メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

ノリでベルゲンカードを買うべきではない10の理由(The 10 Reason Why We Should NOT Buy Bergen Card WITHOUT THINKING.)

 
ベルゲンカードというものがありまして
 
他にヘルシンキカードとかオスロカード(オスロパスだっけ)とかコペンハーゲンカード?とかタリンカードとか、とにかくなんかそれ一枚買っとけば対象の博物館とか美術館とか市内の公共交通機関とかが無料になったり、対象のショップでの買い物やレストランでの飲食に5%~20%くらい割引になったりするカードで、たぶん物価高めのヨーロッパ諸国にあるんじゃないかなって感じで、ゲンミツにわたしの知る限りでは、自己申告北欧(エストニアのことだ)含め北欧諸国ではわりと見る感じで、24時間/48時間/72時間とか時間制で、その間使えるカードなんですけど、わたしいま(2018年12月6日現在)ベルゲンにいまして、ベルゲンカードを買ったんですね。なおベルゲンカードは公式サイトで購入できます。学生証持ちの身分で一定年齢以下の人間は70歳以上のシニア料金と同等、「学生料金」で購入できます。
ところでわたし国外の習慣を安易に日本に持ち込むべきという発言嫌いなんですけど、それを踏まえた上でも、この学生料金システム、日本に持ち込んでほしい。博物館とか美術館とか、学生証持ち込みでシニアと同じ値段にしてくれ。現在の現役シニアは生きてれば年金貰えるらしいけど、学生はただ生きてるだけじゃなんも貰えないんだぞ。学費払って既に赤字の無産市民から、これ以上何をむしりとろうというのか。
 
それはさておき
 
ベルゲンカード(24時間)を買って、きょう使った訳ですが、あとは表題の通りです。
 
1.ハンザ博物館が改装中
ところでこの怪文書を読んでる人はベルゲン、ご存じです?
わたしは空港の係員さんに「最終目的地は……バーゲン?……バ、バーゲンでよろしいですね?」と言われてしまい、続いてキャビンアテンダントさんに「どちらに行かれるんですか?」って話の種として聞かれてしまったので素直に最終目的地をお答えしたら「ベ、ベルゲン?」って言われてしまって、到着前からもしかするとベルゲンってバリクソマイナー都市なんじゃないかと戦々恐々としたんですが、一応弁明(?)させて頂くとその、世界遺産が、あります。
ベルゲン、ノルウェー第二(たぶん)の都市(19世紀まではノルウェー最大の都市だったらしい)、フィヨルドの入り口、この辺りから考えるにどっちかというと、(ノルウェーのなかでは)観光メジャー都市です。日本の高校で学ばれる世界史Bでも、ハンザ同盟した四大都市のうちの一つとして教科書太字になってでてくるメジャー都市ベルゲン、但し観光シーズンは夏!!!!!!!!いまは12月。
悲劇の始まりってだいたいここからじゃない?っていう勢いで「冬のベルゲン」はいたるところのアクティビティ閉まりまくりなので、これから冬にベルゲンに行かれる方はほんと、ノリでベルゲンカードを購入せず、ちゃんと目的地が開いてるかどうか確かめてください。ひとえにそれだけのことをこれから10に項目立てしていきますので、よろしくおねがいします。
 
で、第一の理由なんですけど、現在ハンザ博物館、閉館中です。2018年10月1日から12月31日までリノベーションのため、閉館。
 
いや事前に調べれば普通回避できるでしょって感じなんですけど、弁明するとするとわたし夏(9月)のヘルシンキカードを使い倒した記憶があって、カードものってなんか買っときゃだいたい得やろ!みたいな思い込みが正直あった。あとは旅行を(それこそノリで)決めちゃってから旅行開始直前まで、ベルゲンについて調べてる場合じゃないアホの作ったお祭りスケジュール状態だったのもあると思う。反省しろ。
 
