メーデー!

旅行関係の備忘録ほか。情報の正確さは保証致しかねます。

人がみなわれよりえらく見ゆる日

 

tanka-textbook.com

 

花は買わないし、私には妻も夫もいない。

花の代わりに鶏むね肉を買おうとしたら、三か月前には鶏もも肉についていたような値段が鶏むね肉についていて、びっくりした。

びっくりして98円の大根を買い、大根ステーキを作り、大根の皮をきんぴらにした。

 

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今日も今日とてお仕事クソ日記です。

 

さながらおんばひがさのような環境で労働をさせて頂いているにも関わらず労働が嫌で夜も眠れない人間に、Twitterは刺激が強い。

あらゆる人間が労働によって生計を立てている資本主義社会の中で、「労働によって生計を立てる」サイクルに属せないことによって起こる生活上の悲惨がTwitterにあり、一方で労働を苦にして死ぬぐらいなら環境を変えろという情報がある。それに関連して「会社がどうにかなった時のため、お前自身の市場価値を高めて転職するべきだ」という情報もある。

怒鳴らない上司と比較的整った制度というおんばひがさ環境でぬくぬく労働をさせていただいているにも関わらず、労働が嫌で夜も眠れない*1

 

上司にあたる人間が何を言っているのかよくわからない。

「わからなかったら相談をしてね」という助け舟を出されはするし、これを出されるだけマシというのは理解している。しかしそもそも、上司が何を言っているのかよくわからない。

私の理解力側に問題があるにしても、上司は上司で言っていることがコロッと変わる(上司が言うには「情勢を鑑み」といったところなのであろうが)ので、わざわざ上司ちゃんに面談を申し込んで、その時点で上司ちゃんが言っている内容をガチガチに話を詰めるのは、正直時間の無駄であるようにも思う。

これで「報連相をしろ」と時間外に打ち合わせを強いるようであればこちらも打つ手段があるが、今のところ上司側も手が回らないこともあってか、私は割と放し飼いをされているので、そこまで時間外業務が増えているわけでもない。

一日おおむね10時間労働、清く正しく働いている。しかし、主観的にあまりに長すぎる。空き時間は食事と生活、睡眠時間とSNSに当てている。労働に関連するだいたいのものを見ると嫌気が差すので、あらゆることに手を付けていない。

 

 

先週の平日、眠る前にリンク先のnoteを見て、ここで定義されている「第一段階」で足踏みをしている我が身を思った。

人間の心が、段々と壊れる様を見ている。

今は労働をし、対価として賃金を得ている限りにおいて生活の自由を得ているので、この労働をしなくなると賃金は得られず、この自由はあっという間に失われる。他の労働者に寄生するという在り方も頭を過るが、宛てがないので私が労働をするしかない。

NISAの枠で投資信託を買い赤字を出しているが、信仰のままにこれを持ち続けている。iDecoなんて引き出し可能年齢(60歳)になる前にどうにかなってるだろ明日のこともわからないんだからと思っているが、今でさえ死を恐れているにも関わらず、これから時間経過によって自力で引き際を決められるようになるとも思えない。

 

honeshabri.hatenablog.com

 

どうすれば労働をせず生活をしていけるかと思い、高校の国語教師が言っていた「あらゆる生活に限界を感じたら小説を書け*2」という言葉を思い出して小説を書き出してみるが、すぐ二次創作をしてしまう。そっちの方が楽しいからだ。

二次創作をやめろ! そんなことをしている場合ではない。しかし卒業論文と並行して二次創作小説同人誌を作成していた人間に、それはちょっと今更な言葉ではないのか? 何にせよそんなことをしている場合ではないのだ。じゃあ、他に何を? 

