メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

台湾旅行ログ(2)台北→台東→緑島

ra927rita1.hatenablog.jp

 

記録を辿るの面倒になっちゃってよく考えたら半年近く間が空きましたが、画像ファイルのストレージが満タンになっているのでこれを整理する目的でも記録を続けて行こうとね、思います。

記憶はだいぶ曖昧なので、金額については「わからない」という率直な記載が目立つと思います。

 

 

 

四日目:台北→台東

コアなオタクが〇×のファンアートずっと描いてそうだなと思ったフィギュア@松山空港

 

朝食:120元ぐらい=560円ぐらい

朝モスを食べた。ポテトがさつまいもだった

 

飛行機移動:2万570円(往復)

松山空港から国内線に乗って台北→台東に移動します、しました。

 

空港では金門行の飛行機がかなり満員御礼で大繁盛しており、台東行の飛行機に籠っている熱気は金門行の八割減ぐらいだった。

国内線の荷物カウンターはフライトの一時間前からスタートするんですけど、荷物預けエリアの前に並ぶ人の殆どは金門行。

ところでこの荷物預け専用カウンターでは、

①チケットを係の人に手渡してバーコードを読んでもらう

②カウンター横の液晶に名前と行き先が出る

③荷物を預ける

の行程なんですけど、②のところで表示される名前が「李〇」や「呉〇」と名前部分は伏字になっている辺り、なんか配慮があるな……と思いながら並んでいたところ、自分の番になったら本名アルファベットが剥き出しで羅列されていて、ちょっと笑った*1

 

いい天気

 

大雑把な位置関係を把握して頂きたいためだけの台湾島手描き地図

手描き地図を見て頂いて読み取って頂きたい通り、台湾島の東部はかなり山がちな地形で、それが関連しているのかどうかは知りませんが新幹線(台灣高鐵)が通っているのは西部地域だけです。

東部にも鉄道は通っていますが流石に新幹線とか飛行機とかいう反則速度の移動手段と比べられてしまうと時間がかかる。このあたりの観光を調べている時に景観が良い!!というトピックがかなり多かったので、多分景色とかが美しい感じなんだろうなと思います。

また、平地の集中している西部地域には、特に17世紀以降に盛んにやってきた中国大陸からの移民が住み着いて稲作等を始めた為、それ以前から島に住んでいる原住民族は段々と山に追いやられていった結果、東部の山岳エリアは今尚原住民族の方が比較的多く住んでいるエリアだそうです。

台湾で最も健康的な街(らしい)

もののけ姫の冒頭みたいな雲に抱かれる黒っぽい山

町のどこにいてももののけ姫の冒頭で見た景色が簡単に見えてしまって怖かった。

私は日頃大いなるビルがどこに居てもだいたい見えるようなエリアで生活している個体で、たまに生活区域から富士山なんかが見えたとて、それはビルとビルの間にちょっとなんか見えるね、というところまで骨抜きにされたちょっとした風景、見つけると嬉しいラッキーなピノ(星形)レベルまで自然から隔離され、人間にとって住みよい環境にどっぷりと漬かっているところから突然もののけ姫が眼前に1on1を迫って来る光景、かなり怖い。迫力がある。

 

タクシー移動:忘れた

www.mummy-mandarin.com

 

ベトナム旅行をした時に「Uberがあまり一般的ではないエリアがあります」という知識を入れていたのもあり、台湾でシェアが広いタクシー配車アプリがあるのかなと思って調べたところ55688というのがあるそうだったので、このアプリを事前に入れて現地のSIMカードを入手してから登録しておいた*2

 

retrygogo.com

 

台東では台北MTRが縦横無尽に走っている訳ではなく、移動手段というと基本的にバスらしいです。地球の歩き方を見てるとレンタカーでの移動を勧められたりする。日本でタクシーに乗るよりかいくらか安いので、ここでは配車アプリを使いました。

まず市内から行くよりも台東の空港から行く方が余程近い博物館に向かってくれるようにアプリで依頼したところ、やってきてくれた運転手の人から「お前、帰りはどうするんだ?」「博物館周辺ではめったにタクシーが捕まらないので、アプリで呼ぶにしたって多分困ることになる。お前が帰る時間の20分前ぐらいになったら行ってやるから呼ぶんだぞ」とQRコードの付いた名刺を頂いた。助かった。