 
2.そもそも冬季はベルゲンの観光シーズンじゃない
これもう早速さっき書いたことの蒸し返しなんですけど、ベルゲンのシーズンは夏です。日本で言う軽井沢みたいなところです。いや、これは完全にわたしのなかの貧困なイメージなんですけど、テニスとか、登山とか、そんな感じのアクティビティがウリの場所。ベルゲンではそれが、登山とかフィヨルドツアーとかなんですけど、とにかく観光のハイシーズンは、夏。
なのでミュージアムとか教会とか、夏場は9時10時から少なくとも16時17時まで開いていて、まぁこれは日本のミュージアムとか寺と同じようなもんだなって感じなんですけど、これが冬になると当然のようにClosedしてるので、カードがあってもまぁこれも当然なんですけど入れません。開けてくれないし。いま手元にある観光案内所からもらってきたベルゲン案内に掲載されてる、セイントメアリーズチャーチとかグリーク博物館とか、冬場は閉まってます。
あと閉まってなくてもここは日の出が9時………?みたいな午前中だいたい薄暗い世界線なので、そのせいかはわかりませんが冬場の博物館の開館時間はだいたい11時から15時です。4時間。あと土日しか開いてないところもあります、ありました。
 
 
3.ベルゲン市内の移動手段との兼ね合い
ベルゲンカードを買うと有効時間中Light Railway(ベルゲン空港からベルゲン市内中心部と思われる公園付近まで走ってるトラム)や、市内を走るバスが無料になります。が、ベルゲン市内は正直徒歩でなんとかなる。わたしが購入したガイドブックは紹介がオスロメインというのもあるんですが、ベルゲン市内の移動について記載がなかった。Googleマップで各地の距離感を確認し、「まぁだいたい徒歩で事足りるだろう」とベルゲン未踏のわたしは判断したし、ベルゲンのコンクリートを踏んでも足は死にますが、だいたい徒歩で事足りる。
参考までに実際に歩いた感覚として、「迷わなければ」ベルゲン駅(小さい鉄道駅)からブリッケンまで、だいたい10分でつきます。
ベルゲン駅からベルゲン市街中心と思われるByparken(トラムの駅、以下バイパルケン)まで五分(駅前の交差点を渡ってそのまま進むとはいれる湖周辺の公園を抜けていく)、バイパルケンに隣接する公園からブリッケンまで三分から五分。わたしは今朝この法則、というのは、ベルゲン駅前の細目の道を直進して公園を抜ける技なんですが、これを理解していなかったために、ハチャメチャに迷ってブリッケンでなければ観光案内所もないなんかよくわからんガチの港に出ました。未だにあそこがどこなのか謎。少なくとも観光向けじゃない雰囲気はムンムンしてた。
 
で、とりあえずベルゲン市街地はだいたい徒歩で事足りるし、徒歩移動を前提としたガイドブックで思考を養っていると、バスに乗れないんですね。乗り方わかんないし。トラムですら英語アナウンスないのに(意外と無い)。それに、端からバスに乗らないとどうしたってたどり着かなそうな博物館とかは、最初から予定から除外してしまっているし。例えばBergen Marintime Museumとか、正直関心のかたまりなんですけど、若干市街から離れていて除外した場所でした。あとなんか、戦争系の博物館おおむね市街から離れたところにあるので、がんばってそこにいってしまうと、他の博物館が空いているうちに戻れなくなるという思考もあった。
後夜祭ですがネットで調べたらバスの乗り方解説してくれてるページありましたので、過去のわたしに紹介する気持ちでリンク張りますね
 
 
ちなみに、夏場は博物館間を往復してくれる観光客向けバスがあるので夏場!夏場はそれでどうぞ!(冬場もやってるのかどうかは見なかったんですけど、なんかインフォメーションセンターでチラシがなかったのでたぶんあんまり本数はないかそもそも出てないかかなぁと思います、知らんけど。) 
 
 
4.ブリッケン博物館が閉まってる
2018年9月3日から2019年5月1日まで改装工事してるそうです。ていうか、してた。一度にガタ来すぎでしょ。ハンザかブリッケンどっちか開けてくれよ。
 
 
5.ホーコン王の館が閉まってる
これはなんでかわからん。ここはベルゲンについてからおーおー色々閉まってるやんけと思いつつ調べて選んだ行き先だったんですけど、なんか、閉まってた。なんで?
 
つつがなくホーコン王の館に入れた場合の体験記がネットにあったのでリンクを張ります。この体験記も12月ベルゲン入り体験記なので冬場閉まってる博物館じゃないと思うんですけど、まじでなんで?
 
