

*7:五輪控えたパリを襲う「トコジラミ・パニック」 真のダメージや必要な対策は - BBCニュース(記事は2023年10月4日に公開されたもの、最終閲覧日2026年3月31日)

*8:パリにあふれるゴミ6千トン 年金改革反対スト、回収ストップ:朝日新聞(記事は2023年3月15日に公開されたもの、最終閲覧日2026年3月31日)

*9:Wikipediaでは「2025年ルーヴル美術館強盗事件」としてまとめられている。仏ルーヴル美術館の宝飾品盗難、犯罪組織ではなく「軽犯罪者による犯行」と検察 - BBCニュース(記事は2025年11月3日のもの、最終閲覧日2026年3月31日)

*10:旧市街エリア 観光地ではあるものの川向かいに国内最大級のスラムがあり、軍か警察かよくわからない感じの制服がデッカイ銃を携行している。

*11:Xユーザーのソラシドさん: 「ナポリってなんかちょっと南米っぽい。裏路地のちょっと緊張感のある感じとか怪しい偽ブランドのカバンとかを売ってる露天商がひしめき合ってるところとか(宿のお兄さんから「細い坂道には入るな」とキツく念を押された) https://t.co/2wAzTHV0j8」 / X(最終閲覧日2026年4月1日)

*12:おそらくアフリカから移動されてきた方々がブルーシートにサッカーのビブスとか雑貨とか革製品とかをずらっと並べて露天商している光景。ブルーシートの四隅の金具には多分紐が通されていて、パトロールが来たからか知りませんが何かの拍子に露天商の群れはブルーシートで製品を包んで背負って担ぎ、ハイスピードで逃げ出していった。見たのは2020年2月頃なので現存する光景かどうかは不明。

*13:ベネチアの水上バスの乗り方と停留所一覧、料金表 | アーモイタリア(最終閲覧日2026年4月9日)

*14:目的地にしたかったボルゲネーゼ美術館とかは入場にあたって事前予約が必要

*15:私がバルセロナで身綺麗な観光客と出会えるスポットに行かなかったというだけの可能性もある。

*16:という感じで記事を書いてたら4月9日を迎えたんですけど、この日朝~昼にかけて二週間の新たな停戦→イスラエルによるヨルダン爆撃→ホルムズ海峡再閉鎖が一連のニュースで流れて来て、なんか……

中国(北京)に行った(2026年3月)

 

飛行機移動をして国境を越えるとその間電話とか通じなくなるしなんか時差もあるので、日常的に発生するタスクを履行しないことの大義名分が生まれる。移動って自由、長距離移動って最高!

←これになってから休めるタイミングを見つけては、「何もしない」大義名分を勝ち取るかのような心地でだいたいここ10年ぐらい、ここぞとばかりに長距離移動をして「なんかよく知らないけど行ったことがある」場所ばかりいたずらに増やしていたんですけど、大陸中国には行ったことが無かった。

スタバ(に限らず茶葉使う系のドリンク)はマジで北京の方が東京で出してるチェーン店より美味いと思います。

なので行った。

そこになんか休めそうな連休があって、元々はシンガポールに行ってみたかったんですけど飛行機から滞在費までイカツい値段をしていて、丁度ビザ無し入国OK期間が延長されたというニュースもあった*1から。

 


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ところで、私は右翼保守の家に生まれて右翼保守の家長の薫陶を受けて育っているので、少なくとも15年ぐらい前までの右翼保守の傾向、というか、心性の端のようなものを、何とはなしに理解している。10年ぐらい前に偶然発見したかつての世帯主のTwitterアカウントのプロフィールは「面白きことも無き世を面白く」であり、その下段に続くのは「自分の国が好きなだけの普通の日本人(意訳*2)」である。

 

そうでなくとも、大陸中国についてプラスのイメージって、国内にはなかなかない。

大陸中国から発信される大陸産ソシャゲとか何らかの娯楽作品等から来るソフトパワーとしての求心力、或いは、経済力をますます増したことによるプレゼンスの増加、プロパガンダの洗練化等もあって、特にtemuとかsheinとかの利用対象となる若手~ティーンエイジャーの皆さん辺りからすると、大陸中国ってもしかするとそんなに悪いイメージはない場所なのかもしれないんですけど、

これが15年前だと、大陸中国というとドデカイ反日デモがあって大使館を取り囲んだ群衆が卵を投げつける*3(でも現役の自衛官が大使館に武装して侵入みたいなニュースが出ると、投卵とか全然印象霞む)とか、段ボール肉まん*4とか毒入り餃子*5のイメージが主立ってくる。

10年ひと昔を数えるまでもなく、直近でもオーバーツーリズムによる団体客への悪感情、「国内」とした箇所に対する強烈な弾圧と同化政策に関する報道、海外の外国人を射程に含むオールレンジ立法*6、武力による国境地域の実効支配(これもなんか、金髪の方々による「特別軍事作戦」の連発でなんか印象霞んでますけど、実際こうなる前は「次に何かしてくる」のは「あいつ」じゃないかという印象は結構あった筈だ。)、深圳日本人学校の男児刺殺事件が報じられた時は「我々」が隣国をどうとらえたところで、「我々」を仮想敵と定めた強烈な愛国教育を受けた人民が、向こうの国内の不景気に煽られ職にあぶれ燻っている以上、どうしたって敵対する流れになるのではないか……という漠然とした不安感はあった。

 


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直近の旅程中もなんか、食の安全への疑問視がTwitterでバズっていて、外で何か食べる度に「信じてるからな……」と口に出して祈っていたし、タイミングがあればウェットティッシュ出して皿を拭いていた。

 

 

こんなんで大陸中国に行ったんですけど、割と安全に旅程を終え、武装士官が大使館に侵入する数日前に帰国していた。

オタクがクネクネしながら中国人民抗日战争纪念馆とかに行って、ここが入場無料なんですけど入口でパスポートを出す必要があり、駅前から盧溝橋に向かうまでの道で既に抗日戦争の中で命を落とした共産党戦士の皆さんの石碑を見ながら着てるもんで(これ、ホンマに大丈夫なやつだろうか……?)と二人してモジモジしながら、博物館のその名に刻まれている敵国パスポートを出したりしてるんですけど、それでもどうと言うことも無かった。

顔の雰囲気が一見同じアジア系だからか、監視社会が人民と異邦人を等しく暴力から守っているのかわかりませんが、こちらが一見して「外国人」とは見分けづらい顔立ちをしているのもあって、黙っていれば同朋ヅラができ、下手なヨーロッパよりも肌感覚では安全。

ただ、口を開くとマジで何をいっているかわからないらしく、「お前どこから来たん?(你是从哪儿来的?*7)」に類することを言われる。ここで「日本人」と答えたところで卵を投げられたりするでもなく、「あ~成程ね」という感じでスマホで翻訳アプリを起動する。首都の皆様方だからか観光地にいる方だからか知りませんが、妙に言葉の通じない奴慣れしているのが印象に残った。

 

時々「日本人?」と言い当てられることもある。時々っていうか、二回だけ。

一度は大勢が歩いているところの擦れ違いざまだったので、その後特にイベントは発生しなかったし、追いかけられもなかった。

二度目はアプリで呼んだタクシーに乗った時、運転手から聞かれた。「そうだ」と答えたところで、特に何もなかった。ツイッターのおすすめ欄に語られるような会話*8も別に生まれませんが、敵性外国人許さんとばかりに即車から降ろされることもなく、それ以上話しかけられることも何かジェスチャーに訴えられるようなこともなく、特段問題なく目的地に送り届けられた*9

 

24日以前に共産党政権側が出していた日本旅行における注意報というのは、正直政治的嫌がらせ以外の何者でもなく、むしろ「我々」が愛国教育と反日教育を強烈に受けている(であろう)人民の間に分け入る時に「何か」に出くわす確率と、全体の義務教育課程としてはその辺をぼかしたところにいる我々のところに観光客人民の皆さんが来てなにか危険な目に遭う確率を比較したら、後者の方が余程低いのではないか?と思っていた。

何か危険な目に遭ったとして、それは「中国人だから」というよりもむしろ、「その場にそぐわない行動をした結果トラブルが発生した」という可能性が高いのではないか、というところである。スクランブル交差点で動画を撮影するな。そこは普通に人通りの多い交差点だぞ。みたいな*10

 

とはいえ、これは武装士官が大使館に乱入した時点で、確かにちょっとこれは危ないのかも思わせる「説得力」が生まれてしまっているところではありますが……

 

 

ここまで「人民の中に仮想敵国のパスポートを持って分け入るのってなんか、危なくない?」と思っていたという自語りを開陳しましたが、それはそれとして、これまで大陸中国を意図的に旅行の目的地から外していた理由としては、それと同時に「TwitterもGoogleも使えない金盾の内側にわざわざビザを取得して向かうか?」という億劫さが強烈に存在していた。

以下、実際行く前にかなり疑問視・問題視していたところと、実際行ってみてどうだったかというところの備忘です。今回は北京にしか行ってないので、他のエリアがどうかはよくわかりません。

 

 

決済アプリが使えないと詰む?

→場合による。

公共交通機関(地下鉄)はクレジットカードで乗れた。

CHAGEEで現金払いやクレカを利用している現地民を見たことがあるので、そういうところで決済アプリ以外の決済手段が使えないっていうことはないと思う。でも旅行中はだいたい決済アプリで払ってた。便利だから。

あと、場所によってはAlipayが使えない(微信と、なんかよくわからない奴しか使えない)と告げられるところもあった*11

 

微信でしか利用料の支払いができなかった二人乗り自転車

ちなみに、私は確か二年ぐらい前に購入した中華1円スマホを今使っているんですけど、これが微信との相性が異様に悪くて、アプリをダウンロードしてクレカを紐づけようとすると、画面がホワイトアウトしてアプリが落ちる、みたいな状態になっており、旅程開始前から微信の利用は諦めていた。微信へ、高画質地球の画像を出すよりも先にアプリを軽くしてくれ。

 

pc.watch.impress.co.jp

 

一方、最新ではないもののここ一年二年の間に出たiPhoneを利用している同行者はAlipayの中で利用できるDIDI(配車サービス)の起動がどうしても出来ず、タクシーは全部私の中華1円スマホで呼んでいた。

 

旅行客は安定を取ってAlipayも微信も入れて置いた方がいいんですけど、アプリごとになんか相性があるみたいなので、スマホを複数台持つか、複数人で行った方が安心かもしれないです。

 

地図アプリは入れて行かないと詰むのか?