この時の「アプリを介さない配車の支払い」で困った覚えがないので、多分クレジットカードが使えるタクシーだったんだと思う。最近のタクシーは結構クレジットカードが使えるのかもしれません*3

 

ちなみにタクシー運転手の方は、基本的に中国語(もしかすると台湾語なのかもしれない)で話されます。英語も通じない。ここでは運転手の方がライン翻訳アプリを使って私と意思疎通を取ろうとして下さり、そのお陰でどうにかやり取りができた。

名刺の書いてあるQRコードを読むと運転手の方のLINEアカウントが出て来たのでそこでやり取りする時もLINE翻訳アプリが非常に便利でした。あと運転手の人が使っていたこち亀のLINEスタンプ。一発で何言ってるかわかるので本当に助かった。

 

ありがとう

 

paochai.jp

 

国立台湾史前文化博物館:100元=500円ぐらい

jp.taiwan.net.tw

 

敷地内に遺跡公園を含む博物館で、台東市内から行くよりは空港から行く方がまだ近いです。鉄道で行く場合は「康楽駅」下車徒歩六分で着くらしい。

 

小雨
雨が降っているのはいいものの外気が蒸し蒸しパラダイスでタクシーから出た瞬間眼鏡が使い物にならなくなり、「熱帯」の貫禄をまざまざと感じる。

台湾で最も美しい博物館の一つらしいです
昼食:200元(1000円ぐらい)

博物館内のショップ併設カフェで期間限定のメニュー(粟のちまき・なんかの漬物・パイナップル・たしかパイナップルジュース)を食べた。
ここまで台北でなんだかんだ結構油強い感じの中華料理を食べていたので、ここでのさっぱりした料理に胃腸が喜んだ覚えがありますし、味もおいしかった。素材は南国のものだと思いますが、普段食べているものに近い味がする。

丁度このあたりは訪れた7月頃が原住民集落での大きなお祭りの時期(豊年祭)のようで、カフェのカウンターには各部族のお祭り期間と「迎賓時間」が書かれた一覧表が置かれていた。

そういうこともあってかは知りませんが、博物館の中はなかなか繁盛していた。空港は結構がらんとしていたので意外だった。皆さん鉄道とか車で来るんでしょうか。

 

www.katakura.net

 

国立台湾史前文化博物館の推定常設展
このホールは石器時代の台湾における遺構や発掘された物品の展示~大陸移民が活発化し台湾に漢人が多く流入することで原住民の漢化・同一化が大きく進む17世紀頃までの流れを紹介してくれる。

 

今回の旅程中、類似の展示として台北では順益台湾原住民博物館に行きましたが、順益博物館は民営でこちらは国営、さらに遺跡に併設された目玉展示であることもあってか、こちらの方が圧倒的に規模が大きい。

また、順益博物館は原住民の生活の道具(武具や儀礼用の服飾等)の展示がメインですが、こちらの史前文化博物館は石器時代の展示(打製石器磨製石器や矢じり、埋葬された翡翠製の副葬品等)に加えて、順益博物館で展示されていたような生活道具、さらに漢民族移住以降の原住民の生活の変化・特に19世紀以降の「台湾史」の中における「原住民」の扱いの変遷、そして原住民の生活に関する文物を展示するエリアも前史の紹介とは別のエリアとして存在している*4

かなりボリューミイな展示で、二度と出られないかと思った。

 

遺跡を元にした墓地での儀礼の再現ジオラマ(?)
オタクなのでフォントの節々から勝手にエヴァンゲリヲンを感じてしまう。

 


www.youtube.com

 

17世紀になると漢人が多く流入してきてやりとりが盛んになり、同化が進んだというような感じの展示ですが、その頃の「漢人」ってだいたい明(1368~1644)なので、辮髪(満州族の興した清朝(1616~1912)が漢人に強いた風習)ではないのでは?