 
 
6.道に迷う
まじで。
これまでわたしも関心のある人並みに世界遺産系のものは見てきたんですけど、冬場のブリッケン、四半世紀近く生きてきて初の「閑散とした世界遺産」。別に空港からいきづらい訳でもないのに、10時にブリッケン行ったら、夜行バスから降りて直行したときの朝5時6時の伏見稲荷ぐらい人がいない。そのあと11時頃からじんわりと人数増えるんですけど、ほんと、じんわりと。なので人が増えてもなんか、道とか、ぜんぜん広がって歩ける。いまわたし一人なので、大手振って歩いた。たぶんダブルラリアットできる。空、飛べる。
話を戻しますと、ブリッケンからフロイエン山に向かう斜面をこう上るとセイントメアリーズチャーチとかなんとか、観光客収容系の施設があるはずなんですけど、なんか道がいりくんでてよくわかんない。ていうか、どこが入り口なの?ブリッケン地区に限らずわたし、ベルゲンに来てから建物の近くに陣取り、まずその辺を一周して、毎回入り口を探している気がする。ホーコン王の館とか、結局入り口がわかんないから閉まってるのかあいてんのかわかんなくて、ウロウロウロウロ五週した。追い出された犬かな?同じ方面から歩いてきた観光客女性に聞いてはじめて、入り口の場所となんか閉まってる旨を聞いた。
世界遺産とか露骨にあると、大抵道がなんか整ってたり、観光客が多いところは人だかりでわかるのでそれさえ見てればわりとどこになにがあるかわかったり、観光客がいるエリアにはそこかしこに地図があったりするんですけど、ベルゲンはわりといりくんでて、冬場は観光客がひとところに集るほどいなくて、標識はあっても地図はなくかつ見通しが悪いので、道に迷う人間はかなり迷うと思うし迷った。えっ!?これ入り口なの??関係社用じゃなくて??みたいなのが特にブリッケン周辺の建物には多めです。フロイエン山のケーブルカー入り口とかいうメジャー施設すら、なんか周囲の建物に自然と溶け込んでて注意深く見ていかないとわからない。間違い探しか? 
道がなんかわかりづらいし坂で見通し悪い上にやけに曲がりくねってて、安易に歩いてると即効で迷うので移動にわりと時間がかかるから少ない開館時間中にどれだけエントリーしていけるかっていう話でした。
 
 
で、結局わたしが購入したベルゲンカードを利用した局面は
「フロイエン山へのケーブルカー往復(通常大人95NK)」
「ベルゲン大学付属博物館(通常大人69NK)(あっここは歴史系のCultural History Collectionと自然科学系のNatural History Collectionが併設なんですが、後者がいま現在改装中でした)」
ここまででしめて164NKで、ベルゲンカードの学生料金が205NKで、しめて41NKがドブじゃんあぁあぁあぁあぁってなって歩いていたところで、16:00まで開館してるKODE(ベルゲン美術館)(入館料120NK)の前にたまたま出たので15:00に飛び込んで、収支としては事なきを得たんですが、ほんと、あのときKODEがなかったら、サンドイッチ地面に落としたぐらいの赤字が発生していたので(ここは物価が鬼のように高いところなのでパンに何か挟んである系の食品はだいたい750円くらいする。いまいるホテルから道をわたらずに歩いて二分くらいのところにあるチェーンのスーパーで売ってる素のパンは300円くらい。あと、いま日本でも話題の軽減税率がバチクソ導入済みなので、イートインするともっと高くなる。)、ほんと、KODEと巡りあえてよかったです。というか、ベルゲンカード必勝法、行程に必ずKODEを組み込むことでは?
 
ベルゲンカード、夏場はどう動こうとたぶん元取れるので、ノリで買ってしまっていいんじゃないかと思います。
冬場にノリで買ってしまった人間は、KODEに入館して赤字回避しましょう。なんかクソデカキャンバスとかバンバン出してきて、楽しかったです。
 
以上、ノリでベルゲンカードを買うべきではない6の理由(The 6 Reason Why We Should NOT Buy Bergen Card WITHOUT THINKING.)でした。