→場合による

私は第五人格スキン目当てで高德地图を事前にインストールしてアプリ登録までしたんですけど、現地でなんか勝手にログアウトされて「SMS認証をしてください」という表示が出た。今回はeSIMを利用しており当然番号は登録していない/使えない(にもかかわらずなんか知らない内に一回SMSのメールが来た上、帰国したら急に速度制限が掛かっていたのがちょっと怖い話なんですけど)。

 

 

 

これで事前にウキウキで登録したホテルの住所とか全部飛んだので、結局Googleマップでどうにかした。

VPNがあれば、Googleマップもまあ、使えないことは無い。ただVPNを使わないと接続できないし、VPNを使っていると時々ネットが繋がらなくなったりする*12

その点、VPNがないと動かなくなるGoogleを完全に宛てにしていると、いざと言う時詰むかも。あと強制ログアウトされても高德地图みたいなアプリはまあ、GPSで場所見るぐらいはできるので、ログインしてなくても困らないかも。でもVPNを切っても同行者のスマホのGPSは大幅にずれたままだったので、俺達はあの時、どうしたらよかったんだ?という感じはあります。結局最後は勘でどうにかした。お互いのネットとGPSが終わったのが、その旅程中二度目三度目の王府井だった*13ので、どうにかなったという感じ。

 

北京は完全碁盤目状の都市なので、東京で時々ある「ここのほっそい道分岐のどっかに目的地があるはず」みたいな迷い方はまずしないかもという点で、方位磁針と地図で対策するのも正直ありなのかもしれない。

あとは、Alipayの内部で起動するDIDIか、本元のDIDI(配車アプリ)を入れていって、困りそうなところは全部タクシー移動するのもあり。

 

北京は香港(自分の人生で想像できる最も大陸に近い中華圏)を想定していくと、物価が結構安い。東京より若干安いぐらい。なんか地下鉄は日本円にして20円ぐらいで乗れるし、タクシー呼んで3キロ移動して500円ちょっと。

逆に碁盤目都市だからといって京都みたいなのを想像すると、1ブロック1キロ~みたいな大陸スケールが来るので、まず移動で歩くことを想定しない方が良い。地下鉄に乗るか、タクシーを呼んじゃおう。バスはわからない。今回乗ってないから。

 


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VPNってどう調達するの?

→中国大陸に行くつもりでSIMとかeSIMを調達すると、場合によっては勝手についてくる。

 

私は今回Holafly(オラフライ)のeSIMを調達した。

 

miichan1125.blog

 

以前から使っていたAiraloと違い、Holaflyで大陸中国利用のeSIMを買うと勝手にVPNが付いてきて、私はスペインあたりから接続していることになる。これが便利かつ若干問題で、前述の通り不意にVPNがブロックされるとインターネットにも接続できなくなるので、北京の中心でクレカと少額現金だけを握り締めた圏外観光客が爆誕する。

 

jp.world-esim.com

 

同行者が使っていたのは確かこれ。World eSIMだとeSIMとVPNをそれぞれ別物で実装しているらしく、「eSIMをアクティベートした後別枠でVPNをオンにする」という挙動をする。なのでインターネットの挙動がおかしくなった時に「VPNを切る」という選択肢が生まれる。これが一番安定するのではないかと思いました。

 

拘束されない?

bunshun.jp

 

今回の私は特に問題は無かった。これから先がどうかはわからない。場合による。マジでこればっかり。想定している最悪は今回起こらなかったものの、状況と情勢によってはどう転ぶかわからないという感じ。

 

 

旅程前に「地球の歩き方は取り上げられる」*14とか色々見てなるほどねと予習をしていくんですけど、今回北京ということもあってか実際どうと言うことは無かった。

地球の歩き方を携行して行った同行者は、天安門広場を出入りするたび地球の歩き方の中身を覗かれていましたが、別に取り上げはされなかった。もしかすると北京だからかもしれないし、問題の地図がある箇所をカバーに折り込んで隠していたのが見つからなかっただけかもしれない。

逆に特に何も持っていなかった私も、着ている上着のポケットと言うポケットを探られ、ポケットからくしゃくしゃになったレシートゴミを無限排出したりもした。

我々が身分証明にパスポートを使わざる得ない外国人だから検査にこうやって時間がかかったのかというとそう言う訳でもなく、我々の前に並んでいた車いすの爺さんは荷物を置く検査台につかまり立ちをして女性警官に身体を撫でまわされていた。マイナンバーカードみたいな国民の身分証であれば免除されるということもなく、皆荷物と身体をまさぐられるので、出入りにめちゃめちゃ時間がかかる。身体検査の要員はどこも皆女性だった。

天安門広場を出入りする場合は超荷物見られるし女性警官に身体を撫でまわされますが、今回は特に何もなくスルーされた。空港の出入り検査は天安門広場のそれよりかなりザルだった。一番警備が厳重なのは天安門広場です。

 

 

 

国籍を理由に目を付けられない?

場合によると思う。マジで。

 

今回旅程で行った中国人民抗日战争纪念馆では教育熱心なバアちゃんが孫に「日本人が~~~~~(ここしか聞き取れない)」と教育を授けている現場を目の当たりにしましたが、神妙な顔で黙っていたので国籍バレによる特殊イベントは特に発生しなかった。ああいうところに旭日旗を持って突っ込むような無礼をしなければ、そこまで探りを入れて来てやり玉に挙げられることはまあ、無いんじゃないかと思う。私が旅行していたときの時点では。

 

その他のところでは前述するように、本当に特に何もなかった。外国人とわかったところで、「どこの人なん?」と詳しく聞いてくることもない。香港・台湾だと接客も多言語対応を意識しているのか「あんたどこの人? 韓国? 日本?(香港だとここに「本土人?」の選択肢が加わる)」という質問が入ることがあるものの、北京だと「どうやらこいつには中国語が通じないらしい」と察した時点でスマホの音声翻訳アプリが出てくる*15

後は何というか、首都の人はガイジン慣れしているのか、声調の終わっている中国語を口走ったところで、シチュエーションからある程度察して対応してくれている雰囲気がある。稀に若い人が店員だったりすると日本語で相手をしてくれる。

 

これがもうちょっと不景気な地方都市なんかにいくと流石にわからなくなってくると思ってはいるんですけど、もしかすると我々、もとい私が想像する程に「人民」は一枚岩に反応するような団結力ある有機体と言う訳ではないのではないか……

 

news.yahoo.co.jp

 

というところを思ったんですけど、こういうのがあるとマジで、ここから先どう転がるかはわからないです。本当に。

 


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殊に今回行ったのが明清の遺構メイン(北京中軸線)だったこともあって、下手をすると香港の博物館*16よりも展示の共産色が抑えられており、なんというか、まるで徳のある皇帝が未だに治めているようなところだな……という感じだった。

勿論迫真の共産展示もある。今回軍事博物館辺りに行けていないので、その辺りの展示を見るとまた印象がかなり変わるんだと思う。

実は核心価値観は2回ぐらいしか見れていない(景山公園出口と盧溝橋付近)。場と馴染み過ぎていてわたしが気付かなかったか、明清の遺構として売り出している観光地では控えているのかはわからない

共産とはあんま関係ない展示(この写真は三星堆遺跡まわりの展示)の「おわりに」に「お言葉」が出てくるところはなんか、凄みがあった

宿の至近に政府施設があり、政府施設の前にある推定デモ避けの障害物からはポールが規則的に生えているんですけど、その白いポールのカバーが一部外れて、クギのような殺傷能力の高いトゲがギラギラと剥き出しになっている。

観光客として歩いている分にはそこら中にカメラがあり、夜間でも大通りを歩いている分には危ない感じもなく、ホテルの中には「ウェイシンを使った売春がこの辺りで起こっているから注意しろよ そういうのは金だけじゃなくて命も危険に晒すんだ」という当局の貼り紙が置いてあったりしますが、宿の隣の公園では売春の影もなく、壮~老齢程の人民が公園の器具を使ってワークアウトに励んでいる。

王府井 
アニメイトを探したものの(多分)建物が工事中だった

www.animate.co.jp

おそらく工事現場

朝、天壇に向かうところの途中にある公園で、何やら中華風の歌声と共に複数人が動いているので早朝太極拳でもしてるのかなと思い見に行くと、太極拳やってるグループと大樹の周りの柵で180°開脚準備運動をしている数人、そこから少し離れたところで本格的ポータブルカラオケを手持ちした謎の壮年人民が熱唱していた。

トイレはどこも綺麗ではないし誰も並ばないが、この便所の次使用権は私のものだという気概と共に入口をブロックすると、誰もそこから押しのけてまで便所を奪ったりはしない。

 

note.com

 

王府井にあるビルの地下にはオタクグッズばっか売ってる店が猖獗しており、こと土日になるとコスプレイヤーがその界隈を跋扈し、獪岳と善逸が腕組みデートしたりしている。

コスプレイヤーというコスプレイヤーが地べたに座って飯を食っているオタクフロアのオープンスペース横には「オタク諸君! 我が祖国の誇りを汚すことのないよう公民としての自覚を持ち……」という訓示(二次元区域公約)の掛かれた垂れ幕がぺらぺらと掲げられている。