オーストロネシア語族の皆さんを中心に据えた地図を見せてくれる(章タイトルは「南島世界・世界南島」)

 

蘭嶼にお住まいのヤミ族(タオ族)の皆さんがトビウオ漁に行くときに使うカヌーの展示

今回原住民関係の博物館を立て続けに訪れているのはなんか偶然なんですけど、蘭嶼は台東の港からフェリーが出ているのでここまで立て続けに原住民関係の展示を見るなら蘭嶼にも行けばよかったかな……いや、そこまで時間ないし……ということを思いました。

常に休みか金かのどちらかを無理に捻出している旅行をしており、この手の悔いをどこかで必ず残している。帰路を考えない旅程を組んでみたいですね。いずれどっかで帰れるだろ……みたいな……。

 

部族で食べられている魚の紹介をしてくれるパネル(日本語版がある)
女性は食べてはいけない魚が多い。(女性が食用するのに適切な魚(テンジクイサキ等)は男性や各年齢層の人も食用に出来る)

台湾史の中における「原住民」の扱いの変遷を扱うエリアの展示。
「台湾のオーストロネシア語族の人々(典座パネル中の表記 つまりは原住民)」は現在も経済的に劣勢の状況に置かれていることや従軍による光栄(共同体の一員として「認められる」感覚?)を重んじる感覚から、台湾の中で占める総人口は2.3%でありながら軍内の人口は7%を占めておりその内の六割は最前線の特殊部隊に所属している。というような紹介がこの後にあった。

 

タクシー移動(博物館→市内):忘れた

本日の宿にタクシーで横づけしてもらうと、チェックイン時間を過ぎているが宿のフロントが無人だった時の写真

当然チェックインの機械もない無人フロントを後にし、宿の横にあった公園で途方に暮れていたところ、タクシーを横づけしてもらっていた時から公園の入り口に立っていたランニングシャツのおっさんが話しかけてきた。

当然ネイティブの中国語か台湾語であって、ミリも聞き取れない。

極東アジア出身者らしい顔立ちをしていながらにして、ある種の共通言語であろう中国語で話し掛けられても対応できずにオロ……オロ……している人間を見ると、向こうもどうやら中国語ネイティブでないことは察してくれる様子で、「どこから来たんだ*5」ということを聞いてくれる。

それに「日本」と答えようとするものの、この日本の発音がピンインだとriben、「r」の発音が私は相当まずいらしく、返事をしてもおっさんから首を傾がれてしまう。結局Japanで通じた。とはいえ出身地を明らかにしたところで、あまり意味がない。

 

この時の私は宿無し暮らしのことを憂うあまり、タクシーで大活躍してくれたLINEの翻訳機能のことを既に早速忘れていたものの、切羽詰まった顔の外人がオロ……オロ……しながらホテルを指さすと、おっさんは圧倒的な理解力で情報を把握したのか、または元々宿の関係者だったのか「ちょっと待ってろ」という感じでスマホを取り出し、誰かに連絡をし始めて下さった。

 

その後、しばらく湿度100%蒸し蒸しの緑道で呆然としていると車がやってきて、フロントの方らしい人が運転席から出てくると、ランニングシャツのおっさんが手招きをして私を呼び、「外人が来てる」というような話をフロントっぽい人にしてくれる。本当に助かった。他人に助けられて生きている。

 

宿泊:7000円程度(1泊)

フロントでも英語は通じなかった。

見た感じ英語を聞き取り、意味を理解されている様子ではあるものの、返答や質問が中国語で帰って来るので、それを私が聞き取れずに終わってしまう。

 

でもフロントのお姉さんはLINEの翻訳機能を活用して私への意思疎通を試みてくださいましたので、私もLINEの翻訳機能を思い出して無事チェックインが出来た。

その間に同日に宿泊予定の別の客が私のスマホの画面を覗き込み、画面が異常なキー配列(日本語フリック操作向け)をしているのを見て驚いた顔をした後、何かを笑顔で話し掛けてくる。本当に聞き取れないのでニコ……と笑顔を返す。

 

あの場でチェックインに立ち会ってくださった皆様、言葉を解さない上自分の国名さえ満足に発音できない外人へのコミュニケーションを諦めないでいてくれてありがとうございます。その節は本当に助かりました。

予約時点で最安値のプランで宿泊したんですけど、今回の旅行っていうかこれまでの旅行で利用した宿泊施設の中でもかなり快適なホテルでした。程よい空調に天窓から美しい光が差し込んでくる明るい部屋。ここに住みたい。

階下にレストラン?が併設されており、時間が合えばそこでイタ飯が食べられるみたいでした。ここに一週間ぐらい泊まってイタ飯を食べてみたかったな🎶*6 一日ごとに移動をし続けるマグロみたいな旅程なので無理でしたが。

www.oiacafe.com

 