空き時間で資格を取って転職に生かしたところで、最初から「労働」をしたくないところでそんなことをしても無駄な気がする。そんなことをするならまだ「楽しい」と思える二次創作をしていた方が有意義だ。そんな日にも眠る前から明日の労働のことを考え、こうも苦しんでいる。

 

それにしたって現状、かなり恵まれた環境において労働の方、させて頂いていますけれども、この場に留まり続けて職務上の責任ばかりが増え、どうでもいいおままごとの帳尻合わせに駆り出されて、自分が始めたわけでもない事柄でいっそう詰められる将来を考えると、あまりに早く抜け出したい。

しかし先立つものがない。アルバイトで食いつないでいくには未来はあまりに不確定なので、とりあえず企業に強い身分で所属だけしておいた方がいいだろうとオフィスチェアを温め、早二年ぐらい経っている。

植物のように家に根を生やし、ゲームしたり本を読んだりインターネットをしたいだけだ。ちょっとしたダンシングフラワーと思ってくれればいい。

しかしこれらは労働をする限りにおいて与えられる条件付きな身の振り方の自由であって、労働をするにせよ環境を変えるにせよ諸々の献身が必要になる。実のところ献身がないにせよ、献身をしているフリを求められる。そうしなければ生計が回っていかないからだ。

生計を回すために所属を続けるとやがて責任が増え、激詰めが発生する事態が既に見えている。とはいえ他所にいったところでこれが変わるとも思えない。生きている限り逃れられないのか?

 


この考えに嵌ると猛烈に落ち込むので、最近は睡眠予定時刻まで残り一時間を切ったところでTwitterを開くのをやめ、Instagramを見るようにしている。

Instagramではもっぱら、他人のハムスターを見ている。華僑コメディアンの切り抜きネタや職業別あるある動画ネタを見ていると、この人達も労働の対価として賃金を得て生活をしているんだと思い至ってしまい、すぐ我に返ってしまって不安が発生する*3

 

本当に仕事が好きな人間というのは、自分が好きなことを仕事にした人間を除けば本当に一握りだと思うし、好きなことを仕事にした人間以外、あんなものを望んでやる人間は存在しないと思っている。

しかしその割に、目に入る他人は皆、折り合いをつけてどうにかやっているように見える。そのようにして体面を保つ必要があるからだ。皆偉く立派に見える。生計を立てるためのままごとに真剣に向き合っているか、少なくとも向き合っているという体面を保っている。

心底仕事をしたくないが、生計を立てなければ生活の自由を保つことはできない。生計を立てられる見込みがつかないのであれば、諦めて真剣にままごとに奉仕をするフリをするか、或いは今すぐ仕事を辞め、残高が尽きるまで気ままに暮らしつつ、身辺整理を進めるかだ。

出勤日前日の夜になると、この苦しみを受け入れるか限界を受け入れるかの二者択一問題が脳内にポップアップしてきて、延々と唸ることになる。

 

どうやって諦めればいい? 

 

給料日を迎えると祈るように投資サイトを開き、祈るように宝くじを買う。楽になりたい。どうせ働くにしても、遊び半分でお小遣い稼ぎをしたい。責任が発生している人間を後目に書類整理だけして、15時ぐらいに帰ってお茶をしたい。日が暮れてから退勤して、少ない睡眠時間を削りながら、これから先の生活に対する不安と労働への嫌気でぼんやりとしたくない。

5000兆円ほしい。5000兆円入った口座を見て、無策のまま会社に所属し続けることによってやがて発生する責任増大怒られイベントのことを恐れたりせず、なんの懸念もなく眠りたい。

そうやって夜は不安で眠れない一方、日中は絶えず眠気と倦怠感があり、便所休憩のついでに毎回5分ずつ目を閉じて、個室の壁に凭れ掛かり、時々揺れている。職場の便所で揺れるダンシングフラワーです。よろしくお願いします。

 

 

 

 

*1:なお、寝入るまでに一時間以上かかると言うだけで、「全く眠れていない」わけではない。

*2:小説を書くことは人生のどの段階でも始めることはできる。なので最初から小説家を最初に目指す前に、一旦他の職業に就いてみろ という趣旨だった。

*3:なのでYoutubeに寝かしつけてもらうことはもうできなくなっている。Youtuberがアップロードした動画を見ると、労働のことしか考えられなくなるのだ