 

知らないカラオケ

知らないコードギアス

外来者である〝我々〟だけがやたらピリピリしており、一方歩いている街の雰囲気は、大都市なんですけど、なんか、やけにのどかな……観光客はのどかなところばっか歩いているということかもしれませんが……なんか、それにしても、なんか……*17

 

ra927rita1.hatenablog.jp

*1:2026年12月31日(北京時間24時)までの間、日本のパスポートを持っている旅客が30日以下の大罪をする場合ビザを免除される 中国入国のためのビザ免除措置延長 | 在中国日本国大使館 (最終閲覧日2026年3月25日)ところで昨日なんかとんでもないことが起こりましたが、これは引き続き有効なんでしょうか……

*2:原文ママを掲載するために改めて直視するのは、あまりにも辛い

*3:膨らむデモ隊、響く怒号 北京大使館前は騒然 - 日本経済新聞(最終閲覧日2026年3月25日)

*4:段ボール肉まん - Wikipedia(最終閲覧日2026年3月25日)

*5:中国製ギョーザ中毒事件、被告に無期懲役判決 - 日本経済新聞(最終閲覧日2026年3月25日)

*6:「中国国外の組織・個人が「民族の団結と進歩を損ない、民族分離主義を生み出す」行為を行った場合、「法律に基づき法的責​任を追及される」とし​ている。」中国全人代、民族団結法可決 中華民族帰属意識を促進 | ロイター (最終閲覧日2026年3月25日)

*7:実際は你・从・哪ぐらいしか聞き取れていないが、破れかぶれの発音をしたあと不可解顔🤔の後にこれを言われ、その回答を待たれていることを考えると、恐らくこういうことを言われていたんだろうという感じ

*8:Xユーザーのみゃーこ@中日翻訳さん: 「酸梅湯。買う時なかなかQRコード決済ができなくて現金で購入。日本人?と聞かれて、そうだと答えたら、眩しい笑顔で長安を楽しんでね!と。ちょっと泣きたくなるくらい嬉しかった https://t.co/rHFCWIOibR」 / X)(最終閲覧日2026年3月26日)

*9:これはお互いにドラマを引き起こすに足る情熱的コミュニケーション力や語学力が無かっただけ、という可能性もある。

*10:「これはひどい」渋谷スクランブルで観光客の少女突き飛ばす動画拡散、どんな罪に問われる?(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース(最終閲覧日2026年3月25日)

*11:微信のQRコードしかなくとも「アリペイで払わせろ」と交渉するとQRコードが出て来たりすることもあった。

*12:この時同行者はeSIMとVPNのスイッチがバラけているものを調達しており、VPNを切ったら爆速でスマホが動くと言っていたので、多分VPNのせいでネットが繋がらなかったんだと思う。

*13:オタクショップに日参した。

*14:「地球の歩き方」中国で禁書扱いか 2019年にチベットで没収報告、外務省は把握せず - 産経ニュース(最終閲覧日2026年3月26日)

*15:ソウルだと「通じてないな?」と察した顔をしながらゆっくりの韓国語で引き続き案内をしてくれる。擬人化のオタクが骨の髄まで入ってしまっているのでこの比較を体感でできることに萌えており、これだけで北京に行った収穫がだいぶある。

*16:香港歴史博物館(2017年8月時点、および2024年11月時点) - メーデー!

*17:どうしても直近返還記念日前まで滞在した香港で見たものの記憶と比較してしまうところがありますが、完全なお膝元だと勿論強権的なそれが当然あるべきところにあるように収まって、やけにしっくりと物事が回っているように見える 私は北京のことを少なくとも香港のそれよりはあまりよく知らない、ということになるのではないか……しかしそれにしても、なんか……共産っていうか……いや、共産的なモチーフはそこかしこにあるんですけど……なんか……

個人旅行でスペインのアンダルシア地方に行った(2025年9月に)。

今は2026年3月。

 

ほんの数日前に北京に行って帰ってきて、同僚ちゃんたちに不審がられながら土産配ってたら中国大使館に単独潜入してる奴・こんな状況でこんなことやるのはいっそ「有事」を起こしたい側からのスパイまであるだろ・スタンドアロンの武装人間が勝手に発砲した結果えらいことになった例って、わりと前例に事欠きませんけど……が発生しており、おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!マジでやめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!という状態になっている中でこの記事が下書きに残っていることに気付いた。

 

この記事での行き先はこことは違う西の果てなんですけど、それはそれでなんか、今はちょっと凄いことになっているので、正直この下書きの中に書いてある値段じゃ、もうこれから先しばらくは賄えないんじゃないかな……と思うんですけど、これ全部削除するのももったいないので残しておきます。

 

www.sankei.com

 

 

個人旅行でスペインのアンダルシア地方に行った(2025年9月に)。

アンダルシア地方がどこかというと、スペイン南部に位置する「アンダルシア州」のことで、この州はスペインの中で二番目の面積を誇るらしい。

いわゆる「スペイン」らしいイメージの二大巨頭とされる闘牛やフラメンコ発祥の地であり*1、イスラム王朝によって支配されていた時期の遺跡が多く残っている他、レコンキスタ終焉の地であるグラナダを有し、大航海時代の面影を残すらしい(少なくとも当時多くの船がセビーリャ・カディスを出発し、「新大陸」からの富が集積された場所ではある)、要は観光資源ジャブジャブのエリアである。観光資源の油田みたいなもん*2

 

article.his-j.com

このエリアを特集したバスツアーが結構ある。

今回の旅程で、これらを利用するかどうか最後まで悩んだ。都市間移動がなかなか面倒だから。

面倒というだけで、不可能ではない。各都市の間には長距離バスの他高速鉄道が走っており、

現在の首都マドリードからナスル朝の都グラナダは3時間30分、

グラナダから後ウマイヤ朝の都コルドバは1時間30分、

そこ(コルドバ)からアンダルシア地方の州都でありフラメンコの聖地セビリアまでは、2時間30分ぐらいで到着する。

ただ、観光名所があるような旧市街から鉄道駅*3まではだいたいどこもバスや車で15分~30分、宿を探して30分。連休と繋いで三日四日有給休暇を行使しただけですわ退職準備を勘ぐられるような社風の文化圏で、カレンダー上の休みと有給を魔合体させてなんとか二桁連休を生成したところで、前後二日は移動日に持っていかれるようなアジアからの観光客はだいたいもう現地に到着した時点で疲れており、その上で公共交通機関を乗り継いでそこまで到達するミッションを己に課すとして、それでツアーより安いなら兎も角、今の円安仕様で下手をすると現地空港発着バスツアーより高くつく可能性だってあるのだ。

空港発着顎足付で、20万円前後のツアーがある。個人旅行で各種交通費、宿代、食事代と遊興費を込みこみしていくより、最初からバスに乗ってどーんと構えている方が気楽、かついろんなところを観光できてしかも安上がりに済むのではないか?

 

 

でも結局個人旅行をした。

団体ツアーでメスキータの壁にずらっと並んでいる礼拝堂全部見る(5時間コース)とかやったら、多分現地で見捨てられた挙句、違約金とかが発生しそうだから。

そして完全個人アテンド運転手付きプランを予約するぐらいなら、まだ個人で手配した方が安く済みそうだったから。

なんか扉が閉まってて入室できなかったゾーンを上からでも一目見ようと必死のオタク写真

 

いくらぐらい掛かったか?

一人当たり総計20万5500円。

現地滞在費の全てを正確に記録している訳ではないものの、だいたいこれぐらい。

移動日であるマドリード滞在のホテル代(一人1万5000円ぐらい)もここに含まれているので、金額としては団体ツアー旅行の一人当たり参加料金とだいたい同じぐらいになるのかも。

 

個人旅行のメリット

個人旅行において旅行客は基本的に自由

あらゆる行動に付き添って下さるガイドの方が居ない状態なので、旅行プランの組み立てという意味においては何をしても良い。

個人旅行において旅行客は基本的に自由なので、体育館のような様相を呈しているメスキータの壁という壁を埋め尽くしている礼拝堂をジッと見詰めた後、やけに明るい中央の主祭壇の人混みの中で、日本語話者の皆さんをぞろぞろ引き連れたどっかのガイドの添乗員さんが大声で解説しているのを勝手に聞いたって、まあ行儀は悪いが、取り締まられる程のことではない。

グラナダで割れたザクロ*4を見る度「凌辱」だの「直喩」だの「民族団結」*5だの言ったところで、すれ違った皆さんからするとオタクが早口キモ笑いでクネクネしているのが見えてキモいとは思いましょうが、別に取り締まられる程のことでもない。「フラメンコ発祥」らしいところに来た義務感から見に行ったフラメンコショーが思ったより面白かったら、フラメンコショーをおかわりするためにショーをしているタブラオに行っても良い。自由だから。

フラメンコに対して「女性ダンサーがカスタネットしばきながら居酒屋で踊るやつ」という解像度でショーを見に行ったら黒スーツメンズがオンステージした挙句壇上で脱ぎ始めてビビった 
※撮影OKのショータイムに撮影した写真

 

個人旅行のデメリット

全てを選択する必要がある

これは一人旅の場合はあんまり考えなくてもいいんですけど、複数人で旅行をしている場合、お互い適切なコンディションを維持するために「何を食べるか」「どこで食べるか」「どのタイミングで食べるか」を毎回擦り合わせる必要がある。

「絶対これを食べたい」というのが存在するのであれば、まあいいんですけど、「空腹を通り越して疲れているのでもう寝たい(何か食べないといけない)」や、「お腹は減ってるんだけど食べたいものがよくわからない」時にこの協議が発生すると、なかなか面倒臭い。円安いし、物価高いし。

 

確認失敗ケース(画面奥のパエリア上には写真に無かったエビが鎮座 なお同行者は甲殻類にアレルギーがある)