果樹として手入れされてる(されていそうな)ジャックフルーツ、初めて見た。

無事チェックインを済ませたので宿から中心街に向かって歩いていく

道幅が広い
たこやき:45元(210円ぐらい)

章魚で「タコ」になることを認識していないなか、屋台で指差し注文したのでしおこしょう味を無難に選びましたが、屋台のメニュー欄には「練乳味」とかもあったのでそういうのも流行ってるのかもしれません

2023年7月時点の情報
写真後から見たらちゃんと「TAKO」って書いてあるので、これに気付いてなかった当時は結構疲れてたんだな……

山がすぐそばにあって、凄い湿気

中心部(バスターミナルの方面)に近付いていくと、屋台が増えます

手芸品とか売ってた今時っぽいマーケット

 

グリーンマンゴーアイス:55元(260円ぐらい)

食べ掛けと言う訳ではなく出した時点でもう溶けていた。

暑さと湿気に耐えかねて、今時っぽい白テントが並ぶ道沿いにあったあからさまに新築お土産物屋らしい店に入って涼んだついでにクーラーボックスに入ってたアイスから食べたことない味を見つけて食べる。

梅酒のどろっとしたエグい甘味がなくて美味しかったが、「グリーンマンゴ―」って梅酒みたいな味がするのか……と肩透かしを食ったような気分になる。味を知らないものに夢を見過ぎている。

 

アテモヤアイス:60元(280円ぐらい)

同じ並び沿いにあったオシャレな農協(地域の農産品を用いたオシャレなお土産をオシャレな農協?が販売している店)で「台東に来たら必ず食え」という触れ込みのアイスが売っていたので、また食べた。

アテモヤって「森のアイスクリーム」という触れ込みの果物だと思うんですけど、なんか、「脂肪分カット! あっさり豆乳アイスクリーム」の味がした

 

台東、夏が観光のハイシーズンな場所のようです(気球飛ばしてるっぽい)

駅をリノベしたらしい観光案内所兼オシャレお土産ショップ恐らくバス停が隣接

 

公衆便所:無料

観光案内所の近くに商業ビルがあったのですかさずトイレに立ち寄った。池袋のアトレより綺麗で明るかった。

いたるところに日本語のガチャガチャがある

 

美しいトイレでした

 

台北で見たピクトグラム、ここにもあった

 

到達したのが17時とかだったので、閉まってた

↑の一番の近くにイオンのようなスーパーがあり、そこのエアコンで一頻り涼みながら、冷凍ピザとかアイスとかたぶん豚の肉塊を売っているスーパーの棚を見ながらここ、住めるな……(生活のイメージが容易にできるな……)というようなことを考えていた記憶があります。

 

スクランブル交差点

アイスでお腹いっぱいにしてたので食べなかったんですけど、勿体ないことしたな

 

夕飯:100元(500円ぐらい)

牡蠣の麺(40元)とルーローハンじゃないやつ(肉燥飯 60元)(店名にルーローハンって入ってたのになんかチェックする列間違えて別のもの来ちゃった)
牡蠣の味が濃くてめ~~~~~っちゃ美味かった

note.com

 

そういえば台北では同じようなラインナップの食事で305元なので、ここはかなり物価が安いということかもしれません。基本タクシー移動しててタクシー移動でいくらかかったかあんま記憶にないので安いイメージもないんですが……。

 

湯円:45元(200円ぐらい)

正面に宿のMAPで見た湯円の有名店(らしい)があったので軽い気持ちで注文したら、洗面器いっぱいの湯円が来ておなかいっぱいにされている時の写真(この流れ、先日もやってませんでしたか?)



出来心からこの店でUberを開いたが、Uberに登録している車がそもそもないみたいだった。

 

 

徒歩で宿まで戻る途中、もののけ姫の冒頭(むかし、この国は深い森におおわれ、……)で見るような霧がかった山が見えて怖かった(主観)

道に迷った

このあと+1時間ぐらいかけて何とか宿に戻ったもののドアが開かず、半泣きでフロントの人に電話を掛けることになるが結局「ドアを開ける方向が間違っていた」だけでドアは開いていた。パニックを起こしている観光客ちゃんで本当に申し訳なく思っています。

 

4日目合計金額(記憶にある限り)

食事代:625元(3000円ぐらい)

移動代(飛行機):2万円弱

宿代:7000円ぐらい

入場料:100元(500円ぐらい)

 

総額(覚えている限りで)

 現地で使ったのが525元(2500円ぐらい)+タクシー代(忘れた)

 日本で予約したのが2万7000円ぐらい

 

五日目:台東→緑島

ここから離島に移動した。

というかそもそも台東に来たのが離島目当てだった。

国家人権博物館のある緑島に行くためです。

 

tour.taitung.gov.tw

 

「緑島 アクセス」で検索すると台東空港から緑島空港まで空路(15分)で行く道が一番早いと出てきますし実際緑島空港は緑島の繁華街に面しているので一番アクセスが良いと思います。

でも予約しようとしたら満席だった。リゾート地(らしい)のもある。マリンスポーツが盛んなエリアだそうです。なので台東市内からタクシーで30分ぐらいのところにある漁港から出ているフェリーで1時間ぐらいかけて行った。

 

また、富岡漁港からは台湾原住民とされる部族の内唯一島嶼部に住むタオ族の伝統的な建築様式が残る村等がある蘭嶼へのフェリーも出ている。フェリーのチケットによっては島周遊券みたいなのもあって、良いな~と思いながら緑島往復チケットを予約しました。

 

madoken.jp

 

雨予報を「覚悟」して起床したらオシャレな天窓から素敵な紫外線が降り注いでいた時の写真
タクシー移動:値段忘れた

台東富岡漁港は台東市の中心エリア(夜市?や市場があるエリアだと仮定)から少し離れたエリアにある。4日目に前を通りかかった観光案内所の隣にあったバス停(推定)から富岡漁港行の公営バスが出ているらしいものの、「出発1時間前には漁港にいろ」と言われており朝出発予定だったのでタクシーを呼んだ。初乗りは400円ぐらいらしい*7

日本の感覚だとタクシーって一回乗ったらもうとんでもない値段になるという固定観念がありますが、東京23区の初乗りで検索すると1km660円(初乗り料金)らしいのでそんなに大差ないのかもしれません。

 

www.fun-taiwanzine.com

 

車窓から見える山

 

「乗船1時間前には到着しててね」とチケット予約アプリに言われたので90分前ぐらいに船着き場に到着した結果、一時間前にならないとチケットの予約自体がそもそも確認できないらしいことが判明

綺麗なフェリー乗り場の外に「1時間前にならないとチケットの予約は開始しないし前売りチケットなんてものは存在しませんよ(ニュアンス)」という感じの看板を見つけて、アプリ経由でチケットを事前予約した観光客こと私は絶望していましたが、結局予約者として普通に乗れたのでたぶんあれはフェリー乗り場周辺をナワバリにするダフ屋対策だったんだと思う、多分。

 

朝食:50元以下(200円ぐらい)

飛魚魚卵……と書いてあるソーセージを50元のつもりで買ったらお金が戻ってきた。甘いソーセージ

フェリー乗り場の建物内は日陰であることと扇風機を回して一定の温度以下を保っている風だったものの、ちょっと空気に籠った感じがあり微妙に暑い。しかし外気を求めて外出すると直射日光と湿度にやられる。この負のサイクルに苦しめられながら涼を求めて日陰に座り込んだり、あっちの日陰に行ったりこっちの日陰に来たりしていた記憶がある。

ここで「なんか思ったより暑いし湿度高いな」と思ったのも当然で、後になって調べてわかったことですが、以前湿度110%&着用している眼鏡が真っ白に曇るジメジメエリアだった嘉義よりも台東の方が南にある。

それでも台東、クソ晴れ無風日陰なし*8湿度110%(体感)の嘉義よりは幾分風もあって過ごしやすい(海沿いだから?)んですけど、それにしても台北とは湿度の質というものが違う。「お前! 回帰線を越えたな? 〝熱帯〟というものを教えてやる」と言わんばかりのジメジメ

 

遮るもののない熱帯の日差し、湿気、生ぬるい微風

定期的にどう見ても旅客機じゃない形をした飛行機が抜けるような眩しい青空を横切っていく。

テレビで「この地域で演習やるよ」みたいなこと言ってたのでもしかするとそれだったかもしれません。

 

フェリー移動:総額5000円ぐらい(560元×2?)