 

また、観光の目的地になるような旧市街には、総菜を売っているようなスーパーマーケットがあまりない。

 

これが単独旅行の場合、1€以下のフランスパンと1.5€ぐらいの生ハムを付け合わせてむしりむしりと食べるというケースもありますが、複数人で毎食それという訳にもいかないので、どこかしらまあ良さそうな飲食店を選んで入る

 

すると、ここでさらに何を注文するか選択し、注文をする必要がある。

ことアンダルシアは居酒屋が盛んな文化のようで、飲食店はそこら中に存在しますが全部推定個人店の居酒屋(バル)で、「店員の人とコミュニケーションをするのが億劫だから」という理由で基本的にチェーン店で全てを済ませたい陰気なオタクの社交体力をゴリゴリ擦り減らしてくる。

 

飲食店に入ろうとするとき、それはカフェでもバルでも似たようなものですが、まず

①そこらにいる店員の人と笑顔を交わし、

②店員の人に座って良いか身振りで許可を取り、許可された席に座り、

③やがて店員の人がやって来るまでの間にスペイン語(運が良ければ店員の人が英語メニューを持ってきてくれる)のメニューを睨んで、「問題の無さそうなやつ」を選ぶ*6

食事のメニューの中にドリンクメニューが存在しないものの、店側は「当然アルコールだよな」という面でまず飲み物の注文を取りに来る。滞在初日に入った地球の歩き方に乗ってるような観光客慣れしているであろうバルで、「(価格の確認できる)ドリンクメニューってあるか」と聞いたら「そんなものは無いぜ」と返されたので、そこからはもう地球の歩き方に書いてある「バルでチャンレジしてみたい飲み物」一覧の飲み物名を暗記して、それを詠唱することにしていた。

水は2ユーロ、酒も2ユーロ、バルで酒を注文すると、タパスという小皿に一品料理が無料でついてくるシステムが文化として確立されているようで、結果として酒を頼んだ方が総額安上がりになる異常なエリアである。

他観光客のテーブルを見ると水のペットボトルを貰ってる人もいるようなので、多分、頼むと水はちゃんと出てくる。これでタパが出てくるのかは知らない。私も同行者も「水と酒が同じ値段ならアルコールが入ってた方がお得な気がする」という貧乏性を発揮したので、食事をしようと飲食店に入り、酒を注文するサイクルを繰り返し回していた。

疲弊して食事をしようとするたびに居酒屋に入り、他人とコミュニケーションをとり、果たしてここはカードが使えるだろうかというドキドキと共に、他人の笑い声の溢れるにぎやかな店内で食事をすることになるので、普通に疲れる。

お惣菜スパニッシュオムレツ(あるところにはある)(でもバルで出てくるものが相当美味いので、スペインのスーパーでは下手にお惣菜を買わずにフランスパンと生ハムだけ齧る感じが安くて満足度高そう)

この点、顎足付の旅行であれば何も考えなくても「お前の今日の飯はコレ」という確定枠が約束されており追加料金のことなんか考えなくても良い。

店側との交流も体当たりする必要はなく、ガイドの人が間に立ってくれて、「グラシアス~(ありがとう)」と言いながら皿を貰うぐらいでいいんだと思う、多分。

 

www.weblio.jp

 

全てを自力で手配する必要がある。

特に足付の観光バスに詰め込んでくれるタイプの旅行であれば、よっぽどの渋滞に巻き込まれたり何なりがなければそのまま観光地に直行できると思うんですけど、個人旅行は当然、そういうアテンドしてくれる人はいないので、すべてを自力で行う必要がある。

Omioのアプリ経由で予約した高速鉄道に乗るため、鉄道の出発1時間半前に宿をチェックアウトして、Googleマップの導きに従い、クレジットカードをタップすれば乗車できる公共バスを経由して鉄道駅に向かおうとしたら、旧市街の辺りでなんか時空が歪んで*7、普通に鉄道に乗りそこなった時のリカバーも、自力で打っていく必要がある。

 

旧市街の土産物屋を面白がっている時の写真 
※このあと時空が歪み、予約していた新幹線(AVE)に乗り損なう

 

仕方なくバス停でバスを待つもののバスがあんまりにも来ないので、停留所近くにいたタクシーを捕まえ無事駅に向かってもらえることになったものの、言葉が通じた安心感に包まれているオタクは普通に詰めが甘く、鉄道のEstacionでなくAutobusのEstacionに連れていかれてしまい、もう一度交渉するのも面倒だったのでもう降りてしまって、そこから駅に向かうバスに乗り直しつつ、バスの中でOmioのアプリを開き、新幹線の次の便を予約する(オフピークの時間帯だったからか、6000円ぐらい) みたいなことをした。

 

パニック! 

 

奇跡的に荷物は無事でしたが、あそこでタクシーにケツの毛まで毟り取られたりどっかで荷物をスられたりしたらその後の旅程どころではなくなっていたことを思うと、顎足つきのツアーであればこういう大騒ぎの心配もなく、「観光」に集中できるのでは?

 

一昔前だったら絶対個人旅行しちゃいけないスペックとキャパシティでも、結構好きなように動けているので現代(2025年9月時点)ってすごい。技術の進歩を享受しよう。

 

store.steampowered.com

 

アンダルシア地方の旅行プランについて調べていた時「個人旅行だと行きづらい」という枕詞を時々目にしましたが、流石に観光資源がジャブジャブで観光客も大量湧きしているエリアでもあるので、先方も観光客慣れしており個人旅行なんてしようものなら即詰むという感じではない。

 

でも、個人旅行では行きづらい場所(公共交通機関がないようなところ 都市近郊の小さい街とか)を行程に組み込みたい場合は、ツアーにした方がいいんだと思います。個人旅行じゃやり手でもなければ圧縮できないところをバスのチャーター等で圧縮し、結果的に個人旅行とトントンの値段で、遥かに多くの観光スポットを目にすることができるから。

ただ、遺跡や博物館等興味関心の対象エリアに5時間立て籠もったりすると、たぶん大顰蹙を買うどころか普通に置いて行かれると思うので、個人チャーターでもない限りはオタクにはあんまりオススメできないかもです。お前(オタク)は自力で行け。

 

 

*1:実のところこれは主客がおそらく逆である。というのも、フランコによる独裁体制下で外貨獲得の手段として観光が重視されており、外国から観光客を呼び込むために特にこの地域のイメージが「スペイン」のイメージとして戦略的に活用されパッケージングされた。なので今でもこの地域は所謂「スペインらしい」エリアと言われる、という逆転現象が起きている。

*2:2025年10月~12月頃にこんなこと何気なく書いていますが、2026年3月になってみるとこういう何でもないところに何か作為のようなものを見てしまう。武力攻撃をやめろ

*3:だいたい後付けで作っているので旧市街から離れたところにある。京都駅と京都市街地みたいなもの。

*4:グラナダ陥落=レコンキスタ完遂の象徴として見られている説があるからか、ザクロはスペイン語で「granada」と言われる。また割れザクロの紋章はグラナダの至る所にある。多分市章みたいなもの

*5:中国による「同化政策」…言葉をめぐって揺れる「2つのモンゴル」【報道特集】 | TBS NEWS DIG (2ページ) (最終閲覧日2026年3月24日)

*6:場合によっては店員が全然来なかったりするパターンもあり、気をもむ。

*7:道路混雑によるバス側の遅延・バス乗り場を正しく認識していない旅行客側のミス・荷物を持って移動することによる歩行速度の低下等が考えられる

2025年に旅行した(する)先

 

2月:ソウル

www.cnn.co.jp

 

ニュースに飛びついてしまって韓国に行った。

ちなみにこのニュースはTwitterのおすすめ欄(だがTwitterには「おすすめ欄」なるものは存在しなかったような気がするので、最早ここでは「X」と呼称するべきなのかもしれませんが……)では大変出回っていましたが、行ったときの旅程をInstagramしていた時に10年ぶりぐらいに高校の同級生から「ソウルいるの⁉」「どこいくの?」という明るいメッセージが来たので「ありのまま」を回答したところ、字面でも(これは引いてるな……)という感じのメッセージが返って来た。これ異常挙動らしいです。

 

ikumin.pink

↑このツアーに申し込んで連れてってもらった

 

ra927rita1.hatenablog.jp

 

肝心の「北朝鮮が見えるスタバ」の話をどこかで備忘しようと思いつつそういえばずっとしていない。その内やると考えていて結局頭から出していないものが大量にある。

 

朝鮮戦争博物館に併設されている軍服着てる人がいっぱいいるカフェで食べたメニュー 
ここのマフィンが異様に旨かったんですが、ここ以外でこういう洋モノの食事をしていないので、「ソウルで出るパンはレベルが高い」のか「早朝到着便から降りてそのまま朝鮮戦争博物館に4時間立て籠もった末の食事なので何食っても異常に旨い」のか判別がつかない

前にインスタグラマーの人が「もちもちでおいしい!」と宣伝してておいしそうだな~と思っていた冷麺の店にも行った
普通に外気温氷点下だったので日和ってあったかい麺にしようとしたら、日本語を解する店員さんから「ウチは冷麺が一番」「ここまで来て日和るな」と物言いがついたため、冷麺を食べている時の写真

4travel.jp

 

北朝鮮が見えるスタバ」の所在地(愛妓峰(エギボン)平和生態公園)には閣下直筆の銘板があり、年齢層高めの皆さんが多少列を成してツーショを撮影するスポットになっていた


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公園に入る前に軍服の人の検問を通過する必要がある。ガイド頂いた方の話ではここの部隊にはイケメンが配属されるらしいです

青瓦台

青瓦台に入ってすぐ見える大韓民国の地図

迫真

景福宮内の建物
柱に当時のキャプションが直貼りされているのを見てヘタリア(或いはヘタリアの二次創作)でこのネタあったな ということを思い出した 14歳に見たインターネットが記憶にこびりついている
「韓国ネタ」

kitayumeblog.wordpress.com

 

5月:イスタンブール

ra927rita1.hatenablog.jp

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雑なネット検索で回避しきれなかった初見殺しに引っかかったので、いくつかブログの記事に出来た。備忘ブログの面目躍如かも。

確かモンゴルトランジットとイスタンブール空港・市内移動の記事は、codocを使用していたためか何故かはてなブログの有料記事トップページに出た。これまで2つぐらい記事がトップページに乗ったことがありますが、どういう基準で選出されているのか未だによくわからない。

はてなブログの皆さん。いつもお世話になっております。

 

6月:香港

tan8.hatenadiary.jp

九龍城砦公園でトワイライトウォリアーズの展示をしていたので見に行ったんですけど、返還記念日の前日滞在だったこともあり各種景観に「政治」を感じオタク大騒ぎの備忘をいくつかしています。

 

ra927rita1.hatenablog.jp

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香港島の南側に行ったのはこれが初めてだったんですけど、思ったより行けたのでまた行ってみたい。南の島が好き。

いわゆる「香港(九龍半島南部+香港島エリア)」よりも南区の方が心なしか「涼しかった」気がするという記憶も「南区あたりにまた行きたいな」という印象に大きく寄与している気がする。
この辺写真では涼し気に見えるかもしれませんが、吸い込む大気がHOT&HUMIDで息をするどころではなく、迂闊に街歩き♡とかをしようとすると全身汗まみれの歩く死体になる

 


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この博物館行った後にこの辺見てう~わ(ままあることではありますが、現在進行形で権力による剥き出しの暴力がそこにあると言われると恐ろしいな……)になりましたし、「時代革命」だったか他のドキュメンタリーだったかちょっとあやふやなんですけど24年11月に本買いに入ってクレカ使えなくて大騒ぎしながら鞄ひっくり返した本屋*1が独立系でかなり有名なところだったことを知ったりしました 全部後からついてくる感じ。

 

9月:スペイン(グラナダコルドバセビリア

いわゆるアンダルシア地方です。この辺の備忘記事の下書きが三か月ず~っと下書きの中にいます。

この時初めて*2移動に大陸系の航空会社を利用して北京トランジット 機内食ハーゲンダッツを貰えて大喜びしている写真

【トランジット(乗継)専用】北京首都空港発着・慕田峪万里の長城ツアー<貸切チャーター/5時間/日本語ガイド付 or 日本語ドライバー> *車1台あたり料金 | 北京の観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

↑こういうトランジットツアーに行こうかなと思っていて、この時は結局確保できた航空券の乗り合わせが悪く、なくなったんですけど……

 

アルハンブラ宮殿敷地内
基本的に野良猫はあまり街中では見ない、むしろお散歩中の富裕層っぽい飼い犬をよく見るんですけど、イスラム系の由来がある建物の中では猫を見かけた

発生したトラブルの一覧としては

 

  • グラナダ(バスの乗り放題チケットの存在・2025年9月時点ではこのカードの「返金」制度は消滅していること・無計画にユダヤ人街に行ったら半野良クソデカ大型犬に絡まれたこと・普通に過ごしてたら電車乗り遅れて課金が発生したこと)
  • コルドバ(新市街~旧市街が意外と歩けるんだけど公共交通機関で繋がらないからタクシーで旧市街のホテルに突っ込むと水4€で売ってる土産物屋とレストランしかなくて終わること・アルカサル工事中)
  • セビリア(アルカサル有名エリアに入場するにはチケットに書いてある20分前に待機列を形成しておくこと・セビリアの鉄道駅から市内はバス移動だけどバスがマジで運休してたり工事してたりでルート変わるし掲示もない アプリ入れるべきなのか?)

みたいなトラブル案件があったので備忘しようと思って、していません。何してるの? 勤労(一週間に5日8時間超)の他に生活、それ以外の時間は第五人格の義務ランクマッチ、ダイス貯め、そして同人誌の原稿をやっている。誰も読まないことがはっきりしているアクティブユーザーが自分しかいないように見受けられるカップリングの二次創作小説同人誌(趣味の極北)を……

 

 

後から見返すといい景色の写真なんですけど、ここにいる時って「なんか予想と街の雰囲気が違うんだけどどうやって目的地に行くんですか?」「暑い(外気温40℃)」しか考えていない

外気温40℃でも湿度が低いので、あんまり「死ぬ」という感じを覚えた記憶もなく、結構徒歩で移動していた

こういう感じの日除けが街中にも設置されており、徒歩移動をサポートしてくれる

 

12月:ローマ

無事行って帰ることが出来たらここが最終になる予定ですが、なんかイタリアで2月に冬季オリンピックやるらしくてオイ!!!!!!聞いてねえぞ!!!!!!!*3という感じになっていますし、既に旅程の中にほぼすべての施設が閉鎖されていることが確約されている「虚無の日」が発生している。メリークリスマス! ローマが休日。今からでも店、開けてくれませんか? オリンピックやってるんだろ!! まあ、ローマでじゃないんですけど……

 

joc.or.jp

 

*1:香港歴史博物館(2017年8月時点、および2024年11月時点) - メーデー! この時の主目的は「美荷楼生活館」を見て併設されているユースホステルに宿泊することだったんですけど、そこも備忘しきっていないままここまで来ている。

*2:基本的に避けていたものの、他の航空会社と比較すると10万近く安い+他が戦争影響で高騰しており、貧乏旅行には選択肢がなくなりつつある

*3:オリンピック開催地にいくと人も多ければトラブルも多いことになるという偏見を持っている

アメイジング・グレイス

 

www.bbc.com

 

去年のこの時期に中欧で豪雨があった。

このエリアに住んでいる訳でもなければ日頃の生活でこの辺りのエリアと特別接点があるわけでもないだろうに何でこの出来事を覚えているのかというと、丁度この豪雨ウィーク(9月13日~10日間)に、個人旅行でプラハ・オーストリア間を鉄道移動するプランを立ててしまい、航空券含めてキャンセル不可だったこともあって、旅程を決行したことがあるからです。

なんか凄いことになってるらしいけど、10万以上支払って予約した飛行機は飛ぶみたいなので、そのまま行った。

 

 

プラハチェコ

向かった先のプラハは、同時期の東京(「死」の期間中*1)なんかと比較すると随分暮らしやすく、むしろ肌寒いくらいで、時々冷たい雨がぱらついた。豪雨の影響で、通常であればプラハカード*2で体験できる川系のアトラクションが全中止になっていましたが、それぐらい。

 

praguecoolpass.com

 

空港から市内までバスに乗って、小一時間ぐらいでプラハ市内が見えてくる。

ヴルダヴァ川にかかる橋をバスで渡って、空港まで空輸されて来てバスに乗り込んだ旅客はかくしてプラハ市内に入るんですけど、橋の下を流れる茶色というか泥色の川は結構迫力ある水位まで上がってきており。脳内で再生されるBGMモルダヴも、心なしか音割れして聞こえる。

 


www.youtube.com

 

プラハ本駅の裏手に降ろされた後、Googleマップに従ってとりあえず宿に向かおうとすると、Googleによってルートに選ばれるアンダーパスが冠水していて、普段そこらへんの路上で生活されている方のものと思わしき段ボールが船のように浮いている場面を見てしまったので一旦引き返し、結果どこに向かって良いか道がわからなくなる等のイベントはあったものの、基本的にプラハでは、あんまり豪雨の影響を受けることはなかった。

強いて言えば、雨が降っていて風が冷たくて、なんか常時寒いぐらい。

 

www.cnn.co.jp

 

とりわけプラハ城に行ったときが一番強く雨が降っていて、気温が低く、風も強いので持ち込んでいた折り畳み傘も刺せないまま中欧の冷たい雨に打たれて、冷えた風に吹きつけられた結果見事に風邪をひくという、なんか最悪な記憶に終始している*3

あと豪雨関係なく、プラハ城は当日半分ぐらい施設がクローズしていた。なんか、工事中だったらしい。

 

プラハ市内(宿付近)~プラハ城往路 雨降ってて寒そう
(以降の写真はすべてブログ管理人が撮影したものです)

プラハ城遠景 寒い

どれぐらい風が吹いていたかっていうと国旗がこんな感じでずっとたなびいてるぐらい風が吹いてる 寒い

迫力の雨宿り 寒い

敷地内のどっかの教会 祭壇の下に窓付きの棚があり、推定被葬者の骨までしっかり見える

錬金術師の小道 時の神聖ローマ皇帝のたぶん趣味で錬金術師が集められて城内に住まいを与えられていたらしい。各建物の中(1階部分)は雰囲気ある土産物屋になっていたり、錬金術師が住んでいた頃の住まい再現ジオラマがあったりする。

1階部分のジオラマの中には映像を展示しているところもあってちょっとしたベンチがあり、多少暖かい

二階部分はぶち抜きになっていて中世っぽの武器や鎧が展示されている。屋内かつ雨宿りに来た観光客で行列状態になっているので、ちょっと暖かい。

プラハ城内にプラハ窓外投擲事件(第二回)の現場となった窓があるらしいんですけど、おそらく工事中で入れないエリアにあったのか寒すぎで見落としたのかしていて何が何だかわかっていない。写真は聖ヴィート大聖堂

dic.nicovideo.jp

 

ミュシャがデザインしたステンドグラス(大聖堂も半分工事中でこれ以上は近づけなかった)

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ところでミュシャって前評判で聞いていた通り本国よりも余程日本人に好まれているみたいで、市内にあるこじんまりとしたミュシャ博物館のミュージアムショップにいる客が全員日本人だったりしました。他のところでは全然すれ違ったりもしなかった。皆さんはプラハのどこにご宿泊されていたんですか?