フェリー乗り場で往復チケットを発券してもらい、フェリーに乗船。うたた寝していたのであまり記憶がない。

 

ところで今回の目的地とした緑島ですが、この島内には公共交通機関というものは(おそらく)存在しません。

www.taipeinavi.com

 

オンシーズンにはマイクロバスがあるらしく、私が旅行した時期(7月)は間違いなくオンシーズンだと思うんですが、私の貧弱中国語力ではそれらしい情報を見つけられなかったので、当初は島内を徒歩で移動することを前提に旅程を組んでいた。

自転車で一周できるなら、徒歩でも歩けるだろう。熱帯の夏をナメているとしか思えない狂気の発想ですが、かといって自分の足以外に頼れるものがなかった。何せ島内にはタクシーもないし、二輪の免許は持っていない。四輪の免許は持っているものの、乗っていないから交通違反もない結果生まれた傷一つないゴールド免許。そもそも国際規格の免許証を持っていない。自転車には10年以上乗っていない。人生で自転車に乗っていない時期の方が圧倒的に長い。

 

二輪に命を預けたくなかった。

 

Googleマップで検索すると漁港から目的地である人権記念公園までは徒歩1時間。

そこで私は予約サイトから予約できる宿の内、鍵がかかりそうで最も人権記念公園に近い宿を予約した。そこから港まで無料送迎に来てもらうことになっているので、博物館までは歩いて15分程度で行けるだろう。熱帯の夏をナメているとしか思えない発想ですがここまで来るともうそうするしかない。島行きの船、乗っちゃったし……

 

フェリー内に掲示されていた注意書き ビックリする程良く読める
宿泊:1万円(1泊)

www.instagram.com

 

ここがたぶん今回の旅程で一番価格的に高い宿

とはいえ、バカンス島のオンシーズンなので、まあそうなるな……という感じはあります。

それに上述の愚かな算段(徒歩前提)をしないのであれば、港の近くにもう少しリーズナブルなホステル的な宿がある。宿泊させていただいた宿はスキューバダイバーの皆さんの常宿という感じのところです。

 

そんな砂浜目の前オーシャンビュースキューバダイバーの宿から港に無料送迎をしに来てくださったのは、輝かんばかりの陽キャのスタッフ。その方が港に単車で出現。

かたやわたくし 今も熱帯の夏に照らし殺されかけているインドア派。ちょっと船が揺れただけで息が切れる。あとこちとら「送迎」って聞いたので、てっきり車でお迎えして下さるのかと思い込んでいたんですけど、現れたるは単車。

そう言えばチェックイン前日、ラインで「あんた一人だっけ? 荷物ってどれぐらいの大きさ?(意訳)*9」という質問が来ていたものに対して、私は特にこれといったことは考えず、「一人で荷物はリュック一個」という回答をしていた気がする。その量の荷物+人間1であれば、単車で十分という判断をされたのだろう。

 

ここに至るまで、私は単車に乗ったことがなかった。乗る機会も憧れる機会も無かったからだ。

バイクと聞くと父親の友人の話を思い出す。その人本人にお会いしたことはない。車を数台廃車にしている父親は年端も行かない自分の子供(わたし)に向かって「バイクには絶対に乗ってはいけない」という話を定期的にしており、何でもバイク乗りだった友人はバイクで事故った結果、当時の表現で言う「植物状態」に陥った末に死んだらしい。「だから俺はバイクに絶対乗らないし、お前も絶対に乗ってはいけない」というのが父親の話だった。

そのように、「あれに乗ったら死ぬ」と言い聞かされて育っていた私から荷物をひょいと取り上げた宿の人は、私にバイクの後ろに乗れというような仕草をする。というか、バイクに乗ったまま「乗って~」と言っている。彼女は目の前の人間がまさかバイクに乗ったことがない上、バイク≒死が頭の中で繋がっているとは夢にも思っていない風であり、というか早くバイクに旅客を載せて出発しないと! 後もつかえているんだからという風。私は「ここが人生の終わりだ」と思いながらバイクの後ろに乗り、お迎えに来てくださった陽キャの女性スタッフの腹にほぼ泣きながらしがみついた。

 

自転車:500元(24時間400元+超過見込み分100元 2300円ぐらい) 