 

マティアス門 
ここがプラハ城の正門らしいんですけど、私は何故か反対側からプラハ城に入ったみたいで敷地の一番奥まったところにある印象を勝手に持っている プラハ観光中の雨風ピークはここ

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マティアス門付近から見たプラハ市内の風景 写真で見ると風情があるんですけど、撮影している時は最早「写真タスク」を完遂したぐらいの気持ちしかなかった覚えがある。 寒い! 早く屋内にかくまってくれ

王宮で冷や水(雨)を浴びせられた観光客を屋内にかくまってくれる革命家の像(共産主義博物館入口の写真)


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ザルツブルクオーストリア

概ね滞りなくプラハを観光した後に向かったのがザルツブルク

プラハ本駅から鉄道に乗ってザルツブルクに向かう。まあこれはいい。途中で豪雨の影響により線路が冠水したエリアがあり、チェスケー・ブジェヨヴィツェ(České Budějovice)駅で全員降ろされて問題の区間(おそらくチェコオーストリア間の国境地帯)をバス移動したりしましたが、まあ、概ね問題なかった。

急に駅で降ろされた時にはなんか意味わかんないところで降ろされたなと思ってましたが、今Wikipedia見たらなんか神聖ローマ帝国時代には王立醸造所が置かれた場所だったらしいです。そこで観光でも良かったな。

プラハ本駅を出発

世界の車窓から


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観光客目線では事前連絡なく突然電車が止まり、「ここから先線路が使えないからお前らはここでバスに乗り換えます」という指示に従う

世界の車窓(バス)から

バスでチェコオーストリア間の国境を越えた後、再び電車に乗り込む

 

見た目が完全に「しなびた老人の乳首」だったけど味はかなりおいしかったイチゴ味のグミ

世界の車窓から(再) 
オーストリア領内だと結構「ここ雨降ってたんだな~」という景色があった

ザルツブルク

ザルツブルグもなんか川が流れていて、ここの水位もなかなか迫力ある感じでしたが、滞在にあたっては特に問題なかった。

駅から迫力ある山が見える

ド迫力の川

モーツァルト生誕の街らしく、いたるところにいる

予算上新市街の宿を取り、よくわかんないまま新市街→旧市街(みどころ)まで30分かけて歩いて17時頃に旧市街に到着したんですけど、旧市街にあるような店という店はだいたい17時にはもう店じまいしてる

税率と人件費の高そうな美しい街並み(偏見)

映画サウンドオブミュージックのロケ地らしい

 

閉店済店舗のショーケースからここで想定される「暮らしぶり」が匂い立ってきて感動したときの写真


ここで一日宿泊し、翌日午後の鉄道便でウィーンに移動する予定だった。

この辺りの路線図が頭に入っている有識者の方からすると、「何でそんなパチンコ玉のような軌道で、しかもろくに時間も取らずいたずらにカーボンフットプリントを付けるのか」とお思いになられるかと思いますが、何故かそうなってしまった。ことここに至っては最早仕方がない(旅程を組んでいると時々こういうアホが発生する)ですし、こちらとしてもサウンドオブミュージック(映画)に出てくる市街のロケ地を多少見られれば、まあ、いいかなという気持ちだったんですけど、

 

ここでザルツブルク、午後二十三時。

ホテルに備え付けられているハゲブッテン(ハイビスカス)のドピンク茶を口に入れて、何でこんな酸っぱい汁飲んで有難がっているんだろうと割と真剣な疑問を感じている頃、鉄道会社からメールに連絡。

 

予約していた電車が消える

 

ことザルツブルグ・ウィーン間に豪雨大影響エリアがあるらしく、なんか電車が消えたらしい。よくわかんないけど。この時点で次の宿はウィーンに取ってしまっておりキャンセル不可。

人以外最高というジョークが残っているような観光都市ウィーンの宿なんてどこも高いので、こんな高かったらどことっても同じようなもんだろ!と結構な値段のところを予約してしまったので、気持ちとしては這ってでもウィーンに入りたい。

 

しかし陸路が繋がらない

ザルツブルクからよしんば陸路で出たとしても、ウィーンのだいぶ手前で止まるらしい。ザンクトヴァレンティーンと読むらしいが、今になってから検索しても以下のよもやま記事があるだけでWikipediaもヒットしないので、多分プラハザルツブルク間で途中で降ろされたチェスキー何たらかんたらよりもあまり観光するようなところではないというか、リンツ郊外らしいので観光客はみんなリンツに吸われていくんだろう、たぶん。

 

hkuma.com

 

陸路が繋がらないなら空路はどうかと思って空路を検索する。ザルツブルクにも空港があるらしいんですが許容できる予算の便は飛んでいなかった。ちなみにザルツブルクはかなりドイツ国境に近いので、ここから同じ国のウィーンに行こうとするより隣国ドイツのミュンヘンに行こうとする方が所要時間が短い。オーストリアもドイツもいずれもEU加盟国なので、スナック感覚で国境を越えられる。現時点でザルツブルクからミュンヘン行きの陸路は繋がっている。ここで「ここからミュンヘンまで向かい、ウィーンに飛んでみるか?」という思い付きが発生する。どうやら飛行機はあるらしい。

 

←この思い付きだけでSkyscannerから当該便を予約(一人200€ 35000円ぐらい)し、Omioでザルツブルクからミュンヘンに向かう陸路(一人1000円ぐらい)を予約できる恐ろしい時代なんですけど、改めて調べるとウィーンこそ豪雨の影響を受けているのか、ウィーンの空港が完全に陸の孤島になっており、そこからウィーン市内までの鉄道が繋がっていないらしい。じゃあどうするんですかこのキャンセル不可航空券(一人3万5千円)!! それにしたって、ウィーン滞在費丸ごとノーショーで全額キャンセル料になるよりは、気持ち的にもギリ安いかな ぐらいのところなので、ウィーンの宿代ってなかなか恐ろしいんですけど、

 

トランク持って来て一日寝ただけ

落ち着いて再度オーストリア国鉄アプリを見ると、私が予約した路線は全面キャンセルになったものの、同じ路線で走ってる電車も無くはないようなので取り敢えず確認のために駅に向かい、一人当たりの人件費が高そうな有人窓口(豪雨で混雑することがわかっているとはいえ、おそらく予算額の上限みたいな「縛り」が存在するため人員を増やさずにのんびり対応)にずらっと並ぶ列の一部になって確認したところ、

キャンセルされた電車のチケットを持っているのなら、同経路・同系列の列車(OBBが走らせている赤っぽい電車*4)であれば勝手に乗ってOKらしい。

何これ どういうこと? OBBのアプリにそんな案内書いてなくて、「天候悪いからこの列車ナシ! お疲れ」ぐらいだったんですけど まあ、なんかよくわかんないけど乗れるらしいので、そのままろくに観光しないで乗車、二時間かけてウィーン中央駅に向かう。

 

ウィーン

世界の車窓から(3rd)
ここで陸路列車に揺られながら何となくミュンヘン発ウィーン行の出費が惜しくなり、駄目元で当該航空会社のウェブサイトから問い合わせメールを書いて送った。

 

明るいうちに何事もなく着いた

大聖堂の裏のホテルに無事チェックイン

 

www.hoteldomizil.at

 

チェックイン後、ひとまずホテル至近のシュテファン大聖堂を観光している最中、先程メールをお送りした航空会社からスピーディーかつエレガンスなメールを受信した。

内容としては「あんたが取った航空券は本来返金不可だけど、grace periodの適応内であることが確認されたので全額返金するよ」というもの。

 

最高最高最高!!!!!!!!!!!!!!!!

感謝の蝋燭点灯

二度と見えることもないだろうと思っていた三万円が期せずして手元に帰って来た視界、美し~~~~!!!!!

しかもこの後タイミングよくここから降りて入る地下墓地にも入れた

丁度聖シュテファン大聖堂に入ろうとしたところのタイミングで航空会社からメールが来た上、具合よく大聖堂の地下(撮影不可)も見学できたので凄い!! 聖ヴィート大聖堂ではなんか半分門前払い&風邪貰って最悪な状態でしたけどこっちなんか凄いもてなしてくれるじゃん改宗しようかなというところまで思ったんですけど、

grace periodは主の思し召しっていうかどっちかというと地上の領分、航空会社ひいてはEU域内法のエレガンスさによるものなんだろうなとも思って、その場では思いとどまった。

 

 

んですけど

 

私が勢い改宗を考えたこの大聖堂って、元は脱法建築だったんですか!?!?!?!?

 

ハプスブルク家の華麗なる受難』 面白いので読んでください。

 

pocket.shonenmagazine.com

 

 

 

*1:https://x.com/Saikoroid/status/1934751704844775924(最終閲覧日2025年10月5日)

*2:2025年10月時点ではPrague CoolPassに改称されているらしい。

*3:「身体を濡らした状態で風に吹かれる」はこれだけで低体温症のトリガーなので「発熱のない軽度な風邪で済んだだけマシ」説もある トムラウシ山遭難事故 - Wikipedia 最終更新 2025年9月28日 (日) 03:52 版(最終閲覧日2025年10月5日)

*4:そうではない青っぽい電車もある

Airaloをインストールして紹介コードを使おう

 

www.airalo.com

 

www.airalo.com

 

PR料も何も貰っている訳ではなく何ならユーザーとして払っている側なんですけど、近々Airalo(海外旅行者向けeSIMストア)を利用する予定があるので、予定がある皆さんに紹介コードを使って頂いて3ドル分のリワードを得たい! という動機の記事です。実際今のところ、問題なく使えている。Airaloをインストールして紹介コードを使おう。

ちなみにこの招待コード、たぶん一回きりしか使えないので「先着順1名様」のみがこれを利用できるということになりますが、前も同じような内容の記事書いて現状*1招待コードが未使用状態なので、多分まだこれを必要としているユーザーに訴求できてないんだと思う。

後述する通りeSIMは博打の一種ですが、今のところAiraloを利用した場合は打率がかなり良く、おおむね問題なく使えている*2。新品未使用Airalo招待コード、ここにあります。

 

 

わたしは2023年頃から、旅行の時はeSIMを時々利用するんですけど、このeSIMって結構博打で、「出発前にインストールしておいたんだけどぜ~んぜん接続しない」みたいなことが結構ある、ありました。

(参考)2023年頃の記事

ra927rita1.hatenablog.jp

 

いまどき旅程の殆どをオンライン予約で済ませているので、序盤でこうなると結構焦る。

というか当方、日頃、Twitterを四六時中閲覧しては、次の瞬間に投稿され、瞬きの間に削除されるかもしれない*3好きなカップリングの二次創作を見つけようと、日々検索欄で血眼になっている。見えないものを見ようとして、スマホの画面を覗き込む。私がネット繋がってない間に好きなカップリングの二次創作を見逃していたらどうしてくれる! 何こいつ やば。

 

 

 

韓国(2025年2月)

「韓国 eSIM」で検索すると、該当するブツが湯水のように溢れかえっている。何なら仁川⇔ソウル市内の移動で使う高速鉄道(A'REX)のチケットを旅行系の予約サイトで予約しようとすると、「eSIM付きプラン」というのが選択可能だったりする*4

この時はA'REXの始発よりも前に到着する早朝着便だったので、このeSIM付きプランは利用せず、出発日前にeSIMを予約し、手持ちのSIMフリー端末にダウンロードしておいた。

【50%OFF】韓国 SKテレコム(SKT)eSIM予約(SIMカード)*5

→仁川空港で繋がらなかった。「底値のeSIMだとどうせ繋がらないだろうし」と思って、底値でもない706円のeSIMをわざわざ選んだんですけど、なんか、繋がらなかった。さかしらぶって損をする最悪のパターン。

 

なお、eSIMが繋がらないのにはいくつかの要因があり、繋がらない!と思って検索すると検索結果の上位に出てくるページでは、だいたい以下のようなことを言っている。

 

海外でeSIMが繋がらないときは…

  1. eSIMのデータローミングをオン
  2. eSIMが対応デバイスに追加されているか
  3. APN設定は正しいか
  4. 口コミを読んでみる
  5. 機内モードはオフになっているか
  6. 機種はeSIMに対応しているか
  7. サポートに相談する 

    出典元:

    海外旅行でeSIMが「つながらない」「使えない」困ったときの7つの対決策| Trip.com(最終閲覧日2025年8月18日)

 

この時はなんか、よくわからなかった。というか、だいたいそう。なんかよくわからないけど、繋がらない。何で正常にダウンロードされたeSIMが、土壇場でアクティベートされないのかがよくわからない。

当時の状況を、上述のサイトと見比べて振り返ってみると、

 

1.「eSIMのデータローミングをオンする」→この段階まで行かない(インストールに成功している筈のeSIMが対応デバイスに追加されていない。)。

2.「eSIMが対応デバイスに追加されているか」→これが見る限り主要因のように思われるものの、販売元サイトでは「インストールに成功しました!」と出ており、ひとたび使用してしまったQRコードは再利用できない。なので、再度デバイスに追加する正しいやり方を教わったところで全く意味がない。

3. 「APN設定を確認する」→この段階まで行かない、なので

5.  「機内モードをオフにする」→意味もない。そもそもeSIMが端末の中で有効になっていないのだから仕方がない。

6.「端末がeSIMに対応している」←これはそもそも確認済(同端末で何度かeSIMを利用したことがあり、その際は問題なかった。)。

7.「サポートに相談」したところで、チャット経由でアクティベート手順を再度案内されるだけだった(つまりネットを見ているのと何ら変わりがない)し、現地に到着している午前6時から、即応で何か返事を返してくる訳でもない。

 

4.「 口コミを低評価順」にしてみると、まあ「つながらなかった」という口コミはいくらでもあるものの、こんなものはどのeSIM販売サイトにもつきものだ。つまり、わたしは賭けに負けたのである。

 

【50%割引】韓国 KT / SK eSIM*6

仁川国際空港のフリーWi-Fiを使って、558円で買い直した。これはなんか、使えた。なんかよくわかんないけど、問題なく使えた。さっきのと何が違うんですか? 未だによくわからない。

 

(そもそもソウルが相当境界線付近に位置していることはさておき、)境界線付近でもネット接続にはまったく問題なかった。

 

 

 

香港(2025年6月)

「香港 eSIM」で検索しても、やはり湯水のように溢れかえっている。

 

【今だけ50%割引】中国/ 香港 / マカオ 5G eSIM ※VPN不要

湯水のように溢れかえっているところから、またしても外れを引く。

543円で購入し出発前にインストール、着陸後にアクティベートを試みるものの、これも繋がらなかった。

2月韓国と同内容の確認を一通り行い、「ひとたび利用したQRコードを再利用することはできない」という障壁に阻まれ、湾仔駅近くのKFCでモーニングセットを利用しながら、KFCの飛ばしているWi-Fiすら繋がらず、階下のコンビニが飛ばしているフリーWi-Fiを辛うじて拾いながら呻く。

なおこの時の同行者はahamoの利用者であり、海外で接続し放題の人だった。多分これが一番手間がなくて良い。Twitterのおすすめ欄に出てくる長期旅行者もだいたいこれを利用している気がする。

 

ahamo.com

 

Airalo

KFCの階下にあるコンビニのフリーWi-Fiからでは、ブラウザから新しいeSIMを探して購入するのも難しい状態だったので、既にインストールしていたアプリから、使用実績のあるeSIMを購入した。700円した。このプラットフォームでは価格が米ドルで表示されることもあって他のeSIMと比較するとまあ割高なんですけど、買って全く繋がらないより全然マシ。快適に利用しました。

 

Airaloの紹介コード

紹介コード【MAYDAY1541】

 

Airalo初回利用時にこの招待コードを使うと、3ドル分の割引を受けることができます! 日本円表記にすると450円ぐらいなので、香港行のeSIMなら300円で使える。

良かったら使ってください! 近々使う予定があるので私も3ドル分の割引を受けたい。相互扶助よろしくおねがいします。

 

賭けに負けたというか、準備していたeSIMを買うのに使ったサイトがアレだったのでは?

eSIMって本当にいろんなところで売っているので、わざわざ以前思いっきりボられた現地ツアーを掲載しているようなサイトでeSIMを調達したのが良くなかったんじゃ? というのも、今思うとややあるかも。

でも、10件以上口コミがついているeSIMの評判を見て回ると、どこでも必ず1~3個は「つながらなかった、詐欺」という低評価レビューがある。なので、これはまあそういうものなんだろうだと思っています。今のところは

 

 

 

*1:2025年8月25日時点

*2:着陸直後若干接続が遅く空港で発狂するぐらいのことはあった(イギリス)が、結局問題なく繋がる

*3:結構ある。二次に限らず「不特定多数に向けて創作物を公開してデカい顔で生活できる」というのは一つの慣れであり、自分の生活や内面を切り売りすることに関するある種の才能なのかもしれない。

*4:【22%割引】A'REX片道乗車券+eSIM(空港受け取り、010韓国電話番号付き) 等(最終確認日2025年8月18日)

*5:2025年2月予約時点の名称。2025年8月18日に確認したところ、「【50%割引】韓国 SKテレコム(SKT) / LG U+ eSIM ワンクリックインストール対応」に商品名が変わっているようだった。

*6:2025年2月予約時点の名称。2025年8月18日に確認した商品名は「【夏限定50%割引】韓国 KT / SK eSIM ワンクリックインストール対応」

国安法関連の展示見るのが趣味の人ですか?

 

国安法ルームを見るのが別に趣味ってワケじゃないんですけど、関心のある博物館にいくと大体終盤に国安法展示ルームがあるので、国安法ルームでスタンプラリーしてるみたいになる。香港懲教博物館に行ったという話です。

 

 

www.hongkongnavi.com

 

行く前

これは香港島南部にある、赤柱というところにあります。ちなみに「赤柱」と書いて、スタンレー(Stanley*1)と読む*2何で?*3 

とはいえ香港の地名には漢字からイメージされる読みと英名が全く食い違っている例が多々あるので、まあ、そういうことなんだと思います*4

 

スタンレーの中国名「赤柱」は、「泥棒の隠れ家」を意味するそうです。(スタンレー(赤柱)[赤柱] | 香港ナビ 最終閲覧日2025年8月11日)

 

香港島の最南端に位置しているらしい。

Wikipediaを見ると「香港に入植がはじまったとき、香港島でもっとも栄えていた街はここと言われている」*5そうで、「環境が良く、地中海風の街並みがある」そうですが、正直「公共交通機関縛りの観光客が行くには辺鄙な場所にあるんじゃないのか」と思っていた。

何せ香港に関する概説書にはだいたい「香港が世界有数の経済都市に発展することができたのは、第一にビクトリア・ハーバーという天然の良港を有したためである。」*6というようなことが書いてある。ビクトリア湾というのは九龍半島南部と香港島北部の間にある湾のことで、ビクトリア湾沿いを胴体にして蝶々の羽根が広がるように香港MRTの路線図が広がっている。

それで、香港島南部はこことは間逆のエリアで、邦語で読める概説書では後述するようにあんまり言及されているところをみたことがない。MRTに乗って羅湖(深圳との境)には行けますが、香港島の南側はMRTでは行かれない訳です*7

 

ちなみに、公共交通機関のひとつであるバスで赤柱まで行くことはできるんですけど、国内のバスでも結構作法が違ってどう乗り込めばいいかまごつくことが多い上、下手にバスへ乗り込んでしまって後から帰りのバスが走っておらず、バス停からバス停に歩くテレビ番組のようなことをする可能性が常に控えていると思って恐れているところ、異国のバスへの心理的ハードルはすさまじく高くなる。

 

silversack.my.coocan.jp

 

そもそも、自分が香港島の南側エリア(南区っていうんですかね)の辺りをあまり知らないというのもある。

著名な香港映画である『慕情』はこの辺り(赤柱やその手前にある浅水湾)を舞台にしているらしいんですけど不勉強なのでその辺りの映画を視聴していない。自分が見るような概説書でもその辺りについては、「『慕情』の舞台になった」と軽く書かれているぐらい。九龍城砦の方が余程説明されている。

多分、扱いとしてはなんというか、東京ガイドブックにおける軽井沢みたいなところなんだろう。東京メインのガイドブックで軽井沢に触れているところは早々ない。気候が良く外国人に好まれる保養所であり、ちょっと足を伸ばせば到達可能なエリア。

ちなみに赤柱には古くから監獄が置かれており、今も現役。これに併設されている博物館を見に行きたいなとかねがね思っており、6月に行った旅行で何かいけそうだったので、初めて香港に旅行で行く人をここに連行した。そんなことを許していいのか?