初バイクはものの三分も乗らずに終了し、港の側の宿屋?で降ろされた私は自転車を借りることになった。

当初徒歩で移動することを想定していたものの、陽キャのスタッフの人は「バイクか自転車のどちらかはここで必ず借りてもらう。徒歩での移動は不可能だ」と仰っていたし、ここまでの行程で熱帯の夏を喉元に突きつけられ汗だらだら息ハアハアのオタクは実際これは無理だと改めて感じていたので、二輪に命を預けたくないだとか10年乗ってないとかヘルメットがないということは一旦横に置いて、自転車を借りた。自転車を借りる際に免許証を預けた。

 

翌日全てが終わった後にたぶん現金で支払い、免許証を返却してもらった記憶がある。

というのも、この島にはクレジットカードを使える場所が恐ろしく少ない。ファミマは確か使えた。それ以外は全て現金払い。ATMは島内に1つしかなく、それは空港から出てすぐのメインストリート沿いにある農協の中に設置されているが、おそらく台湾で発行されたクレジットカードからのキャッシングしか受け付けていない。

宿の人に「クレカ払いだと手数料分だけどうしても料金高くなるから、絶対現金の方がいいって 下ろしてきな」と言われてその農協ATMに下ろしに行ったときには、「外国製のクレカはNG」と機械に返されたので、結局、陽キャ宿の側にある「昔ながらの海水浴場の側にありそうな民宿っぽい宿」のフロントでクレジットカードを利用し、料金を支払った。

コンビニと宿以外でクレカを使用できた記憶がないので、恐らくここも現金で支払っている筈だ。

 

この後港近くで借りた自転車に乗り、陽キャの宿の人が乗るバイクの後ろを追いかけて炎天下を3キロ走行 ヤバイ顔色でチェックインした時の写真

炎天下三キロ十年ぶり二輪走行の果てに辿り着いた宿の部屋はエアコンも入るし便所の水も流れる簡素で美しい部屋だった。なんてったってエアコンが入り、部屋が冷える。これが本当に最高。

できればこのままこの部屋に沈没したいところですが、都合上この島には1日しか滞在できないので、ここから昼食を取り博物館に向かいます。弾丸?

 

 

*1:松山空港のシステムからすると外国人の姓名なので、伏字化対象外ということだと思います。

*2:Grabもそうでしたが、この手のアプリは配車が確定すると運転手の方から電話がかかってくることがあるので、日本で使っている携帯電話を登録したところで意味がない。

*3:ここでは全然関係ない話ですが、10年前ぐらいにオルキルオトの原発に向かった時タクシーにクレジットカード決済機が搭載されておらず、腹に隠していた虎の子ユーロで支払った記憶が染みついており何となく「タクシー移動する時は現金を持っていた方がいい」という感覚があります。実態に則さない感覚だと思いますが。

*4:その中でさらにオーストロネシア語族繋がりの展示としてポリネシアミクロネシア周辺に住まう人々の暮らしの物品も展示していることもあり、こちらも展示エリアがかなり広い。(参考) 台湾の原住民族文化 - 台北駐日経済文化代表処 Taipei Economic and Cultural Representative Office in Japan(最終閲覧日2024年1月21日) 一方で、ここでかなり力強く「オーストロネシア語族としての繋がり」を推してくるのは、ある意味で政治的戦略の意味合いも存在するのかなと思います。(参考)中国が南太平洋に新・海のシルクロード?! 日米と豪州の分断狙う:日経ビジネス電子版(最終閲覧日2024年1月21日)

*5:自分で聞き取れて意味を理解したため、恐らく「哪里」というような単語が入っていたんだと思う

*6:今回旅行をした感覚に過ぎませんが、台北~このあたりで特にアンテナを張らずにうろついていると十中八九中華、時々日本食や韓国料理、それ以外はファストフードが垣間見える程度で、ヨーロッパ方面の食事を提供しそうな店舗はあまり目に入って来ないので、そう言う意味でも食べたかったなと思っています。

*7:参考サイトでは台北市の初乗り価格。私が主に利用したのは台東市なのでたぶんもうちょっと安いのではないかと思う。あらゆるものの値段が台北より安かった覚えがある為。

*8:ダムに行った方が悪い

*9:今思えばおそらくダイバーやサーファーの荷物を想定しての質問であり、これの回答如何では車での迎えになった可能性がある