 

www.discoverhongkong.com

 

実際に行ってみた

結論から行くと、元々湾仔のホテルに宿泊していたこともあって、なんか、拍子抜けするぐらい簡単に行けてしまった。

湾仔街市と藍屋*8の間にある大きな道にあるバス停からバスに乗って終点近くまでず~っと一本。

恐れていた乗車方法及び支払方法は、乗り込む際にオクトパスカード八達通)をタッチで済むし、降りたいときに押す降車ボタンがきちんとついている*9

乗車中に必ずついてまわる「今ここはどこの駅なんですか?」という肝心の問題は、車内にあるモニターに次の目的地が表示されるし、何ならGoogleマップを手元で開いてGPSをオンにしておけば、目的地にあと何駅ぐらいで到達するかもわかる。台湾のバスでこれをやった時は、Googleで表示されるバス停の名前(ピンイン表記)とバスで表示されるバス停の名前(漢字表記)にズレがあり若干パニックになる場面もありましたが*10、香港では英名とピンインが全くかけ離れているので、旅客目線からすると、かなり安心して乗ることができた。

ちなみにこれが韓国だとそもそもGoogleマップがあまり機能していない上ハングル間違い探しになるので、終わる。とはいえここでもどうにかなっていて、Googleマップを開いておいたまま、GPSが目的地最寄りのバス停に近付いたら降車ボタンを押して降りた。地図サービスってすごく便利だ。

往路

バス停から藍屋が見える

藍屋は2024年11月に行ったとき、なんか思ったより博物館部分(香港故事館)が小さくほとんど屋外展示だったような覚えがありますが、果たして本当にそれが博物館部分の全てだったのか(二階部分は本当に存在しなかったのか)はちょっとよくわからないです。

藍屋の手前にあるコンビニでちびまる子ちゃんのグッズが売ってた方がなんかやけに印象に残っている。花まるのオタクがデザインした同人グッズをコンビニで売ってるのかなと結構驚いたから。

 

以下の香港護士協會Webサイトに掲載されていた商品画像 全二種類あり、もう一種類はまるちゃんとたまちゃんのイチゴ風味リップ

eshop.nurse.org.hk

 

車内 電光掲示板にちゃんと行き先が表示されるので、下手すると国内移動で出くわすローカル線*11より安心して乗れる

今回乗ったバス(二階建て)の他に、「ミニバス」というのが割とよく走っている。これには恐らく電光掲示板と言うものは無い

湾仔から15分もかからないでこんな感じの景色になる

湾仔から小一時間ぐらいで着く

 

香港懲教博物館

入場無料 多分返還記念日の数日前に行ったので熱烈歓迎パンダが居ますが、普段からこんな感じなのかはわからない

現地に来るまでは実はあまり意識していなかったんですけど、国安法に関する特別展をやってるブースで見たのと同じような国安法礼賛系のアニメ動画が流れている

ra927rita1.hatenablog.jp

 

1階から2階に掛けて展示がある

どれも比較的小さいブースが連続して続いており、英領香港統治の最初期~現代まで時代ごとに区切って展示されている。特に英領香港期の展示は大館の旧中央警察署*12で展示されているものと同じような写真が飾ってあったり、大館の内装を撮影した写真がそのまま展示物になってたりする。

この写真は大館の内装を撮影したものと思われます

2024年11月大館で撮影した写真
上の写真は多分この反対側で撮影した写真だろうと思っている(し、実際現地でも「かつてのヴィクトリア監獄(今の大館)にあったものを再現しているエリア」というキャプションが付いているところに展示されている写真)んですが、なんか、色が違うな……?

これは大館の写真です(2024年11月撮影)
大館は美術系の展示も一緒にやってるのもあってか人がいっぱいいる どっちもエアコンはよく利いていて屋内展示がほとんどです*13

大館と赤柱はどちらも警察に関連する博物館なのでだいたい同じような内容が紹介されていますが、大館はどちらかというと年表形式の落ち着いた展示が多く、赤柱は年表というよりは現物を見せてくる感じで後はなんか、「現役」の施設っぽいなという印象を持った。

 

大館の展示はこういう淡々とした年表形式が多い感じ

赤柱はこうやって現物を並べてくる感じ
トワイライトウォリアーズ(映画)作中で洛軍はこんな格好してませんでしたか?

note.com


www.youtube.com

1970年代の収容者が制作した模型

ベトナムからの避難民がお手製で作ったとされるパズル
丁度観光してる時期にTwitterで似たようなパズルが流行っていた

????

大館と赤柱はどちらも題材からして似たような博物館なんですけど、展示のスタイルや傾向に結構違いがあるように見えるのは、「管理団体」に拠るところも結構あるのかなと思っています。

サイトを見る限り、大館の方は香港ジョッキークラブが運営しているようですが*14、赤柱の博物館は懲教署(Correctional Services Department、香港における囚人と刑務所の管理を行う政府機関)が運営している。

 

博物館出入口に3Dセンサーに手をかざして展示物の写真をそれぞれの展示室の名前を冠するファイルにしまおう!というクイズコーナーとかがある 教育的

 

国安法ルーム

国安法ルームもある

国安法ルームに入ると急激に文字数が増える

(比較)同博物館の日本軍占領期に関する展示(画像に映っていませんが、画面下の見切れているところに手前にせり出してくる形で軍票とかの現物が飾ってある台がある)

同博物館の他の展示室と比較したとき、国安法ルームはどこよりも「できた時期が新しいから」ということじゃないですかね……(画像の部屋はボートピープルが殺到してきた時期の対応に関する展示室)
帰路(申し分程度の赤柱市内観光)

博物館を見た後、バスで赤柱のメインエリアに戻り(5分ぐらいで戻れる 3駅ぐらい)、多少観光をした 画像はおそらくスタンレー・マーケット たまたま入った店で日本語が通じたのでビビった

マレーハウス

二階は工事中だった

マレーハウスの前にあるブレイク埠頭
ここから蒲台島に行く船が出ている

直近見ていた展示の影響で「ボートピープルが殺到してきた時に一次受けにしてた島だな……」という認知になりますが、調べてみるとなんか、香港最南端の島で、ハイキングコースがあるそうです。


www.discoverhongkong.com

 

外来種を放流するな」の啓発看板 
この辺のテラス席がある飲食店でシンガポール風?のシーフードを食べましたが、曇り空のテラス席はかなり暑いので素直に店内に入った方がいいな……と思いました(備忘)

植物がすっごい元気 ショッピングモールの外階段とかもすぐそこまで溶樹が来てて、ほっといたらじきに埋もれそうな感じ

「香港回帰28周年」を熱烈に祝している市役所

 

この辺からバスに乗ってものの30分でMRT金鐘駅の目の前まで連れてってもらえる。

 

行った後

結構この辺アクセス良いんだなとわかったので、機会があったらレパルスベイに行ってみたい。青空文庫辺りに収録されていそうなものを惰性で読んでいると、なんか、結構名前が出てくるような気がする地名だから……。

 

*1:香港がイギリスに割譲された当時のイギリス植民地大臣に因んだ命名らしい。後に首相になり、在任期間中に第二回選挙法改正が行われる。

*2:広東語読みだとChek Chue

*3:英領植民地としての時代が長く植民地風の読み方が広く知られているので、当時の呼び名を英名として残し続けているということと思いますが

*4:そういうこと≒直近の注で推測しているようなことなんだと思います。

*5:赤柱 - Wikipedia(最終更新 2021年8月5日 (木) 01:57 版)(最終閲覧日2025年8月11日)

*6:可児弘明/編『もっと知りたい 香港 付・マカオ』弘文堂、1984年、15ページ

*7:2016年に南港島線が開通しており、場所によってはMRTで南区(香港島の南側)に向かうことは可能。2025年5月時点で赤柱には通っていないというだけ。

*8:藍屋(The Blue House) | Hong Kong Tourism Board(最終閲覧日2025年8月11日)

*9:広東語で降車の自己主張をしなければいけないのかと想定していたため、勝手にバスのことをハードルの高いものと見做していた。ミニバスは広東語で降りる意志を伝える必要がある。

*10:台湾旅行ログ(1)出国→台北 - メーデー!

*11:過去に電光掲示板無し車両、車内放送による音声案内のみで次の行き先を通達→土地勘がないため車内放送を聞き取れず隣に居合わせた乗客に確認のコンボをやったことがある

*12:大館(Tai Kwun) | Hong Kong Tourism Board(最終閲覧日2025年8月11日)

*13:監獄の展示にいくと灼熱の屋外展示が半分以上を占めているケースが時々ある。

*14:https://www.taikwun.hk/en/taikwun/hkjc(最終閲覧日2025年8月12日)